放流(2)


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「カイジはじっとしててええねんよ。あたしがサービスしたげるし」
「うん」
汗を流した二人はそのままベッドに腰をかけた。
洗った髪の匂いが心地よかった。
サクラというその女は、どうみても風俗嬢だった。
「サクラさん、風俗のお仕事?」
「そう見える?アタリ。ほんとは看護師してたんよ。意外やろ」
俺の乳首を細い指でいじりながらそう言った。
「看護師してたのに、どうして?」
「医療ミス・・・」
ふふっと悲しく笑った。
「正確に言うと、あたしのせいやなくって、担当医の不注意なんやけど、責任取らされてもた。ま、ええやん。昔のことやし。あたし、人と接するのが好きやからヘルスの仕事でもええの。ほな、寝て、おねえさんがしたげる」
俺は期待してベッドに仰向けになった。
「わ、おっきなってるやん」
そこは、恥ずかしくも、この状況に呼応していきり立っていた。
「元気やねぇ。あんまり使ってないみたい。きれいな色」
そんなことをいいながら、握ったり、さすったりしている。
「一人でしてんの?」
「まあ、ときどき」
「そやねぇ。奥さんとはできんもんね。ヘルスとかは行かへんの?」
「河原町あたりに行ったことがあるけど」
「どこどこ?」
「シャルマンとか、ベラミとか」
「あ、ベラミは知らんけど、シャルマンは高いだけやよ。ええ子はコサージュやで。あたしもそこに勤めてんねん」
その名は知っていた。
ポン引きの兄さんがいるところだった。
「今日はお礼にいっぱいサービスしたげるしね」
そう言って、俺を咥えた。
玄人(プロ)の舌使いはゆっくりしている。
何枚も舌があるかのような錯覚さえ覚える。
AVのように唾を垂らしてということはしない。
口の中に唾を溜めて、外に出さないのだ。
頬の内側に当てて亀頭をこすったり、舌の広い部分で鈴口から棹を絞ったりと、ねっとり、しっぽりと舐めあげる。
目つきがまたいやらしい。
「どうだ」と言わんばかりの自信たっぷりの目。
睾丸が口に含まれ、危険を感じさせる甘噛みを加えてくる。
背筋にぞわっと悪寒が走るような感じがした。
「うふっ。こわい?」
「ああ、でも気持ちいい」
「タマタマちゃんは急所やもんね。噛まれたらおしまいや」
そけい部に舌が沿い、内股に歯型がいくくらい噛まれた。
「あう」
「痛い?」
「ううん」
再び、陰茎が口に含まれ、バキュームフェラにうつった。
じゅぽ、じゅぽ・・・
「あ、ああ」
これは、たまらない。
このままでは、逝ってしまう。
「逝っちゃうて」
うんうんと首で答えるサクラ。
中で出していいということなのだろう。
目をつぶって、世界を作った。

吸い付く感触が限界を越えさせた。
どっかーんという感じでおれは最高の絶頂間で噴射した。
「むーん」
目を白黒させてサクラがうめく。それでも口を離さない。
さすがプロである。
お約束なのか、手のひらに精液をだらりと垂らして俺に見せ付けた。
「ほら~」」
「ああ、いっぱい出た」
「うえ~こんなに」
「サクラさんが上手なんだよ」
「ありがとっ」
そう言って、洗面所に向かった。
さすがに飲みはしないよな。

俺は萎えた息子を隠すようにバスタオルをまとった。
まだまだ夜は始まったばかりじゃないか。

歯を磨いているサクラが鏡に映っていた。

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