高垣楓と少年(2)


前回:  高垣楓と少年(1)

 少年があの日、トップアイドル高垣楓と過ごした春の夜の夢から、夏の盛へと季節は流れていた。
テレビや雑誌で楓を、暗色の蒼と深緑のオッドアイのくりっとした瞳を、左目下の泣きぼくろを見るたびに、あの日の楓とした気持ちいい出来事は夢だったのではないかと思えてしまう。
けれどあの蕩けてしまいそうなくらい熱く、絡みついてきた熱を身体は覚えている。夢ではないと。少年は楓を思い出しながら幾夜を溶かした。
そしてあの日、楓と初めて出会った春の夜の夢が再演されたかのように、また河原の温泉でオッドアイの瞳と、高垣楓と再開した。

 楓と再開した瞬間。春の夜の夢が一気に蘇り、少年のものは固く大きくなる。少年は「楓さん」と楓の名前を叫び、固く大きくなっていることを忘れ、思わず立ち上がってしまっていた。

「あら、私の名前…」

 楓は驚いた仕草を見せてから、また柔らかに微笑み言う。

「そうですか。私の正体気がついてんですね」

 楓の問いかけに少年は無言で頷いた。

「ふふっ。けどキミのここはそんなことはおかまいなしですね。またきもちいいことしたいですか?」

 楓は愉しそうに笑うと、固く大きくなったもの先に触れてくる。触られただけでもう我慢できなくなる。楓と気持ちいいことをしたい。少年は生唾を飲み込んだ。

「今回もキミのお家のあのお部屋に泊まります。ですので、またきもちいいことしたいのなら、この前と同じくらいの時間に来てください。そうですね、合図してノックを5回お願いします」

 蠱惑的な笑いをこぼし、しっとりとした甘い声で楓は耳打ちしてきた。 また楓と気持ちいいことができる。少年は嬉しさを堪えきれない。固く大きくなったものが更に固く大きくなる。

「待ってますから」

 また耳元で淑やかにしっとりとした甘い声で囁くと、楓は少年の前から立ち去っていった。

 また楓と気持ちいいことできる。その事実に、少年のものが痛いくらい固くなる。
少年は嘘じゃないよな?と楓に会いたい、気持ちいいことをまたしたい思いが生み出した白昼夢ではないかと思い、自分の頬を抓った。鈍い痛みが夢ではないことを少年に教えてくれる。
少年は急ぎ湯から上がり、楓の後を追ったが、湯本通りは連休最終日と言うこともありまだ人の数が多く、人垣に邪魔をされ楓の姿を見つけるとは出来なかった。少年は楓の言葉を信じ、帳が降りるのを待った。

 漸く夜の帳が降り、家のお風呂に入り、ご飯を食べ終えた少年は、楓との約束を果たすため、親と従業員さんに見つからぬよう、旅館を移動する。どうにか誰にも見つかることなく、無事にこの前と同じ楓が宿泊している部屋の前まで来た。

 少年はつばを飲み込む。寝間着代わりの浴衣の中では既に少年のものが固く大きくなっている。
楓とできると思ってからずっとものは固さを維持していた。一度スッキリしようと思ったが、楓とする回数が少なくなるのはイヤで抜かずに悶々と熱を抱えたまま夜まで少年は過ごした。

 そして約束の夜が来た。少年は親と従業員の目を盗み、楓の部屋の前まで来た。親の目を盗んだこともあり、予定の時間よりも少し遅れてしまった。

 少年は逸る気持ちを抑えながら、楓に言われた通りノックを5回する。すると戸が勝手に開き、館内浴衣を身に纏った暗色の青と深緑のオッドアイの瞳、楓が桜色の唇に笑みを浮かべ出迎えてくれた。
微かに見上げ見るトップアイドル高垣楓は、どこかミステリアスでありながら優艶でいて、柔らかな雰囲気が漂っている。改めて楓を目の前にした少年は楓に見惚れ直してしまう。

「いらっしゃいませ。また一緒に、きもちいいことしましょうね」

 蕩けてしまいそうなほど甘く、纏わりつくような声で囁きながら楓は微笑でくる。少年は楓を前に我慢できず、思わず楓の身体に抱きつきながら「うん」と頷いた。柔らかな感触が少年を包み込んでくる。

「ふふっ、キミのおちんちんはもう我慢出来ないみたいですね」

 固く大きくなったものが楓の身体に触れている。ぞくりと身体が震え、ビクンと少年のものが跳ね、痛いくらい固く大きくなる。気持ちいいことしたい。
少年は我慢出来ず、まっすぐと楓を見上げると、暗色の青と深緑のオッドアイの瞳が微かに笑う。

「では、お布団へ行きましょう。きもちいいことしましょう」

 甘く楓は囁く。少年は楓に導かれるまま部屋へと足を踏み入れた。

部屋には既に布団が引かれ、テーブルや座布団は仕舞われている。少年は部屋を見回すと広縁の窓は開けられ、涼やかな山風が部屋へと流れ込んでくる。
昼の纏わりつく盛夏の余韻を全く感じさせない。広縁に置かれた机の上に徳利とお猪口が置かれ、楓は少年が来るまでお酒を楽しんでいたのがわかる。

 少年は楓を見る。着ている浴衣は微かに開け、胸元が露わになるほど淫れ、帯より下のおくみと呼ばれる、重なり部分も淫れている。淫れは色香へとかわり、見ているだけなのにドキドキとしてしまう。
楓はふっくらとした桜色の唇に薄っすらとした笑みを浮かべ、少年のことを見てくる。トップアイドル高垣楓に見つめられるのは少し気恥ずかしい。少年は思わず視線を逸してしまった。

「かわいい」

 恥ずかしがる少年に楓はくすりと笑い、浴衣越しに少年の固く大きくなったものを優しく撫でた。

 ぞくぞくと背筋が震え、ビクンと少年のものが跳ねる。ただ撫でられただけなのに気持ちよくってたまらない。けれどこれだけでは満足できない。早く気持ちいいことをしたい。少年は楓のことを見上げみつめる。

「我慢できませんよね」

 耳を擽る柔らかな楓の囁きに、少年は間髪入れずに首を縦にふる。

「では気持ちいいことをしましょうか」

 涼やかな笑みをふっくらとした桜色の唇に浮かべ、楓は少年へ微笑むと、楓は着ていた浴衣の帯を外す。
透き通る白い肌が露わになる。
楓と出会ってから何度も様々なグラビアで見て、慰めたが、実際に見る楓の肌は新雪のように極めが細かく綺麗で、
慎ましいながらも小さいお椀の様にふっくらと丸い形がとても綺麗な二つの膨らみは可愛らしく、桃の花を思わせる淡い赤い色の丸い輪郭に、ツンとした突起が自己を主張している。
お腹は引き締まりくびれ、縦に伸びた綺麗なお臍が彩る。ふわりと膨らんだ柔らかそうな髪よりも癖がかり、ふわっとした柔らかそうに生い茂っている。
茂みはしっかりと整えられているが、覚えているよりも濃密で、見ているだけでも柔らかいのがわかる。
脚はスラリと靭やかに伸び引き締まっている。改めて見る楓の裸に少年は見惚れてしまうと同時に違和感を覚える。何かが足りない…。
少年は一瞬首をかしげ、直ぐに違和感の正体に気がついた。それは肌を隠す下着。
あの春の夜の夢の時には、藤の花を思わせる紫色をした、刺繍の花達が咲き誇り、お尻の白い肌を隠す布地はほぼなく、白い肌が曝け出され、僅かな布地も白いお尻の割れ目に喰い込むとても際どいTバックを履いていた。
けれど今日はそれすらも身に着けておらず、肌を有り余すことなくさらけ出している。

「楓さんパンツは」

 少年は思わず叫んでいた。グラビアでは絶対に見ることのできない、そして春の夜の夢で見た際どいTバックとは違うどんな下着を身に付けているのか期待し、気になっていた少年は残念に思った。
けれどアイドル高垣楓が何も履かずに過ごし、待っていたと思うと興奮してくる。

「キミが待ちきれなかったように、私もキミが待ちきれなかったんです。ほら、ここをさわってみてください」

 柔らかに囁くと楓の手が少年の手を掴んでくる。そして少年の手をふわりとした濃密な茂みへ、秘部へと導く。ねちゅりとした温かくて絡みつく蜜が指にふれる。

「挿れてください」

 柔らかな囁きに導かれるまま、少年は指を楓の中へと沈めていく。
ねとりとした蜜を纏った柔らかな肉が指を包み込み、うねうねとうねりながら指に絡みついてくる。
ぞぞぞと背筋が粟立つ。温泉に浸かっているみたいで、蕩けてしまいそうくらい気持ちいい。
もう楓の秘部は少年のを迎え入れる準備ができている。指を挿れてただけなのに、びくん。と我慢できないとばかりに少年のものが跳ねる。

「わかりますか?私のここはもう、キミのおちんちんを直ぐに迎え入れる準備ができてるんです。ですからこの固く大きくなっているキミのおちんちんを私にください。挿れてください」

 楓が浴衣越しに少年のものを撫でてくる。ぞわっ。と肌が立ち、びくんッ。と少年のものが跳ねてしまう。

「うん。わかった。挿れる。挿れたい」

 張り裂けるようにものが痛い。早くここに挿れたい。少年は腰を引き、堪えるがふれている熱と、ふれてくる指を前に我慢の限界。挿れたい気持ちで身体が熱を帯びる。

 楓が手を離すと同時に少年は指を楓から抜き、急ぎ慌てながら浴衣を乱雑に脱ぎ捨てた。

「ふふっ。そんなに慌てても私は逃げませんよ」

 慌て脱いだ少年に向かって楓はくすりと笑みをこぼしながら、少年を見た。
春に大人にしてあげた少年のものがツンと上を向き、可愛らしく自己を主張している。しっかりと皮は剥け、先から先走りながらも垂れながらも我慢している証拠が見える。

「挿れる前に今日はこれをつけてください」

 そう言うと楓は枕元に置いてある長方形の箱を手に取り、中から四角い包装を取り出すと、封を切る。白く半透明で円形で周りが丸く纏まったモノが現れた。

「それなに?」

 初めて見るモノに少年はなんだろう?と首をかしげ聞いた。

「これはですね、コンドームと言って、おちんちんにこれを被せて、気持ちいいこと…、
セックスをして、キミが私のおまんこで気持ちよくなって我慢できなくなったら、びゅーっ。て、おちんちんから出しちゃう精子が、私の中に出ないよう受け止めるモノです。わかりました?」

「わかった。けど…」

 楓の言っていることはなんとなくわかる。けれど春の夜の夢ではコンドームなんか付けずに気持ちいいことをした。なんのために付けるのかがわからない。

「なんの為につけるの?」

 少年は素直に楓に聞いた。

「それはですね。万が一が起きないようにです」

「まんがいち?」

「はい。気持ちいいこと、コンドームをしないでセックスをすると性病と言って病気が移ってしまうんです」

「えっ、病気。楓さん病気なの」

「いえ。前に検査しましたけど病気はありませんよ。キミは私とセックスをした後、誰かとシましたか?」

 楓の問いかけに少年は首を横にふった。気持ちいいことはシたかったが、またするならば楓とシたかった。

「ならお互いに病気を移す心配ないですね」

「うん。それなら…」

「はい。でもコンドームをする意味は他にもあるんです」

「ほか?」

「ええ。それはですね。気持ちよくなってびゅーっておちんちんから出る精子が何かわかりますか?」

「ううん」

 少年は楓の質問に素直に首を横にふる。

「そうですか。学校では習ってないのですね。では私が教えてあげます。キミがびゅーって出した精子、白いものは赤ちゃんの元なんです」

「あかちゃんの…もと…?」

 赤ちゃんはわかるが、楓の言う赤ちゃんの元が理解できない。少年は言葉に詰まりながら思わず聞き返していた。

「はい。赤ちゃん。赤ちゃんはわかりますよね」

「うん。わかるけど」

「気持ちいいことは赤ちゃんを作る行為なんです。
キミが私のおまんこで気持ちよくなって、びゅーって出した精子が私の、女の人のお腹にある子宮という赤ちゃんのゆりかごにまでたどり着いて、そこにある卵子という卵と精子が一つになることを受精と言うんです。
その受精した卵が、赤ちゃんのゆりかごである子宮につくと着床と言い、妊娠、赤ちゃんを作ることに成功したと言うことになります。わかりましたか?」

 楓はふっくらとした桜色の唇に笑みを浮かべ、お腹を手で優しく撫でる。その仕草はとても魅力的でありながら淫靡で、少年の奥底にある雄の欲望を擽る。

「なんとなく…。えっ、てことは…」

 楓が言っていること全てを理解することはできなかったが、なんとなく言っていることはわかる。
少年は微かに首を傾げながらも頷いた瞬間、最後に言った赤ちゃんと言う言葉を思い出し気持ちいいことが、何をしていることなのかわかった。
少年は春の夜の夢でした気持ちいいことを思い出し、それが何をしていたのか理解した。

「赤ちゃんできちゃったの」

 春の夜の夢を理解した少年は声を震わせながら言った。

「いえ。できてませんよ」

 慌てる少年とは違い楓は涼やかに言う。

「えっ、でも気持ちいいことって赤ちゃん作ることなんでしょ?」

「はい。そうですよ」

「なら…」

 涼やかに言う楓に少年は頭の中がこんがらがる。赤ちゃんを作ることをしたのに、できていない。少年は理解が追いつかない。

「ふふっ。ちょっとイジワルでしたかね。気持ちいいことが赤ちゃんを作る行為と言っても、赤ちゃんはそう簡単にできませんので安心してください。
あの日は安全日と言う、赤ちゃんが特にできにくい時期だったので、ゴムを付けずにシたんです」

「そう…なんだ…」

「はい。それで今日は運悪く、赤ちゃんのできやすい時期なんです。ですので、念の為コンドームを付けてもらいたいんです」

「そう…なんだ…。なら…」

「キミは気持ちいいことをシたくないんですか?」

 少年の言葉に楓は言葉を被せる。少年は被せられた言葉に、言葉を詰まらせてしまう。気持ちいいことをしたい。でも、万が一があっては…。

「だからこれを、コンドームを付けてするんです。この中にびゅーって出せば平気です」

 楓は慣れた手付きで、手に持っていたコンドームを少年のものに被せてくる。初めて付けられたコンドームは妙にフィットし、包まれる不思議な感覚がする。

「ふふっ。キミのおちんちんはこれで準備完了です。あとは私のおまんこに挿れるだけです。この前のように気持ちいいこと、たっくさんシましょ」

 楓は少年の耳元でわざと囁いた。甘く、とても柔らかな囁きという誘惑が少年の理性を蕩けさせる。

「良いの?」

「はい、かまいません。それに私も我慢できないんです。赤ちゃんができやすい時は危険日と言って、女性はとってもムラムラ、エッチな気分になって、エッチなことを…気持ちいいことをシたくなるんです。
ですので、私のおまんこも早くキミのおちんちんが欲しくてたまらないんです。ほら」

 楓は少年の手をまた掴むと、ふわりとした濃密な茂みへ、秘部へと導く。またねちゅりとした温かくて絡みつく蜜が指にふれる。
指先にふれる蜜はさっきよりも多く、熱く感じる。ゴムに包まれたものが固く、痛くなる。気持ちいいことをシたくてたまらない。

「わかります?さっきよりも濡れてしまってるんです。キミのおちんちんをここに挿れてください」

 甘く纏わりつく囁き。囁きは有無を言わせず、少年の首を縦にふらせてくる。少年は囁き促されるまま首を縦にふっていた。

「ふふっ。では気持ちいいことをシましょ」

 楓は手を離すと敷かれている布団へと座り、枕の位置を調整する。今から気持ちいいことをする準備をする。
準備をし終えた楓は少年に向かって涼やかに微笑むと、脚を広げ、股を、秘部を躊躇することなく露わにさらけ出す。
新雪のように透き通る白い肌。ふわっとした柔らかそうに生い茂っている濃密な茂み。
茂みをよく見ると、茂みの盛り上がりだけではなく、茂みが生えている場所自体が緩やかに盛り上がっているのがわかる。
そして縦にすっと伸びた割れ目、挿れる場所が見える。割れ目の横はふっくらと土手のようにふっくらと盛り上がり、割れ目自体は閉じているが、既に蜜が溢れ、微かに光を鈍く反射している。
濡れているのが見てわかる。指でふれた時に蜜にふれ、濡れていたのがわかっていた。
けれど実際に見る割れ目は、想像以上に濡れているように思えてしまう。挿れたい…。少年はさらけ出されている割れ目をガン見しながら喉を鳴らした。

「見てるだけでは気持ちいいことできませんよ」

 楓の甘い拐かす囁きに少年は布団に、楓の広げられた脚、秘部が見やすく、挿れやすい位置にしゃがみこむ。

「初めてじゃないので、挿れる場所はわかりますよね」

 そう言いながらも楓は膝下から手を回すと、ほっそりとした指で割れ目の土手にふれると、指で割れ目を広げてきた。
くぱぁ。と割れ目が開かれ、薄紅色をした肉の穴が露わになる。穴はうねうねとうねり蠢きながら、収縮と弛緩をくりかえす。
肉の穴を見ていると春の夜の夢で初めて知った、あの蕩けてしまいそうな熱を思い出してしまう。
挿れたい、挿れたい。気持ちいいことしたい。少年は喉を大きく鳴らし、ゴムを付けられたものの先を、楓のほっそりと広げる肉の穴へとあてがった。

「挿れますね…」

「はい。きてください。キミのおちんちんを私にください。挿れてください」

 少年は初めて挿れた時に楓の言われたことを思い出し、滑り失敗しないよう先をしっかりと持ち直し、楓の中へとゆっくり沈めていく。
熱を帯びた柔らかな肉が優しく先を包み込んでくる。まだ先を挿れただけなのに、身体が蕩けてしまいそうなくらい気持ちいい。
でもどこか隔たりを感じてしまう。先を包み込み、絡みついてくる柔肉が奥へと引きずり込もうとしてくる。我慢できない。少年は我慢できず、一気に楓の中へと挿れた。

「きもちいい」

 蕩けてしまいそうな気持ちいい熱が包み込んでくる。まるで温泉みたいに温かく心地よく、温泉よりも気持ちいい。
身体がぶるりと気持ちよさから震えてしまう。少年は心地よい熱に蕩けた声をこぼし、下腹部を、楓との結合部を見た。
新雪のように透き通る白い肌。ふわっとした柔らかそうに生い茂っている濃密な茂み。そしてものが割れ目へとしっかりと入り、辛うじて根本だけが見えている。
入っている。楓の中に入っている。目で見なくとも気持ちいい蕩けてしまいそうな熱が、入っていると教えてくる。

「ふふっ、今回は失敗することなく、上手く挿れられましたね。でもまだ挿れただけですよ。気持ちよくならないと。ほら」

 柔らかに笑みをこぼしながら楓は涼やかに言うと、うねうねと柔肉がうねり、ものを優しく締め付けてくる。まるで動いてと言ってるかのように。
けど楓の中は気持ちよく、我慢していた分、ちょっと動いたら出てしまいそう。少年は身体に力を入れ耐えるけれど、柔肉は絶えず、うねうねとうねり、ぎゅぅ。っと優しく締め付けくる。

「動かなくて…、気持ちよくならないんですか?でもキミのおちんちんは苦しそうですよ。このままイッちゃったら終わりですよ。いいんですか?」

 温かで優しく包み込んでくる柔肉が、まるで楓の言葉に示し合わせるかのように、ぐぎゅぅ、ぎゅむっ。ぐにゅん。と締め付け、蠢き、うねり、少年を気持ちよくさせてくる。ぞぞぞ、と背筋が何度も細かく漣立つ。

「動く。動きたいからまって」

 少年は捲し立てるように言う。少年の言葉は少し舌足らずになり、可愛らしい。必死な少年に楓は唇の端を微かに上げる。

「なら動いて、気持ちよくなりましょ」

「うん。わかった。動く」

 少年は小さく頷くと、すぐにイッてしまわないよう、身体に力を入れ、腰を動かす。ぐぬぅ。と動いた分だけ柔肉がうねり、逃さないと絡みつき、奥へと引きずり込もうとしてくる。
少年は挿れたい衝動に抗いながら腰を引いていく。楓の中からものが、竿が出てくるのが見える。楓の中に入っていたという事実を実感する。
少年は抜けてしまわないよう、注意し、腰をある程度引いたら、今度は腰を押し出し、楓の中へと挿れていく。

