五輪延期の悲劇!美人妻の屈辱接待


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億単位の賠償金。その現実が、会社に重くのしかかる。
あれだけ気丈だった葵さんも、日に日にやつれていくのが分かった。
だが、それ以上に、急速に憔悴していったのが、彼女の夫である社長だった。
社長は、もともと業界でもクリエィティブ部門で有名な人だった。
経営者としての才覚は、正直に言って、葵さんに遠く及ばない。
そんな彼が、今回の責任を一身に背負い込んだ。
俺や葵さんの前では気丈に振る舞っていたが、一人になると、電話口で誰かに必死に頭を下げている声が、社長室から漏れ聞こえてきた。

そして、事件から一ヶ月が経った朝。会社にかかってきた一本の電話に、葵さんが崩れ落ちた。
社長が、自宅で手首を切った、と。
幸い、発見が早く、命に別状はなかった。
病院の廊下で、俺は青白い顔をした葵さんから、社長が残した遺書の内容を聞かされた。
そこには、ただひたすらに、葵さんへの謝罪の言葉が綴られていたという。

『俺の夢に付き合わせてしまって、すまなかった』
『〇通から独立なんてしなければ、君はもっと輝かしい人生を歩めたはずなのに』
『君の才能を、俺が食いつぶしてしまった。すまない。本当に、すまない』
『せめて、俺の生命保険で、借金返済の足しにしてくれ』
『もう一度面白いCMを作りたかった』

自分の無力さを嘆き、有能な妻の未来を潰してしまったことへの自責の念。
それが、彼を死へと追いやったのだ。
葵さんは、遺書の話をする間、一滴も涙を流さなかった。
俺にはその乾いた瞳こそが、彼女の絶望の深さを物語っているように思えた。

社長の命が助かったことに、誰もが安堵した、まさにその矢先だった。
第二の爆弾は、週刊誌によって投下された。
『疑惑のイベント会社、社長自殺未遂で「保険金詐欺」か!?』
コンビニの雑誌コーナーでその見出しを見つけた時、俺は全身の血が凍り付くのを感じた。
記事の内容は、吐き気を催すほどに悪意に満ちていた。
例の障碍者虐待プロデューサーの件を蒸し返し、「そんな人間を平気で起用するような会社だ」と読者の先入観を煽る。
その上で、多額の負債を抱えたタイミングでの、社長の都合の良い自殺未遂。高額な生命保険。
その受取人は、もちろん、妻である葵さん。
『才媛として知られる専務が、夫を追い詰め、保険金殺人を企てたのではないか』
『業界での通称は”アイスドール”顔が美しいだけの血も涙もない女』
記事は、葵さんを犯罪者としか思えないような、巧みな言葉で世論を誘導していた。
あまりにタイミングが良すぎる。内部の人間しか知り得ない情報まで、ご丁寧に書かれている。
間違いない。村松さんだ。

会社には、嫌がらせの電話が殺到した
葵さんは、事業の失敗だけでなく、「夫殺し」の悪女として、世間から石を投げつけられることになった。
そんな状況まで加わって社長はさらに自分を責め続けて、退院後も、完全に心を病み、廃人のようになってしまった。
ただ、虚ろな目で天井を見つめるだけの日々。
世間の罵声。返済不能なほどの、多額の借金。
葵さんは、文字通り、すべてを失った。
そんな、ある夜だった。
村松さんから、料亭に呼び出された。もちろん、俺も一緒だ。
やつれ果てた葵さんの前に座った村松さんは、まるで慈善家のような笑みを浮かべて言った。
「君のところの借金、俺の力で何とかしよう。記事の火消しもしてやる。……それだけじゃない。君たち夫婦を、もう一度、〇通に呼び戻してやってもいい」
その言葉に、葵さんの虚ろだった瞳に、ほんの僅かな光が宿ったのを、俺は見逃さなかった。
彼女の夫が、もう一度、自信に満ちた顔で働ける。その可能性が、彼女の心を揺さぶったのだ。
「……本当、ですか」
「ああ。ただし、君にも、『誠意』を見せてもらう必要がある。君にはまだ、唯一残された『資産』があるだろう?」
村松さんの目が、蛇のように光る。
「葵、旦那の方には以前と同じクリエィティブな仕事をやってもらうが、
 お前は営業に回ってもらう、そして、お前に残されたその極上な資産を会社と俺のために存分に使って、借金を返済してもらう。
 言ってる意味分かるな?」

葵さんは、一度固く目を閉じた。
迷いは、ほんの一瞬。
ゆっくりと開かれたその美しい瞳には、もはや、迷いの光も、絶望の色さえもなかった。
ただ、己が身を投げ出してでも、ただ一つのものだけは守り抜くという、鋼のような覚悟だけが、静かに宿っていた。

