頭脳優秀な姉さん


3才年上の姉さんとのこと。
姉さんが就職してうちを出る少し前に、おれは姉さんとセックスした。姉さんもおれも初めてだった。それ以来、途中会えなくなった時期があったけど、トータルでもう15年以上続いている。
姉さんは理系の研究者で、院を出たときに地方にある研究所に就職して、家を出ることになった。おれは地元で大学3年になったところ。
姉さんはすごく頭はいいけど、地味めな顔立ちで、メガネをかけてる。体型はガリ。
頭がよすぎるせいか、言葉がやたらにストレートで、空気が読めないってところもあった。
頭の悪い男が嫌いで、ときどき表情にはそれがときどきはっきり出ていたな。 全身から男をよせつけない空気が出てた。同性の友達もあんまりいないみたいだった。
姉さんは、大学と院に通ってるあいだ、おれが誘わない限り、ほとんど日曜日に遊びに出かけるようなことはなかった。弟としてちょっと気の毒にも思っていた。
だから、おれのほうからときどき休みの日に、姉さんを映画とか買い物に誘い出した。大学に入ってすぐに車の免許を取ってからは、父さんの車でモールとか遊園地に誘ったりもした。
あるとき姉さんが言った。
「このあいだ、友達に見られていたみたいだ。彼氏?って聞かれた」
ちょっとうれしそうだった。
「なんて答えたの?」
「そういうわけじゃないけど、ってね」
もうじき姉さんが家を出ていってしまうという日曜日、珍しく姉さんのほうから、ちょっと離れた場所の大きなショッピングモールまで行こうと誘ってきた。買い物したいという。
いいよと、おれは父さんの車を出した。
走り出してから、姉さんはおれに小さな包みを渡してくれた。チョコだった。
「どうしたの?」とおれは驚いて聞いた。姉さんからチョコをもらったのなんて初めてだ。
「お礼だよ。よく一緒に遊んでくれたから」
「照れるよ。おれ、ひとりで遊ぶのいやだったから、無理に姉さんをつきあわせていたのに」
「彼女、ほんとにいないの?」
「いないよ。年齢イコールいない歴ってやつだよ」
童貞だと告白してしまったことになる。
姉さんについては、聞かないほうがいいと思った。なのに姉さんから言った。
「あたしと同じだ。奥手姉弟だね」
モールに入ったけど、姉さんのテンションが、いつもと違うように感じた。実家を離れることが寂しいんだろうなと思った。25歳になって初めてひとり暮らしすることになるんだ。
車に戻って走り出してから、姉さんが言った。
「ね、姉さん家を出ちゃうわけだから、最後の希望聞いてくれる?」
「最後の希望ってなんだよ。縁起でもないぞ」
「そうだね」姉さんは笑った。「ポンタ(仮名。おれのこと)と離れる前の、最後のお願い」
「いいよ」雰囲気から、ちょっとやばいことだろうかと感じた。
「ラブホテル、行って」
「はあ? ふつう彼氏と行くとこだろう」
「いないの、いま教えたじゃない。意地悪なこと言うんだ」
姉さんは、少し傷ついたという顔になった。
「ほかに誰に頼める?」
「姉さんと行って、どうするの?」考えたら、バカな質問だった。
「ハグとか、手を握るとかしない? しばらく会えないんだから」
助手席からおれを見つめる。断ったら泣きだすんじゃないっていうぐらいに真剣そうな顔だった。
「だめ?」
「それだけなら、ラブホテルなんていかなくても」
「キスもしたいんだ」
「姉弟だよ」
「ポンタが弟でなかったら、こんなこと思わない」
ちょうど、国道からはずれてラブホテルが並んでいるところに来ていた。
姉さんは道の先の看板を指さして言った。
「あの××ってとこ、どうだろう?」
事前に調べたんじゃないかって感じだった。とりあえずいまは泣かせない。なだめようとおれは思った。
そこに車を入れて、部屋に入ると、姉さんはベッドの端に腰掛けてメガネをはずした。それからおれの手をひっぱって、横に腰掛けさせると、姉さんは言った。
「キスして」
おれはぐずぐずしないで、一瞬だけ唇に唇をくっつけた。
「そんなんじゃなく」
姉さんの言い方は少し強いものになっていた。
「フレンチキス」
「ベロチューのことかい?」
「エッチなの」
おれは困って部屋の中を見渡した。どこかに逃げ場はないのか?