 楓の中へと竿が入っていくのが見える。熱を帯びた柔らかな肉を先が掻き分けていくのがわかる。
掻き分けた肉はすぐにものに絡みつき、ぐぬ、ぐにゅん。とうねり蠢き、奥へと引きずり込もうとしてくる。今度は挿れてかまわない。少年は我慢できず、一気に楓へものを突き刺した。

「あっ…」

 微かにくぐもった吐息を楓がこぼした。吐息は甘く、艷やかで、大人の色香に溢れている。
暗色の蒼と深緑のオッドアイの瞳が少年のことを見つめ、くぐもった吐息をこぼしたはずのふっくらとした桜色の唇に、薄っすらとした大人の余裕を感じさせる笑みが浮かんでいる。
少年のその余裕を失くさせたくなる。少年は必死に腰をふり、欲望をぶつける。

 へこへことたどたどしく、腰が打ちつけられる。可愛らしくて、愛くるしい。けれどその必死な腰つきはしっかりと雄を感じさせる。楓は少年の熱を受け止めながら微笑む。

「んっ…、あっ…。ふふっ、すごい必死。私の中…、おまんこは気持ちいいですか?」

 まだまだ余裕に満ちている楓の囁きに、少年は頷きながらも必死に腰をふる。
楓の中は蕩けてしまいそうなくらい熱くて気持ちよく、動くたびに絡みついてくる柔肉に擦れぞくぞくするほど気持ちいい。
けどあの日、春の夜の夢で感じた、つぶつぶした無数の突起をあまり感じることができない。気持ちいいけれど、ちょっと物足りない。

「どうしたんですか?気持ちよくないですか?」

 必死に腰をふるが、どこか表情が晴れない少年に気が付き、楓は声をかけた。

 オッドアイの瞳がジッと少年を見つめてくる。その瞳はまるで心を見透かす。少年は感じていたことを言葉にされ、言葉に貧窮する。少年の様子を見て、楓は春との違いがあることに気がついた。

「もしかして、コンドームのせいかもしれませんね」

「こん…どーむ…?」

「はい。ゴムをすると…、生でするよりも少し感じにくくなるんです。気持ちいいけれど、少し物足りない顔してますよね」

「う…」

 オブラートに包まれない楓の言葉に少年が言葉に詰まり、素直に頷いた。

「そうでしたか。そうですよね…。初めてした時は生でしたものね。私も生でする方が好きですが、流石に今日は…。ごめんなさい」

 最初か生を覚えさせてしまった罪悪感から楓は少年に謝った。

「ううん。平気。こん…どーむ?してても楓さんの中、あつくって、うねうねとしてちんこに絡みついて気持ちいいし」

「そうですか。ではもっと気持ちよくしてあげます」

 ふっくらとした桜色の唇に愉しげな笑みを浮かんだと思うと、ぐぎゅぅぅぅ。と柔肉が今まで以上にキツく締め上げてくる。
そして柔肉は絶え間なくうねり蠢く。さっきと同じように腰を動かしただけなのにさっき以上に気持ちいい。どろりとした熱が身体を奥から焦がしてくる。

「か、楓さん。ヤバい。そんなにされたら」

 舌足らずな慌てふためいた声を少年は上げた。

「ふふっ。そんなに気持ちいいですか?」

「きもちいい。きもちよすぎて、出ちゃう」

「なら我慢しないで、びゅーって出してください」

「やだ。まだ気持ちいいことシてたい」

 腰を止めればまだ堪えられそう。けれど楓の中は、絶え間なく熱く蕩けてしまいそうな柔らかに肉がうねり蠢きながら、少年のものを締め付けてくる。気持ちよすぎて腰が自然と動いてしまう。

「そうですか。でもすごい必死ですね。それに我慢は身体に悪いですし、出したからと言って、一回ヤッて終わりじゃないですよ」

「ほんと?」

「はい。時間とキミのおちんちんが頑張れるだけ、たっくさん気持ちいいことしましょう」

「ほんと。うそじゃない」

「はい。ですので今は我慢せず、私の中でびゅーってイッてください」

「うん。わかった。あれ…、でも中に出したら」

「ふふ。なんの為にコンドームを付けてるんですか?」

「なんの…ため…?」

 少年は首を傾げた。

「わかってないみたいですね。コンドームを付けたのは、私の中でびゅーって出すためですよ。コンドームがキミの精子をしっかり受け止めてくれるので、中に出ませんので安心してください」

「わかった。それなら楓さんのこと信じる」

 楓の言葉を信じた少年は、ラストスパートとばかりに腰を楓に打ち付ける。たどたどしくも雄を感じさせる。楓は中で蠢く少年のものをしっかりと受け止める。

 隔たりがあっても熱を帯び、蕩けそうな柔らかな肉は気持ちいい。身体の奥底から熱が込み上がり、爆発寸前。まだまだ気持ちいいことをしてたいが、我慢の限界。

「あっ、だめ。楓さん。もう我慢できない。でちゃう」

 震え蕩けた声で言いながら少年は腰をふり続ける。

「なら我慢しないで、私の中にびゅーって出してください。私がキミのことしっかりと受け止めてあげます」

「うん」

 少年は腰をへこへことふる。柔らかな肉が、ぎゅううう。と優しく締め付けながら、出しちゃえとうねり蠢く。
もう我慢できない。少年はこれでもかというくらい、楓に突き刺した。
柔肉が優しく抱きしめてくる。どろりとした熱がぼこんと破裂したかと思うと同時に、身体を駆け巡り、勢いよく楓の中へと出ていく。
少年は下腹部を更に楓に押し付け、楓の身体に抱きついた。ドクン、ドクンと熱がおしっこみたいに勢いよく出ていく。気持ちいい。熱を吐き出すのは気持ちよく、少年は身体を震わした。

 ゴム越しでも吐き出される少年の熱をしっかりと楓は感じる。楓のことを本能から孕まそうと、奥へとものを突き刺してきた少年のことを優しく受け止めた。熱を勢いよく放ちながら暴れていたものは徐々に勢いを失い、固さも失っていく。

「出しちゃった…」

 終わってしまい、少年は少し残念そうにこぼした。

「ふふっ、そうですね。たっくさん出しましたね。しっかりと私のおまんこで気持ちよくなってくれました?」

 楓の優しくも甘い囁きに、少年は抱きついた身体に顔を埋めながらこくりと頷いた。
楓の身体からは柔らかで心地よく、どこか懐かしくて優しい匂いがする。
少年は柔らかな楓の身体に思わず頬ずりしてしまう。ふにゅっ。と今抱きしめている楓の身体よりも柔らかなものにふれる。少年はその正体が気になり、身体をお越し見る。

 小さいお椀の様にふっくらと丸い、慎ましいながらもとても綺麗で可愛らしい二つの膨らみが目に飛び込んでくる。
膨らみの頂点には、桃の花を思わせる淡い赤い色の丸い輪郭に、ツンとした突起が自己を主張している。少年が頬ずりしたのは楓の膨らみだった。

 おっぱい。少年は、今日はまだ膨らみをさわっていないことに気がつき、楓に聞くよりも先に膨らみへと手を伸ばした。
楓の膨らみは慎ましいが、少年の手のひらでは隠しきれず、こぼれ、しっかりと張りがありながらも、ふにっ指が柔らかに沈み、とても柔らかい。
お風呂で作ったタオル風船みたい。と少年は思いながら、掴んだ楓の膨らみの柔らかさをしっかりと堪能する。

「んふっ…。そんなにおっぱい良いですか?」

 少年の指先はたどたどしくも、しっかりと膨らみを堪能してくる。楓はくぐもった声をこぼしてから、くすりと擽ったそうな吐息が混じる声で少年に聞いた。

「あっ、うん…。ごめんなさい。手どかしますね」

 少年は慌てて手を膨らみから退かした。けれどまだ手のひらの中に温かくて柔らかな丸い感触が残っている。

「ふふっ、好きなだけさわっていいですよ。ほら」

 楓は少年の手をとると、膨らみへと導く。手のひらに温かで柔らかな感触がある。少年はふれる膨らみを見てから楓を見た。

「いいの?」

「はい。キミが満足するだけ好きなだけおっぱいさわっていいですよ」

 楓の柔らかで優しい囁きに少年は目を輝かせると、ふれた膨らみを潰さないよう優しく揉む。
お風呂で作くるタオル風船を思わす柔らかさ。けれどタオル風船とは違い、空気が抜け、萎むことはない。
少年は萎むことのない膨らみを堪能していると、ツン。と尖った突起に指先がふれる。ふれただけでもその正体が何か少年はわかった。

「咥えても良い?」

 桃色をした淡い赤い色をした突起を見ながら少年は問いかけた。

「かまいませんよ」

 楓は愉しげな笑みをこぼし言う。少年はお許しが出ると同時に、淡い赤い色をした突起を咥えた。
ふわっ。と口の中いっぱいに、どこか懐かしい甘さが広がる。少年は歯を立て、噛まないよう注意しながら何度も啄むように甘噛みながら、もう片方の膨らみに手を伸ばし、揉みしだく。

「んっ…。あっ…」

 最中ということもあり、突起はとても敏感で、少年に咥えられ、啄まれるたびに、身体が甘く痺れてしまう。
痺れはもどかしさへと言う欲求へと変わり、身体に募っていく。
求めてくる少年は赤ちゃんのようで可愛らしく、楓は微かに身体を捩りながら甘い吐息をこぼしながら、身体の中で固さを徐々に取り戻してくるものが欲しくなってくる。

 楓の膨らみと突起に夢中になっていると、ぐぬん。と蠢きながらもものを優しく締め付けてくる熱に少年は、また固く大きくなったことに気がついた。

「ふふ。キミのおちんちん、また元気になりましたね」

 楓も中で固さを取りもした少年のものに気がつく。

「だって楓さんのおっぱい柔らかくって、きもちよくって…。それに中もあったかくてきもちいいから…」

 少年は楓から視線をそらし、言い訳じみた言葉を恥ずかしがりながらも紡ぐ。

「私で気持ちよくなってくれて嬉しいです。キミのおちんちんがまた元気になったことですし、また気持ちいいことをしましょう」

「いいの?」

「はい。かまいませんよ。それに約束したじゃないですか、時間とキミのおちんちんが頑張れるだけ、たっくさん気持ちいいことしましょうって。キミは元気ないんですか?」

 楓の挑発ととれる甘い囁きに少年は首を横にふる。

「では、お時間ですか?」

 少年はまた首を横にふる。

「なら、まだまだたっくさん気持ちいいことできますね」

 甘く蠱惑的な囁き。固く大きくなったものを、優しく包み込んでくる柔らかで温かな肉が、動いて言うようにうねうねとうねってくる。気持ちよく、もっと気持ちよくなりたい。

「なら動くね」

 少年が腰を動かそうとした瞬間。

「あっ。ちょっと待ってください」

 楓が声を上げ、少年の腰に脚を回し、腰を動かないよう抱きついてくる。
ぐぎゅぅ。とものが奥へと引きずり込まれる。気持ちいい。けれど動けない。動いていいと言われたのに、ダメと言われたかのように。少年は意味がわからない。

「かっ、楓さん。どうしたの?動いたらダメなの?」

「すみません。言い忘れたことが…」

「な、なに…」

「一度おちんちんを抜いて貰っていいですか?」

「えっ…」

 少年は楓の言葉に固まる。たくさん気持ちいいことをしましょう。と言われたのに抜いてとは?意味が本当にわからない。少年は眉を潜め、怪訝な表情を浮かべ楓のことを見た。

「ごめんなさい。気持ちよくなりたいですよね。ですが、一度出したコンドームをそのまま使うことはできないんです。大変申し訳無いのですが、一度おちんちんを抜いて貰って、新しいゴムと交換させてください」

「交換?」

「はい。一度出したコンドームでセックス…、気持ちいいことをシてしまうと、中で破けてしまうことがあるんです。そうなってしまったらコンドームをした意味がなくなってしまいます。ですので新しいコンドームに交換したいんです。よろしいですか?」

 楓の言っていることがなんとなくわかる。お祭りの縁日で買ってもらった水風船がしぼみ、どうにか口をほどき、もう一度膨らませようと水を挿れたら破れてしまったことがあった。
モノは違うが同じゴム。破けてしまう可能性がある。なんとなく納得できた少年はこくりと首を縦にふった。

「では申し訳無いのですが、一度抜いてください」

 抱きかかえてきた楓の脚がほどかれ、少年は自由になる。
少年は動きたい衝動に駆られながらも、楓に嫌われ、気持ちいいことがデキなくなるのがイヤで腰をゆっくりと引き、固く大きくなったものを楓の中から抜いていく。
割れ目から竿が姿を見せてくる。出てくるものを見ていると楓と気持ちいいことをシていたと言う実感が湧く。
うねり絡みつきながら、奥へと引きずり込もうとしてくる、柔肉の誘惑に少年は必死に堪えながら抜いた。
竿を覆うゴムにべたりと楓の蜜がこびりついている。そしてゴムの先には白濁したものがたんまりと溜まり、重そうに垂れている。
春の夜の夢で楓ときもちいいことをした日から何度も慰め、吐き出し、何度も見てきた。
けれどティッシュに吐き出すのではなく、溜まったのを見るのは初めてで、改めてこんなに出るんだ。と少年は驚きを隠せない。

「ふふ。たっくさん出しましたね」

 ゴム先に吐き出され垂れた白濁したものを見ながら楓は言い、慣れた手付きでゴムを外すと、ティッシュで包みゴミ箱へと捨てた。

「では新しいゴム付けますね」

 楓はティッシュで軽くものを拭うと、新しいゴムの取り出すと封を切り、また少年のものに被せてくる。
妙にフィットする得も言えぬ感覚。少年はゴムが被せられたものを見てから楓を見た。楓は涼やかに笑みを浮かべる。

「今度は私が動いていいでしょか?」

「楓さんが?」

「はい。よろしいですか?」

「いいけど…」

「ならお布団に仰向けで横になってください」

 少年は楓に言われるまま、仰向けで布団に寝転んだ。

見慣れない天井が広がり、ふわりと膨らんだ柔らかな鶯色のボブ・ショートに、左目の下には泣きぼくろがある、くりっとした暗色の蒼と深緑のオッドアイの瞳が少年のことを見下ろしてくる。
視線を少し下へずらすと、慎ましいながらもお椀のようにふっくらと丸い、形の綺麗な膨らみが見え、くびれた白いお腹周りに、縦にすっと伸びたおへそが見える。
さらに視線を下へとずらしていくと、盛り上がったふわっとした柔らかそうに生い茂っている濃密な茂みが。楓は少年の身体に、下腹部に跨ると、ものにふれる。そして上へと立たせる。

「挿れますね」

 柔らかに微笑むと、楓は腰をゆっくりと落としてくる。茂みが先へと落ち、飲み込まれていく。
ねちゅりとした熱を纏った柔らかな肉を先が掻き分け、掻き分けられた肉はすぐに絡みついてくる。蕩けてしまい、溶けてしまいそうなほど気持ちいい。

「きもちいい」

 根本まで熱を帯びた柔らかな肉に包み込まれる。少年は蕩けた吐息混じりの声をこぼし、楓との結合部を見た。
楓の身体が、ふわっとした柔らかそうな茂みが下腹部に乗っかり、結合部は見ることができない。けれど絡みついてくる、知っている熱が楓の中に入っていることを教えてくる。

「はいっちゃいましたね。いまキミのおちんちんはここにいるんですよ」

 楓はそう言うとお腹を優しく撫でる。その仕草はえっちでいやらしい。楓がお腹を撫でるたびに、ぐぬんと柔らかな肉がうねり、ものを軽く締め付けてくる。気持ちいい。動きたい。少年は気持ちよくなりたくなる。

「ふふっ。キミのおちんちん、動きたいって、びくびくしてますね。我慢は辛いですよね。では動きますね」

 腰を前後に大きく揺するように動かしてくる。
ぐぬん、ぬくん。と柔らかな肉が波のようにうねり、ものを優しく撫でましてくる。自分で動くのとは違う気持ちよさ。そわそわと肌が細かく何度も漣立つ。少年は口を情けなく開き、震わす。

「気持ちよさそうですね。でもまだまだこれからですよ」

 少年のことを見下ろしながら楓は涼やかに微笑み、薄っすらとした余裕に満ちた楽しそうな笑みをふっくらとした桜色の唇に浮かべる。
そして前後だけではなく、左右に、斜めにと腰をふってくる。
ぐぬん、ぬぷん、ぐにゅ、にゅぷん。柔らかな肉がこれでもかというくらい激しくものを撫で回してくる。
温かい中が更に熱くなる。蕩け溶けてしまいそうで、ぞくぞく。と肌が激しく粟立つほど気持ちいい。
激しい楓の腰捌きに、少年は春の夜の夢で初めてした時のことを思い出した。
あの日も楓の腰の動きは激しく、すぐに気持ちよくさせられてしまった。
少年はすぐにイッてしまわないよう、必死に堪える。楓も必死に我慢している少年の気がつく。
我慢している少年は甲斐甲斐しく健気で可愛らしいと思うと同時に、少しからかい、いじめてみたくもなる。楓は更に激しく腰を揺すりふる。

「ん…あっ…。ふふっ。キミのおちんちん固くてすき」

 楓はうっとりとした甘い吐息をこぼす。囁きはとても煽情的でいやらしい。
絡みついてくる柔らかな肉が、ぐにゅん、ぐぬぬん。と撫で回してきたかと思うと、激しく擦り、揉みしだいてくる。
楓を見ると、ほっそりとした腰が激しく動き、くびれたお腹が凹んだり、くびれたりしている。
それなのにお腹より上はあまり動かず、唇には愉しげな笑みが浮かび、オッドアイの瞳が愉しそうに見下ろしてくる。楓の中はきもちよくてたまらない。

「あっ、だめ。はげしい」

 少年は震え蕩けた声を上げる。

「我慢しないで、びゅーって出して良いですからね」

 楓の囁きは少年とは違い余裕に満ちている。少年は楓を見上げたなら首を横に振り、必死に「まだ大丈夫」と堪える。

「ふふっ。そうですか。なら、こうです」

 楓は膝を立てると、脚を広げてくる。
そして膝に手を置くと、腰を上下に動かしてくる。下腹部に何度も楓のお尻が落ちてくる。そのたびに、パンパン。と肉がぶつかる音が響く。
楓の中に消えたり出てきたりするのが見える。柔らかな肉は締め付けながら、何度も激しくものをシゴイてくる。腰を揺すり動かす時とは違った気持ちよさ。両方気持ちよくて、どちらが良いか決められない。

「どうですか?気持ちいいですか?」

「きもちいい」

 余裕のある楓の囁きに少年は首を縦にふる。

「ふふっ。なら我慢しないでびゅーって出しちゃってください」

「やだ。まだしてたい」

「強情ですね。なら、もっと激しくしますね」

 更に激しく楓は腰を振り落としてくる。
パンパンパンと腰が降り落ちてくるたびに卑猥な肉音が部屋に響く。
楓の中はどろっどろの蜜で溢れ、溢れた蜜がものを伝い身体を濡らす。
柔らかな肉がものを抱きしめるように包み込みならも、キツく締め付けてくる。ものが柔肉よってぐにぐぬと撫で、もみしごかれる。

「どうです?」

「きもちいい」

「なら我慢しないでイッちゃってください」

「やだ。まだ楓の中にいたい」

「あら、うふふ。嬉しいこと言ってくれますね。なら少し趣を変えて見ましょうか」

 少年の真っ直ぐな思いに楓は目を大きく見開き、少し驚いた表情を浮かべてから、柔らかに微笑み、腰を動かすのを止めた。
けれど腰を止めたからと言って、柔らかな肉はお構いなしにうねうねとうねり蠢いてくる。ちょっと気を抜いたらイカサレてしまう。

「今までみたいに少し我慢しててくださいよ」

 楓はそう言うと器用に脚を動かし、少年のを挿れたまま、少年の上で身体を回し、方向転換する。
楓の動きに合わせて、ぐぬ、ぐぐぬぬん。と柔らかな肉が波打ちながら撫で回してくる。

「あっ、だめ。すごい」

 ただ動いてるだけなのに気持ちよくてしかたない。少年は蕩けた声をこぼしながらも必死に耐える。

 楓は器用に少年のを咥えたまま反転した。肩の天使の羽が浮かび上がっている、スラリとした綺麗な楓の背中が晒される。
楓の綺麗な背中は背開きのドレスがとても似合いそうだと少年は思った。

