海辺のキャンプ場の少年.....その①


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IT産業に勤めている俺は連日のきつい仕事に疲れはてて思い切り休暇を取って三浦半島の海岸にある小さなキャンプ場にテントを張った。
大きな岩のゴツゴツした隙間の砂地にテントを張り、1日ぼんやりと寝て過ごした。
2日目、足音がして俺のテントを覗きこむ人影がある。
「アッ、人がいる、ごめんなさい」
男の子の声だ。
思わず起き上がりテントの入り口から外を見ると海水パンツの裸の少年2人が去って行くのが見えた。
「おーい、君たち冷たいの飲むか?」裸の少年2人は立ち止まり、顔を見合わせてこちらに来た。
俺はテントの中のクーラーボックスからいくつかの缶ジュースやコーラなどを掴み、少年たちに見せる。
「エーッ、いいんですか?」
「ああ、どれでも好きなのを選び」
「ありがとございます」
「ありがとう、コーラ戴きます」
少年たち2人はしゃがんでコーラを受け取り飲み始めた。
7月の初め、もうかなり暑い毎日になっています。
裸の少年2人はきれいに日焼けして汗をかいている。
ゴクン・ゴクンと音を立ててコーラを飲み干すと2人は立ち上がり、ペコリと頭をさげた。
「しばらくはここにいるから喉が渇いたらいつでもおいで」
「はい、ありがとうございます」
コーラの空き缶をテントの横にそっとおいて少年たちは去って行った。
海辺に向かう少年たちの後ろ姿を眺めるとかなり可愛い、丸くプリプリしたお尻がすごく魅力的だ。
この海岸は小さな入江でほとんど人気はなく俺は近くに停めた車でかなり離れた漁港まで行って野菜や肉、魚などを買ってきた。
そして夕暮れに1人バーベキューをしながらビールを飲み、スマホからのポップスを聞いていた。
するとあの時の少年の1人がやってきたのだ。
「こんばんは」
「おう、どうした?」
「いやぁ、どうされているかな?と思って」
「まあ、勝手にしとるよ、君焼き肉食べるかい?」
「エッ、いいんですか?」
「ちょうど今焼けたところだよ」
良くみるとこの少年は黄色いパーカーをはおっている。中は先ほどと同じ海水パンツ1枚の裸だ。
きれいな肉付きの良い可愛い少年だ。
「さっきの相棒はどうした?」
「ああ、リクですか?彼は家が近いから帰りました」
「君は家は遠いのかい?」
「うーん、まあね、遠いっちゃ遠い」
「そうか、まあこれ食べ頃だぜ」
「はい、ありがとうございます」
テントから小さな折り畳み椅子を出して座らせる。
クーラーから肉や野菜、飲み物を出して並べて少年に勧めた。
「ありがとうございます、戴きます」
ペコリとお辞儀をしてコーラを取る少年、パーカーから覗く裸がすごくエロい。
「なあ、君は幾つになる?」
「えーと、13になります。中学1年生ですね」
「一番食べ頃な年だね、どんどん食べて、遠慮しないで」
嬉しそうに網の上の肉や野菜に箸をのばす少年、本当に美味しそうに食べる。やがてかなり時間が過ぎた。
「あまり遅くなると暗くなるし、帰り道が危ないから適当に帰りな」
「.............」
「どうした?」
「ねえ、今日泊めてくれない?」
「どうした?ちょっといくら君が男の子でも子どもを勝手に泊めたら俺がまずくなる」
「大丈夫だよ、俺帰る家はないんだ」
「まさか、友達とさっき一緒だったよな」
「ああ、学校が同じなんだよ」
「.........」
「俺さぁ、いわゆる孤児なんだ、ちょっと離れた場所に施設があって、そこの育ちなんだよ」
「そうなんだ、なら余計に早く帰らないと咜られるよ」
「普通ならね、でも俺はいつもはみ出しっ子だし、問題児だし、追い出されたような状態だし」
「そうなんだ」
「ねえ、だから俺がどうなろうと誰も心配しないし、気にもかけない」
「学校があるだろ、先生や仲間がたくさんいるだろ」
「ほとんど登校してねえし、さっきのリクくらいかな、仲良しは」
「そうか、分かったよ、今夜は泊まって、明日はちゃんと帰りな」
そしてこの不思議な出会いから俺は思わぬ体験をする事になりました。 

 

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