近所の銭湯で奥様たちにイタズラされるのが日課だった幼少期


高校卒業まで、山間の温泉町で育った。どっぷりと昭和の時代だ。母と2歳上の姉との3人暮らし。母が俺を妊娠中、親父は愛人を連れて姿を消した。

病的な女たらしだったそうだが、俺にとっては最初から「いない人」だ。母に似て勝ち気だった姉とは対照的に、俺は気が弱くて極端な引っ込み思案。圧倒的な「女社会」の中、いつも女2人の後をおとなしくついて行く子供だった。

家族3人で住んでいたのは、温泉街に近い小さなアパート。母が勤めていた温泉旅館の経営者が、建物全体のオーナーだった。そのせいか住人の半分くらいは母の同僚で、社員寮みたいな感じだったな。

アパートの敷地に小さな「立ち寄り湯」があった。温泉を引いた銭湯だ。看板を出さず、ガイドにも載っていないから、温泉街の客はまず来ない。10人も入れば満員で、利用者の大半はアパートの住人か近所の人だった。

今から思えば薄暗くて小汚い所だが、安いし、内湯代わりに使う人も多かった。幼い俺は母や姉に連れられ、当たり前のように女湯に入ったものだ。※※小学校に上がると、女湯に入るのが何となく恥ずかしくなってくる。

たまにだが、同じ学校の子と銭湯で顔を合わせるのも嫌だった。俺を見ると女子は露骨に嫌な顔をするか、「やだあ」という感じでクスクス笑うし、男子は「お前、まだ女湯入ってるの?」と馬鹿にしたような視線を向ける。だったら男湯に入ればいいのだが、一緒に行った母に、どうしても「ボク、男湯に入る」の一言が言えない。

一度、勇気を振り絞って独りで銭湯に行き、男湯に入ろうとしたが、番台のオバさんに笑顔で「龍ちゃん(俺)、あんたはこっちでしょ?」と言われ、黙って女湯に移った。情けないが、そんな子供だった。母の勤務時間の都合で、俺が銭湯に行くのはたいてい夜遅い時間帯。女湯の客は、ほとんどが奥さん連中だった。

年寄りは朝や日中、子供たちは夕方の早い時間に行くものだったらしい。姉御肌で世話好きな母は職場や近所でも慕われていたようで、俺たちが入っていくと、見知った奥さんたちが「おっ、来たね」と迎えてくれる。母は同僚やご近所さんとお喋りを始め、姉も「オバちゃん、今晩は」と愛想が良い。

もっとも姉は、友達が銭湯にいる早い時間帯に独りで行くことが多かったが。ところが俺はといえば、愛想を振りまくどころか挨拶もできない子供だった。奥さんたちに声を掛けられても、黙ったままうつむいて掛かり湯するだけ。

もともと人と接するのがすこぶる苦手だったし、「その後」のことを考えたら、彼女らの嬉しそうな顔を見るたび気が重くなった。写真を見る限り、当時の俺は瞳のぱっちりしたおかっぱ頭の女の子みたいな風貌で、よく奥さんたちから冗談半分「龍ちゃんは美人さんだね〜」と言われた。番台のオバさんが俺を「女湯要員」にカウントしていたのは、あの外見のせいもあったと思う。

そんな俺が湯船に入ると、いつも待ちかねたように数人のオバさんがそばに来る。女湯の客には20代の若奥さんもいれば、60代くらいの婆さんもいる。俺から見ればどれもオバさんだが、近づいて来るのは30代が多かったように思う。

おとなしく湯に浸かっていると、隣に来た奥さんが俺の股間に手を伸ばし、小さな突起物をさらりと撫でる。続いて別の奥さん。さらに別の奥さんも。いつからかは覚えていない。とにかく銭湯に行くたびだった。奥さんたちは順番にやって来ては、俺の小さな性器…というより排泄器をまず指の腹で触れ、指先で摘み、手のひらで撫で、包み込むように握る。

さらに小さな玉袋を揉み上げたり、細い竿の根元を指先でクリクリ押したり。子供のペニスの感触が楽しいのか、とにかくいじってくる。湯船を出て頭と体を洗い、上がる前にもう一度浸かると、さっきとは別の奥さんが何人か近寄って来て、やはり俺の股間をまさぐる。

1回の入浴で2度湯船に浸かって、いつも合わせて5〜6人から悪戯された。もちろん恥ずかしかったし、触られ方によっては痛いこともあった。それに、小学生にもなれば「お風呂じゃ普通、こんなことしない」くらい分かる。

それでも、気が弱い俺は「やめて」と言えなかった。母も姉も気付いていないのか何も言わず、俺も助けを求めたりしなかった。温泉の湯は少し濁っていて、湯船の底の方はぼんやりとしか見えなかったが、周りの客は俺が何をされているか、分からないはずなかったと思う。

なのに誰も何も言わない。俺たち親子を除く全員が共犯のような感じだった。考えてみれば、周りの客はほとんどが俺に悪戯する側だったからかもしれない。触られて気持ち良くなかったと言えば嘘になる。フワフワしてポーッとなる感じ。

ただ、まだ性的に未成熟だったし、快感と呼ぶにはあまりに淡い感覚だった。たまに勃起することもあった。といっても、俺だけかもしれないが、小さい頃の勃起は必ずしも性的興奮に伴うものじゃなかったように思う。小便をしたくなって硬くなることもあるし、極端な話、何が原因か分からないままペニスが上を向くことだってある。

反対に、まれに同じクラスの女子が浴場に入って来たりするとドキドキしたが、だからといって股間が反応するわけでもなかった。たまたま湯船の中で勃起すると、触っている奥さんは決まって大喜びする。小声で「あらあら、硬くなったね〜」なんて言いながらさらに弄ぶし、別のオバさんも手を伸ばしてきて「どれどれ、あらほんと〜」という感じだった。