「しっかりと我慢できましたね」

 楓が振り返りながら言う。ただ見返りしているだけなのに色香に溢れ、艶かしく、いやらしい。見目麗しい楓に見惚れてしまう。

「ふふっ。そんなに呆けてますと、すぐいイかせちゃいますよ」

 涼やかにけれどどこか愉しそうに楓が言うと同時に、ぐぬん。と柔らかな肉がうねり、優しくものを撫でてくる。絡みつく熱に少年は我に返り、イッてしまわいよう力をいれる。

「では続きをしましょうか。限界がきたら我慢せずに出しちゃってくださいね」

 楓は少年の上で女の子座りをしたかと思うと、身体を前に倒し、手を布団につく。
楓が前掛かりの姿勢になったせいか、ぐいっ。とものが脚の方へと引っ張られる。少し苦しい。けど包み込んでくる蕩けそうな熱い柔らかな肉が、すぐに苦しい感覚を溶かしてくる。

「動きますよ」

 楓が腰を動かしてくる。ぐぬぬ。と柔らかな肉が絡みついたかと思うと、ぬぷぷ。と柔らかな肉が優しく包み込んでくる。ぞわぞわと肌が漣立つほどきもちいい。

 楓の白く、桃のようなお尻が何度も視線の先が跳ねる。
容姿端麗と言う言葉を表す程の、綺麗な人なのに、身体に跨り、身体の上で腰を振るう後ろ姿は跳ね跳ぶカエルのよう。イケない姿をみているかのようで少年は興奮してしまう。

「ふふっ。どうですか?」

 たん…たん…。とリズムよく腰を振りながら楓が聞いてくる。

「きもちいい」

 少年は楓のお尻を見ながら言う。

「ならもっと気持ちよくなってください。そしてびゅーってイッちゃってください」

 愉しそうに楓は言うと更に身体を倒してくる。白いお尻にものが持ってかれる。角度がついたせいか、楓の割れ目まで見え、割れ目に入っているのがよく見える。
割れ目はものをしっかりと咥え、割れ目の肉がものに吸い付き、捲れているのが見える。すごいえっち。初めて見る光景に更に興奮する。

「んっ…。どうですか?おまんこがおちんちん咥えてるのよく見えますか?」

「うん。見える」

 微かに甘いくぐもった吐息の混じる楓が問いかけてきた。少年は初めて見る光景に鼻息を荒く、声を震わしながら答えた。

「んふっ。おちんちん、固くなった。この体位に興奮してるんですね」

「うん…」

「ならシてよかったです」

 そう言いながら腰を楓はふる。ものを咥えた楓の割れ目がよく見える。
そして割れ目上にある、割れ目の穴とは全くきゅっと閉まった違う穴が目に入る。
その穴の正体は考えずとも少年には何かわかる。楓のお尻の穴。春の夜の夢でそこに挿れることもあると言われた。
けれど挿れたらダメとも言われた。ダメと言われたことを思い出してしまい余計気になってしまう。挿れてみたい。挿れたらどうなんだろう。
好奇心という欲が湧き、少年のものは固さを増し、どろりとした熱が身体の中で渦巻く。
まだまだ楓のことを見ていたい。気持ちいいことをシてたい。けれど固くなったものは敏感で限界が近づいてくる。
楓の腰捌きも激しさをます。楓のお尻が、穴が、迫っては遠ざかり、また迫ってくる。

「楓さん、激しい」

「んふぅ。ですよね。だってキミをイかせようと私も本気ですから」

「激しい。楓さん激しい。やめて…でないと…」

「ふふっ。そんなこと言って…。ほら…、こんなに固くして。我慢しないでイッちゃいましょう」

「だめっ…。待って」

「だめです。やめません」

「そんな…」

 まだ楓の中を味わっていない。それなのに楓は容赦なく腰を動かしてくる。
ねちゅりとした熱がうねうねとうねり、絡みつき、締め付けながら少年のものを激しくシゴイていくる。どろりとした熱が身体を焦がしてくる。

「楓さんそんな激しくされたら出ちゃう」

「ふふっ。出してかまいませんよ。私がしっかりと受け止めてあげますから」

「やだ…。まだシてたい」

「強情さんですね」

 楓は腰を激しく動かし、なんども打ちつけてくる。柔らかな肉が、ぎゅむぐむ。とキツく締め付けながら、撫でますように撫でてくる。
ゴムをしていても楓の熱はしっかりと伝わり、蕩けてしまいそう。ゴムをしてなかったらもうイかされている。少年はまだ気持ちいいことができ、ゴムをしていてよかったと少し思った。けどもう限界は近い。

「だめ。楓さん。激しい。もうだめ。出ちゃう」

「なら私にかまわず、びゅーって出してください」

「やだ…。まだシてたい。楓さんの中にいたい」

「ふふっ。ありがとうございます。でも先程も言いましたが我慢は身体に毒ですよ。それにキミのおちんちんならまたきっと直ぐにおっきくなります。なんなら私がお手伝いしてあげます」

「おてつだい?それって…?」

「それはイッてからのお楽しみです。だからびゅーって私の中に出してください」

「うん…。わかった」

 楓のお手伝いが気になる少年は楓の言葉を信じ、頷く。楓は少年をイかせようと腰を動かす。
そのたびに白い楓のお尻が何度も下腹部に押し付けられ、パンパンパンと卑猥な音をたてる。
少年のものを咥え吸い付いた割れ目はよく見え、きゅっと閉まったお尻の穴までよく見える。
まるで夢をみているかのよう。けれどものに絡みつき、締め付けながら、うねり蠢きシゴイてく柔らかな肉が気持ちいい現実だと教えてくれる。

「楓さん…もう…」

 どろりとした熱で身体が疼き熱くなる。少年の限界は近い。

「いいですよ。出してください。私がしっかりと受け止めてあげますから」

 少年をイかせようと楓は腰を揺すり、振り動かしてくる。
楓のお尻が何度も少年の身体を叩き、パンパンパンパンと卑猥な肉音が響き、楓の割れ目が男根を咥えながらシゴイてくるの見える。
ぶじゅっ、じゅぷ。と卑猥な水音が楓との繋がった結合部をから聞こえてくる。楓のキュッとしまったお尻の穴がよく見える。どろりとした熱が少年の身体の中で蠢く。

「だめ。もうでちゃう…。イく。イッちゃう」

 どろりとした熱が勢いよく身体を駆け抜けていく。ビクンビクンと楓の中で少年のものが飛び跳ねる。少年は楓にイかされてしまった。

 中で飛び跳ね、熱を吐き出される。楓は腰を動かすのをやめ、吐き出される熱に唇の端を緩めた。

 勢いよく飛び跳ねていたものは徐々に固さを失っていく。楓は身体をお越し、吐き出された熱を感じるお腹を撫でた。

「でちゃった…」

 イッてしまった少年は蕩けた声をこぼした。固さを失ったものを優しく柔らかな肉が包み込んでくる。楓の中は固さを失っても心地よくて気持ちいい。少年はぼんやりと楓の後ろ姿を眺める。

 新雪のように白く透き通った肌が微かに赤みを帯びている。天使の羽が浮かびる背が心做しか少しはっきりと見える。
くびれた腰周り。少年の下腹部に乗っかる白い桃のようなお尻。お尻は春の夜の夢に見たTバック姿を思い出させる。
けれど見えるのはそこまでで、ものを咥えた割れ目に、お尻の穴はもう見ることができない。少年は少し残念に思う。

「どうでした?気持ちよくなってくれましたか」

 楓は腰を浮かし、少年のものを抜きながら聞いてきた。

「うん。気持ちよかった。それに楓さんがすっごいえっちで…」

 少年は身体の上で激しく腰を動かし、割れ目だけではなく、お尻の穴までを曝け出してきた楓の姿を思い出し、素直に口にしていた。

「すっごいえっち…でしたか…。えっちな女性は嫌いですか?」

 少年の方へと振り返った楓は少年に問いかける。

「ううん。嫌いじゃない。好き」

 少年は首を横に振り、少し恥ずかしそうに思った言葉を正直に言う。

「ですよね。春の時もえっちな女性のこと好きって言ってましたものね」

「そんなこと俺言ってた?」

「はい、言ってましたよ」

 楓は涼やかに微笑みながら言う。
少年は否定しようにも覚えていないし、楓が覚えていると言う。
それに否定したとしても、えっちな女性は好き。けれどそれが楓だから好きなのか、それとも他の人だとしても好きなのかはわからない。ただ言えるのはえっちな楓のことは好きと言うこと。

「でもきっと、楓だから好きなんだと思う」

 少年は思ったことを素直に言葉にした。少年の真っ直ぐな言葉に、楓は目を丸くし驚いてから、どこか嬉しそうに唇の端を微かに緩めた。

「ふふっ。嬉しいことを言ってくれますね。ならえっちな楓を満足させる為に、もっとキミに頑張ってもらいましょうか」

「頑張るってなにを?」

「それはですね…」

 楓は含みをわざと持たし言葉を切ると、ものからコンドームを外し、指先でゴムを掴む。
細い指先がゴムを抓み持ってるのはえっちで、ゴム先には一回目と変わらないくらい白濁したものが溜まっている。白濁したものを見るのは少し恥ずかしいく思えてしまう。

「ふふっ。キミのおちんちんは凄いですね。二回目でも量が余り減ってないですね」

 楓はどこか愉しそうに、指先で持ったゴムの先に溜まった白濁したものを見つめながら言う。改めて思っていたことを楓に言葉にされると恥ずかしくてたまらない。少年の顔が熱くなってくる。

「では気持ちいいことをまたシましょう」

 顔を恥ずかしげに赤らめている少年に微笑みながら楓は言う。少年も頷いた。

楓が少年のを見てくる。出したばかりの少年のものは小さいまま。楓の視線に釣られるよう少年も自分のものを見た。そして気持ちいいことをシていた時に言われた、お手伝いが何か気になる。

「あっ、楓さん。そう言えばさっき言ってたお手伝いしてくれるってなに?」

「あぁ、それはですね…」

 楓は少年のものを見てから、少年の唇を見た。楓の視線に少年は恥ずかしく、少し距離をとる。

「そういえば、キス…しましたっけ?」

「キっ、キス!?」

 楓の何気ない一言に少年は声を裏返し驚き、首を横に何回もふった。

「そうでしたよね。前の時もしませんでしたよね。あっ、キミは誰かとキスしたことありますか?」

 楓の問いかけに、少年は恥ずかしそうにまた首を横にふる。少年の初々しい仕草に楓はくすりと笑い、少年の唇を奪った。

 一瞬ふれただけの柔らかな感触。けれどそれはとても瑞々しかく、微かに甘酸っぱい。少年は一瞬ふれた感触を思い出そうと唇にふれた。けれど指先の感触は無味無臭で、味気なく全く違う。

「キミのファーストキスも私が貰っちゃいましたね。このまま大人のキスもしちゃいましょうか」

 楓はどこか愉しそうに言う。大人のキス。キスすら初めてだった少年にとって、大人のキスがなんなのかが全くわからない。
わからない少年をからかうように楓は少年の頬を優しく撫でると、顎にふれ、くいっ。と持ち上げる。ふっくらとした桜色の唇で少年の唇をしっかりと塞ぐ。

 瑞々しくて微かに甘酸っぱい、柔らかな感触。初めて知る他の人の感触に少年はどうしたら良いのかわからない。
ただただ楓にされるがまま、受け入れていると、少年の唇をねちゅりとした何かがこじ開けてくる。
えっ、なに…。少年は未知のねちゅりとしたものに身体を強張らせる。ねちゅりとしたものは唇をこじ開けると、歯の隙間から侵入してくる。
そして唇に絡みついてくる。絡みつくねちゅりとした熱に、その正体が楓の舌と言うことに少年は気がついた。
ちゅぷ、くちゅり、ちゅぷり。楓の舌が絡みついてくるたびに、卑猥な水音が頭の中で響き、楓の熱が流れ込んでくる。頭の中がぼんやりと熱くなり、とろりと蕩けてくる。

 大人のキスって…、すごい。きもちいい。初めて経験する大人のキスに少年は骨抜きされてしまう。

 絡みついてきた熱は名残惜しそう少年の舌を撫でながら離れていく。少年はぼんやりとした、蕩けた目で今までキスをしていた楓のふっくらとした桜色の唇を見つめた。唇は艷やかに濡れ光っている。

「どうでしたか。大人のキスは?」

「すごかった…」

 濡れ光っている桜色の唇に笑みを薄っすらと浮かべながら、楓が問いかけてきた。少年は蕩けた声をこぼした。

「気持ちよくもなってくれたみたいですね」

 にこりと笑うと楓は少年のものへと手を伸ばした。少年のものは固さを取り戻してきている。けれどまだ完全にはなっていない。楓はふれている少年のものを優しく撫でる。

「楓さん…」

 ものを撫でられ、ぞくりと肌が粟立つ。ものは少し固くなる。少年は少しもどかしい声をこぼす。

「ふふっ。あと少しですね。では言ったとおり、おっきくするお手伝いしてあげます」

「うん。どうするの?もしかして手でするの」

「それはですね」

 楓はそう言葉を区切ると、今までキスをしていた、ふっくらとした桜色の唇を微かに開くと、今まで絡ませあっていた舌で上唇を舐めた。
その仕草は、唇についたチョコを拭った、チョコレートのCMを思い出させる。初めてCMを見た時のように少年はドキリとしてしまう。
少年がドキドキしていると、楓はおもむろに下腹部に、少年のものに顔を近づけていく。

「えっ…。楓…さん…」

 戸惑う少年をよそに、楓はスンスンと少年のものの匂いを嗅ぎながら、ふっくらとした桜色の唇と開くと、躊躇うことなく少年のものを咥えた。楓の口の中にまだ青い、未熟な雄が広がる。

「はぅわっ」

 少年は素っ頓狂で、裏返った情けない声を上げる。
楓の割れ目の中とはまた違う、ねっとりとした生暖かな熱が、少年のものを包み込んでくる。
楓のふわりと膨らんだ柔らかな鶯色のボブ・ショートが股間に埋まり、ねっとりとした生暖かな熱がものを咥えてくる。
それなのに、少年はなにが起きているのかわからない。唖然としてしまう。
けれどものを包み込んでくるねっとりとした熱が、少年を嘲笑うかのようにものに絡みつき、ゆっくりと舐めてくる。
ぞわぞわと肌が大きく波打つほど、気持ちいい。気持ちいい熱は考えることを溶かしてくる。少年は気持ちいい熱に身を委ねる。

「んっ…、んふぅ、んっ。ふふっ、おひんひん、おっひくなってひまひたね(おちんちん、おっきくなってきましたね)」

 楓は頭を上下に動かしながら言う。楓の言う通り、少年のものは楓の口の中で固さを取り戻していく。
固くなったものをねとりとした舌が絡みつき、撫でながら、ふっくらとした唇がシゴイてくる。
割れ目とは違うが、隔たりのない直接感じる熱は格別で気持ちいい。

「ふふ。もっほかたく、おっひふなりまひたへ。ひもちひひでふか?このまは、おくひのなはへだひひゃうまふ?(ふふ。もっと固く、おっきくなりましたね。気持ちいいですか?このまま、お口の中で出しちゃいます)」

 咥え、頭を動かしながら器用に楓が聞いてくる。生暖かな吐息がものに吹きかかる。
特に敏感な先に吐息がかかると、ぞくんと背筋が熱くふるえ、身体が熱で焦がされる。気持ちいい。
けどこのままでは口でイかされてしまう。気持ちいいことがデキない。でもこのまま口でされたい。少年の頭の中で二つの欲望が回る。

「ほは、はやふひめはひとひっひゃいまふよ(ほら、はやく決めないとイッちゃいますよ)」

 楓が言葉を紡ぐたびに生暖かな吐息がものに吹きかかる。
ぞわりと背筋が波打ち、熱が込み上がってくる。ぐじゅっ、じゅぽっ。じゅぶ。
卑猥なしゃぶりつく水音が、楓が動くたびに、あの春の夜の夢の前に聞いた伸びやかで綺麗な歌声を奏でていた、ふっくらとした桜色が奏でる。綺麗な歌声を紡いでいた唇とは思えない。
そして楓の口の中は意外と凸凹していて、ものが擦れ気持ちいい。そして何よりも楓が口でやり慣れているというのが否が応でもわかってしまう。

「あっ、だめ…。そんなにされたらもう…」

 どろりとした熱が一気に込み上がってくる。少年は待ってと言おうとしたが、込み上がってくる熱の方が早い。

「だめ。でちゃう」

 少年は為す術もなく、生暖かな楓の口の中でイッてしまった。びくん、びくん。と生暖かな中でものが暴れ、出しているのがわかる。
 口の中に青くて、生臭く、少ししょっぱいねっとりと絡みつくものが吐き出される。
楓は吐き出される熱をしっかりと口で受け止める。熱を吐き出した少年のものは固さを失っていく。
全て吐き出されたことを確認するべく、楓は固さを失った少年のものに舌を絡みつかせ、残っているものを擦り上げ、鈴口から吸い出した。

「んふぅ」

 ねっとりと竿に舌が絡みついたかと思うと、無理やり絞り出される。それだけでは終わらず、鈴口から吸われる。少年はおかしな声を上げ、気持ちよさから放心してしまう。

 楓は少年のから口を外すと、口元を手で隠し、少年のものを飲み込んだ。
三回目だと言うのに少年のもの量は衰えず、また粘り気も強く、喉にこびりつく感覚がする。
青臭いがしっかりと雄を感じさせる。雄を感じると同時に、これを中に出されてしまったら。と考えながら少年のものを見つめた。

「気持ちよかったですか?」

「うん。でもまた元に戻っちゃった」

 楓の問いかけに、少年は自分のものを見ると、せっかくおっきくなっていたのに、楓にイかされ元に戻っていまっている。
気持ちいいことができない。でも違う気持ちいいことはできた。良かったか聞かれたら良かった。でも気持ちいいことをまだしたい。

「そうですね。ではもう一度しましょうか」

 楓は愉しそうに言葉尻を弾ませると、今度は少年の玉に口吻すると、吸い付いてくる。

「んふぅ」

 少年はおかしな声を上げてしまう。楓は少年のおかしな声に笑いながらも、下から上へと舌を這わせ、ぺろぺろと舐めてくる。

「かっ、楓さん」

 楓の舌で竿を舐められるのも気持ちよく、背筋がぞくぞくと粟立ち、少年の声は蕩けてしまう。徐々にものの固さが戻ってくる。

「おっきくなってきましたね。ではもっとおっきくなってもらいましょうか」

 そう言うと楓は大きく桜色の唇を開くと、食べるように少年のものを根本まで一気に咥えた。
ねっとりとした生暖かな熱が、また少年のものを包み込んでくる。そして楓の舌が少年のものを優しく愛撫してくる。ぞくぞくと背筋が震えてくる。気持ちいい。楓の中でまたむくむくと固さを取り戻してくる。

「ふふ。また直ぐにおっきくなりましたね」

 今度は大きくなったらすぐ、楓は口を離した。楓に咥えられていたものに、たっぷりと楓の唾液が絡みつき、艶かしく鈍く光っている。

「う、うん」

 少年は少し呆気にとられながら頷いた。

「ではコンドームを付けますね」

 楓がまた慣れた手付きでコンドームを被せてくる。
付けるのが三回目とあって。最初に感じた違和はそこまで感じない。それよりも楓が口で咥えるのに慣れていたことに驚き、口でするのがお手伝いなのか気になってしまう。

「楓さん」

「なんですか?」

「その…お手伝いするって言ってたけど、それってその…口でシてくれたことなの?」

「そう言えば言ってませんでしたね。キミの言う通り、お手伝いはフェラ。お口でシてあげることです」

「ふぇら…」

「はい。正しくはフェラチオと言って、口淫、オーラルセックスとも言います。私の口はどうでしたか?気持ちよくなってくれましたよね」

 楓は大きくさせた少年の見つめながら、ふっくらとした桜色の上唇を舌で舐めたかと思うと、口を大きく広げ見せてくる。
大きく広げられた口は、割れ目同様、えっちな存在に思えてしまう。少し前まで咥えられていたと思うと興奮してきてしまう。

「気持ちよかった…」

 少年はこくりと小さく頷いた。

「なら良かったです。では無事におちんちんがおっきくなったことですし、今度はここで気持ちよくなる番ですよ」

 楓は柔らかに微笑んでから、脚をM字に広げ、割れ目を指で広げ、穴を見せてくる。広げられた穴はねっとりと濡れ、ヒクヒクと収縮している。挿れたくてたまらない。

「来てください」

「うん」

 誘惑という、蠱惑的で柔らかな楓の囁きに、少年は頷き、楓に近づき、広げられた穴を見つめ喉を鳴らしたが、広げられた穴とは違う、きゅっと閉まった別の穴、楓のお尻の穴に視線がずれてしまう。
よく見たい。見ながらしたい。少年は楓のお尻が気になる。