姉さんは身体を倒して顔を近づけてきた。おれの唇がふさがれた。じっとしたままでいるのも変なんで、舌も入れた。姉さんの舌がおれの舌にからんで、すんごくエロだった。
最初おずおずとしていたけど、舌をからめているうちに、姉さんは少しずつ大胆になった。
姉さんの鼻息が荒くなってきて、姉さんは身体を離した。
「ハグしてキス」
姉さんの言うとおりに抱き寄せて、身体をぴったりつけて、もう一回ベロチューした。おれはどんどん興奮してきた。ベロチューって、こんなに興奮するのかと感激だった。姉さん相手だからかもしれないけど。
だけど次に姉さんが言ったことは、やっぱり数段階ぶっとばしたことにも聞こえた。
「裸でしない?」
ストレートすぎねえ? 姉さんらしいけど。
おれがまじまじと見ると、姉さんはうつむいた。
「うん。最後まで、して」と、小さな声で姉さんは言った。「初めては、ポンタとしたいの」
ベロチューで理性は半分崩壊していた。これなら、姉さんが頼んできたことも、勢いでできるかもしれないと思った。
おれが自分のスウェットを脱ぐと、姉さんも自分でシャツを脱いで、白いブラをはずした。
小さな胸だった。貧乳ってやつだと思うけど、きれいだった。乳首もきれいなピンクだ。
「ほんとにするの?」と、確かめてしまった。その気になっていたのだけど。
「ポンタがどうしてもいやだって言うなら、ギュッてして。それでいい」
それしかしないほうが意地悪だ。そんなことできない。
「じゃ、するね」
だけど奥手の姉弟同士の初体験は、とまどうことばかりで、結局あれは失敗したんだと思う。ぎんぎんに欲情はしたけれど、姉さんはやはり痛がったし、おれは早くに射精してしまった。いい体験にはならなった。
終わったとき、姉さんは涙目だった。謝ると、姉さんは言った。
「いいよ。予想の範囲内だった」
おれは姉さんに面目なくて、そのあとしばらく顔を見ることができなかった。
帰る道で、姉さんはおれの膝の上に手を乗っけて言った。
「ポンタがいやでなければ、また来よう。もっといい思い出にして、うちを出たい」
おれへの思いやりなのかと思った。
姉さんが出て行くぎりぎり前々日に、おれたちはまた同じホテルに行った。
行くときの車の中で、姉さんが言った。
「きょうは、子供になろう。このあいだは、無理に大人になろうとしたのが失敗だったと思う」姉さんは反省と分析をしていたんだ。「お風呂に一緒に入ろう。タッチされても緊張しないように、ポンタに触ってもらいたい」
「それいいね」
まず風呂に一緒に入って、洗いっこした。スポンジを使わないで、手で洗い合った。
少しずつおれのチンコは勃起して、姉さんは最初おずおずとつつき、それからチンコの下のほうからなでて握った。最初のときは、姉さんは握っていない。この日初めておれの勃起したチンコに触ったんだ。
「固くて、痛くないの?」
「いいや」
姉さんは手コキするみたいに手を根元のほうへ動かした。仮性包茎のおれの亀頭がむき出しになった。
「それは乱暴にしないで。きちんと大人になってないんだ、そこ」
「うん」
おれも姉さんのそこを、指でちょっといじった。すぐに中がうるおった。
「これって、濡れてるってこと?」
「言わないで。たぶん受け入れ準備ができてきたんだと思う」
その日はふたりとも余裕ができた。あんまり緊張しないで、合体成功だった。
姉さんは感じるところまではいかなかったけど、ほとんど痛くはなかったという。
その日二度目には、すごく幸せな合体ができたと思った。セックスとしては、たぶん不十分だったんだけど、満足感があった。
姉さんも同じことを感じたようだ。
「もっと早くしておくんだった。就職しちゃうのに」
おれは、気まずさもあって、無言だった。
「いやじゃなかった?」
「どうして? すごくうれしかった」
「ポンタの初めての女性になって、よかったんだろうか」
「同じこと、おれも思うんだけど」
「姉さんが頼んだんだから、罪の意識なんて感じないでね」
「少しひきずりそうだよ」
「そこは忘れて。姉さんのことを、嫌いにならないで」
「なるわけないよ」むしろ大好きになったと感じてるのに。「こんど、いつ会える?」
セックスしたいと口にはできなかった。でも姉さんは、わかってた。
「夏休みに帰ってくる。またしてくれる?」
「姉さんがいいなら」
姉さんは最初の盆休みのときに帰省してくると、おれの部屋に入ってきて、照れながら言った。
「チョコの気分ある?」
「うん、うん」