※※地獄とは言わないが、気が進まない銭湯通いに変化が訪れたのは、小学4年生の終わりくらいだったと思う。「くらい」というのは、あまり自覚しないまま徐々に変わっていったからだ。当時、女湯に男子が入れる年齢制限はなかったように思う。

それでも田舎なりの社会常識として、低学年までならギリギリ許されても、10歳にもなってそれはおかしいだろう、という自覚はあった。性格も極端に内気だし、今なら発達障害を抱えていると思われたかもしれない。一足先に思春期を迎えた姉も「あんた、いつまで女湯入ってんのよ」とたまに呆れたように言ったものだ。もっとも、だからといって怒るわけでもない。

母に至っては「龍は奥さん連中のアイドルだしね」と、無頓着もいいとこだった。相変わらず家でも外でも自己主張できない俺だったが、一言「今日から男湯に入る」と宣言すれば、誰も文句をつけるはずがない。そうしなかったのは、考えたことを口に出す勇気がなかったのもあるが、女湯に入るのが少しずつ楽しみになってきたためでもあった。

まず、股間を触られたら、それまでの淡い気持ちよさに混じって、時折刺すような快感に襲わるようになった。それが何かは理解できなかったが。女の裸にも今までと違う興味が出てきた。銭湯にいたのはオバさんが中心で、トドみたいに太った婆さんもいたが、それなりに体形を保った人もいる。プルプル揺れるオッパイを見ると、それまでとは違う興奮のようなものを覚えた。

性的な興奮と勃起が連動するようになったのも、この頃だったと思う。若い女性は内湯を使う人が多いらしく、あまり銭湯では見かけなかったが、それでもたまに町内の高校生のお姉さんとかが来ると、すごく嬉しくなった。体にも変化が訪れた。年の割に小柄で、相変わらず女の子のような外見だったが、股間のモノは俺が自覚しないまま、順調に発育していたらしい。

ある日、何カ月かぶりに湯船で一緒になった同じアパートの奥さんが、俺の股ぐらを触りながら、感心したように言った。「龍ちゃん、あんたのコレ、随分と立派になったんじゃない?」その奥さんは山下さんという母の同僚の仲居さんで、当時30過ぎくらい。

色白のちょっとキレイな人で、少し太めだが胸やお尻はなかなか立派だ。銭湯では俺に悪戯してくるが、普段は優しくて密かなお気に入りだった。それ以前も山下さんが風呂で近くに来ると何かドキドキしたが、この日は熟れた迫力ある肢体に、もっとはっきりと性欲みたいなものを感じ、触られるとすぐに勃起した。俺の予想以上の発育ぶりに彼女も驚いたらしい。

触り方も最初は少し遠慮がちだったが、そのうち大胆になってきた。玉を撫で回され竿を掴まれると、いつもより鋭い快感が股間を貫く。たまに感じるようになっていた気持ち良さをさらに増幅した感じだ。

「あっ…」触られて声を漏らしたのは初めてだった。もちろん、まだ声変わりしていない。「ん?気持ちいいの?」

少し目を見開いた山下さんは、宝物を見つけた子供のように嬉しそうな表情だ。「う…うん…」声を出すつもりはなかったから焦ったが、快感には勝てない。

俺は湯船の中でウットリしたまま、隣に座る山下さんの肩に頭をもたせかけた。無性に甘えたくなったし、彼女なら甘えても許してくれるという思いがあった。山下さんは片手で股間をいじりながら、もう一方の手で俺の頭を撫でてくれた。

視線の先、半透明の湯の中で大きな乳房が揺れている。すごく魅力的に見えた。俺は半ば無意識に手を伸ばし、小さな手のひらを大きな膨らみに添えてみる。片手で掴みきれないボリューム。想像したより柔らかかった。

「あらあら」山下さんは驚いたような声を出したが、俺の手を払いのける素振りもない。片手は相変わらず勃起したペニスを軽く握り、揉むように動かしている。

怒られないと分かった俺は、大きなオッパイを揉み、先端を指で摘んでみた。乳首を指先でいじっていると、少しずつ硬くなるのが分かった。「ふふふ…」

山下さんは優しい笑みを浮かべたまま、股間を握った手を前後に動かし始めた。腰の奥から突き上げてくるような、これまでにない気持ち良さに襲われる。のぼせと興奮で頭がクラクラし始めた時、一緒に来ていた母が向こうから呼んだ。

「龍〜、そろそろ上がるよ〜」山下さんはすぐ俺から離れる。俺は母に連れられ、おとなしく風呂を出た。ほんの数分間の出来事だったが、子供なりに幾つかのことを学んだ。

触られて気持ち良かったら、我慢せず声を出せば、奥さんはすごく喜ぶこと。喜んだ奥さんが違う触り方をしたら、俺の方もさらに気持ち良くなること。そして、お湯の中でオッパイを触っても怒られないこと…。

帰り際に山下さんがささやいた「龍ちゃん、またね」という言葉が耳に残っていた。※※それからというもの、俺はなるべく独りで銭湯に行くようにした。中学に上がった姉は、年頃なのか銭湯でなく内湯を使うことが多くなっていた。

母は「ようやく最初の親離れだわね」と笑っていた。普通なら、というか銭湯に行く同年代の男子はみんな夕方になると当たり前のように独りで来て、当たり前のように男湯に入って、友達とお喋りしたり、湯をかけ合って他の大人に怒られたりしていたんだろう。だが、俺は独りで行くときも遅い時間帯で、当たり前のように女湯に入った。