「楓さん。その…後ろからシたいって言ったらダメ?」

 少年は春の夜の夢でシた。後ろからの姿勢を思い出し、お願いした。

「バックですか。かまいませんよ」

 楓は小言を言うことなく、少年の希望を叶えるべく、布団に四つん這いになり、少年に向かってお尻を突き出した。

 目の前に白い尻が突き出される。
お尻は桃のように形は綺麗で、微かに赤みを帯びた白い肌が更に桃を連想させる。
けれど桃とは違い、縦に伸びる割れ目。
穴がくぱぁと広がっていないが、けれど指で広げられていないためか微かにだが細長い割れ目が生まれ、塗れそぼった薄紅色が見え、ふわっとした柔らかそうな生い茂った濃密な茂みもちゃんと見える。
そしてなによりも割れ目のすぐ上にある、きゅっと閉まった穴がよく見える。
穴は微かにだがひくひくとうずいている。楓のお尻の穴。
新雪のように白い肌と比べると、微かにくすんでいる。
楓のお尻は少年の上に乗っかり迫っては遠ざかった光景を思い出させ、少年の視線は割れ目ではなく、楓のお尻の穴に注がれてしまう。

「そこは違う穴ですよ。キミが挿れるのはここ」

 少年の熱い視線に、楓は片手で身体を支えながら、もう片手で器用に割れ目を指で広げてきた。

 バレてた。少年は視線を慌てて逸したが、それでもやはり気になってしまい、ちらりと楓のお尻の穴を見てしまう。

「もう…。忘れたんですか?女性は男の人の視線に気づくんですよ」

 少し呆れが混じる抑揚のない楓の言葉。それは春の夜の夢の夢でも同じことを言われたことを少年に思い出させる。

「前にも言ったの忘れちゃいましたか?」

 明らかに呆れた楓の言葉が追い打ちをかけてくる。少年はぐうの音もでない。けど視線はやはり楓のお尻の穴へといってしまう。

「もう…。変態くんなんだから」

 春の夜の夢の時のように少年のことを楓が呼ぶ。

「変態って…」

「そうですよね。だってそこ、お尻が気になるなんて…。そんなにそこが気になるんですか?ですが前にも言いましたが、キミにはまだはやいです。それにおちんちんを挿れるのはここです」

 楓は上半身を布団に付け、女豹のように背中を逸しながら、指で割れ目を広げ、お尻の穴を器用に手で隠す。お尻の穴を見ることができなくなってしまった。

「どうしたんですか?挿れないんですか?挿れないのならもう満足しちゃったってことで、今日はお終いということでよろしいですね」

 割れ目を指で広げたまま、矢継ぎ早に楓が言葉を紡ぐ。
広げられた薄紅色の穴は、ひくひくと収縮し、ねっとりとした蜜で艶かしく濡れ光っている。
見ているだけで穴は気持ちよさそうで、ものが固くなってくる。
挿れたい。気持ちよくなりたい。終わりにしたくない。少年は生唾を飲み込み、手で隠されてしまった楓のお尻の穴を見ながらも、先を楓の割れ目にあてがう。
楓は少年が挿れやすいよう、脚を動かし、高さを調整する。

「挿れますよ」

「はい。きてくだい」

 少年は広げられた薄紅色の穴へと挿れていく。
ねっとりとした熱が包み込み、楓の中へと入っていくのが見える。楓の中は蕩けそうなくらい熱くて気持ちいい。
少年は一気に挿れたい気持ちを抑えながら、ゆっくり楓の中へ沈めていく。

「はいった…」

 ねっとりとした熱が根本まで包み込み、楓の白いお尻に下腹部がふれている。
楓の中は温泉にひたっているように心地よくて気持ちいい。少年は震えた声をこぼした。楓は少年のがしっかりと入ったことを確認すると、指を割れ目から離した。

「はい。しっかりと挿れられましたね。でも挿れただけですよ。動かないと」

 楓はそう言うと、身体を前後に揺らしてくる。ぐぬ、ぐぬん。ぬぷ、ぬぷぷ。と柔らかな肉が蠢きながら少年のものを優しくシゴイてくる。ぞわりと肌が震える。

「待って。待って動くから」

 少年は楓の腰を掴むと力を入れ、しっかりと掴む。
楓の腰は力をいれ過ぎたら壊れてしまうかと思うほど、華奢で、繊細。けれど壊れることはないのを知っている。
微かについている肉に指先が柔らかに食い込む。
肌は指先に吸い付くように柔らかく、ほんのりと湿り気を帯びしっとりとしていながらも、すべすべとしていて指ざわりが良い。少年は掴んだ楓の腰を見る。

「動かないんですか?」

 少年を煽るように楓はお尻を揺らしてくる。お尻がふりふりと揺れ、ぐぬん。と柔らかな肉が波打ち、挑発してくる。
少し中が動いただけなのに気持ちよく、動きたくなる。少年は更に指先に力を入れ、白い肌に指を食い込ませ、鷲掴み、腰を動かし、楓の白いお尻にぶつける。

 パン。肉と肉がぶつかる鈍い音が部屋に響く。少年は楓に覆い被さるように身体を丸め、腰を何度も楓にぶつける。
パンパンパン。鈍いが何度も部屋に響く。
ねちゅりとした熱を帯びた柔らかな肉を掻き分ける。掻き分けた肉はすぐに絡みつき、絡みつく肉を無理やり振りほどき、また掻き分ける。
熱を帯びた柔らかな肉だけでも気持ちいいのに、楓の中はねちゅりとした熱の蜜で満ち、蕩けてしまいそうなくらい熱く気持ちいい。

「やばい…。きもちいい…」

 少年は蕩けてしまいそう楓の熱に声を蕩けさせ、必死に腰をふる。

 乱暴で、たどたどしくて、どこか可愛らしい少年の腰のふりだけれども、少年のものは楓の内側をしっかりと抉り、楓のことを屈服させ孕まそうとする雄らしさを感じさせる。
ぞくぞく身体の奥から震え、楓は唇の端を微かに上擦らせる。

「んっ…。あっ…。激しい…」

「ごめん。でも楓さんの中がきもちよくって。腰止まんない」

「んふぅ…。気にしないで…。私も気持ちいいですから…」

「ほんと!」

「えぇ…。ですので、私のことをキミのおちんちんで…気持ちよくしてください」

「楓さん。楓さん」

 何度も楓の名前を呼び、少年は腰を楓に何度もぶつけ、楓に何度も固く大きくなったものを突き刺す。
肉音が部屋に響く。ねちゅりとした熱く蕩けそうな蜜が、楓の奥からとめどなく溢れてくる。
蜜は楓の中を満たし、少年が腰をぶつけるたびに、蜜が押し出され少年の下腹部を熱く湿らす。
鷲掴んだ楓の肌は微かに汗ばみ、湿り気を帯び、指に吸い付いてくる。
楓を見ると、背中が無防備に晒され、透き通った白い肌が微かに赤みを帯びている。
ふわりと膨らんだ柔らかな鶯色のボブ・ショートの毛先が、突くたびに揺れ動き、うなじが露わになる。
無防備に晒された楓のうなじと背中を見ていると、イケナイことをしているように思え、楓に腰をぶつけ、突き刺すたびにこぼす、楓の甘い啼声を聞いていると、どろちと黒い感情が渦巻き、妙な優越感を覚え、興奮してきてしまう。

「楓。楓。楓」

 少年は無意識に敬称を外し、楓の名前を何度も呼び叫ぶ。

「あっ、あっ…。すごい…。激しい。私のおまんこ気持ちいいですか?」

「うん。めちゃくちゃ気持ちいい。楓の中、熱くてとろとろしてて、それがちんこに絡みついてきもちいい。腰止まんない。楓は?楓もきもちいい?」

「んふぅ。あっ…。私も気持ちいいですよ。ですので…、んっ…。もっと突いてください」

 くぐもった吐息が混じる、甘く可愛らしくも肉欲で、艷やかな大人の色香が滲んだ声で楓が言ってくる。
あの春の夜の夢の前に露天風呂で聞いた、淑やかで人々を魅了してやまない美しい歌声とは全く違う声。
歌番組で聞く歌声とも違う声。普通では聞くことのできない楓の声。もっと、もっと聞けない楓の声を聞きたい。少年は楓に欲をぶつける。卑猥な肉音が何度も部屋に響き渡る。

「あっ。激しい。すごい…」

 楓が甘い声をこぼすたびに、ぐぎゅぅぅ。と楓野中がキツく締め付けてくる。みっちゅりとした柔らかな肉を掻き分ける。
柔らかな肉を掻き分けるのは気持ちよく、ぞくぞく背筋が震えてしまう。身体の奥から熱が込み上がり、身体を熱く焦がす。
少年のこめかみから頬を伝い汗が流れ落ちていく。けれど少年は気にせず楓に腰をぶつけ、何度も楓に突き刺す。

 まだまだ気持ちいいことを、楓とセックスをしていたい。けれど、どろりとした熱が身体を熱く焦がし、限界が近づいてくるのがわかる。

「楓もう…、でちゃいそう…」

「あっ…。んんっ…。なら私の中で出してください…。しっかりとおまんこで受け止めてあげますから」

「わかった」

 少年は最後とばかりに腰をぶつける。
パンパンパンパン。と肉のぶつかり合う卑猥な音が響く。
ねちゅりとした熱を帯び締め付けてくる肉をこじ開け、掻き分けていく。
掻き分けた肉は直ぐに絡みつき、締め付けてくる。
その肉を無理やり振りほどき、突き刺しこじ開ける。
掻き分けた肉にものが擦れ、気持ちよくってたまらない。ぞくぞく肌が何度も沸き立ち、身体が熱くなる。

「楓…。かえ…で…。でる…。だすよ」

 少年は楓の腰に指を食い込ませ、逃げないように鷲掴む。
そして腰をこれでもかというくらい打ちつけ、奥へ、挿れれるだけ奥へとものを楓に突き刺す。
そして楓の身体を覆うように身体を被せ、少年は楓の中に欲望という熱を吐き出した。

「あっ、出てる」

 暴れながら中で少年のものが熱を吐き出しているのがわかる。楓は暴れる少年のものを感じながらこぼした。

「でてる…でちゃった…」

 びくん、びくん。と柔らかな肉の中で勢いよく熱を吐き出し、暴れているのがわかる。
少年は荒い息の混じった、蕩けた気持ちよさそうな声をこぼした。
柔らか肉は優しく絡みつき、気持ちいい。少年は楓を見る。新雪のように白かった肌が、薄紅をはいたように赤く染まっている。
肌は湿り気を帯び、しっとりとして指先に吸い付いてくる。
無防備に晒された楓の背中を見ていると、イケナイことをしたという思いが湧いてくる。
けどイケナイことは、無防備に晒された楓の背は少年に優越感を抱かせる。

 楓の中にまだ居たい。けど、少し疲れた。少年は名残惜しみながら楓の中から抜いていく。
腰を引いただけ、楓の中からものが現れる。楓の中に入っている、挿れていたという実感を少年に突きつける。
ものを全て楓の中から抜き、先を見る。白濁したものがゴムの先に溜まっている。
量は今までヤッた時と比べ、そこまで減ったとは思わない。けれど普通がどれくらいかわからない。

「あっ、すごい。四回目だと言うのに量減ってませんね」

 まるで少年の疑問に答えるかのように楓が言ってきた。

「そうなの?」

「はい。普通ならば回数を重ねてくと出す量は減ってくものです」

「そうなんだ」

 楓が教えてくれる。けれど教えてくれるということは、誰かと比べていると言うこと。
気持ちいいこと、セックスを他の誰かとシたことがある。いやシてるから比べることができると言うこと。少年の心の中が漣立ち、どす黒い靄が湧き立ち、心を覆う。

「こんなにたくさんの精子生で出されちゃったら、絶対私孕まされたと思いますよ」

「はらまされた?」

「キミの赤ちゃんを妊娠しちゃったかもしれない。ってことです」

「妊娠…。赤ちゃん…」

「はい。でもしっかりとコンドームを付けたので、妊娠する可能性は殆ど無いですから安心してください。生でヤる方が気持ちいいですし好きなんで、本当はピル飲みたいのですが、合わないんですよね…」

 楓は残念そうに言うと、慣れた手付きでコンドームを外し、ティッシュに包み込むとゴミ箱へと捨てた。涼やかな山風が部屋へと忍び込み、火照った身体を冷ましてくる。
「風、気持ちいいですね」

 都会の熱帯夜を無理やり忘れさせようとするクーラーの冷気とは明らかに違う、柔らかで優しい涼やかな山風に、楓は気持ちよさそうに言い、身体を伸ばした。
慎ましくて可愛い、丸い膨らみが強調される。改めて楓の膨らみの形の良さを少年は認識する。少年の熱い視線に気がつき、楓は頬を緩ませた。

「気持ちいいことはどうでしたか?」

「すごい気持ちよかった。またセックスシたい」

「あら、うふふ。そんなに私の身体が良かったんですね」

「うん。めっちゃ気持ちよかった。楓…さんの中、温泉みたいにあったかくって、柔らかくって、うねうねして、でもキツく締め付けてきて。それをちんこで掻き分けるのがすごい気持ちよくって。まだシたい」

 少年は楓を真っ直ぐ見つめ、思ったことをそのまま口にしていた。

「そう言われるとなんだか恥ずかしいですね」

 包み隠さない少年の思いに、楓は少し気恥ずかしくなり、はにかみながら可愛らしく言った。
はにかむ楓は愛らしく、無垢で、穢れなどなく、ドキッとし、恋してしまうほど可愛い。改めて高垣楓と言う女性に少年は惚れ直してしまう。

「ふふ。キミのおちんちんは早く気持ちいいことシたいみたいですね」

 くすりと笑ったかと思うと、楓は少年のものを見ながらどこか愉しそうに言う。少年は楓の言葉に釣られるよ、下を見るといつの間にか、少年のものは固く大きくなっていた。

「あっ、ごめんなさい」

 少年はまだデキるのかと楓に呆れられたくなく、慌てて手で隠した。

「隠さなくていいじゃないですか。もう何回もそれを私の中に挿れ、突いてきたのに。ふふっ。でもキミのおちんちんはとっても元気ですね。まだまだヤりたいって言ってます。ヤりたいですよね」

 楓の甘い誘い拐かす囁きに少年は頷いていた。

「後はお時間の方ですね。平気ですか?」

「時間…」

 楓の言葉に少年は時間を確認する。もう部屋に戻った方が良さそうな時間になっていた。
このまま楓とセックスをして、この前のように楓の部屋で寝たいが、万が一バレてしまったらどうなるかわからない。楓に迷惑をかけてしまう。

「ごめん。もう戻んないと」

 後ろ髪を引かれる思いで、少年は悔しそうに言った。

「そうですか。なら、明日改めて続きをしましょか」

「えっ、明日」

 楓の言葉に少年は驚き、声を震わせながらも、食い気味に被せた。

「はい。今回は連泊するので」

「ホント!」

「ホントです。ですので、明日も今日と同じくらいに…いえ、今日より三十分前くらいに来てきください。早く来た分、たくさんデキますので」

「わかった!」

「それと合図は今日と同じで、ノックを5回」

「うん。わかった」

「ではまた明日に」

「うん」

 楓が立てた小指を少年に向けてくる。少年は差し出された小指に小指を絡め、約束を交わした。
約束を交わし終えた少年は浴衣をいそいそと着た。楓は裸のまま少年のことをみると少年の浴衣の一部がこんもりと盛り上がっている。

「明日まで我慢しててね」

 楓はこんもりと盛り上がった諸運の身体の一部に優しく声をかけ、優しく撫でた。びくんと跳ね、今にも爆発してしまいそう。

「うん。我慢してる」

 少年は欲望に堪えながら、口を横に結び頷いた。

「では、名残惜しいですが、また明日」

「うん、また明日ね。楓さん」

「はい。それと私のことは楓と呼んでかまいませんよ」

「えっ、いいの?」

「ええ。バックでヤッていると時にそう呼んでましたよね」

 楓の言葉が、後ろからしている時、思わず楓のことを楓と呼んでしまったことを思い出させ、後ろでのセックスを思い出させる。
ヤりたくてたまらなくなってくる。このままここに居たら楓のことを襲ってしまいそう。少年は必死に欲望を抑え、堪える。

「かっ、楓。また明日。おやすみなさい」

「ふふっ。おやすみなさい」

 少年の必死に堪え強張ってしまった声に対して、楓は柔らかに返した。

 今日のお別れ。明日の約束を交わし、少年は楓の部屋から去った。

 どうにか親や従業員さんにバレずに家へと戻り、部屋へとたどり着いた。
掻いていた汗は、部屋へと注ぎ込んでくる山風によって乾かされる。
少年はホッと息をついてから、楓とした気持ちいいことを、セックスを思い出した。
思い出しただけなのに固く痛いくらい大きくなる。出してスッキリとした。
けど楓と交わした明日の約束を思い出す。
明日もまたデキる。少年は固く大きくしたまま、布団へと入り、悶々としながらも、早く明日の約束の時間が来ないかと、クリスマスプレゼントを待つ時のように心を踊らせ眠りに堕ちていった。

ピンッ。と皮が張り詰めた下腹部の痛みに少年は目を覚ました。
少年は大きくなあくびをこぼし、ベッドから抜け出した。
浴衣は寝相のせいで開け、ブリーフが見えている。そしてブリーフはこんもりと盛り上がっている。
春の夜の夢で楓とシてから、夢で楓との甘い一時を夢見てしまい、朝から元気になってしまう。
いつもなら、楓のことを思い出しながら、また楓との春の夜の夢をシたいと思い願う。
けれど今日は違う。楓が宿泊している。そして昨日の夜は楓と春の夜の夢でシた気持ちいいことを、セックスをシた。そして別れ際に今日もしようと約束をした。

 ふわりと膨らんだ柔らかな鶯色のボブ・ショート。
左目の下には泣きぼくろがある、くりっとした暗色の蒼と深緑のオッドアイの瞳。
すっと通った鼻筋。ふっくらとした桜色の唇。
肌は新雪のように透き通り、慎ましいながらも、小さいお椀の様にふっくらと丸みがあり、形がとても綺麗な二つの膨らみ。
膨らみの頂点で膨らみを可愛らしく彩る、桃の花を思わせる淡い赤い色の丸い輪郭に、ツンとした突起。細く、華奢に見えるくびれたお腹周り。
ふわっとした柔らかそうに生い茂っている濃密な茂み。縦にすっと伸びた割れ目。その割れ目を楓が指でくぱぁと広げてくる。
濡れ光り、うねうねと収縮と弛緩をくりかえす薄紅色の穴。穴の中はねっとりと熱く、蕩けてしまいそうなくらい気持ちよかった。
少し思い出しただけなのに痛いくらいものが固く大きくなる。一度すっきりとしたい。けれど別れ際にした楓との夏の宵の約束。我慢しなきゃ。行き場をなくした悶々とする熱が身体を焦がす。
少年を嘲笑うかのように夢想の中の楓が、女豹のように四つん這いになり、お尻を突き出してくる。
割れ目だけではなく、きゅっと閉まった楓のお尻の穴が露わになる。
穴は引き締まっているが、それでもひくひくと収縮している。
爆発するんじゃないかと言うくらい、ものが固く大きくなる。すっきりとしたい。でも夜まで我慢しててと楓と約束した。
少年は楓と約束を守るべく必死に我慢する。すると楓がお尻をふりふりと揺らし、更に少年のことを誘惑してく。もう我慢できない。でも我慢しなきゃだめ。

 少年は急いで着替えを用意し、お風呂場へと向かい、水シャワーを頭から被った。
シャワーはひんやりとして冷たい。少年は身体をブルリと震わしながらも我慢する。熱がシャワーによって溶けていき、徐々に固さを失っていく。
どうにかものが元の小ささに戻り、少年はほっと息をつき、改めて温かなシャワーを浴び、昨夜の気持ちいいことで掻いた汗を流した。

 身体を洗い、シャワーを浴び終えた少年はお風呂場を後にした。
そして既に働いている親に挨拶をし、朝食を食べた。朝食の片付けをしているとき、親に午前中だけ手伝って欲しいと言われた。
楓との約束は夜だから問題ない。友達と遊ぶにしても午後からが中心。手伝いをしたらお小遣いを貰えるし、断る理由もない。少年は二つ返事を返した。

 午前中は旅館の手伝いと宿題で時間が流れ去る。
旅館の手伝い中は忙しさから楓のことを忘れることができたが、宿題をしている時には楓が少年のことを絶えず誘惑してきた。
せっかく水シャワーで沈めたものを固く大きくし、少年は悶々としながらもどうにか宿題を無理やり片付けた。