おれは母さんに、姉さんが友達に会うっていうからと言って、父さんの車を出して同じホテル街に行った。このときは、少し冗談を言い合ったり、からかったりする余裕もできた。
一緒に風呂に入って、お互いの身体をくっつけて洗ってからベッドに移ってセックス。姉さんはもう痛がらなかった。
一回目のあと、「中でも感じた」と、姉さんは顔を赤らめて言った。「これだったんだね」
おれたちは二回した。
その夜、帰宅しておれと姉さんはソファに並んでテレビを見ていたんだけど、姉さんがふいにおれしなだれかかってきて、おれの肩のあたりを甘がみした。おれはびっくりした。
後ろの台所にいた母さんも驚いたみたいで、「どうしたの!」と姉さんに聞いた。
姉さん自身がいちばん驚いていたみたいだ。無意識におれに甘えて、肩をかんでしまったんだ。パッとおれから離れて、母さんにしどろもどろに弁解していた。
「いや、離れて暮らすようになったら、ポンタって意外に可愛い弟だったんだなって思って」
おれは咳払いしかできなかった。
姉さんは、その後二年くらい、三日続く連休とかと正月には必ず帰省してきた。そして必ずラブホに行った。泊まることはできないので、二日続けて行ったこともある。
姉さんは正常位だと、ずっと目をつぶり、感じるのを我慢しているような顔をしている。たぶんすごく感じたときだけ、小さく吐息をもらす。
もしかしたら、マグロという体質なのかもしれないけど、おれは乱れてる姉さんをあんまり見たいとは思わない。
フェラとクンニをしたのも、遅かった。4回目か5回目のときだ。
姉さんはおれのチンコの先っちょにキスし、亀頭をちょっとくわえて、多少大きくなったところで口を離した。
「ポンタは気持ちいいの?」
「うん。姉さんは?」
「べつにって感じだよ。口腔内に性感帯はないよ」
「姉さんって、ほんとうに勉強家だよね」
「だから長々とさせないでね。こういうのって、女を支配したいって男の身勝手なんだと思うんだ」
おれがクンニをすると、姉さんは言った。
「ねちっこくしなくていいよ。入れて、抱き合っているほうが気持ちがいいから」
「そうなの?」
「そういう刺激よりも、姉さんは親密な感じのほうがいい」
姉さんはなかなかバックをさせてくれなかったし、シックスナインはいまもだめ。でも乳首にキスするだけで脱力してしまう姉さんを見るだけで、おれも興奮する。姉さんとはこれで十分だ。
姉さんが就職して4年目の秋だ。東京での学会で、上司の発表の手伝いをするという。そのあと、上京にくっつけて有給休暇を取ったというんだ。
「そのとき会えない? ポンタに相談もある」
とメールが来て、すぐに電話。
「行けるよ」おれも地元で就職して、彼女もできていた。だけどそのときは上京できるタイミングだった。
姉さんは、ホテルのロビーにグレーのパンツスーツ姿で現れた。そうしたファッションやメガネのセンスは多少よくなっていたけど、でもやっぱり地味な理系女子だった。
「東京で会うのもいいね」
「姉さん、少し雰囲気が違うよ」とお世辞。
「ポンタは相変わらずださいね」
姉さんのストレートな言葉はそのまんまだった。
ちょっといいレストランで姉さんにごちそうになり、ホテルに戻った。
風呂に入るときに服を脱ごうとして、おれは照れた。
姉さんも言った。
「初めてみたいに恥ずかしいね」
頬を赤らめている。下着は、それまでの白のシンプルなものとは違って、フェミニンなデザインのものだった。色もラベンダー色ってやつかな。
姉さんの恥じらった顔に、ちょっと欲情した。
東京での初めてセックスは、すごく新鮮に感じた。ちょっと恋人気分にもなった。
「姉さん、ずいぶん感じるようになった気がするけど」
「そうかもしれない。誰に開発されたんだろ」
「共同研究の成果だよ」
「あはは」
「相談って、もしかして、恋人できた?」
「まだだけど、職場のひとからアプローチされてる。デートは二、三回した。そろそろエッチすることになりそうな気がする」
「いいひとなの?」
「うん。だから失敗したくない。誘われたらどうするの?」
「自然にまかせていいんじゃない? 変に駆け引きしたり、お芝居したりしないで」
「そういうことは、もともとできないタチだけど」
「そうだよね。そして肌が合わないって第一印象だったら、それ以上はしなければいいし」
「初めてじゃないって、事前に教えたほうがいいの?」
「言う必要もないことだと思うよ」
「姉さん、職場でたぶんバージンだと思われてる」