番台のオバさんも奥さんたちも、普通に「いらっしゃい」という感じだった。山下さんとの一件以来、俺は女の裸体にかなりはっきり欲情するようになった。たまに来る若いお姉さんはもちろん、母親より年上の40歳前後までがエロの対象。

もっと年長の人でも、スタイルが好みだと普通に勃起するようになった。湯船で奥さんたちが触ってくるのも、いつの間にか少し楽しみになってきた。触られて気持ち良くなると、無理に我慢せず、声を出すようにもした。

細い声で俺が「あっ…」と漏らすと、奥さんは決まって嬉しそうに目を輝かせ、ペニスを握る手に力が込もる。それがまた俺の気持ち良さをかき立てた。こちらからも遠慮せず体を触り返すようになった。もちろん湯の中でだ。向こうから触ってくるのに「お返し」するわけで、拒絶されたことはなかった。

やはり子供というか、どちらかと言えばオッパイの大きな人が好みだったが、よく見たら小さめでも可愛い形の人がいる。垂れ具合も柔らかさも人それぞれだ。乳首や乳輪は色も形も大きさもさまざまだったが、指先でいじっているとどの女性のも大きく硬くなってくる。これは発見だった。さらに大きな発見は、勃起した乳首を刺激すると気持ちいいらしい、ということ。

ある奥さんは、乳首の先端を爪の先で引っ掻いたら「ひゃっ!」と身を引いた。指先で弾いたら「やあん」と気持ち良さそうに目を閉じる奥さんもいた。乳房全体を揉まれるのが好きな人もいたし、手のひらで全体を揉みながら2本指で乳首をクリクリッとする効果的なテクニックも習得した。

どんな刺激を加えたら女性が反応するか、学習するのに時間はかからなかった。慣れてくると、オッパイ以外にも手を伸ばすようになる。いじられながら「気持ち良すぎて…」という感じで甘えながら手を伸ばしたら、案外拒まれない。尻や脇腹、内股に反応する奥さんが多かった。

当然、オマンコも標的だ。最初はおっかなびっくり陰毛を撫でる程度だったが、すぐにそれでは満足できなくなり、少しずつ指を進めて地肌に触れてみる。陰唇に手が触れると、たいていの奥さんは体をビクッとさせるか、「あっ」と小さな声を上げるか、何も言わず太股をよじらせるようにした。中には小声で「こらっ、どこ触ってるの」と言ってくる奥さんもいたが、そのまま触り続けて怒られたり、突き放されたりしたことはなかった。

まあ、考えてみれば、彼女らもずっと俺に同じことをしてきたわけだしな。陰毛の濃さや形が人によって違うことは、長年の女湯通いで知っていた。ただ、毛の下にあるのが穴か割れ目かも知らなかったし、穴や割れ目の場所も、陰唇の広がり具合も、随分と個人差があって驚いた。

男の股間にもこんなにバラエティーがあるのかな、と考えたりもした。正直、触るだけなら柔らかいオッパイの方が好きだった。でも、オマンコの方が触ったときの反応が大きくて、それも子供の興味を引く。

しばらくいじると、湯の中でも分かるくらいヌルヌルしてくる。乳首をたっぷり刺激した後だと、オマンコを触る前からヌルヌルの人もいる。「オッパイやオマンコを刺激」→「気持ちいい」→「ヌルヌル」

子供なりに、俺の頭の中でこんな図式が完成した。何人か触ると、個性豊かな中にも基本構造みたいなものがあると分かってくる。もちろん実際に間近で見たことはなく、指先だけで学習した成果だ。

穴は広い人、狭い人さまざまだが、子供の指ならたいていすんなり入った。指を進めると「そこはダメよ」と拒否する奥さんもいたが、そんな時もすぐそばの肉の突起をしばらく撫でると、腿の力を緩めてくれる。クリトリスという単語を知ったのはずっと後だが、その活用法は早くから学んだ。

指を出し入れすると「あっ…あっ…あっ」と小さな声を漏らす人も結構いた。何人目だったか忘れたが、横田さんという奥さんに触られた時のことだ。料理屋で働く30手前のスラリとした美人だが、胸もないし体は今ひとつ。

ただ、感度は良くて、肉薄なオッパイから突き出た濃い色の乳首をいじったら、歯を食いしばるような表情になって息を荒くした。ボリュームに欠ける乳房に長居できなかった俺は、すぐ下半身に手を伸ばす。横田さんの股間を触るのは初めて。濃くて長い陰毛をかき分けて指を這わせると初めは「こらっ」と軽くにらまれたが、特に怒っている風でもない。

指の腹で全体を愛撫すると、無意識にか脚を少し広げて触りやすくしてくれた。指先の動きをクリ周辺に集中させてみる。横田さんのは他の奥さんより大きかったような気がする。

軽く撫でると、皮に隠れていた「中身」が顔を出した。全て指先の感触が頼りだ。剥き出しになったクリを指先でつつくと、横田さんは「ウッ…」と声を上げ、背筋をこわばらせ、嫌々するように顔を振る。明らかに胸とは違う反応だ。俺は面白くなって、細い指先でクリを摘んでこねたり、人差し指と中指を膣に挿し込みながら親指でクリを揉んだりしてみた。

横田さんは口を開けたまま「はっ、はっ、はっ…」と短く息を漏らす。さらに調子に乗った俺は、2本指を曲げて膣の内壁を引っ掻くようにしながら、親指を細かく左右に震わせて「往復ビンタ」みたいにクリを弾いてみた。その時だった。