 午後になり、妹と一緒に昼食を食べた少年は、家の手伝いをしなくてよいと言われ、友達の家へと遊びに向かった。
少年が住む街は山間部にあるが、真夏の降り注ぐ日差しは眩しく、突き刺すように輝いている。
夏特有の湿り気を帯びた纏わりつく空気が少年に絡みついてくる。外に居るだけでじわりと汗がにじみ出てくる。少年は汗を拭いながら友達の家へと急いだ。

 友達の家に着くと、既に他の面子が集まっていた。
そして友達らの開口一番が手短な挨拶ではなく、アイドル高垣楓がどこかに泊まっている話だった。
そこまで大きな温泉街こともあり、高垣楓の容姿は衆目を簡単に集めてしまう。そして人の口に戸は立てられず、噂話として街に広がってしまっていた。

 宿に泊まってるどころか、親の目を盗んで楓と気持ちいいことをした。
けれどお客さんのことを話すことはできないし、ましてや気持ちいいこと、セックスしたなんて口が裂けても言えない。
少年はお前の処に泊まってないのか?とぐいぐいと聞いてくる友達に、泊まってるお客さんのこと俺が知ってるわけないだろ。と言い、どうにか追求を交わした。
高垣楓の情報が得られなかった友達は、あからさまな溜め息が混じりながら語散た。

 ゲームをしながらとりとめのない話をする。
とは言え話の中心はやはり高垣楓。そして高垣楓を中心としたアイドル談義。
少年は春の夜の夢からアイドル高垣楓が一押しになっていた。
友達も高垣楓のことを美人だと言うが、好きなアイドルはおっぱいのデカい子の方が好きだと言ってくる。
けれど実際にふれた楓の膨らみ…、おっぱいの感触を少年は知っている。
楓のおっぱいは慎ましいながらも形はとても綺麗で、膨らみの頂点で膨らみを可愛らしく彩る、
桃の花を思わせる淡い赤い色の丸い輪郭に、ツンとした突起が可愛らしく、指触りは淑やかで指に吸い付き、柔らかくて、揉み応えがあり気持ちく、また突起はどこか懐かしく、不思議な甘さがあった。
思い出しただけでも大きくなってしまい、友達にバレてしまう。
大きくした少年を友達がからかってくる。からかわれるのは恥ずかしいが、でも実際にふれ、揉んだ柔らかかった楓のおっぱいを思えば、からかわれるのは苦にならない。
からかっているのに、恥ずかしがらず、動じない少年に友達はからかいがいを感じられず、からかうのをやめた。

 しばらくゲームをし、飽き始めた頃、友達の一人が高垣楓を探さない?と言ってきた。
少年は、はぁ。と呆れたが、他の面子は面白そうと乗り気で、ポンポンと話が進み、見つけた奴が勝ち。残り全員が罰ゲームで河原の野外温泉に入ることになった。
多勢に無勢。多数決という数の暴力で少年は高垣楓を探しに行くことになった。

 少年達にとっては夏休みだが、大人にとってはただの平日。ましてや連休明けの平日と言うこともあり、観光客はそれほど多くなく、温泉街の規模もそこまで大きくない。
連休と比べれば楓のことを探しやすいかもしれない。
しかし大きな温泉街ではないとは言え、宿や飲食店。お土産屋などの商店が所狭しに並んでいる。
この中から探すとなると骨が折れる。いつもなら乗り気になれるかもしれないが、探さなくとも夜になれば少年は楓に会う約束をしている。
それどころか気持ちいいこと、セックスをする約束までしている。
それ故、こんなに暑い中、探さなくとも…。そう少年は思ったが口にできない。温泉街につくと、改めてルールを決め、少年達はそれぞれ温泉街へと散っていった。

 やる気のない少年はクーラーが効いた場所で時間を潰した。

 空が微かに茜色に染まり始め、漸く終わりの時間になり、少年は集合時間へと向かった。
結果は誰も高垣楓を見つけることはできなかった。ただ高垣楓が温泉街に来ているという噂を広げた結果だけが残った。
勝者が居ないということもあり、罰ゲームはなし。高垣楓を見つけることができなかった友達達はつまらそうに愚痴をこぼし、会いたかったなー。と口々に言った。
ただ一人、少年だけはこれからの楓と過ごす逢瀬に思いを馳せ、口元を緩め、微かにズボンをふっくらとさせた。

 友達と別れ、少年は家へと帰る。
そして宿脇の通路を行こうとした時、白いチューブトップの上に、黒いシースルーカーディガンを羽織り、デニムのホットパンツにヒールの高いサンダルを履いた、
ふわりと膨らんだ柔らかな鶯色のボブ・ショートが印象的なスラリとした背が高い女性が目に入った。

「あっ」

 少年は思わず声を上げ、脚を止めて女性を見た。それは皆が探し求めていたアイドル高垣楓だった。

 楓も少年に気が付き、柔らかに微笑んでくる。そして辺りに人が居ないことを確認すると、少年の元へと近寄ってくる。

 改めて見る高垣楓はヒールのせいもあってか、スラリと伸びた背がより高く感じ、ホットパンツから伸びた長く白い脚が眩しい。
慎ましくて膨らみはチューブトップをしっかりと盛り上げ、存在を誇示して可愛らしい。
少年が高垣楓に見惚れ直すと同時に、昨夜と春の夜の夢の甘く、蕩けてしまう一時を思い出してしまい、固く大きくなってきてしまう。

「ふふっ。キミのおちんちんは我慢できないみたいですね。ですが後もう少しだけ待っててください。たっくさん我慢しただけ、その分と~っても気持ちいいですから。また夜に私のお部屋で会いましょ」

 耳元で淡く囁きながら楓が、ズボンの上か固く大きくなったものを撫でてくる。
ぞくぞくと肌が沸き立ち、びくん。と大きく跳ねる。ズボン越しにも分かる少年の熱に、楓はふっくらとした桜色の唇に笑みを浮かべながらも、旅館へと消えていった。

 一人残された少年は悶々とした熱を抱えながら立ち竦み、楓が消えていった旅館の出入り口をしばらく眺めた。
約束の時間が恋しくてたまらない。早く夜になってほしい。少年は夜はまだか、まだか、と思いながら家へと戻った。
 早く約束の時間になれと思いながらも、時は刻々と過ぎ去っていく。
少年は夕食前にお風呂に入り、しっかりと身体を隅々まで洗う。
そして夕食を妹と一緒に食べ、テレビを見ながら残りの時間が過ぎるのを待つ。テレビの歌番組では楓のアイドル仲間が画面を賑わかせている。
歌番組に楓は登場しないが、多種多様なCMで画面を賑やかにする。
楓を見るたびに、昨夜と春の夜の夢を思い出していまい、ものが固く大きくなってしまう。
早く楓に会いたくて堪らない。少年は時計をチラチラと何度も見返してしまう。
少年の行動に妹は不思議そうな表情をし、この後なにかあるの?と聞いてきた。妹に楓と気持ちいいことをするなんて言えない。
少年は、友達とゲームをする約束してて。と、シドロモドロに言葉につまらせながら嘘をついた。そして少年は逸る気持ちを抑えきれなず、約束の時間より十五分も早いが部屋へ戻るふりをし、家を抜け出した。

 少年は母親や従業員さんの目を盗み、どうにか楓の部屋の前まで来ることができた。
まるでスパイになった気分。と思いながら少年はほっと息を吐いた。
もうすぐ楓と気持ちいいことを、セックスができる。甘い期待に、痛いくらい固く大きくなってしまう。少年はゆっくり息を吐いてから緊張した面持ちで合図であるノックを五回した。
 昨日と一緒なら楓が中から出迎えてくれる。しかしいくら待っても楓が出迎えてくれない。少年はもう一度息を吐いてから、合図であるノックを五回した。けれどやはり楓は出迎えてくれない。

「早く来すぎちゃったかな…」

 待ち合わせの時間までまだ余裕がある。
もしかしたらぎりぎりまで楓は温泉に入っている可能性もある。少年はそう思った。一度出直そうと思ったが、またここまで来るのは億劫。
どこかに隠れようかと思った時、階段を登ってくる複数の足音が聞こえてくる。
お客さんなら良いが、従業員さんならまずい。少年は急いで隠れ場所を探そうとするが、この階に隠れる場所はないのはしっている。
少年はどうしよう。と足音がしっかりとしてくる。もうすぐ、登りきってしまう。隠れる場所はない。けれど隠れるかもしれない。心臓がドクドクと高鳴っている。
少年は一縷の望みを賭け、開いててくれ。と楓の部屋のドアを開けた。

 滑らかにドアが開く。少年は「うそ」とあっけにとられながらも、慌てて楓の部屋へと逃げ込んだ。

 部屋の中へと逃げ込んだ少年はホッと安堵の息を吐き、閉めたドアに背を預けた。するとドアの向こうからは声が聞こえてくる。会話の内容は、同じ旅館に高垣楓が泊まっているという内容。足音の正体は宿泊客だった。

「よかったー」

 改めて少年は安堵の息をこぼした。宿泊客と言うこともバレても平気だった。けれど従業員さんだったらやはり話は別。少年は、鍵がかかっていなかったことに「不用心だな」と言いつつも、ありがたく思った。

 一度外へと出るか少年は悩んだが、このまま部屋の中に居たほうが安全。楓が戻ってきたら謝ろう。そう思い少年はとりあえず奥の主室へと移動した。

 既に布団が敷いてある。楓が居ない楓の部屋。少し不思議に思えてしまう。
窓は開けられたままで、昼の湿り気を帯びた生暖かな風とは違う、涼やかで爽やかな山風が部屋の中へと流れ込み、その先では月光に照らされ、青々とした瑞々しい葉を山風に揺らされた楓の姿がある。
昨日は楓と気持ちいいことをすることだけを考えていて、楓の存在を忘れていた。改めて青々とした葉を揺らす楓に心が落ち着いてくる。固く大きくなっていたものは、いつの間にか元に戻っていた。
少年は改めて楓の宿泊している部屋の中を見回す。布団の足元側にある、襖がしまった押入れが目につく。

「あっ」

 少年は襖を眺め、あることを思いつき、襖を開けた。布団が敷かれた後ということもあり、子供どころか大人が入る余裕がある。隠れることができる。
少年は襖へと隠れ、楓を驚かそう。驚いた楓のことが見られるかもしれない。少年は口元に笑みを浮かべ、襖の中へと隠れた。そしてわずかに隙間を開け、楓が戻ってくるのを待った。

 押し入れに隠れ、少ししたら直ぐに浴衣を纏った楓が部屋へと戻ってきた。
温泉に入ってきたのか、肌は微かに上気し、ふわりと膨らんだ鶯色をした髪が艷やかに輝いている。
浴衣姿の楓は色に溢れ、上気した肌と艷やかな髪を更に醸し出してくる。少年は目麗しい楓に見惚れてしまう。
押し入れに隠れている少年に気がついていない楓は、広縁の椅子に腰掛けるのではなく、そのまま布団の上に座り、少年が隠れている襖の方を向く。
バレてないよね…。少年は隠れているのがバレないよ、一度隙間から離れ、再度こっそりと盗み見るように楓のことを見る。

 楓は浴衣の隙間から手を忍ばせている。

「んっ…。あっ…」

 くぐもった微かな吐息を楓がこぼす。
浴衣の隙間から忍び込んだ楓の手が、可愛らしい膨らみを揉みしだいている。
その度に楓はくぐもった吐息をこぼし、身を捩らせる。手の動きは激しくなり、浴衣は開けていき、微かに上気した白い肌が露わになる。
肌を隠すものは存在せず、慎ましいながらも可愛いらしい膨らみが露わになってしまう。楓は膨らみを揉むだけでは飽き足らず、桃の花を思わせる淡い赤い色をした突起を摘む。

「あっ…」

 透き通る甲高い声を上げ、楓は身体を仰け反らせる。楓は膨らみを揉みしだきながら、摘んだ突起を何度も指先で擦り、摘み弄る。
「あっあっ…。んあっ…、あっ」

 その度に透き通る甲高い声で啼き、身を捩らせる。楓は自分のことを慰めている。
しかしまだ知識の乏しい少年は楓が何をしているのかわからない。
けれど自分の膨らみを揉み、弄っている楓は淫靡でいやらしく、見ているだけで興奮してきてしまう。ぐぐぐっとパンツの中で固く大きくなってきているのがわかる。

 楓の甲高い声は徐々に艷やかな声へと変わっていき、浴衣が開けていき、柔らかに生い茂った濃密な茂みが露わになる。昨夜同様、楓は下着を身に着けていない。

「えっ、うそ…」

 少年はある事実に気がついた。
それは今までお風呂から部屋へと戻ってくる時、楓はノーパン、ノーブラでただ浴衣を羽織っていたということ。
春の夜の夢で身に付けていた、Tバックで透けて際どい下着どころではない。もしかしたら昨日も今日と同じように浴衣に何も纏わずに、平然と旅館内を歩いていたのかもしれない。

「えろ…」

 メディアで絶対に知ることのできない楓の痴情に、少年は更に固く大きくする。

 少年に盗み見られていることに気がついていない楓は、胸を揉みしだき、突起を摘むのだけでは飽き足らず、浴衣が開け、露わになっている割れ目へともう片方の手を伸ばした。

 ほっそりとして長い楓の指が割れ目にふれる。楓は何度も指先を割れ目に這わせ、なぞるように撫でる。

「んっ。あっ…。んふぅ」

 割れ目をなぞっていた指を変えでは割れ目へとゆっくりと沈めていく。
細い指を割れ目は咥えてしまう。楓は沈めた指を激しく抽迭させながら、更に激しく膨らみを揉みしだく。艷やかだった楓の声は徐々に蕩け、甘くなってくる。

 一人快楽を貪る楓を前に少年はもっと見ていたく、出ていくタイミングを逃してしまう。
 楓は身体を倒し、仰向けで横になると股をあられもなくおっぴろげ、割れ目へと沈める指の本数を増やし、激しく快楽を貪る。

「あっ、あっ…。んあっ。アッ…。んふぅ…。あっ…。きて…もっときてください…」

 蕩けた楓の甘い声はとても気持ちよさそうで、まるで誰かを求めている。楓の割れ目から溢れた蜜が周りを濡らしていく。楓は胸を弄るのをやめ、その手を茂みへと移動させる。

「アッ。あっ…クリきもちいい」

 甘く甲高い声を上げながら楓は身を捩らせる。腰が徐々に浮きあがり、割れ目をふれる二つの手の動きは更に激しくなる。くちゅっ、じゅぷっ。見ているだけで卑猥な水音が聞こえてくる。

「やべぇ…。すげぇ、楓えろい」

 少年は身体を丸め、鼻息を荒くし、食い入るように一人貪る楓を見る。ぎんぎんと痛いくらい固く大きくなる。我慢できなくなる。楓と気持ちいいことを、セックスをしたい。
少年は何度も生唾を飲み込み、喉を鳴らす。

「あっ…。あとちょっと…。んくぅ…。あとちょっとでイけそう…」

 楓はラストスパートとばかりに秘部を弄る。
楓の甲高く蕩けた甘い気持ちよさそうな声が部屋に響く。
慰めている楓は淫らでえっちで、見ているだけでも爆発してしまいそう。
楓が終わったら出よう。少年はぎりぎりまで一人貪る楓の姿を目に焼き付けていたく、必死に暴走、爆発しそうなのを堪える。

「んあっ。あっぁっ…。んふぅ。あっ。んんっ。あっ」

 浮き上がった楓の腰が、かくかくと小刻みに上下に震え動く。まるで本当にセックスをしているように少年の目には映る。これが女の人のオナニーなんだと少年は理解した。

 あと少しでイけると楓が思った瞬間。来客を知らせるノックが五回。部屋の中に響いた。

「んっ…。あと少しでイけたのですが…」

 楓の身体から快楽がスッと引いていく。
イくことができず、もどかしさだけが身体に残り悶々とする。けれど楓のふっくらとした桜色の唇には薄っすらと笑みが浮かぶ。
楓は割れ目から指を抜くと、掛け布団に指先を擦りつけ、身体を起こした。
そして浴衣を直すことはせず、桜色の唇に淫靡な笑みをしたため、胸と濃密な茂みを曝け出したまま、入り口へと向かった。

 部屋から楓の姿が見えなくなってしまう。後少しで楓のイく姿を見れたのに…。少年は来客者に向かって心のなかでごちた。
少年は押し入れから出るかと思ったが、来客者が誰かわからない。
もし従業員さんならバレたら親に怒られるどころではない。けれど、従業員さんならノックの数が違う。
それに楓は淫れに乱れ、開けた浴衣を直すことはしなかった。そしてノックの数は五回。
それは少年と楓しかしらない秘密の合図。しかし自分は押し入れに隠れている。
少年は誰だ…と思いつつも、下手に部屋へと出るのはやめた方が良いと思い、楓が部屋へと戻ってくるまでジッと押し入れで隠れていることにした。

 少年が押し入れに隠れていると露知らず、少年が来たと思い楓は少年を出迎えに入り口へと向かった。
少年との淡く甘い密事。アイドルとして禁断の逢瀬を前に、楓も高まりを抑えきれず、今日もまた一人で貪るように慰め、少年を直ぐに迎え挿れる準備をしてしまった。
慰め開けてしまった浴衣を直そうと思ったが、これからすぐに脱いでしまう。それに開けた浴衣を前にした少年の反応がどうなるのかが気になってしまい、直さなかった。
楓は唇に笑みを薄っすらと浮かべ、ドアの向こうで逸り待つ少年の姿を思い描きながら、ドアを開けた。

「ふふっ。今日も気持ちいいことしましょうね」

 少年を拐かす甘い囁きをこぼし、楓は少年を見下げた。
けれど純粋で期待に溢れた瞳はなく、白地に赤い温泉マークがあしらわれたネクタイが目に入った。えっ…。楓は内心慌てて視線を上げ、ネクタイをした人物を確かめた。

 男は白シャツにネクタイ。その上に法被を羽織り、黒のスラックスパンツを履いている。
背は楓よりも高く、短髪黒髪で髭は生えておらず、目鼻立ちが整った清潔感のある顔をしている。
目鼻立ちからは微かに少年の面影を感じる。男子三日会わざれば刮目して見よとは言うが、まだ淡く甘い密事から三日どころか一日すら過ぎていない。
それに散策から帰ってきた時に偶然少年に出会ったがまだ、少年は少年のままだった。
誰…?これまで対応してくれた従業員さんは女性ばかりだったので、男性従業員のことを覚えていない。
楓が困惑していると、男の視線が膨らみへ、ふわりと生い茂った濃密な茂みへと注がれる。
少年をからかい出迎えるためにわざと浴衣を直さなかったことを楓は思い出し、浴衣と腕で慌てて膨らみと茂みを隠した。
けれど既に男に見られてしまっている。遅れてやってきた羞恥心に耳の先まで熱くなる。

「あの…なんの御用でしょうか?」

 楓は羞恥心を取り澄まし、アイドルとして鍛えた偽りの澄ました表情を浮かべた。

「アイドル高垣楓はやっぱ痴女だったんだな」

「へっ…?はい…?どういう意味ですか?」

 明らかに蔑みが混じった抑揚のない男の言葉に、楓は耳を意味がわからず、素っ頓狂な声を上げ、思わず問い返していた。

「そのまんまだよ」

 言うと同時に男が部屋の中へと入ってくる。ドアが閉まると同時に鍵が掛かった音が響く。
楓は突然の出来事に頭が回らず、呆気にとられていると男の手が楓の秘部へと伸びてきた。

「きゃっ…。やっ…なんですか…。やめてくださ…。ひゃんっ」

 男の指先が容赦なく秘部を嬲り犯してくる。
ぞくりと背筋が震え、可愛らしい悲鳴で楓は啼く。
楓は男の手を退かそうとするが力強く、動く気配がない。楓が必死にしている間も男の角張った指が容赦なく楓のことを嬲ってくる。

「あっ、ぁっ…。だめっ…。やめて…くだ…さい…。急に…なにする…んんっ…あっ…。だめぇ。そんなにいじらないで…。あっ、やっ…あんッ」

 慰め、イきそびれた身体は、角張った指がもたらす快楽に簡単に屈服してしまう。
嬲られるたびに、ぞわぞわと快楽の鳥肌が立ち、身体が奥底から熱くなってくる。
脚に力が上手く入らない。楓は縋るように男の身体に抱きついていた。

