タバコクンニ


 私は私立のS学校の五年生でした。

 その日、私は学校帰りに寄り道して、大きなスーパーの玩具売場に行きました。
 そこの片隅にガラス戸棚があって、中にゲームのカードが並んでいました。
 私は『アイドルバトル』のカードに夢中でした。別にそれでゲームをしようと言うのではなく、ただカードに描かれてる可愛い男の子のメンバーをそろえたかったのです。

 (あのボックスをまるごと買えば、レアなメンバーカードも入ってるのかな……)

 でも、とてもじゃないけど私のおこづかいで買える値段じゃありません。私はたびたびここに来ては、そのボックスが売れてないことに安心したり、それが買えない私が哀しくなったりしていました。

 「『アイドルバトル』好きなんだね。」
 男の人の声がしました。振り向くと、私のそばに高校の制服の丸刈りのお兄さんが立っていました。
 (うわ、『アイドルバトル』の男の子に似てる……)私がお兄さんの顔を見つめてると、お兄さんは私に言いました。
 「こういうカードって、やっぱり箱買いすると違うのかな。」
 私は首を振りました。
 「わかんない…… だって、いつも3枚パックしか買えないんだもん。」

 お兄さんは私に顔を近づけて来ました。
 「俺の妹もこれに夢中なんだ。だから、ひと箱買ってみるから、カードを分けてみようよ。」

 戸惑ってる私をヨソに、お兄さんは店員さんを呼んで、カードを箱買いしてしまいました。

 「さあ、ちょっと向こうで中身チェックしようよ。」
 「はい……」
 私は、お兄さんのあとをついて行きました。

  ────

 お兄さんと私は、スーパーの奥の小さな空き地に入りました。
 私は(しまった)と思いました。
 空き地に二人、お兄さんと同じ制服を着た男の人がいて、お兄さんと目配せをしたあと、私の顔を見てニヤニヤし始めたのです。

 「可愛い子を連れて来たな。」
 「へぇ……○○付属の制服じゃないか。お嬢ちゃんだな。」

 そんな事を言いながら、みんな私を空き地の奥の、倉庫のスキマに連れて行きました。

 「ほい!」
 お兄さんは私を後ろからかかえて、コンクリートの地面の上に座りました。
 「怖がらなくていいよ。痛い事はしないからさ。」
 そう言うとお兄さんは、私のスカートの中に手を入れて、あっという間にパンティーを下ろしてしまいました。

 二人の男の人たちは、すごい勢いで私の脚の間をのぞきこみました。
 「スゲエ!ワレメだ、ワレメだ!ロリータのワレメだ!」
 「やべぇ…… ホンモノって、こんなにキレイだったのかよ。」

 男の人たちは、ズボンのジッパーを下ろして、おチンポをつまみ出しました。私はパパ以外の人のおチンポを見るのは初めてでした。逃げようとしましたが、お兄さんが後ろからしっかりかかえているので動けません。

 お兄さんは私の後ろから二人に言いました。

 「興奮するなよ。ほら、これで落ち着きな。」
 そしてお兄さんは、片手を伸ばして二人に何かを手渡しました。

 それはタバコでした。二人は高校生のはずなのに、タバコに火をつけて煙を吹きはじめたのです。私はそんな二人の姿と煙のニオイとで、身体が固まってしまいました。

 お兄さんもタバコに火をつけたらしく、私の目の前を煙がよぎりました。
 二人はタバコを吹かしながら、私の脚の間をのぞきこみ、おチンポをつかんだ手を動かしています。

 一人の男が、口を細くして私のスカートの奥にタバコの煙を吹きこみました。

 (はああッ!)

 私の脚の間に、今まで感じたことのないくすぐったさが走り抜けました。
 そのくすぐったさの中で、私はたしかに『アイドルバトル』の男の子たちが全裸になって、私のそばに立っているのが見えたのです。

 男の人たちが話すのが聞こえました。
 「へぇ、この子、タバコの煙で感じてるみたいだよ。」
 「敏感なんだな。もうちょっと近づいて吹いてやろうかな。」

 もう一人の男も、私の脚の間にタバコの煙を吹きこみました。

 (あッ、ああッ! あー……)

 『アイドルバトル』の男の子たちが、さっきよりいっそうハッキリと私の目の前に現れて、私の身体におチンポを押し付けようとして来るのです。

 男の一人が言いました。
 「やっぱりすごく感じてるんだよ。ワレメの周りがピクッピクッってしてるよ。」
 お兄さんが言いました。
 「おい、手は出すなよ。この子はバージンのままでお返ししなくっちゃ、だからな。」

 そう言うとお兄さんは、私の口もとに何かを近づけて来ました。

 それは火をつけたばかりの新しいタバコでした。私はその煙のニオイに、『アイドルバトル』の男の子の姿がリアルに描き出されるのを感じて、思わず咥えてしまいました。
 
 初めて口に咥えたタバコ。吸いこみはしないけど、顔をなでていく煙のニオイは私がこれまで知らなかった「いやらしいオトナの世界」を感じさせて来ました。それはそのまま私の脚の間のくすぐったさを高めていったのです。

 男の人の一人が言いました。
 「おい、この子ワレメが濡れて来たぜ。」
 「これはダメだ。制服のスカートが汚れてしまうぜ。」
 もう一人がそう言うと、その男の人はスカートの中に顔をつっこんで来ました。

 (んッ、んんッ、んん──ッ!)
 見えないけど私にはわかりました。男の人は私のオシッコの出る所を舐めはじめたのです。
 (そんな所舐めちゃイヤ!)と叫びたかったけど、タバコが口の中に入ってるので声が出ません。

 (く、くすぐったい…… こんな気持ちいいの…… 初めて……)

 男の人が言いました。
 「この子、顔に似合わず すげえ感じてるよ。あとからあとから液があふれてくるよ。」
 「それはダメだな。じゃ、俺が代わろう。」

 その人がスカートの中に頭をつっこんで、私の脚の間を舐めはじめました。
 その人は舐め方が違っていました。
 舌を固くして、私の脚の間に舌の先っぽをつっこむように舐めて来るのです。
 その舐め方に、私は声も出ないほど気持ち良くなり、さっきまで咥えているだけだったタバコを、いつの間にか煙を吸いこむようになっていました。

 その煙を味わうたびに、私は『アイドルバトル』の男の子が、裸の私を裸で抱きしめて、おチンポを私の身体に押し当ててくるのをハッキリ描くことが出来たのです。

 遠い所で、こんな声が聞こえました。
 「おいおい、この子タバコを吸いはじめたよ。」
 「ははは…… タバコ吸いながらクンニされるなんて、いい経験になるぜ。」

 私には、クンニという言葉が何を意味するのかわかりませんでした。
 だけどその言葉にパパやママ、お友達には話せない何かイヤらしい響きがあることを感じていました。

 ────

 気がつくと私は一人で、あの場所で眠っていました。
 私のそばには私の通学カバンと、スーパーの袋に入った『アイドルバトル』カードのボックスが置かれていました。

 箱のふたは開けられていません。

 「おかしいなぁ…… あのお兄さん、妹さんに持って帰ってあげるんじゃなかったのかな。」
 

 

 
 

 
 
 
 
 

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