「はううっっっ…!!」目を瞑ったまま、横田さんがいきなり湯船の中で背筋をピンと突っ張らせ、ブルルッブルルッと体を震わせた。俺の指をのみ込んだ膣が急に締まって浅くなり、中から何かが噴き出したような感じ。いきなりの変化に、俺の方がビックリした。横田さんは大きく息を吐くと、普段とは逆に、小さな俺の肩に頭をもたせかけた。

しばらくぐったりしていたが、呼吸が落ち着くとゆっくりと顔を上げる。いつもは心持ちきつい感じの目が、その時はトロンとしていた。「んもう…イッちゃったじゃないの…」

もちろん、俺には何のことか理解できなかったが、何かとてつもないことをしてしまったような気分になった。といっても別に怒ったわけではないらしく、彼女は湯船を出るまで、ずっと片腕で俺の肩を抱きながら頭を撫でてくれた。銭湯を出て部屋に戻ろうとしたら、追ってきた横田さんに呼び止められ、敷地の隅に連れて行かれた。真剣な表情が少し怖かった。「さっきみたいなこと…アタシはいいけど、よその奥さんにしちゃダメだよ」

「…痛かったの?」「痛くはないよ。でも、何て言ったらいいかな。変になっちゃうから…」確かにあの瞬間、彼女が「変」になっていたのは分かった。

「う…う〜ん」と曖昧に答えると、横田さんは了解したと勘違いしたのか笑顔になって「そう、いい子ね」と、俺の頬に軽くチュッとして去って行った。※※もちろん約束は守らなかった。そもそも約束したつもりもない。子供の指先で女に起きた不思議な現象を探求することで、幼い俺の頭は一杯だった。

誰でも「イッちゃう」ものなのか。どうすれば「変になっちゃう」のか。湯船で奥さんたちに悪戯されるたび、俺は片っ端から反撃を試していった。これがなかなか骨が折れた。オマンコの形状に個人差があるのは知っていたが、どこが感じるかは本当に人それぞれ。文字通り「手探り」の連続だった。

横田さんのようにクリを触るとビクッとする奥さんが多かったが、膣の中をこねると気持ちよさそうに声を漏らすオバさんも結構いる。指先が偶然触れた肛門に反応し、こんな所で感じる人もいるんだと驚いたり。女の体って複雑なんだ、と感心することしきりだった。

強く押し込み過ぎて「痛いよ」と言われ、恐縮したこともある。刺激されて危ないと感じたのか、「はい、おしまい〜」と離れる奥さんもいた。それでも初心者なりに頑張ったら、それなりに成果は出てくるものだ。

3〜4人もイカせれば、何となくコツのようなものも分かってくる。こっちは低学年女子に間違われるくらいの子供だし、相手の警戒心は薄い。奥さんたちからすれば、ちょっとした悪戯の延長のつもりだったんだろう。

湯に浸かってリラックスした状態だし、相手も「えっ?」と戸惑っている間に臨界点を突破してしまった、という感じではなかったかと思う。オーガズムにもバラエティーがあって、小さく何度もイク若奥さんもいれば、刺激しても平気な顔でニコニコしてて、意地になった俺があちこちいじったらいきなり「あんんっ…!」と爆発したように絶頂に達するオバさんもいた。ずっとウットリした表情のまま、最後までイッたかどうか分からない人もいた。

山下さんに「随分と立派になった」と言われた俺のペニスだが、実際どれくらいの大きさだったかは、正直よく覚えていない。男湯には入らないし、学校のトイレで隣の奴を覗き込む趣味もなかったから、そもそも他の男性の性器はほとんど見たことなかった。何人かの奥さんが悪戯しながら「ここだけは一人前ね」と言っていたから、同年代の男子よりは立派だったんだろう。ただ、色は薄いピンクだし根元はつるつる。

平常時は亀頭の半分くらいが皮に包まれていたはずだから、かなり歪んだ発育の仕方だったかもしれない。モノが成長するにつれ、触られる快感も日ごとに鋭くなっていった。最初にお触りした山下さんと、その次に悪戯し合った時だ。

彼女も俺のことがお気に入りらしく、オマンコを触ったのは初めてだったが、「あらあ、エッチねえ」と言いながら普通に受け入れてくれた。もっとも、まさか俺が指テクの鍛錬を積んでいたとは思わなかったみたいで、クリと膣の2カ所攻めに「えっ?えっ…あっ…」という感じで陥落。ビクビクッと体を震わせてイク姿に、変な言い方だが「可愛い」と思った。

「そんなこと、どこで覚えたの?」呼吸が落ち着いた後、山下さんは驚いたような表情でつぶやく。何も答えずにいると、彼女はニヤリと笑みを浮かべて背後に移動し、湯船の中で後ろから俺を抱き締めると、両手で勃起を包み込んだ。

片手で竿を扱きながら、もう片手で玉袋を揉んだり、指先で肛門をつついたり。さらに上半身に手を滑らせ、俺の小さな乳首を指先で刺激する。肛門や乳首を刺激されたのは初めてで、気が狂いそうな気持ちよさだった。

背中には俺が大好きな柔らかいオッパイの感触。山下さんは耳元で「気持ちいい?」とつぶやき、ペニスを扱く手の動きを速める。それまでも興奮して何かがこみ上げてくるような感覚を経験したことはあるが、この時はその「何か」が臨界点を突破したみたいだった。

「あ…あっ…」情けない声が俺の口から漏れた次の瞬間、頭の中が真っ白になった。体がブルブルッと震え、腰がガクンガクンと痙攣する。

山下さんが後ろから支えていなければ、風呂で溺れかけたかもしれない。尿道から何か出た感じはないから、射精はしなかったようにも思う。それでも、生まれて初めての本格的なエクスタシーだった。

