ペットの面倒は最後まで・・・2


前回:  ペットの面倒は最後まで・・・1

続きです

部屋に入るとのんちゃんはデニムのままだったので、そのままじゃリラックスできないかな?と思い、オレのTシャツと、スウェットの下を貸してあげた。

この辺でだいぶ彼女の緊張(?)も解けたみたいで、家庭の事をイロイロ俺に話してくれた。
話の途中で俺のビールをたまに1口2口とやるようになったので新しいのを1つ開けてあげた。お酒は結構いけるクチらしい。

多分学校の同い年の友達では自分の家庭環境とか恥ずかしくてあんまり相談できる人なんていなかったんだろう。

正直俺からしたら思春期のありがちな悩みなんだけど本人からしたら、話をしたことで感情が抑えられなくなったらしく(少し飲んでるのもあったのかも)最後は涙ぽろぽろ流しながら話すから、頭くしゃっとして「ゆっくりしゃべれ~、ちゃんと聞いてるから」ってやったら、目ぇウルウルで見てくるから、ほんとに小動物に見えて来て「よしよし」って軽~いハグしたげた。

正直そのまま押し倒したかったのだけど、その頃は今ほど鬼畜じゃなかったので(笑)そのままの距離感で「お話し」してあげた。
そうこうしてるとけっこうイィ時間なったのでベッドを譲って俺はソファに寝ようとすると「あの、私がこっちでいいですから。○○さん明日も仕事でしょ?」と言ってソファの方に。

話したりやりとりしてるうちに思ってたんだけど、なんだか妙に今の子っぽくないというか、家庭環境やらもろもろ含めてほんと擦れてない子だな~、と感心した。

けっこう悶々とはしてたものの、ここまでイイ子だと少し手ぇ出すのがためらわれ、その晩は別々に眠った。

翌朝、家を出る時間ほとんど同じだったので、一緒に準備して出た。
「どうもありがとうございました」
「おう、まぁイロイロあるみたいだからいつでも話は聞くよ、ちゃんとお家帰りなね」
と言い、一応ケータイ番号とアドレスを渡して(向こうは持ってなかった)バイバイした。

職場では(オレ昨夜16歳と一緒にいたのか・・・)と思い返しては、なんだか現実じゃなかったような気がして、少し不思議な気分だった。

仕事中に1件だけ公衆電話からのコールがあったのだが都合上出れなかったので、(もしかしたらのんちゃんだったかな?)と思い、出れなかったのを後悔しつつ、軽い残業を終わらせ、19時くらいに帰宅。

エレベーターで7階まで上がり部屋に向かうと、バルコニーから「○○さん!」って声をかけられた。

のんちゃんだった、、、

つづく

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