僕が高校生だった頃の話になります。
僕がその当時通っていたのが、かなりの進学校で僕自身も地元の某有名国立大学を目指していたのですが、とにかく数学が苦手でした。
国語や英語などは模擬試験などでも十分にいわゆる合格レベルに達していました。ですが数学だけはいくら勉強しても左脳というか、その数学的な思考に必要な部分が欠けているのか、全然成績が上がりませんでした。
見かねた僕の両親が数学の家庭教師をつけようと言い始め、そこで大学生の姉が理工学部にいる数学がとても得意な友達がいると言いました。
ちょうど昨日コンビニのバイトを辞めたと言っていたし、訊いてみるとのことでした。両親は月水金の週三回夜七時から九時の一日二時間で月謝として五万円出すとの条件を提示しました。
その場で姉はその友達に電話をし、条件を伝えるとすぐに向こうは快諾し、さっそく来週の月曜から来てくれることになりました。
そして、週末をはさんでその月曜が来て、僕が自分の部屋で勉強をしているとインターホンが鳴って母が出ると、その家庭教師が階段を上がってくる音がしました。
ドアがノックされ、入ってきたのはきれいな女性でした。理工学部と聞いていたし、僕はてっきり男の人かと思っていたので予想外でした。
「はじめまして卓司くん、お姉ちゃんからだいたいのところは聞いてるから」
先生用に居間から持ってきてあった椅子に腰を下ろし、そう言いました。
「あ、ごめん。自己紹介まだだったね。藤沢加奈っていいます。呼び方は何でもいいけど『先生』だけはやめてね。わたしは数学を教えにきただけで、そんな偉そうなもんじゃないから」
「……あ、はい。じゃあ、藤沢さんでいいですか?」
「う~ん、それもちょっと他人行儀で、つまんないよね。加奈さんとか加奈ちゃんとか呼んでくれるとうれしいけど、それもちょっと友達みたいだしね」
「じゃあ、加奈でいいですか?」
僕は冗談のつもりでそう言いました。
「えー、呼び捨て? でも、いいよ。卓司くんならそれでも許す」
どういう意味かはよく分かりませんでしたが、加奈が照れくささで顔を赤くしていたのは覚えています。
「じゃあ、僕も卓司くんじゃなくて卓司にしてくださいよ」
「いいよ、じゃあ卓司ね。卓司と加奈」
加奈と目が合い、僕も顔が赤くなりました。
「さ、呼び方も決まったことだし、勉強しよ。数学、数学」
かばんから一冊の問題集を取り出し、机に広げました。
「これ、わたしが受験生時代に使ってたやつで、これ一冊分かるまでやれば絶対成績上がるから」
そうして、加奈の個人的レッスンが始まりました。
まず問題を解かせ、解けたらそのまま次の問題に進み、解けなかったり不正解だったら、その正しい解き方を加奈がじっくり教えてくれるというやり方でした。
一ヶ月もすると、成績が目に見えて上がり始め、両親はとても喜んで月謝を七万円に増やすと言い始めました。
加奈はいくらなんでもと固辞しましたが、両親も折れず、結局間をとって六万円ということで話がつきました。
加奈の教え方は丁寧で分かりやすく、あと成績が上がると僕と僕の両親以上に彼女が喜ぶのでさらに熱心に勉強に打ち込むことができました。
三ヶ月目を過ぎた頃に受けた模擬試験で数学の偏差値が某国立大学の合格レベルに達すると、僕は加奈にその成績表を見せました。
彼女は涙を流さんばかりに喜んで、思わず僕たちは二人で抱き合いました。
加奈の豊かな胸が僕の身体に押し付けられ、僕はその瞬間勃起してしまいました。彼女もそれに気づき、慌てて僕の身体から離れました。
「……ごめんなさい」
僕は思わず謝っていました。
「なに言ってんの。いいの、いいの。男の子の自然な反応だし、仕方ないことだから」
硬くなった股間を両手で隠しながら、僕は「すみません」と頭を下げました。
「っていうか、溜まってるの?」
そう訊かれ、僕はごくりと唾を呑み込んで小さく頷きました。
「勉強の邪魔になるし、抜いてあげよっか」
そう言って加奈は僕の股間に手を伸ばしてきました。
「えっ? えっ……」
僕は驚いてなにもできず、股間を隠していた手を退かされ彼女の手がその部分を撫で始めると、さらに硬くなるのが分かりました。
ベルトとズボンのボタンが外され、チャックが下ろされました。
加奈はさらに僕が履いていたトランクスに手をかけ、ズボンと一緒にそれを膝下までずり下ろしました。
硬くなった僕のペニスが剥き出しになり、彼女はそれを右手で握り、左手で睾丸を撫でました。
右手が上下に動き出すと、僕はあまりの気持ちよさにすぐに射精してしまいました。
ティッシュでその勢いよく飛び散ったものを拭いていると、加奈はまだ出るはずと言って僕のペニスを口にくわえました。
彼女の口の中でペニスはすぐに大きく硬くなり、シュポシュポと音を立てて吸い始めるともうダメでした。
亀頭の先から奥にまだ残っていた精液が噴き出し、それでも舌先で裏筋を舐めながら激しく吸われ続け、しばらく射精が止まりませんでした。
口の中が精液でいっぱいになると、彼女はようやく口からペニスを抜き、僕と目を合わせながら口の中のものをゴクリと飲み下しました。
「またこういう成績取ったら、してあげるね」
テッシュで口を拭うと、加奈はそう言って微笑みました。
僕がさらに勉強を必死にやるようになったのは言うまでもありません。
結局、その大学には無事合格したのですが、加奈との関係は終わりませんでした。
僕は彼女に交際を申し込み、それが受け入れられるとホテルでセックスをして童貞を捨てました。ずっとそうしようと思っていて、それを目標に受験勉強に励んでいたのでとても嬉しかったのを覚えています。
加奈が就活で忙しくなり、僕もサークルで気になる後輩ができると、僕らは些細なことで喧嘩をして別れてしまいました。
ですが、加奈とのことは今でもいい思い出です。
僕にいろいろなことを教えてくれたことは、すごく感謝しています。
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僕が高校生だった頃の話になります
30文字数:2506
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