「ふふ、気持ち良かった?お返しよ」悪戯っぽく微笑む山下さん。俺は間の抜けたうつろな表情のまま「そうか、女の人がイクと、こんな感じになるんだ」と、ぼんやり考えていた。※※それまで臨界点が近づくと怖くなり、無意識に自制していた部分もあったが、エクスタシーの感覚を一度覚えたら、もう病みつきになる。

奥さんには上手な人も下手な人もいたし、いつでもイケるわけじゃないが、それからは必要以上に我慢せず、快感に身を委ねるようにした。奥さんたちも俺がイクと、それまで以上に喜んでくれた。悪戯への「お返し」を始めて何週間かするうち、奥さんたちの間に俺と遊ぶリズムのようなものが定着してきたみたいだった。

俺が浴場に入ると、何人かが「あら、来たわね」と笑顔で迎えてくれる。女湯に湯船は2つあったが、小さい方の一番奥が俺の「指定席」になった。湯船の端に浸かると、奥さんの1人が無言で、でも意味深な笑みを浮かべて横に座る。あとは互いの体をまさぐり合う。

誰が相手をするか、女性陣の間で取り決めがあるんじゃないかと思うほど、どの奥さんも整然と、そして当然のような感じで俺に近づいて来る。最初に手を伸ばすのは女の側だが、どっちが先にイカせるとかは流れ次第。湯の中で互いの股間を愛撫しながら、同時に達することも何度かあった。

こっちが一方的に触られている頃は、一度に複数から攻めることがあったが、互いにイカせ合うようになってからは原則1対1に落ち着いた。最初と最後の2回湯船に入るから、1日に2人の相手をすることになる。一応は「秘密の楽しみ」という建前だ。

俺も奥さんも我慢できずに呻き声を漏らすことはあったが、そんなときも声はなるべく抑えた。プレーも基本的にお湯の中だけで、せいぜいお湯から出たオッパイを舐めたり吸ったりする程度。乳首を吸われると喜ぶ奥さんは多かったけどな。「秘密」といっても、湯の中でどんな痴態が繰り広げられているのか、女湯にいた人はほぼ全員分かっていたと思う。

でも、俺が誰かと楽しんでいるときは、他の客はちょっかいを出してこず、普段どおり体を洗ったりお喋りに花を咲かせたりしている。ただ、洗い場で俺たちの方をチラチラ見ながら、自分の胸や股間を触る女はいた。事が終わってから奥さん同士、小声で「今日は激しかったんじゃない?」とか軽口を叩き合うのを聞いたこともある。

もちろん、たまに母や姉が一緒のときは、奥さんたちも触ってこないか、軽く撫でたり摘んだりする程度。俺も親にバレたらマズい、という自覚はあった。そういえば学校で、同じクラスの体の大きい男子から「龍、お前まだ女湯に行ってるんだってな〜。だから女みたいなんだよ!」とからかわれたことがある。以前の俺なら泣きそうになっていたと思うが、『そう言うお前の母さん、俺が何度もイカせたんだぜ』と考えると、逆に愉快で仕方なかった。事実、その同級生の母親はすごく積極的だった。

※※5年生の夏休みだった。隣町にある親戚の家に遊びに行き、帰りが遅くなった日だったと記憶している。普通なら内湯を使って寝るだけだが、学校がない気安さもあって銭湯に足を運んだ。

銭湯の営業時間は、遅番の番台のオバさんが引き揚げる真夜中少し前まで。帰り支度をしていた番台オバさんは、駆け込んできた俺を見るや「今日はゆっくり入れるよ」と意味ありげにニヤリと笑った。閉店間際の客は俺以外に、街外れに住む婆さんと同級生の母親だけ。

どちらも知った顔だが、悪戯したりされたりしたことはない。ホッとしたような、ガッカリしたような気分で体を洗っていると、女2人のうち婆さんの方が「お先にね〜」と上がっていった。残ったのは松川さん。うちの母と同い年だから当時30代半ばだったと思う。

娘が俺と同級生、旦那は会社員で、銭湯の客では珍しい専業主婦だった。都会から嫁いで来たせいか、近所の他の奥さんより洗練された雰囲気。落ち着いた感じの美人で、背が高くてスリムな割に、出る所は出ている。

強いて言えばだが、顔立ちも体形も小雪に近いかな、という気がしないでもない。授業参観とかで見るたび「きれいなお母さんだな」と憧れていたが、内湯派なのか来る時間帯が違うせいか、母娘とも銭湯ではほとんど会わなかった。松川さんの裸を見ることができて嬉しかったが、なるべくエロいことを考えず、ゆっくり体を洗い、久しぶりに大きい方の湯船に入る。

続いて彼女も同じ湯船に入ってきたが、あまり気にしなかった。胸と股間を隠すようにして入るのが他の奥さんと違うな、と思ったくらいだ。彼女も俺が「娘と同じクラスの龍くん」だとは分かっていたらしく、一緒に浸かりながら「うちの子と仲良くしてる?」とか話し掛けてきた。

娘は母親似の美人だが、ちょっと冷たい感じで、大して親しくもなかった。俺は相槌も打てず頷くだけ。いくら女をイカせても、内気な性格は変わらない。すると松川さんが軽く腰を浮かせ、白い大きなオッパイを湯面の上に出した。

形の良い膨らみが俺の視線を釘付けにする。口元まで湯に沈んで凝視していると、彼女は他に客がいないのを確認してから、妖しい笑みを浮かべ俺の隣に来る。えっ?と思う間もなく、白くて長い指がペニスに絡みついた。松川さんは体をピッタリ寄せると、ペニスを握った手をゆっくりと動かし始めた。