「そんなに手マン良が良いか?」

 楓の耳元で男が下卑た笑み混じりの言葉を紡ぐ。

「なんのことですか…」

 バレているとわかっていても楓は澄まし言う。

「なにって、ほらよ」

「あぅっ。ひゃっ…。ダメッ」

 楓を弄ぶように男の指が楓のことを嬲ってくる。楓は甲高い声を上げ、更に男に縋り抱きついてしまう。

「まんこの準備万端じゃねーか。今日もアイツとヤる気だったのか?」

「アイツ…?」

 男の言うアイツが誰だかわからない。
けれど楓の脳裏に、今日会う約束をしていた少年が思い浮かぶ。
従業員らしき男の服装が、宿屋の子である少年の存在を否が応でもより連想させてくる。

「ここで話すのはアレだから奥へ行くぞ」

 一方的に男は言うと、秘部から指を抜き、楓の手首を掴む。
手首を掴む男の力は強く、振りほどくことができない。そして今まで秘部を嬲っていた男の指には楓の溢れた蜜がこびり付き、自分のものなのに不快を感じてる。
楓は男に引きずられるがまま、無理やり主室へと連れていかれた。

 楓の姿が見えなくなってしまうったかと思うと、楓の悲鳴が聞こえ、続けざまに気持ちよさそうな声が聞こえてくる。
楓の身になにが起きているのかわからない。少年が押し入れから飛び出るか悩んでいると、人影が部屋へと戻ってきた。少年はホッと胸を撫で下ろし人影を見た。

 人影は二つある。一つは楓でもう一つは楓も背が高く、法被を着ている。後ろ姿だが男の人だとわかる。
そして後ろ姿はとても見覚えがあり、誰だと考えなくとも誰だがわかってしまう。

「えっ…。うそ…なんで…」

 男の正体は少年の父親だった。
少年にとっても父親は怒る時は怖いが、いつもはとても優しく、時には友達のような存在でもあった。
少年は父親が働く姿に憧れ、後を継ぎたいと思っていた。
その父親が何故楓の部屋に来ているのかがわからない。けれどこのタイミングで出ていってしまえば、怒られるどころでは済まない。少年は言葉を失い、恐恐と父親と楓のやりとりを襖の奥から覗き見た。

 父親は掴んだ楓の手首を離す。楓は離された手首をもう片方の手で撫でながら、男のことを睨みつけた。

「そんなに睨むなって。とりあえずこれ見ろよ」

 父親は飄々と言いながらポケットに入れていたスマホを取り出すと、楓に動画を見せた。
楓は眉を顰め、見せられた動画を見る。画面の中では寝転んだ男の子の上に股がった女の姿が映し出されている。
女はふわりと膨らんだ柔らかな鶯色のボブ・ショートで、少年に背を向けた背面座位で男の子の上で腰を振っている。
女の腰の動きは激しく、パンパンパンと卑猥な音がスピーカーから聞こえてくる。そして…。

『楓さん、激しい』

 男の子の蕩けた叫び声が聞こえてくる。見覚えがある光景どころか、心当たりしか思い浮かばない。楓は頬と唇と引き攣らせ、動画をみる。

『んふぅ。ですよね。だってキミをいかせようと私も本気ですから』

 女は愉しそうに言いながら男の子の身体の上で腰を動かし続ける。

『激しい。楓さん激しい。やめて…でないと…』

 男の子が楓と女の名前を呼んだ。
否定しようにも否定できない。
楓は言い訳を考えようとするが、スマホの中で痴態を晒している気持ちよさそうで愉しそうな女の声と、卑猥な肉音。
そして男の子の蕩けた気持ちよさそうな声が邪魔をする。

『ふふっ。そんなこと言って…。ほら…、こんなに固くして。我慢しないでイッちゃいましょう』

『だめっ…。待って』

『だめです。やめません』

『そんな…』

 父親は動画を止めた。
この後に何が起こるのかわかる。
我慢しようとする男の子…少年のことを楓がイかせた。
そして少年との甘く、気持ちいい一時を愉しんだ。自分のシたこと、ヤッたことだから覚えている。
けれど今、この止められた動画の中ではどうだろう。楓が少年の身体に跨り、お尻を押し付けている。
それはまるで女が男の子のことを犯しているかのよう。
なんで…。どうして…。楓は理解が追いつかない。この動画をネットにバラ撒かれた瞬間、全てが終わってしまう。

「えっ…うそ…。どうして…。なんで。なんでこれ動画に…」

 楓は声を震わし、唇を手で覆い隠しながら呟いていた。

「やっぱ見覚えがあるよな」

 画面を楓に見せつけたまま父親は楓の肩に手を回し、楓のことを抱き寄せた。

「なんで、どうしてこの動画があるんですか」

 微かに荒げ、震わしながら楓は男に問いかけた。

「どうしてって。それはお客さまが前回お泊りになられた際、息子が風呂に入ったきり朝まで家に戻ってこず、それどころか明け方にお客様のお部屋から出てきた所を見てしまったんですよ。
それでもしやと思い、今回カメラを設置したところ、この様なものが撮れてしまったんですよ」

 下卑た笑みを浮かべながら男は少年のことを息子と言った。
その言葉に男が少年の父親であることを楓は知る。そして少年は父親に春の夜の夢の出来事がバレていただけではなく、昨夜抜け出したこともバレていたことを知る。

「これがネットにバラ撒かれたらどうなるかわかってるよな」

 丁寧な口調から一転、微かにドスの効いた低い声が楓のことを脅してくる。
楓に拒否権はない。拒絶した瞬間、少年との甘い一時を記録した動画がネットにバラ撒かれてしまう。
そうなってしまえば、楓個人でこの問題を収めることはできない。事務所やプロデューサーだけではなく他方に迷惑をかけてしまう。

「わかりました。私は何をすれば…」

「そんなの決まってるだろ」

 肩を抱いていた父親の手が膨らみへと伸び、開けた浴衣の隙間へと侵入していく。
少年の指とは違う、角張った指が膨らみを鷲掴み、そのまま揉みしだく。

「んっ…」

 楓はくぐもった声を上げたが、必死に声が零れるのを堪える。父親は楓の反応を愉しむように掴んだ膨らみをじっくりと丹念に揉みしだく。

「んっ…。あっ…。…んんっ」

 無理やり壊れるように揉みしだくのではなく、父親はコワレモノを扱うように優しくふれてくる。
優しさは却ってもどかしく、燻った熱へと変わり身体に募っていく。

「どうした。まだ優しくさわってるだけだぞ」

 楓の耳元で父親が囁く。
父親の囁きは楓のことを嘲笑っている。
父親はスマホをしまうと、楓の背後へと回り、膨らみにふれた手はそのままに、もう片方の手を浴衣が開け、露わになっているふわっとした柔らかそうに生い茂っている濃密な茂みへと伸ばす。

「アイドルっててっきりパイパンにしてるもんだと思ってけど、生やしてるんだな。誰かの指示か?」

 膨らみを揉み、濃密な楓の茂みに指先を絡ませながら父親が聞く。

「指示って…。そんなことはないです…」

「ほんとか?」

「本当です。そんなくだらない嘘ついてどうするんですか」

「アイドルって枕とかで色々あんだろ。お偉いじじいの趣味だとかで」

「そんなことは…そこは!ひゃんっ」

 楓の言葉を遮るように。茂みに絡み、弄んでいた父親の指が更に下へと移動する。
楓の焦った声が部屋に響いたかと思うと、甲高い声で楓が啼く。
角張った父親の指が秘部へと沈み込んでくる。そして内側から楓のことを嬲ってくる。

「あっ。あっ。ダメッ。ひゃっ、ぁっ…。んんっ。やっ…。そんなに激しくされたら」

 父親に秘部に指を突っ込まれ、甲高い声で啼きながら楓が身を捩らせている。
けれど背後から父親に抱きかかえられた楓はほとんど身動きがとれておらず、脚をがに股に情けなくおっぴろげ、腰を大きく動かしている。
見たことのない情けない楓の姿に、少年は見たらだめだと思いつつも目を逸らすことはできない。

「どうなんだ?」

 父親は秘部を指で嬲りながらも、しっかりともう片手で掴んだ楓の膨らみを揉みしきながら聞く。

「そんなことは…んっ…。ない…です…」

「なら、恋人の趣味か」

「そんな人…いません…。やっ…」

「ふーん。ならセフレとかか」

「…っ。そんな人も…、んふぅ…。いま…せん…」

「へー。いるもんだな。まぁアイドルと言えども女は女だもんな。ヤりたかなるか。じゃなきゃアイツを襲ったりはしねーよな」

 楓は一瞬言葉に詰まりながらも否定した。けれど僅かな詰まりが答えとなってしまい、父親にバレてしまった。

「そいつに感謝しねぇとな。俺的にはパイパンよりも生えてる方が嬉しいし、興奮する。てか楓、濡れすぎだろ。
浴衣も直さずにドアを開けたったってことは、今日もアイツとスる気だったんだろ。んで、アイツが来るまで我慢できずに一人オナってたわけだ。じゃなきゃあの時点で濡れてねーよな」

 父親の言葉が正鵠を射る。楓は少年のことが待ちきれず、直ぐに受け入れるために一人ほぐしていた。

「そんなことは…」

「乳首もこんなにビンビンにして嘘つくなよ」

「ヒャンッ。アッ。だめッ」

 胸を揉みしだいていた指が突起を摘んでくる。ビリッ。と甘い電流が走り、楓は軽くイってしまう。

「おっ。イったか?」

 父親が執拗に摘んだ突起をつまみ上げ、擦り、弾いてくる。
その度に身体は甘く痺れ、力が抜けていく。
けれど膨らみを揉みながら支えてくる父親の腕が、楓を無理やり立たせる。
上手く力の入らない楓の脚はがに股開きになり、ぽたり、ぽたり。と布団に楓の秘部から溢れてた蜜が堕ちていく。
そして無残にも指が突っ込まれた秘部がよく見えてしまっている。
父親に良いように指を秘部に突っ込まれ、胸を揉まれながら突起をつままれ、嬲られている情けない楓の姿に、少年は興奮を覚えてしまう。
ダメだと思うが目は楓から外すことが出来ない。そして興奮の証拠に、浴衣の中の少年のものは痛いくらい固く大きくなってしまっている。

「こんだけ濡れてれば簡単に入るよな」

「入るって…」

「そんなのわかってんだろ」

 父親は楓の中から指を抜く。
父親の指には楓の蜜がべったりとこびり付き、鈍いながらも輝いている。
そして抜いたばかりの指を楓に見せつけた。楓は見せつけられた指から目を背けた。
けれど背中に当たる熱を帯びた固く大きなものの存在が。否が応でもこと後何をするのかわからせてくる。
そして動画という存在が、楓を袋小路へと追い込んでいく。

 父親が楓から離れると同時に、快楽が抜けきらない楓はその場へとヘタりこんでしまった。
楓の唇は微かに荒い吐息がこぼれ落ちる。
開けた浴衣から零れている膨らみが大きく前後に動き、楓の息が荒くなっていることをわからせてくる。
父親は楓のことを見くだし、見おろしながら着ている手早く服を脱いでいく。
そして少年のものよりも明らかに大きなものが姿を見せた。
父親のものは少年がお風呂で見た時とは比べ物にならないほど大きく、槍の様に前へと伸びている。

 楓の目の端にも父親のものの姿が映る。
少年のとは比べ物にならないほど大きく、また皮はしっかりと剥けており、雁首がしっかりと出っ張っている。
大きい。けれど、大きさそのものは決して大きくなく、楓が経験した一番大きいものと比べれば小さい。

 父親は浴衣姿の楓を布団へと押し倒し、組み敷くと、楓の脚を掴み、無理やり股を広げる。
秘部が、楓の割れ目が父親の眼前に晒される。
父親の指によってこじ開けられた割れ目は微かに広がり、蜜がこびり付き、てかてかと光っている。

「やっ。見ないでください。挿れないで」

「隠すなよ。てかこんなに濡らして、ほんとはこれが欲しいんだろ?」

 楓は慌てて手を伸ばし、秘部を隠そうとしたが、父親の手が邪魔をする。そして父親は指でこじ開けた割れ目に、何も被せていないものをあてがう。

「待って、ダメ。待ってください。ナマ。生はダメです。せめてゴムを付けてください」

 楓は慌て声を荒げ言う。綺麗な声からは想像できないほどの逼迫を感じる。けれど父親は楓のことを無視し、指でこじ開けた割れ目に先をあてがう。

「ダメ。待ってください。なまっ、生はやめてください。危険な日なんです」

 危険な日。逼迫し、焦る楓の言葉に少年は昨夜の楓の言葉を思い出した。そして隔たりと言うゴムがなんのために存在しているのかを。

「なら丁度いい、アイツの弟か妹を仕込むか」

「だめ。だめです。ほんとうに待ってください。やめてください」

 父親は楓を無視し、あてがったものを楓の中へと沈めていく。

「待って。だめっ。やめて。やめてください。挿れないでください」

 楓はもがくように必死に暴れる。けれど楓よりも大きい父親の身体を跳ね返すことはできない。
身体を広げるように、ゆっくりとものが穴を掻き分け、掻き分け広げられた隙間をものが埋めていく。

「うそ…。いゃ…。なんで…」

 掻き分けられた隙間を埋める、硬く大きな熱の塊が楓の身に何が起きたのかを教えてくる。
コンドームせず挿れられてしまった。その事実に楓は呆然と天井を見上げ、声を微かに震わした。

「やっべぇ、なんだこのまんこ。遊んでるくせにすげぇ締め付け。こんなまんこを初っ端から味わったらアイツもハマっちまうわけだわ」

 絡みついてくる蕩けそうな柔らかな肉の熱に、父親は気持ちよさそうに笑う。
そして柔肉の熱を堪能するように腰を動かし始め、腰を楓に打ち付ける。パンパンパン。肉と肉がぶつかり合う音が響く。

「あっ。だめっ…。うごかないでくだ…さい…。んっ、んふぅ…。…ぁっ。やっ、やめて。抜いてください」

 くぐもった吐息混じりの楓の声が聞こえてくる。けれど父親はお構いなしに腰を動かし、楓へ腰をうちつける。その度に楓がくぐもった声を上げる。

「抜けって。こんな気持ちいいまんこパコっててやめれるわけねぇだろ」

 父親は下卑た笑いを零しながら腰を動かし続ける。

「あっ、あっ…。だめっ。んあっ、やんっ。動かないで。抜いてください。ひゃっ。やっ…だめッ。んあっ、あんッ」

 必死に抗う楓の声に嬌声が混じり始めてくる。嬌声は甘く震えながらも甲高く、声を聞いているだけだと気持ちよさそうに聞こえてしまう。

「ぁっ、ぁッ。んンッ。ひゃッ。やっ…。だめッ。んくぅ。あっ…。ンあっ」

「楓もちんこ気持ちよくなってきただろ」

「んんッ。そんなことは…。ひゃんッ。だめッッ。ンアッ。ぁっ…。ひゃっ」

 父親は突き刺したもので楓の奥を突いてくる。父親のものは簡単に奥へと届き、楓のことを嬲り犯してくる。
中を掻き混ぜられ、嬲られ、奥を突き刺されるたびに楓は甘く蕩けた声で零す。

「おっ、奥が良いのか?なら奥を突いてやるよ」

「んくぅ…。ちがっ…。ひゃっ、ぁっ。なんで…。んくぅ。あっ…。どうして…」

 執拗に奥を嬲ってくる父親のものに、楓は困惑を隠せない。
見た限りでは奥まで届きそうではなかった。けれど執拗に奥を突かれ、嬲られ犯されている。
その度に身体が甘く痺れ、くぐもった嬌声が押し出されてしまう。
気持ちいいと認めたくないのに、中をみっちりと隙間なく埋め、這いずりながら楓のことを犯してくる硬く大きなものが気持ちよくてたまらない。
楓の啼き声は蕩けはじめた甘い啼き声へと変わっていく。

「あっぁっ。んあっ。はぁ…。んンッ。だめ…そんなに激しくされたら。あンッ。やっ。あっ…だめ。奥突かないで」

 甘く蕩けた楓の啼き声が響き、楓は脚を、股を情けなく広げている。そして父親の身体が覆うように楓の身体を隠す。
楓の表情を伺うことはできない。
けれど襖の先、少年の目の先では、隔たりを付けていない父親のものが、しっかりと楓の割れ目に刺さっているのが見える。
生。昨日楓に赤ちゃんができてしまうからダメと言われ、隔たりを付けなければいけなかった。
けれど父親は赤ちゃんがデキてしまうことをお構い無しに生で楓に挿れ、腰を振っている。
心臓が締め付けられたように痛く、どろりとした酸っぱい胃液が込み上がってくる。
頭の中では、俺のせいだ。俺がバレたからだ。と自責の念がメリーゴーラウンドのようにぐるぐると回る。
それなのに生でしている父親がズルいと思ってしまう少年がいる。
ダメだとわかっているのに、少年のものがパンツの中で痛いくらい硬く大きくなっている。
視線が楓から、父親に組み敷かれ、犯されている楓から離せない。
少年は食い入るように父親に犯される楓を、襖の奥から硬く大きくしながら只々眺めていることしかできない。

「楓のまんこ俺のに馴染んできたな」

「そんな…ことは…。んくぅ。あっ」

「嘘つなって。ほら、奥が良いんだろ」

 余裕で楓の奥へと届くものが楓のことを突き上げ、犯し嬲ってくる。

「ひゃんッ。やっ、だめ…。んあっ、はっ。あンッ」

 楓は否定したくとも、突き上げられるたび、身体がびりびりと甘く痺れ、甘い蕩けた嬌声が押し出されてしまう。
楓のことを内側から嬲ってくるものは更に硬くなり、大きく、長くなる。楓のことを内側から余裕で突き上げてくる。

「なんで…。んんっ。どうして…。あっ。なんでまだおっきくなるの…」

 楓は中でまだ大きく硬くなるものに理解が追いつかない。

「なんでって俺まだ完全に勃ってないからな」

「うそ、ですよね…」

 父親の言葉に楓は耳を疑う。
けれどまだ中で硬く大きくなってくるものが、父親の言葉を証明し、楓のことをわからせてくる。
あの見せ槍を見たときは堪えられると思っていたのが間違いだと今更ながら知った。
そして長く硬く大きなものが、愉しむように楓のことを掻き分け、掻き混ぜ、抉り、嬲り、犯してくる。

「あっ。だめッ。んくゥ。あっ。おく…、奥そんなに突かないでください…。そんなに突かれたら…。ヒャんっ。ゃっ。アッ、んアッ」

 甘く蕩けた楓の声はダメと言っているが、もっと突いてと言っているよう。
父親は楓の奥へと突き刺すように腰をふる。
楓の秘部からは蜜が溢れ、ぶじゅっ、じゅぶぅ。と卑猥な水音へと変わり、布団を濡らし、大きな染みをつくる。

「どうだ?気持ちいいだろ」

「そんなこと…は…。ひゃんッ。あっ。だめッ。気持ちいい。気持ちいいです」

 内側から容赦なく抉ってくる。身体が熱を帯び、甘く痺れ続ける。
楓は否定という、嘘をつきたくとも、つかせてくれない。甘く蕩けた楓の啼声が部屋に響く。

 楓は脚を上げ、股をだらしなく広げ、父親の身体に縋るよう手を回している。
少年が知っている余裕のある涼やかで綺麗な楓の姿とは全く違う。
甘く蕩けた気持ちよさそうな啼声も聞いたことがない。
なんで…。どうして…。襖の先の光景が信じられない。
けれど甘く蕩けた楓の啼声に、肉がぶつかり合う音、楓の割れ目から聞こえてくる卑猥な水音が現実だと少年に教えてくる。
痛いくらい硬く大きくなったものが、微かにパンツに擦れ、熱を帯びた柔らかな楓の肉ではないのに気持ちよく感じてしまう。

「あぁ、アンッ。だめッ。んアッ。はっ…。んくぅ。はぁッ。ぁっ。あ…」

 楓の気持ちよさそうな嬌声が襖の奥まで届く。
自分が出来なかった楓を気持ちよくすることを、父親は簡単にシている。悔しくてたまらない。
なのに興奮してしまっている自分がいる。頭の中がずたずたに破壊され、今この瞬間も更に壊され続ける。
なのに楓から、楓を犯す父親から視線を背けることができない。