「……分かりました。ですが、条件があります。夫にだけは、この件は絶対に知られないようにしてください」
「当たり前だ。彼が知ったら、今度こそ本当に死んでしまうだろうからな」
その夜、料亭の一室で、葵さんの覚悟が試された。。
村松さんは満足げに頷くと、俺の方を見た。
「吉田君、約束だったな。目の前でストリップをさせてやる、と」
そして、葵さんに、顎で命じる。「葵、脱げ」
びくり、と葵さんの肩が震えた。彼女の視線が、村松さんと、そして、部下である俺の顔とを行き来する。
「村松さん……吉田君の前だけは……。せめて、彼だけは、外に出してください。お願いします」
それって、俺がいなければ、村松さんの前で脱ぐってこと?
要するに彼女の最後の希望のようなものだ。
だが、村松は、その最低限の希望さえも嘲笑った。
「何を言っているんだ、葵。お前は、これから会社の『接待要員』になるんだぞ。今更、一人の部下の前で裸になるくらい
 恥ずかしがってどうする」
そして、村松は、俺に、悪魔の命令を下した。
「いい機会だ。吉田君、君が彼女に引導を渡してやれ。『旦那さんのためにも、覚悟を決めろ』と、言ってやれ」
葵さんが、助けを求めるように、俺を見る。その瞳に、俺は、非情な言葉を告げた。
「……葵さん。社長の、ためです。覚悟を見せてください」
俺は心の中では、覚悟ではなく裸をみせろと言っていた。
だが、俺の(声に出した方の)言葉が、なぜだか、逆に彼女を奮い立たせたようだった。
葵さんの瞳に、再び揺るぎない覚悟の炎が宿る。

そして、俺の思い焦がれた願望が、現実になる。
目の前で、あの葵さんが、やつれ果ててはいるが、それでもなお気高い美しさを保ったまま、一枚、また一枚と、服を脱いでいく。
最後の一枚を脱ぐ時だけ、一瞬動きが止まったが、逡巡したのはそれだけ。
それは、悲しいほどに見事な堂々としたストリップだった。
だが、俺は村松さんの前で股を開いた瞬間、葵さんの目から涙が零れるのを見逃さなかった。
そんな葵さんを俺は村松さんと二人で好き放題に弄んだ。
朝が来て、村松が呆れた顔で帰っても、俺は彼女の身体にむしゃぶりつき、離さなかった。
なぜなら、彼女はクライアントの性接待要員。〇通所有の道具になった女、俺なんかが二度と抱けるはずがなかったからだ。

その翌日。
場面は、昨日とは別の料亭に移った。
俺と葵さんは、村松さんに連れられて、大事なお客様との会食の席に着こうとしていた。
俺は、あの葵さんがこの後、見知らぬ男たちにその身を差し出すことを想像して、罪悪感と興奮が織り交ざった不思議な気持ちだった。
そんな俺の横で、葵さんは、どこか吹っ切れたような、静かな表情をしていた。
自分を犠牲にして、夫の未来を勝ち取った、という、悲しい満足感が、そうさせているのかもしれない。
村松さんが、宴席の襖を少しだけ開ける。そこからは、男たちの下品な笑い声が漏れ聞こえてきた。
「―――分かっているな、葵」
かつて『アイスドール』と呼ばれた、あのクールな美貌が、これから欲望のはけ口として滅茶苦茶にされる。
彼女は、男たちの待つ地獄へと、その一歩を、踏み出した。

いわば、夫を人質に取られた究極の美女だ。
そんな彼女の弱みを握った男たちの欲望には、際限がない。
これから彼女の身に何が起こるのか。
その地獄絵図のような未来は、俺には、あまりにも容易に想像できてしまった。

俺の想像した彼女の未来は、すぐに現実のものとなった。
葵さんが接待要員を始めて1か月も経たないうちに
噂は、湿った欲望と共に、あっという間に業界の裏側を駆け巡った。

「あの、決して溶けることのなかった『アイスドール』が、夜の酒席で、極上の蜜を滴らせるらしい」

その噂を聞きつけたのだろう。ついに、最も恐れていたところからの呼び出しがかかった。
それは、〇通時代の、社長のかつての同期たちからだった。

その日、俺は葵さんをホテルのスイートルームまで車で送っていった。
向かう途中、彼女は何度も携帯電話を取り出し、村松さんに電話をかけていたのを覚えている。
「……はい。……ですが……本当に行かなければならないのでしょうか?」
その声は、か細く、震えていた。電話を切るたびに、彼女の顔から血の気が引いていく。
そして、最後の電話が終わると、彼女は、まるで糸が切れたかのように、全ての動きを止めた。
後部座席の彼女は、人形のようにただ正面を見つめているだけだったが、
その膝の上で、白い指が固く、固く握りしめられているのを、俺はバックミラー越しに見ていた。

部屋に入ると、そこにはクライアントだという見知らぬ男が一人と、
そして、社長のかつての同僚たちが、にやにや笑みを浮かべて座っていた。
俺は、喉の奥から声を絞り出した。
「葵さん、帰りましょう」

続きは↓↓ 完結版をどうぞ。
出展:http://misa770.blog.2nt.com/blog-entry-110.html

 

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みんなのコメント

1 名前:むらさき2025年09月11日(木) 19時39分42秒

救いのない話だな

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