ほんの少し酒の匂いがする。他の奥さんほど慣れた手つきじゃなかったが、もともと俺好みのキレイな人だし、熟れた体にペニスはすぐ反応した。予想外の事態に少し焦ったが、俺は「お返ししなくちゃ」とエロモードに変換。俺好みの大きな乳房を揉みしだきながら、少し茶色がかった可愛い乳首に吸い付く。

口の中で乳首が硬くなっていくのが分かった。他に客もいないので少し大胆に、向かい合う姿勢で互いの股間をまさぐる。松川さんは湯の中で脚を大きく開き、俺が触りやすいようにしてくれた。

どうやらクリが好きらしく、乳首をチューチュー吸いながら刺激すると、「あっ…あっ…ああーっ」とアクメ。声を一生懸命殺す様子が可愛いかった。松川さんはイッた後、俺を抱き締めながらしばらくぐったりしていたが、すぐに俺の顔を覗き込み、軽く開いた唇をゆっくりと俺の唇に押し付けた。母や姉からふざけてキスされたことはあったが、本格的なキスはこれが初めてだ。

舌を挿し込まれたときは、正直『何すんだよ!』と思った。しばらく舌を絡め合った後、彼女は俺を湯船の縁に座らせる。そして足元にしゃがみ込むと、ビンビンに上を向いたペニスを口に含んだ。

いつも湯の中での「秘密のプレー」だったから、フェラはもちろん初体験。指とは違う感触に、俺の興奮はいやが上にも高まる。ひとしきりペニスを味わうと、今度は松川さんが湯船の縁に座って脚を広げた。

「ねえ龍くん、オバさんのも舐めて」さんざ悪戯してきたとはいえ、女性器を間近で見たのは、この時が初めてだ。指で「学習」していたから形は分かっていたが、実際に目の当たりにすると、赤みがかった色のせいかグロテスクだな、というのが率直な感想だった。

少し怖かったが、好奇心と性欲に押され、毛に囲まれた女陰にしゃぶりつく。妙な味がする。風呂の中だったせいか臭いは気にならなかった。さっきまで指先で転がしていたクリを口に含んで吸いながら、2本指を膣に挿入。

舌での攻撃を交えながら激しめに指を出し入れすると、松川さんは「くうっ、くうぅ〜〜」と叫んで再び絶頂に達した。イク瞬間、俺の後頭部を押さえて股間を顔に押し付けたから、口や鼻が陰毛にふさがれて、冗談抜きで窒息するかと思った。湯船の中でまた濃厚なキスを交わす。今度は俺も負けずに舌を挿し込んだ。

顔を離すと松川さんは、上を向いたままのペニスを握り、ウットリした表情で尋ねた。「龍くん、この硬いの…女の人の中に入れたりするの?」〈いじると女が喜ぶ股ぐらの穴に、指の代わりにペニスを入れたらセックス〉…信じてもらえないかもしれないが、当時の俺の認識なんてそんなものだ。

あの頃も性教育はあったと思うが、何の役にも立たなかったと断言できる。黙って首を横に振ると、松川さんは「そう…」と嬉しそうな顔になった。もう一度、浴場の入り口の方をチラッと見てから、俺を湯船の中に座らせる。

腰の上に跨ると、いきり立ったペニスに手を添えて先端を膣口にあてがった。「気持ちいいこと…しようね」どちらかと言えばクールな印象の人だったが、その時の表情は女神に見えた。

彼女がゆっくり腰を下ろすと、限界まで膨張した肉棒が体内に埋め込まれていく。風呂だから当然だが、彼女の中は温かかった。指とも口とも違う気持ちの良さ。湯の中で座った俺の上で、松川さんが腰を上下させるたび、目の前で大きなオッパイがブルンブルンと揺れる。

「いい…、いいわぁ」という甘い喘ぎ声。我慢できなくなった俺は、白い乳房にむしゃぶりつきながら、本能が命じるまま湯の中で腰を突き上げた。俺に抱かれて、というより俺の方がしがみつく感じだったが、松川さんは目を瞑り、「ああん、ああん…」と喘ぎながら顔を振る。かなり大きな声だったから、番台のオバさんに聞かれやしないか心配だった。

それまでの奥さんたちとの経験で、射精を我慢するコツは掴んでいたつもりだが、何せ本番は初めてだ。避妊はもちろん、妊娠の原理すら分かっていなかった。俺は快感の波に押し流され、ペニスを彼女の体内奥深く挿し込んだまま爆発を迎えた。この頃になると、イッたら精液のような粘液は出るようになっていたと思うが、いつも湯の中だからよく分からない。まともな精子があったかどうかも不明だ。

ただ、ペニスの先端から彼女の中に何かをドクドクっと注ぎ込んだ感覚はあった。俺がイッた後、松川さんは硬さを失わないペニスを膣に咥え込んだままさらに激しく腰を上下に振り、「あ、あううぅ…」と呻きながら達した。同時に、対面座位の姿勢のまま俺を強く抱き締めたから、今度は大きな乳房に顔が埋まって窒息しそうになった。

松川さんがイった瞬間、オマンコの内側がヒクヒク動いてペニスを締め上げる。これまでの手でのプレーでも、俺が爆発する瞬間、ペニスを握る手に力を込めて精液を搾り出すようにする奥さんがいた。『手と同じだ』と子供心に少し驚いた。湯船を出て脱衣所に戻ると、番台のオバさんはカギも閉めず引き揚げていた。