「おらっ。イけっ。ちんこでよがれ」

父親が乱暴に腰を楓に打ち付ける。痛そうで、辛そうなのに。

「やんっ。アッ。だめッッ。んンッ。激しい。奥そんなに突かれたら…」

 執拗に突かれている楓は蕩けた甘い気持ちよさそうな声で啼く。
目の前で起きている光景が信じられない。少年の知る高垣楓とは思えない。信じたくない。けど。

「らめっ。そんなに突かないで」

 ダメと言いながらも、父親に突かれるたびに、押しつぶされるたびに、気持ちよさそうに楓はよがっている。

「あぁっ?気持ちいいだろ。ここを突くと楓のとろふわなまん肉がぎゅっぎゅって締め付けてきてんぞ」

 父親が楓の気持ちいい場所を突いてくる。
その度に身体が甘く痺れ、蕩けた声がこぼれ落ちてしまう。楓の身体は父親に支配されてしまう。

「だから認めろって。気持ちいいって。ちんこで奥を突かれるたびによがる女だってよ」

「おっぁっ。認めまひゅ。認めまひゅからそんなに突からいでくだひゃい」

「それは無理だわ。こんな気持ちいいまんこに挿れてんだかさ」

 軽薄で愉しそうに言いながら父親は腰を楓にぶつけ続ける。
パンパンパン。とぶつかり合う鈍い肉音が部屋に響き、ぶびゅっ、びゅぷっ。と卑猥で汚い水音が楓の割れ目から聞こえてくる。
卑猥な音達は、少年が楓と過ごした淡く甘い夜を塗り変えていく。

「あっアッ。だめッ。んはっ。はぁっ、ぁっ。きもちいい。イく…。イッちゃう…」

「ならイけ。イけよ」

「おっ。あっ。イぐ。イッちゃう。やだ。だめ。イきたくない。んくぅ。あっ。きもちいい。やめっ。んふぅ。んあっ。あっ。らめ、イッちゃう。イくぅ…」

 楓は甘く蕩けた啼声を矢継ぎ早に紡いだかと思うと、抱きついた父親の身体にギュッと抱きしめながらイッてしまった。
気持ちよくイかされたけれど、ここまで簡単に楓がイかされてしまうとは思ってもみなかった。
少年は唖然としながら、目の前の光景をただぼんやりと眺めていることしかできない。
父親は楓がイってしまったのにかまいなく、腰を楓に打ちつけている。楓の割れ目に何度も抽迭される父親ものがよく見える。

「やっ。まっへくだはい。動かないで…。イッたばかりで動かれたら…」

「なにいってんだ?イッたばっかのまんこ使わないとかマジないだろ」

 軽薄で愉しむように言い、父親は腰を楓にぶつけ続ける。

「あっ。あっ。だめっ。んあっ、はぁ。アンッ」

 楓は父親が動くたびに蕩けに蕩けた気持ちさそうな甘い声で啼く。

「おっ、やべぇ~。すっげぇ気持ちいいわ、楓まんこ。こんなまんこ最初に味わったらアイツ他の女としても楽しめねぇだろ。ホント罪づくりだわ」

「そんな…こと…は…」

「そうだろ。毛も生えてない子供に、こんな気持ちいいもん教えたんだからよ」

 否定できない父親の言葉に楓は口を閉ざそうとする。
けれど中を嬲られるたびに、甘い蕩けた嬌声が押し出され、こぼれ落ちていってしまう。

「おっ。そろそろだな」

 父親はそう言うと更に激しく腰をふり、楓にぶつける。バチン、バヂンと痛そうな肉音が響く。
ぶびゅっ、びゅぶっ。と汚らしい卑猥な水音が楓の割れ目から聞こえる。楓の中で這いずり蠢く、長く、硬く、大きなものが更に硬く大きくなる。

「んあっ、ぁっ。待って、待ってください」

「待って言われて待つヤツがいるかよ」

「やだっ。だめっ。待って。待ってください。んくぅ。中、中に出さないでください。だめ。やだ。やめてください。んあっ。はっ、ぁっ…。だめっ…。んくぅ、っぁ…。いゃっ」

 長く、硬く大きくなったものが楓のことを容赦なく嬲ってくる。
楓は声を荒げ、抵抗しようとするが、楓よりも遥かに大きい父親のことを撥ね退けることはできない。
イッたばかりの楓の身体はとても敏感で、熱を持ち、身体の内側から熱く焦がされる。楓は抗いながらも、甘く蕩けた嬌声を我慢することはできない。

 父親がこれでもかというくらい激しく楓に一刺しする。

「アンッ」

 一際甲高く楓が啼く。

 父親は腰を動かすのをやめ、楓が逃げないよう覆い被さる。経験したからこそ少年にもわかる。父親がイッた。楓の中でイッてしまった。

「ぃゃ…。出てる…。なか、出されてる…」

 身体の中で暴れ、吐き出される熱に楓は呆然と呟いた。吐き出される熱の量は凄まじく、お腹の中が熱い。

「久しぶりだからめっちゃくちゃ出たな。これで息子…アイツとも穴兄弟か。しかもアイツが先に挿れてっから、アイツが兄って笑えるな」

 呆然とする楓を他所に、父親は気持ちよさそに下卑た言葉を紡ぐ。父親の言葉に楓は我に返る。

「ぬっ、抜いてください」

 楓は覆い被さる父親のことを退かそうと、必死に腕で押しながら叫ぶ。けれど鍛えられた身体はびくともしない。

「お願いします。抜いてください。早く掻き出さないと。掻き出させてください。お願いですから」

「なにを抜けって?」

「…ちん。ちんちん抜いてください。じゃないとっ…」

 楓の声は震え、青ざめている。けれど父親は楓を無視し、埋めたものを抜こうとはしない。それどころか唇を塞ぎ、言葉をも塞いだ。

 父親の唇はしっかりと手入れされ、ガサついてはいない。
少年のまだ知らない初々しい口づけとは違い、力強く雄を感じさせると同時に、暴力的で、楓のことを虐げてながら、口を、歯を無理やり舌がこじ開け楓の口へと侵入し、楓の舌に絡みついてくる。

「んっ…」

 こじ開けられた楓の口からくぐもった吐息がこぼれ落ちる。
忍び込んできた舌は、歯の裏を、歯茎を嬲り、舌に絡みつき、撫でてくる。
嬲られ、犯されるたびに空気が泡のように弾け、ぞわりと肌が立ち、頭の中まで甘く痺れ、ぼんやとして心地よくなってくる。楓は為す術もなく、ただされるがまま口の中まで犯された。

 楓を舌でも犯した父親は満足し、楓から唇を離した。そして身体を起こすと、楓のお腹を撫でてくる。

「んっ。ぁっ…」

 外側から圧迫されると、嫌でも中を埋めるものの存在が強調される。
出し、硬さを失ったと言っても長さと大きさを完全には失っていない。楓の中は自然と埋めるものに絡みつき、締め付け、より存在がわかる。

「おっ」

 父親がどこか愉しそうに声を弾ませる。楓の中でまた硬さを失ったものは再び、硬さを、大きさを、長さを取り戻してくる。

「うそっ…」

 膨張しながら内側から圧迫してくるものに楓は青ざめ、声を震わした。

「良い女のまんこは良いな。締りが良いのはもちろんだが、肉が熱くて柔らかくて最高。こう優しくちんこを包み込んでこられたら、インポじゃなけりゃ何度でもおっ勃つわな」

 父親は下卑た笑みを零しながら、卑猥な言葉を恥ずかしげもなく紡ぐ。

「いやっ。ちんちん抜いてください」

「無理なお願いだな。女を孕まそうとしてる男が抜くわけねぇだろ。抜きたかったら楓から抜いてみろよ」

 父親は楓が着る浴衣の帯を外し、浴衣を開けさせると楓の身体を抱きしめる。そして繋がったまま楓の身体を無理やり抱え起こす。

「あんっ」

 父親のものが深く刺さり、身体が甘く軽く痺れる。楓は蕩けた声がこぼれ落ちてしまう。

 父親は身体を起こすと、慣れた手付きで楓の浴衣を脱がす。そして器用に反転すると、枕の上に頭を乗せ、寝転がる。少年の視界には楓の綺麗な背が見える。
ふわりと膨らんだ柔らかな鶯色をしたボブ・ショートは淫れ、ぼさついてしまっている。
新雪のように白かった肌は上気し赤みを帯びている。桃のようなお尻が父親の身体の上に乗っている。

「ほら、抜けるもんなら抜いてみろ」

 父親は楓の細い腰を掴むと下から突き上げた。

「ひゃッ」

 楓は驚いた声を上げ、体勢を崩してしまい、父親の身体へと倒れ込んでしまった。父親は倒れた楓をお構いなしに腰を打ち上げる。

「抜くんじゃなかったのか?おら、抜いてみろよ」

 父親は楓の反応を愉しむように腰を何度も打ち上げる。

「あっ、あっ。待って。待ってください。そんなにされたら…。んっ。あっ。だめ。んくぅ。あっ。やっ、ひゃっ」

 楓は身体を抜こうと身体を起こそうとするが、硬くて大きく、長いものに背中側が抉られ、奥を持ち上げ邪魔をしてくる。
そして腰を掴む手が、更に動きを邪魔し動けない。
イかされ敏感になっている身体は些細な刺激ですら甘く痺れ、心地よく感じてしまうのに、容赦なく抉り突き上げてくるものは力強く、びりびりと身体だけではなく、頭の中まで甘く痺れさせてくる。
そして楓のことを屈服させようとしてくる。楓の身体は熱を帯び、汗が滲み出てくるのがわかる。
ダメっ。抜かないと。と楓が必死に堪え、逃げようとするが下から突き上げてくる力強い雄を前に楓は為す術もなく屈服させられていく。

「あっ。あっ。だめ。そんなに…突かないでください…。んくぅ。あっ、はぁ…。あンッ」

「おいおい、抜くんじゃなかったん?ほら、ほら」

「ひゃっ、ぁっ。だめ。んンッ。ぁっ、はぁ…。んはぁ」

 父親は楓を煽るように下から容赦なく突き上げる。楓の腰は微かに浮き上がっている。
そして浮いた分、より父親は腰を突き上げる。
パンパンパンパン。と肉音が響き、楓の甘く蕩けた啼声が部屋に響く。
楓は身体を起こすことは出来ず、下から容赦なく突き上げ続ける。
楓の割れ目に父親のものが抽迭されるのがよく見える。父親のを咥えた楓の割れ目は、抜ける時に肉がすぼめた口のように捲れている。

「どうした?おい」

 父親は愉しむように腰を楓に突き上げながら、腰を掴んできた手を、桃のような形をした楓のお尻へと這わしてく。そして楓のお尻を掴み、揉みしだく。白い肌に父親の手が喰い込む。

「あっ…。だめっ。さわらないで…くだ…さい…。んふぅ。あっ…。だめ」

「やっぱ、アイドルだけあって、尻もすげぇさわり心地良いな。引き締まってながら程よく肉もついてて。さいこー」

 楓は必死にお尻を動かすが、父親の手は揉みしだいた楓のお尻を離さず、揉みしだき、楓の柔肌で弾力がある尻肉を愉しむ。

「や…め…。ンアッ。あっ、はぁぅ。そこ、そこ広げないで」

 楓の甘い啼声に逼迫した慌てた声が混じる。楓のお尻を揉みしだいている父親の手が、お尻の割れ目を広げる。
そして指先が割れ目だけではなく、キュッと閉まっている楓のお尻の穴へと伸びる。

「んっ。あっ。だめッ。そこは待ってください…。んくぅ。あっ。やだ。広げないで」

 けれどお尻の穴にふれた父親の手は慌てる楓を嘲笑うように、お尻の穴を広げてくる。
キュッと閉まっていた穴がくぱぁと大きく広げられ、閉じようと必死にヒクヒクしている。けれど揉みしだきながら広げる父親の指によって閉じることはない。

 ぞわぞわと身体が震え痺れる。楓は必死に堪らえようとするが、甘い痺れを前に堪えることができない。楓は父親の上で身を捩らせる。

「おっ、ケツ揉んだだけですげぇ締め付け。そんなにケツ弄られんが気持ちいいのか?」

「んふぅ…。そんなことは…」

「うそつけ。ケツ穴だってひくひくしてんぞ。ほら」

「ひゃンッ。だめ。そこ、そこはダメッ。弄らないでください」

「気持ちいいだろ?まんこはめっちゃ締め付けてきてんぞ」

「やっ。やだっ。やめてください。ひゃンッ。弄らないでください。お願いです」

「どこをだ?」

「お尻。お尻の穴、弄らないでください」

 父親の指が、少年がふれることすら許されなかった楓のお尻の穴にふれ、それだけでは飽き足らず、撫で、広げ、指でかりかりと引っ掻くようにイジる。
楓はお尻の穴をイジられるたびに身体をびくびくと跳ねさせる。

「おっ、すげぇ。めっちゃ締め付けてきた。この感じからしてケツ穴イジられ慣れてんな」

 父親は楓のお尻の穴を弄りながらも腰を打ち上げている。
父親の腰使いは男らしく、少年のへこへことした、たどたどしい腰使いとは比べ物にならない。

「あっ、やっ。そこダメッ。んぁっ。はっ、あっ。んくぅ。はぁッ。あっ…」

 楓は抜くことはデキず、父親の身体に倒れ込み、下から良いように突き上げられ、お尻の穴を父親に良いように、好き勝手にイジられている。
少年が触れ、イジることすら許されなかった楓のお尻の穴を、硬く大きくしながら見つめることしかできない。パンツの中がねっちょりとして気持ち悪くなっている。

「おいおい。抜くどころかケツ穴イジられて感じてんじゃねぇよ。そんなにケツ穴イジられながら、まんこをちんこでほじられんのが気持ちいいのか?」

「んふぅ…。そんなこと…は…。やっ。だめ。弄らないでください」

「口では嫌がっても、まんこは締め付けてきてんぞ、おい」

 必死に逃れようと楓はお尻をもぞもぞと動かす。
けれど掴んだ父親の手が邪魔をする。
中を容赦なく長く硬く大きなもので突かれ、抉られ、掻き分けられるだけでも、ぞわぞわと肌が沸き立つほど気持ちいいのに、お尻の穴をイジられると、むずりとした気恥ずかしい羞恥心が楓を襲ってくる。
身体だけではなく、頭の中まで熱を帯び、沸騰しそうなほど熱い。頭の中がぼんやりとして、何も考えられなくなってくる。

「あっ。だめ…。んあっ、んふぅ。…っあ。んくぅ。はぁ…。アッ。アンッ」

 楓は簡単にまたイかされてしまった。広げられひくひくとしたお尻の穴が、きゅぅぅ。と必死に閉まろうとしている。けれど広げる父親の指がそれを拒む。

「おい。なに勝手にイッてんじゃねぇよ。こっちはまだヤりたいねぇのによ」

「ひゃンッ。アッ、ァッ。ダメッ。そこ…そこに挿れないで。おっ…。んぉっ」

 透き通る声を上げたかと思うと楓は身体を丸め、背中をビクビクと震わしながら慌てふためく。父親の指が楓のお尻の穴へと入っている。

 二箇所同時に挿れられた圧迫感は凄まじく、楓はくぐもった苦しそうな声を上げる。

「やっべ。ケツ穴指挿れただけで、すげぇ締め付け。てかケツ穴の締め付けもすげぇな」

 父親は愉しそうな下卑た笑いを零しながら、楓のお尻の穴に挿れた指で、楓のお尻の中を容赦なく嬲る。

「おっ。あっ…。らめっ。お尻、お尻そんなにいじらなひで…」

「うそつけ。ケツ穴指突っ込まれただけで、まんこ締め付けてきてんぞ」

「おふぅ。ぅぅ…。うぞです…。ぞんなごと…ないです…から…。あァッ。らめっ。らめれす」

 楓の柔らかな肉は、父親のものをしっかりと咥える。言葉ではどれだけ強がっても身体は正直に父親のものを締め付けてしまう。

「らめ…。そんなにいじられたら…。んふぅ。あっ…」

 楓は続けざまに軽くイかされてしまう。
楓の中はとろり、どろりと蜜がとめどなく奥から溢れ、父親のものが突き刺さる度に、ぶびゅっ。びぶっ。と卑猥な水音となり、押し出される。

「やっべぇな、このまんこ。もう我慢できねぇな」

「あっ、ぁん。待って。待ってくだ…さい…。んくぅ。中、中だけはやめてください」

「無理だって。こんなに締め付けてきておいて。てか一回出したんだから何回だそうがかわりねぇだろ」

「おぅッ。ぅ…んふぅ」

 父親が腰を突き上げると同時にお尻にから指を抜く。
楓の身体が浮き上がるが、父親のお尻を掴んだ手が引き寄せる。
あの春の夜の夢の前に聴いた、人々を魅了してやまない綺麗な歌声を奏でる唇からは想像できない潰れた声で楓が啼いた。

 父親は楓のお尻を押さえつけ、逃げないようにする。

 長く硬く大きなものが暴れながら楓の中に熱を吐き出してくる。二度目だと言うのに吐き出す量は減らず、楓の中をたぽんと満たしてくる。

「出てる…。また出されちゃった…」

 吐き出される熱を受け止めながら楓はぽつりと零した。

「あー。すっげぇ気持ちよかったわ、楓まんこ。これを独り占めできねぇのが辛ぇな…」

 父親は声を気持ちよさそうに震わしながら、ぽつりと零した。少年には父親の言った言葉の意味がその時はまだわからなかった。

 父親の上で身体を丸め、荒くさせられた吐息を整えていた楓はふと我に返り、慌てて父親のものを抜き、父親の上から退いた。
抜く瞬間、太いものが中を抉り、身体を甘く痺れさせ、くぐもった声が零れ落ちてしまった。楓は父親に背を向けると、襖の方、少年の方へと向く。

 少年の視線の先に楓がいる。楓は顔を強張らせ、逼迫した表情で膝を立て、脚を広げ、股を広げる。
楓の割れ目は、硬く大きく長い父親のものを咥えていたせいか、ぱっくりと割れ、白濁したものを垂らしている。

「いやっ。やだっ。早く掻き出さないと…」

 楓は割れ目へ指を沈め、必死に中に吐き出された白濁したものを掻き出す。
テレビで見る優美さも、雑誌で見る可憐さもなく、夜の淡い思い出のなかで優しく微笑んでくれた艶やかで、色香に溢れた楓の姿からは想像できない。
けれど必死に掻き出す楓を見ていると得も言えぬ、どす黒い感情が心の奥底で疼回っているのがわかる。

「やっ…。やだ…。どうしたら…」

 中に吐き出された量は凄まじく、幾ら楓が掻き出しても、奥から溢れてくる。
それでも必死に掻き出す楓を見ていると、楓が危険な日。赤ちゃんがデキちゃう日。であると楓の言葉を少年は思い出した。

「そんなに掻き出したいんなら手伝ってやるよ」

 父親は必死に掻き出す楓の後ろ姿に欲情し、また硬く大きくしていた。

「えっ。待って。待ってください」

 慌てる楓を嘲笑うかのように、父親は楓を布団へ押し倒すと、無理やり腰を掴み、持ち上げ、四つん這いにさせる。
そしてお尻を掴み直すと、お尻の割れ目を広げ、お尻の穴を曝けさせ、広げる。

「えっ。うそ…。そこは…。待って。お願い待ってください」

 楓は今から何をされるのか検討がついてしまう。必死に手を伸ばし、隠そうとするが遅かった。硬く大きなものがお尻の穴にあてがわれると、そのまま容赦なく穴を広げ、楓の中へと這いずりながら侵入してくる。

「いや…。んっ…。ぉっ…。あっ…。んぐぅ。ぅぅ…。アッ…。だめ…。んんッ。ぉぁ」

 楓が苦しそうな唸り声を上げ、背中を丸める。丸まった背中は時折、びくンッ。と跳ね、楓は苦しそうな声を上げる。父親の下腹部が楓のお尻にピッタリとついている。

「うっ…。うぅ…。んふぅ…。ふぅぅ…。んッ。…ッッ。んくぅ。はぁぁ…ぁっ。んン」

 ふっくらとした桜色の唇を震わし開きながら、苦しそうな唸り声を零している楓とは違い、父親は涼やかな目で楓のことを見下ろしている。
父親の視線の先には、自分のものを根本まで咥えた楓のお尻の穴が。父親は楓のお尻にふれると、マッサージをするようにお尻を揉み、お尻の穴を広げほぐす。

「ぅくぅ…。そこ…広げないで…くだ…さい…」

 ぞくぞくと肌が粟立ち、むず痒くて、でもびりっと甘い痺れがお尻を襲ってから身体を駆け巡る。
楓の声はくぐもりながらも蕩けている。内側を押し広げ圧迫してくる父親のものの存在感は凄く、挿れられているだけでも、ぞわそわと肌が漣立つ。

