親父が「おまえこの夏に童貞捨てるぞ。地蔵盆の前の晩は空けとけ」という風習


本当に、今から考えると笑い話のような懐かしい美しい思い出だけど忘れもしない、15歳の夏休みの初日。
夕方友人と漁港の防波堤で魚釣りをして帰ってきて、すぐに家族と一緒に夕食の席についた。
弟は友人の家に泊まりに行って、姉はアルバイトに行っていた。
   
お袋が突然、話を切り出してきた。
「おまえもとうとう15歳なんだね?」
親父が言葉をつなぐ
「おまえも15歳、昔ならもう一人前だな、ところでお前童貞か?」
「は?何言ってるん?!」
漏れは、おもわず咳き込みながら親父に答えた。
「ええから、おまえまだ童貞なんだな?恋人の一人でもいるのか?」
「何で、そんなこと言わなくちゃならないん!いい加減にしな!」
親父はニヤニヤ笑いながら、わかったわかったという風に手をひらひらさせながら
「おまえ、この夏の盆に童貞捨てるんだぞ?わかったな?」
「はあ?何言ってるん?母さんの前で?」
漏れは母の顔を覗き込んだ、しかし母も同じように苦笑しながら、飯を食っている。
「いいな?これは命令だからな?」
「だけど、だれとするわけ?そんなの急にはできないだろ?俺、恋人とかいないし・・・」
「気にするな・・・あとは任せておけ、地蔵盆の前の晩だけは空けとけよいいな?」
それでまるですべての打ち合わせは終わったように、両親はテレビを見ながら笑い始めた。
漏れは、何も訳わからないうちに飯を食い終わった、なんかむかついて部屋に戻ろうとしたら親父が
「おい、さっきの話、誰にも口が裂けても言うなよ、いいな?盆の夜まで口にしたらあかんからな?」
偉く迫力ある顔で親父が言うので、漏れは
「ああ、わかったよ」
と言って、自分の部屋に戻った。
   
そしてあっという間に、その地蔵盆の前日になった。
もちろん俺は親父に言われていた通り誰にもそのことを言わなかった。
だけど、内心は何があるか不安と期待に溢れていた。
   
その日の夕方、親父が地蔵盆のセガキに行く時に、ついて来いといって俺にも親父がセガキに行く時に着る着物を、俺にも着させた。
お寺に着くと、お寺の総代さんが、庫裏前で迎えて、俺だけを本堂に連れて行って座れと言う。
よく見ると、俺と同じ年の近所の男の子が、俺と同じように着物をきて神妙に座っていた。
   
総代が出てきて、なんか訓示じみたものを言うと、そのあと本尊さんに全員で手を合わせてそのあと普段閉じられたままの箱が開けられて、その仏像にも全員で手を合わせた。
後で聞いたら、その仏像は歓喜天という仏像だって話だった。
   
そのあと、これまた古い木箱が出てきて、その歓喜天の前に置かれて、集まった男の子が順番に上の穴から手を突っ込んで中の札を引いた。
俺は「え」と書かれた木札だった。
全員が引き終わった後、総代が庫裏に連れて行ったら、普段、集会とか会合に使う大部屋のなかに布団がたくさんひいてあって、間についたてでしきいがしてあった。
枕元に「あ」とか「い」とか書いてある紙があって、自分の木札の文字のところに座れと言われた。
   
おれが「え」と書かれた布団の上に正座すると、部屋の周囲の障子が閉められて、電灯の明かりも消えた。
電燈が消えてしばらくしてたら、障子が開かれて、女の人が入ってきて、それぞれの布団の上に座った。
女の人が、「え」と書かれた紙の上に「え」と書かれた札を置くと、さっと布団の中に入った。
   
その女性が布団の中から、服を脱いで入って来いと言った。
ようやく暗闇になれた俺は、服を脱いで女の人の待つ布団の中に入った、女の人は布団の中で裸になっていた。
暗闇になれた目で女の人の顔を見て俺はびっくりした。
近所の、おばさんというより、お姉さんといつも呼んでる女性だった。
お姉さんは、自分の上に俺を誘導すると、キスをしてくれた。
胸を揉んでもいいとか、あそこを触ってとかいろいろと言われて、その通りにしているうちに、いつのまにか太股の間に俺を誘導し、あっというまに挿入させてくれた。
俺は、お姉さんの言うがままに、二三度腰を動かすと、あっけなくお姉さんの中に出してしまった。
   
あまりのあっけなさに、情けなくなってしまった。
だけど、ついたての隣のカップルの様子や、部屋に響く他のカップルの声とか聞いてるうちに、抜かない間にお姉さんの中で元気づき、ふたたび始めてしまった。
   
二度目もお姉さんの中に出すと、お姉さんが何も言わずに服を着て静かに部屋を出て行った。
出る時に、俺にも服を着なさいと言うから、俺も着た。
他のカップルもそれぞれ、終わったようで、つぎつぎ障子が開かれて部屋から出て行く。
しばらくして、電燈がつけられて、総代さんが入ってきて本堂に連れて行って、先程、手を合わせた歓喜天にもう一度全員で手を合わせると、その扉をしめた。
そしてご本尊にお参りして、家に帰るように言われた。
   
こんな感じの体験をしたことがある。
    
確かに相手してくれたのは、俺の友人の年の離れたお姉さんだったわけだけど。
相手のことも、言ったことないし、この風習のこと誰かと、あれこれ言い合った事も無いな。
そのお姉さんとも、あれからあって、よくお話したけど。

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