灯りを消して2人一緒に銭湯を出る。俺が自分の部屋に上がろうとすると、松川さんは「悪くていいことしちゃった」と、もう一度、熱いキスをしてくれた。※※ペニスを突っ込むと女は指より狂うし、俺ももっと気持ちいい。単純で新鮮な事実に、幼い俺は夢中になった。肉体的な快感も魅力だったが、それ以上に、普段はおしとやかでクールな雰囲気すらある松川さんみたいな女が、取り憑かれたように俺の上で腰を振るのを見ると、たまらなく興奮した。

『またシタい』『でも、ヤラせてもらえるかな』しばらく迷ったが、その数日後、客の比較的少ない夜に試してみることにした。その日、俺の隣に座ったのは高木さんという、温泉街にある飲み屋のママさん。いつもは店の営業時間中だから顔を合わせないが、たまに店が休みの日や、客が少なくて他の従業員に任せられる日に店を抜けて銭湯に来るらしい。

40代半ばで成人した子供がいる。俺に悪戯する中では最年長だったと思う。温泉街では「美人ママさん」なんて言われたが、スッピンだと普通のオバさんだ。目鼻立ちが大きくて少し下品な感じだし、胸は大きめだが垂れ気味だった。

なのにウエストが細いせいか妙な色気があって、オジさんたちには人気らしい。かなりスケベな性格らしく、銭湯ではたまにしか俺と一緒にならないのに、何度も悪戯された。もちろんこっちも「お返し」したが、男慣れしてるのか、いくら頑張っても目を閉じて息を荒くするだけで、声もほとんど出さない。終わってから「上手になったね」と褒めてくれるが、イカせた感じがしなかった。

逆に彼女の指テクはすごくて、こっちはどんなに我慢しても毎回イカされた。その日も俺の勃起を扱く高木さんの手は、まるで別の生き物のようだった。巧みなテクに耐えながら、俺も黒ずんだ乳首や、開き気味のオマンコを刺激。

膣から湯とは違う粘液が漏れるのが分かるから、感じてないわけではないと思う。俺は快感に耐えられなくなったフリをして、湯の中に座ったまま半身になり『もうダメ』という感じで肩口に頭を預けた。高木さんは「あらあら」と、勝ち誇ったように俺の後頭部を撫でる。

若い(というか幼い)男の子を手玉に取るのが楽しくて仕方ないみたいだ。高木さんにしなだれかかったまま、俺は向き合うような体勢になると、下向き加減のオッパイを持ち上げ、既に勃起した乳首をチュパチュパ舐める。湯の中で股をさらに広げ、相手の両脚の間で俺が正座するような姿勢に移行。

その状態から彼女の背中に腕を回し、引き寄せるように抱き締めた。湯船に浸かりながら、俺の膝の上に高木さんが向き合って浅く跨るような体勢だ。彼女の手はまだ勃起を扱いている。俺は垂れ気味のオッパイに頬ずりして甘えん坊モード全開。高木さんは余裕しゃくしゃくの笑みを浮かべ、少しかすれた声で「気持ちいいの?イッてもいいのよ」と母性本能全開だった。

俺は何も言わず、湯の中で高木さんの腰を少し浮かせ気味にした。勃起から手が離れた一瞬、俺はペニスの向きを調整して膣の入り口にあてがうと、そのまま腰を進めた。ビンビンの肉棒がスルリとのみ込まれていった。「えっ?…ちょっと…」

高木さんが驚いたような声を上げる。挿入されるとは考えていなかったんだろう。俺は構わず彼女の尻をグッと引き寄せ、ペニスを奥まで挿し込んだ。「あっ…うっ…」

ゆっくりと腰を前後に振ると、高木さんは少し焦りながら俺の肩に手を置き、小声で「ダメ…ダメよ…」とたしなめる。もちろん聞こえないふり。俺は乳首を口に含んだまま、大きめの尻を強く掴み、腰の動きを速めた。「あっあっあっあっあっ」

彼女のこんな声を聞いたのは初めてだ。俺は嬉しくなってさらに突きまくる。湯が大きな音を立てないよう気を付けたが、明らかに普段の悪戯と違う体勢だし、他の客は不審に思ったかもしれない。高木さんは最初のうち背中を反らせ、体を引き気味にしていたが、俺が必死で腰をグラインドさせると、押し返そうとする腕の力が弱まる。

腰を突き上げるたび「くううっ…」と漏れる喘ぎ声がエロかった。何があっても彼女を先にイカせる!よく分からないが、そんな使命感に燃えていた。快感で爆発しそうな脳味噌を必死で鎮め、全身の力を込めてピストン。

すると高木さんが「はううっ…!」と短く呻き、緩かった膣がグッと締まった。『イッてくれた』と直感した次の瞬間、挿し込んだペニスから粘液が噴き出た。膣内に精液を出し尽くすと、俺はゆっくりと元の隣り合った姿勢に戻った。

高木さんは放心状態のまま、いつまでも俺の頭を撫でていた。いくら頑張ってもダメだった高木さんを「変」にできて、幼い俺は有頂天になった。もちろん、女の体内奥深くで精を放つ気持ち良さも俺を虜にした。

それからというもの、俺は湯船で悪戯してくる奥さんにまず指で反撃し、隙を見て挿入を試みるようになった。指でたっぷり刺激し、女がイク直前で我を失いかけているときや、イッた直後で放心状態のときを狙い、体勢を整えてするりとペニスを挿し込む。たいてい最初は「えっ?」と驚かれたが、もう火がついてる状態だからか、そのまま出し入れしても、それほど強くは抵抗してこない。

その気になって自分から腰を使い始める奥さんもいた。お気に入りの山下さんは、挿入すると上気した顔で「ああ…硬い…」。オマンコがペニスに絡みつくようで、あまりの気持ち良さに夢中で腰を振ったら、最後は自分より小柄な俺にしがみついて何度もイッてくれた。