「いやー。簡単に咥えたけど一応ほぐしてやろうかなってさ。でも指でちょっとイジっただけで、こんな簡単に咥えんだから、ここで相当遊んでるだろ」

「そんなこと…は…」

「うそつくなよ。ケツ穴がこんな簡単にちんこ咥えるわけねぇだろ。ほら」

 父親が腰を動かはじめる。
腸内を硬く大きくて長い塊が、抉りながら這いずり回る。まるで排泄しているかのよう。
けれど排泄とは違い、出ていくだけではなく、また中へと戻ってくる。中が無理やり広げられる。
普通では経験することのない背徳に、ぞくぞくと肌が沸き立ってしまう。
父親が言う通り、楓のお尻の穴は簡単に父親のを受け入れるだけではなく、咥え離そうとはしない。
父親は腰を動かし、楓のお尻の穴へと沈めたものを何度も抽迭する。

「おふぅ…。うくぅ…。やめっ…やめへ…ください…。おぅ…。動かないで…」

 楓は背中を丸め、苦しそうな声で懇願する。けれど父親は腰を楓のお尻に打ちつけるのをやめない。
パンパンパンパンと肉のぶつかる音が部屋に響く。

「てかまんこも締まって気持ちよかったけど、ケツ穴も締め付けキツくて気持ちいいな。おい。アイドルがこんな気持ちいいケツ穴してたらだめだろ」

 それどころか楓を嘲笑うように愉しそうに楓のお尻の使い心地を言う。
父親の言葉、言葉遣いは少年が聞いたことのないものばかり。少年が知っている優しい父親とは思えない。
けれど父親が楓を犯している光景に絶えず興奮してしまっている。パンツの中がよりねっちょりとしてきて不愉快なのに、また痛いほど硬く大きくなっている。

「あー、やべぇー。楓の、アイドルのケツ穴きもちいいー」

「ぉぅ…。ぅっ…。はめ。ひゃめへくだはい」

「ん?もっとハメてください?ならしょうがねぇな」

「ちがっ!あッ。だめッッ。ンあっ。アッ。動かないで…。ほじらないでくだひゃい」

 父親は腰をこれでもかというくらい楓にぶつける。
パンパンパンパンと痛そうな肉音が部屋に響く。
楓は背中を丸め、つんのめりながら必死に堪えているが、声は蕩けてしまっている。

「おっ、ぁっ…。だめ…。そんなにされたら…。アッ。やッ。ンアッ、アッ」

 一際甲高い声で啼き楓はイかされてしまった。
イッた楓の中は前と同じように、ぎゅぎゅ。と父親のものを締め付けイッたことを父親に教える。

「ケツ穴でもイったか」

 愉しげに、笑うように父親は言う。楓がイッたことがわかっても父親は腰を楓にぶつけるのはやめない。

「あくぅ…。ぅぁ。あッ。やめ…。うごかないで…」

 イッたばかりの楓の身体はとても敏感で、動かれるだけで身体が熱くなり、前の穴から蜜が溢れてくる。
そして前と同様に、今挿れられているお尻の穴も秘蜜が溢れてくる。
秘蜜は父親のものの滑りを更に良くする。お尻を埋める父親のもの感触がより鮮明に感じ取れてしまう。楓は必死に声を絞り出す。けれど父親はやめはしない。

「ぅっ…ぁっ…。らめうごかないで…」

 蕩けた声を上げながら楓は必死に堪らえようとするが、直腸の中を這いずり蠢くものは止まる気配ない。
ゴリゴリと太い雁首が容赦なく中を抉り広げてくる。身体の奥底まで熱を帯び、びりびりと身体が痺れるほど気持ちいい。

「やめ…。むりぃ…。またイッちゃう。イく。イッひゃう」

 楓は続けざまに、あっけないほど簡単にお尻の穴でイかされてしまう。じんわりと割れ目から蜜が溢れ、太ももを濡らす。蜜と一緒に力も抜けていき、楓は布団へと倒れ込んだ。

「おっと」

 父親は一瞬慌てたが、楓のお尻の穴へ挿れたまま布団へと倒れ込んだ楓の上に覆い被さり、腰を打ちつづける。

「まっへ。まっへくだはい。イっふぁ。いっふぁばっかりでふ。おふぅ。ぅぅ…あッ」

 父親。男に覆い被さるように組み敷かれ、腰を振られながら、蕩け震えた声で啼く女性の姿は、歌姫と呼ばれ、人々から愛されるアイドル高垣楓とは信じられない。
けれどふわりと膨らんだ柔らかな鶯色のボブ・ショート。新雪のように透き通る白い肌。
くりっとした暗色の蒼と深緑のオッドアイの瞳。左目の下には泣きぼくろの整った顔をした女性は誰が見ても高垣楓本人。
けれどふっくらとした桜色の唇からは歌声からは想像できない蕩けた甘い啼声を奏でる。

「うぅ…。あっ…。だめ…。らめ…。んンッ。ふくぅ。…っぅ。ぁっあッ」

 苦しそうにけれど、蕩けた甘い声で楓は啼く。

「おっ、そうだった。忘れてたわ。まんこに出したの出すんだから、これだと垂れてこねぇよな」

 父親はなんの為に楓のお尻に挿れたのかを思い出し、覆い被さった楓の身体に手を回す。そして慣れた手付きで、身体を起こし、そのまま楓の身体を起こした。

「おふぅ」

 潰れた声で楓が啼く。身体が持ち上げられたことによって、より奥まで父親のものが突き刺さってしまう。
父親は楓の身体を起こすと、慎ましいながらも自己を主張している膨らみに手にふれ、そのまま揉みしだく。
乱暴に揉んでいるため、膨らみに指が喰い込み、歪に形を変える。

「んふぅ…。ぁっ…。やめて…くだ…さい…」

「どうして?乳首びんびんになってんのに?」

「ひゃんッッ。らめッ。つままないへくだはい…」

 揉みしだいていた指が、桃の花を思わせる淡い赤い色をした突起を摘む。
楓は一際甲高い声で啼き、身を捩らせるが、しっかりと父親に掴まれ、逃げることはできない。
父親は摘んだ突起を何度も摘み、擦り、指先でかりかりと弄る。
敏感になっている楓の身体は弄らるたびに、ぞくぞわと甘い痺れが身体を駆け巡り、身体の奥底から熱が込み上がり、蜜となり、吐き出された熱に絡まり、割れ目から溢れ、垂れ落ちて、太ももを、布団を汚す。

「ぅっ…あっ…。おぐ…おくにはいってくる…」

 行き止まりがないだけ、硬く、大きく、長いものはお尻の奥へ奥へと侵入し、抉り広げてくる。
楓の身体から力が抜けていき、重くなり、体重分より深く突き刺さる。
楓の視界は白くちかちかと瞬く。楓はまたイってしまった。
このままゆっくりとしたい。終わりにしたい。楓はそう思うが、突起を摘んだ指が、くりくり擦ってきたかと思うと、かりかりと引っ掻き、ビンッと弾いてくる。

「あっ、はぁっ。アッ…。んふぅ。ぁっ。だ…め…。そこイジらないで…。んンッ。あっ。ぉぅ…。ぅくう…。んぉっ。ぁっ…。んあッ、アッ」

 突起をイジられるたび、びりびりと身体が甘く痺れてくる。
楓は思わず身を捩ってしまう。すると突き刺さる硬く大きく長いものがより奥へと突き刺さってしまう。楓は苦しそうなうめき声をあげる。

「ほら。ちゃんと動かないと絞りだせないぜ」

 父親は器用に楓を突き上げる。

「おふぅ。ぅぅ…」

 潰したような声で楓は啼き、身体をぐったりとさせてしまう。けれどそれを父親は許さない。下から楓を何度も突き上げる。

「うくっ。…あっ。らめ…。らめれす…。そんふぁに…つふぁないへ…」

 くぐもった苦しそうな啼声だが、言葉の節々は甘く蕩けている。ふっくらとした桜色の唇はだらりとだらしなく開き、甘い吐息をこぼしている。

「おいおい。へばってんのかよ。しょうがねぇな。俺が手伝ってやっか」

 苦笑交じりに父親は言うと布団に座り、楓の身体を引き寄せ、無理やり脚を持ち上げる。所謂M字開脚。
襖から覗く少年からもあられもない楓の姿がよく見える。

 慎ましいながらもふっくらと丸みがある綺麗な膨らみ。膨らみの中央を彩る、桃の花を思わせる淡い赤い色の丸い輪郭に、ツンと尖り自己を主張している突起。
ほっそりとしたお腹に縦に伸びたお臍。ふわっとした柔らかそうに生い茂っている濃密な茂み。
穴がぱっくりと開き、白濁したものを垂らしている割れ目。
そして楓に早いと言われたお尻の穴さえもよく見えてしまう。
その楓のお尻の穴は父親のものを根本までしっかりと咥えこみ、離そうとはしていない。

「ぅ…。ぁ…」

 だらしなく開く、楓のふっくらとした桜色の唇からは、うめき声に似た震えた声がこぼれ落ちる。

「なにへばってんだよ。俺はまだイッてないぜ」

 父親はそう言うと手を楓の割れ目の上に手を伸ばし、ふわりと生い茂った濃密な茂みに隠れた何かを、摘むようにふれ、腰を突き上げる。

「おっ、アンッ。動かないでください…。そこ、クリ弄らないで」

 割れ目の突起、クリトリスを摘まれた瞬間、下から硬く大きくて長いものが勢いよく突き上げてくる。
ズンッ。と太いものがお腹を抉り、ビリッと熱い電力が身体を駆け巡る。楓は甲高い声で啼きながら、身体を捩らせる。

「おっ、めっちゃ良い締め付け。クリちゃんイジられんのそんなに良いか?」

 下卑て愉しそうに言いながら、父親は器用に腰を楓に打ち上げ、指先で摘んだ楓の突起を弄る。

「アッ、アッ。だめッ。イジらないで」

「無理だって。クリちゃんイジっと、こんなにケツ穴めっちゃ締め付けてくんだから」

「ううッ。おっ。アッ…。だめッ…。やめてください。せめて…。うくぅ。おぉぅ…。どちらかだけに…して…」

 突き上げてくる刺激。突起を摘まれる刺激。全く違う刺激が同時に楓を襲ってくる。
視界がちかちかと白く光り、頭の中が刺激によってぐちゃぐちゃに陵辱される。楓はせめてと思い父親に懇願したが父親は楓を無視し腰を突き上げ、摘んだ突起をってくる。

「そうだった。ここ忘れては」

 父親は思い出したように、膨らみの突起を開いていた手で摘む。

「らめっ。そこいじりゃないで」

 楓は摘まれた瞬間、ビリっと身体甘く痺れ、びくんッ。と身体を仰け反らせる。
父親は楓の反応を愉しむように、楓のお尻の穴を硬く、大きく、長いもので穿りながら、抓んだ二つの突起を弄る。

「おふぅ…。ぅっ。アッ…。ンアッ、アッ。らめぇ…。はめぇ…。こんなにしゃれたら…。あっ…。んふぅ。うくぅ…。ひゃっ。あっ。やッ。んんッッ」

 楓は父親に良いように、好き勝手に犯され、甘い嬌声をあげる。
父親が腰を動かすたびに、少年がふれることすら許されなかった楓のお尻の穴に、父親の長いものが何度も出たり入ったりするのがよく見える。
割れ目からは父親が注いだ白濁したものが、絶えずこぼれ落ちていく。楓の姿は哀れで、悲惨で目を背けたい。
それのに、視線を楓から、楓の割れ目から、父親の長いものを咥えたお尻の穴から離すことはできない。
パンツの中で少年のものが暴れ、不愉快になり気持ち悪い。けれど少年ものは、父親にお尻の穴を犯された楓の姿を見るなり、すぐに硬さを取り戻してしまう。

「うっ。アッ。らめぇ…。お、あっ。やまへくだはい…」

 舌足らずの蕩けた声で啼きながら楓は懇願する。けれど父親はやめようとはしない。
何度も、何度も、何度も、本来挿れる穴ではない穴の中を硬く、大きく、長いものが蠢き、這いずり、穿り、陵辱してくる。
太い雁首に壁が抉られ、ぞわぞわと認めたくない快楽が波のように押し寄せてくる。
けれど波とは違い返すことはなく、絶え間なく寄せてくる。
じんじんと挿れられた穴が熱で焦がされ、より敏感になる。
甘い痺れは身体だけではなく、頭の中を、思考を痺れさせてくる。きもちいい。硬く大きく長いものがもたらす快楽のことしか考えたくなくなる。

「いぅ…いっひゃっぅぅ」

「ならイけ。ケツ穴でまたイけ」

「うぅぅ。…ぁっ。はぁ、ぁっ。イぐぅぅ」

 身体をビクビクとビクつかせながら、楓はまたお尻の穴でイかされてしまう。
楓かイッた瞬間、何も咥えていない楓の割れ目から、ごぽっ。と、楓の蜜と父親が吐き出した白濁したものが混じり合い、泡立ったものが垂れ落ちてきた。

「おっ、やべぇ。すげぇ締め付け」

 愉しそうに父親は言い、腰を楓に打ち上げる。

「おぅ…。まっへ…うごふぁないひくだはい…。やっ…。はめっ…。んひぃ」

 楓は立て続けにイかされてしまう。

「おっ、まだ締めてきてくる」

 楓のお尻の穴は咥えた父親のものを、ぎゅっぎゅむっ。と締め付けながら、包み込む。
楓のお尻の中は前の穴と負けず劣らす、どろっどろな熱い蜜で溢れいる。気持ちよくてたまらない。
父親はラストスパートとばかりに腰を打ち上げ、楓のお尻の穴を、お尻の中をこれでもかというくらい嬲り、穿り、陵辱する。

「おっ、うぐっ。うっ。らめ…。むぃ…。おひり、おかひくなっへる。ひもひひ。なんへ…?」

 お尻を陵辱されているのに、信じらないほど気持ちよくてたまらない。
脳が甘く痺れてくる。初めて知る感覚が怖いのに、ただ快楽を貪り、気持ちよくなりたくてたまらない。

「いぐっ。またいっひゃうぅぅ」

「出すぞ楓。ケツ穴でも受け止めろ」

 父親も腰を打ち上げ、これでもかというくらい楓の中、お尻の奥へと突き刺した。

「おぐぅふぅ」

 喉が潰れた言葉が嬌声かわからない声で楓は啼いた。
お尻の穴を陵辱された姿はアイドル高垣楓とは思えないほど、情けなく、惨めで、ただの雌でしかなかった。

「おふぅ…。でへる。だひゃれひゃった」

 楓は直腸で暴れ熱を吐き出す硬く大きくて長いものを感じ、軽くイってしまった。

「ケツ穴すげぇきもちかったー」

 父親は満足した気持ちよさそうな声をこぼし、布団へと倒れ込んだ。
楓もそのまま父親の身体の上に倒れ込む。二人が倒れた瞬間、父親のものが楓のお尻の穴か抜ける。
ぼこっと音をつけたくなるように膨らみながら、父親が吐き出した白濁したものが楓のお尻の穴から、どぷっ。と溢れ出てきた。
襖の奥に隠れている少年からはその様子がよく見える。父親の身体の上で仰向けに倒れている楓は、股をだらしなくおっぴろげ、割れ目とお尻の穴から白濁したものを垂らしている。
割れ目はひくひくと微かに穴が開き、お尻の穴はぱっくりと穴が開き、閉じようと収縮しているが閉じる気配はない。
白濁したものと閉まらない穴は、楓が今までそこで受け入れ、シていたことをしらしめてくる。

「なんで…どうしてだよ…」

 楓が父親に犯され陵辱され、助けに出ることができなかった。
そして少年がふれることも許されなかったお尻の穴さえも陵辱されてしまったことに、少年は隠れた襖の中で悔しそうにこぼした。
悔しくて悔しくて、胸が締め付けられ張り裂けそうなのに、お尻の穴まで陵辱された楓を見ていると、痛いくらいに硬く大きくなってしまう。パンツの中はねっちゃりとして気持ち悪い。

「うそ…だろ…」

 少年はずっと感じていた気持ち悪さの正体に漸く気がついた。少年は楓が父親に犯され、陵辱される姿を見ながら何度も果ててしまっていた。

「楓起きろ」

 楓の下から抜け出した父親は立ち上がり、楓のことを無理やり立たせる。

「まっへください」

 楓の舌はまだしっかりとせず、少し舌足らずになる。楓の身体はまだ甘い痺れが支配し、無理やり立たされ上手く立てず、脚がおぼつかない。
楓はへっぴり腰になり、とっさに横に立つ父親に縋り付いた。

 楓のお尻が突き出された瞬間、ぶびゅっ。と汚らしい音がお尻から聞こえ、白濁したものがどろりと溢れ出てくる。

「待って」

 楓が慌ててお尻を手で隠すが、ぶびゅっ、びゅぷっ。と汚らしい音は何度か立て続けに鳴る。父親はその音を聞き、他人事のようにせせら笑う。

「うぅぅ…」

 ゆっくりと熱が引き、楓の頭の中はクリアになってくる。
それと同時に、羞恥心が一気に込み上がってくる。そして決して戻ることのない後悔しかない時間。
否定しようのない痴態。前どころか後ろまで犯されてしまった事実を手にふれる、お尻から溢れ出る父親のものが、否が応でも教えてくる。

「とりあえず、これ着ろ」

 いつの間にか服を着た父親が、脱ぎ散らかした楓の浴衣を渡してくる。
楓は奪い取ると隠すように背を父親に見せた。けれど隠したと言っても、白いお尻は晒され、お尻の穴から零れてくる白濁したものは父親に見られてしまっている。
楓は生まれたての子馬のように膝をプルプルと笑わせながら、浴衣を着直した。

 開けないようしっかりと帯を締め、楓は息を吐き捨てた。
その瞬間、どぷっ。とお尻から父親が吐き出したものがまた溢れ零れてくる。楓は慌てて、とっさにお尻の穴を浴衣越しに塞いだ。生暖かな不快なものが手に広がる。
それとは別の濡れ染みが浴衣に広がっており、手にびちゃりとしたものがふれる。はじめは、なにこれ?と楓は眉を顰め訝しがったが、すぐに染みの正体が自分の蜜であることに気がついてしまった。
派手にイかされてしまった証拠。そして生暖かなものが浴衣に広がっていく。
うそ…。楓は信じたくないが、なんのために押さえているのかを、生暖かなものが楓のことをわからせてくる。
お尻に吐き出された父親のもの。前だけではなく、後ろも犯されてしまったことを、改めて楓に突きつけてくる。

「ついてこい」

 父親は楓の腕を掴むと、入り口へ向かって歩きだす。

「まっ、待ってくだ…んんっ」

 楓は転ばないよう、慌てて歩きだす。すると、どぷっ。とまた吐き出されたものが溢れ、穴が擦れしまい感じてしまう。歩く振動は直にお尻の穴に響き、びりっ。と弱い電流が身体を駆け巡る。

「おっ…、あっ…。だめぇ」

 楓はお尻を、お尻の穴を抑えながら蕩けた声をあげてしまう。

「なんだ。そんなにケツ穴がよかったか。また後でちんこでほじってやっから待ってろ」

 下卑た笑いを零しながら父親は言う。楓はとっさに睨みつけたが父親は気にする素振りをみせない、それどころか楓のことを愉しげに見下しながらせせら笑う。

 楓は腰を引き、必死にお尻を抑えながら、父親にどこかへ連れて行かれてしまった。

 襖に隠れていた少年は、二人が帰ってきた時に鉢合わないよう、しばらく襖に隠れていた。
けれど二人は戻ってくる気配ない。少年は急ぎ、押入れから抜け出すと、部屋からも飛び出した。パンツの中ではまだ硬く大きいままで、吐き出してしまったものがねっちゃりとして気持ち悪くて歩きづらい。
けれど脚を止めることはできない。少年は誰にもバレないよう注意しながら無我夢中で自室へと戻った。

 部屋に戻った少年は履いていたパンツをゴミ箱に捨てる。
そしてティッシュで吐き出したものを拭った。新しいパンツを履きくと、頭まで布団に包まった。
それから呪詛を吐くように「なにも見てない。なにも見てない。ナニもなかった。ナニもなかった」と今まで見ていた。
見ていることしかできなかった父親に陵辱される楓の姿を、お尻の穴を犯される楓の姿が嘘で、夢であると脳へ叩き込み、目を閉じた。

 どろりとした吐き気が少年を襲ってくる。
心の痛みが少年に絡みつてくる。
辛くて、悲しく、泣き出したくてたまらないのに、少年のものは痛いくらい硬く大きくなってくる。
少年は身体を丸め、幼子のように親指を吸い、無理やり夢の世界へと堕ちていった。

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続き:  高垣楓と少年(3)

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