姉さんの雰囲気なら、そうだろうなと思った。
「いまのうちに、さりげなく前の彼氏のこととか話題にしておけば」
「弟が彼氏だ、とか?」
「それはまずいと思う」
「冗談だよ。初めてで、どこまでしたらいいの?」
「おもちゃで遊んだりするような男なら、その場で帰ってきていいと思う」
「彼氏とのエッチって、ポンタとのエッチとは違うんでしょ」
「たぶん同じじゃないな」
「ポンタは、彼女とは姉さんと違うことする?」
「うん」
「どんなことするの?」
「もうちょっとAVっぽいこととか」
つまりバックとかシックスナインとか、彼女とはしていた。
姉さんは、そうか、という顔になった。
「正直に答えてほしいんだけど」姉さんが真顔になった。
「いつも正直だけど」
「姉さんの身体に、何か欠陥ない? 弟だから、言えるでしょ」
「どういうことだよ、欠陥って?」
姉さんはちょっと言いにくそうに口にした。
「そこのかたちとか、匂いとか、機能とか」
「機能?」なんとなく言ってることはわかった。「おれ、姉さんと彼女しか知らないんだよ」
「比べて、おかしいところない?」
「ないよ」
「ほんとだね?」
「嘘言わないって」
その次の年末年始には姉さんは帰省しなかった。次のお盆もだ。
それからほぼ一年後に会ったときは、姉さんはその彼氏と結婚する約束をしていた。
その日のセックスの途中で、姉さんは言った。
「上になっていい?」
姉さんがそういう希望を口にするのは珍しかった。
姉さんは上になると、右手を尻の後ろにまわして、たま袋を触った。刺激でチンコがぐっと大きくなった。おれたちのあいだではしたことのないテクニックだ。彼氏に教えられたのだろう。ちょっと妬けた。
初めてバックしたのは、その次のときかな。
姉さんは自分から求めてきた。
「バックって、する?」
「どうしたの?」
「ポンタともしてみたい」
姉さんはその姿勢を取ってから、小さく悲鳴を上げた。
「わ、恥ずかし」
おれはかまわずに姉さんの尻を引き寄せてチンコを入れた。
「どう?」
「あ、うん、この恥ずかしさも、いいわ。理性がぐちゅぐちゅかき回されてる」
そのときは姉さんはちょっと大きな声を出した。
あるときふと心配になって姉さんに聞いた。
「姉さんが結婚したら、おれたちどうなる?」
「子供ができたら、会うのはいろいろたいへんになるね。ポンタも、いまのひとと結婚するでしょ」
「わかんないけど。だけど、姉さんと終わりたくない」
「姉弟なんだから、離れる必要もないしね。ポンタが結婚して幸せになってと思う。でも、こういうふうに仲よく続けたい」
「できるよ」
その一年後に姉さんは結婚した。おれも両親も、姉さんが働いている街での結婚式に出た。姉さんはメガメをはずしてウェディング・ドレスで、きれいだった。旦那さんも感じのいい男だった。
姉さんは次の年には子供を生んだ。子育てが忙しくなって、正月は旦那さんのご両親のほうの家に行くのが習慣になった。またおれたちは数年会わなかった。
おれも結婚した。披露宴には姉さんも来てくれた。
姉さんが仕事に復帰して、子供が少し大きくなってから、電話があった。
「また学会があるんだ。会える?」
姉さんの声を聞いただけで勃起した。
「前みたいに会えるの?」セックスするのかどうか、確かめたんだ。家族で会おうなんてことじゃつまらない。
「そのつもりだよ」
「行くよ。子供は?」
「旦那さんの実家に預かってもらう」
会ったら、姉さんはちょっと照れながら言った。
「しばらく会えなかったぶんも、きょうは取り返したい」
「たくさんするってこと?」
「回数も、レベルもだけど」
部屋に入るとすぐ、姉さんはおれの腰に手をまわして引き寄せ、自分の腰を押しつけてきた。そしてベロチュー。
あの地味めの顔で、ふだんはセックスなんてまるで興味ありませんって表情なのに、もうセックスモード。期待と興奮で、もう限界ですって顔だった。
「どうしたの?」
「何が?」
「やる気まんまん」
「そうだよ。五年もポンタとしてないんだよ。ポンタが突然うちの近くまで来て電話してこないか、勝手な想像したこともあった」
「そうしてたら?」
「飛んでいったよ。ポンタは?」
「ときどき姉さんとしてる夢も見た」
「あたしたち、肌が合いすぎてるね」
その夜は、五年分を取り返す熱いセックスで朝まで過ごした。

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