あとで「本当はね、前からオバさんも入れたかったんだ」と告白された。初めてイカせた横田さんは少し抵抗したが、気にせずピストン運動する。子供相手にイクもんですか、と我慢してる風だったが、もともと感じやすい人だ。

目を瞑ったまま体をブルっと震わせて絶頂に達した。背中に爪を立てられて痛かった。銭湯から出ると、また「他の奥さんにも…あんなことしてるの?」と聞いてくる。俺が黙っていたら「アタシには入れてもいいから。他の女の人には…」。

基本的に独占欲の強い人なんだと、そのとき初めて分かった。どんな体位で挿入すれば浴場で目立たないか、子供なりに結構頭を使った。色々と試して、とりあえず落ち着いたのが、女性を湯船の角を背に座らせるやり方。

対面に座った俺が内側から相手の膝を持ち上げ、今で言う「M字開脚」をさせる。そこから女性の尻を抱き上げるようにねじ込めば、すんなり奥まで届いた。もっとも、いくら目立たないように工夫したところで、周りの女性客は湯船の中での何が行われているのか、気付いていたはずだ。

明らかに指での愛撫とは違う姿勢だし、女のヨガり方も普通じゃない。たまに、こっちが焦るくらいの声を立てる奥さんもいたし。それでも周囲の客は、たまにこっちを見てニヤリとするが、基本的に知らんぷり。

奥さんたちが声を抑え気味にしていたのも、周りにバレないためというより、他の客に迷惑を掛けない一般的マナーだったんじゃないか、とすら思う。そのせいか、一度挿入した奥さんは次の機会、ほぼ例外なく自分から入れてきた。女性から入れるときは、対面や後ろ向きの座位が多かった。

避妊の知識なんてないし、浴場に避妊具があるわけもない。たまに「出すのは外にしてね」と言ってくる奥さんもいたが、中出しが当たり前。よく誰も妊娠しなかったと思う。俺が知らないだけかもしれないが。

※※それから小学校を卒業するまでの2年ほど、銭湯での「お楽しみ」は続いた。週に5〜6日、だいたい1日2人ずつ。よく体力がもったなと自分でも呆れる。どれだけの奥さんの相手をしたのか、自分でも数えたことがない。

もちろん女性客全員とハメたわけじゃない。婆さんたちは悪戯もしてこなかったし、中高生とか若いお姉さんたちからも手を出されたことはない。俺はしたかったけど、こちらが仕掛けるのは悪戯してくる人に対してだけだった。これは後で気付いたのだが、客の中に俺の同級生とか若い娘さんがいると、奥さんたちは激しいプレーを控え、せいぜい軽く触る程度にとどめていたようだ。もちろん、俺の母や姉がいるときもそうだった。

逆に、松川さんと初体験したときもそうだったが、客が奥さんたちだけの日は、銭湯で日ごろ一緒じゃないのに向こうから触ってくる人もいた。ということは、少なくとも奥さん連中の間ではかなり認知されていたらしい。「○○家の息子が、銭湯で悪戯する」という噂が広がっても不思議じゃなかったが、俺が高校を卒業して地元を離れるまで、そういう話を聞いたことはない。

そもそも俺に悪戯してくるのも、奥さんたちの「共有の秘密」という感じだった。地元主婦の間でどんな情報共有体制があったのか、今では知りようもないが。湯船ではエロに狂った俺だが、銭湯を出ると内気でおとなしい子供に戻った。

ペニスを咥え込んだ奥さんたちも、銭湯の外では「ご近所さん」として接してきた。女の変わり身の激しさはすごいなと思ったが、修羅場になることを考えたら賢明というか当たり前の選択だったんだろう。ただ例外的に、俺のお気に入りだった山下さんとか、初体験相手の松川さんは、たまに自宅アパートの部屋とか、町の外にあるラブホテルに俺を連れて行った。

山下さんの旦那が留守の日、彼女の部屋に呼ばれてエッチしたのが、風呂場外での俺の初体験だ。正常位や後背位もそのとき初めて教わった。飲み屋のママの高木さんとか、初めてイカせた横田さんも、たまに「今日は旦那も子供もいないから、遊びに来ない?」と誘ってきた。ただ、時間帯が合わなかったのもあって、誘いに応じたのは1〜2回だけだ。

ただれた生活は、俺が小学校を卒業すると同時にあっけなく終わった。理由は、俺の背が伸びて「普通の男の子」っぽくなり、陰毛も生えてきたこと。それから、俺の母に勘づかれたらしいこと。

といっても、誰かが告げ口したわけではないようだが、「卒業したら女湯はおしまいよ」と告げる母には、抵抗を許さない雰囲気があった。俺と母との間にも色々あったが、それは本筋じゃないので割愛する。むしろ母と他の奥さんたちが、どうやって良い関係を維持したのかが不思議だ。

ただ、母から「あんたには父親の血が流れてる」と言われたのはショックだったな。卒業後も続いたのは、銭湯外にまで関係が深まった山下さんや松川さんだけ。この2人とは、あり得ないが「年の差恋愛」みたいな雰囲気になった。

もちろん互いに幻想だったんだろうが、病的な引っ込み思案だった俺には、人付き合いを覚える意味でも色々と勉強になったと思う。中学に入ってからは、基本的にマジメな男子になり、普通に彼女もできた。中1の時、初めて正式に付き合った同級生のユリちゃんとの最初のセックスが一応、対外的には俺の「初体験」ということになっている。

ちなみにユリちゃんは、小学校時代あまり仲良くなかった松川さんの娘。「親子丼」という言葉の意味を知ったのは、それからさらに数年後のことだ。

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