俺自身、思い出そのものを閉じ込めているのかも


初めての彼女が出来る前、俺にはちょっと気になる女の子がいたんだ。
当時、俺はまぁまぁ可愛いと思ってたんだけれど、その娘の事が好きだって奴に会った事が無いし、今考えると結構微妙かもな。
     
俺のレスを読んでくれてる人は知ってるんだけど、俺の通ってた小中学校はモロにエスカレーターでさ、クラスメイトとは長い付き合いって事もあって仲が良かったんだ。
でも不思議とその娘との思い出みたいなのは少ないんだよな。よく思い出せない。
もしかしたらだけど、俺自身が閉じ込めているのかも知れない。彼女の思い出そのものを。
     
俺が彼女をなんだか意識するようになったのは小5の時の冬のある日の服装。
彼女は上下ブルーのスキーウエアを着ていた。
俺にはそんな彼女がとても眩しく、羨ましく、輝いて見えたんだ。
少ない記憶なんだけど、確か家族とスキー旅行にでも行ったんだったかな。
その娘はそんな感じなんだ、「家族とスキー旅行」が似合う。
「家族とスキー旅行」。。俺には縁遠い世界だった。俺の家はちょっと貧乏だったんだ。
勿論、両親は一生懸命働いていて、出来る限り俺に不自由な思いをさせまいとしていたし、「皆持ってるんだよ!」とか言えば色々おもちゃとかも買ってくれてた。
きっと無理していたし、今では申し訳無かったと思ってる。
     
おっと、そんな話じゃ無かったよな、うん。
でもこの頃だけなんだよ、「俺ん家貧乏?」みたいな時期は。まぁいーか。
     
とにかく当時の俺にはスキーとかさ、家族旅行とかさ、そんな「イイ感じの幼少期彷佛アイテム」はこれっぽっちも無かったって事さ。
馬鹿だけど、そんな事で彼女の事好きになっちまったんだ。
     
好きだからって別に何がどうしたって訳じゃ無かったと思うんだ。
でも、彼女の記憶が無いんだ。彼女との記憶が、ある日まで。
     
ある日、朧げな記憶。俺は友達の誕生日会に呼ばれてさ。
お母さんにお金貰って、近所のプラモデル屋でガンプラの何か、を買ったんだ。
行ったら確か5~6人来ていて。そこで金本(男)に会ったんだ。
金本とは同じクラスになった事が無かったし、良く知らなかった。
モロに持ち上がりだから皆仲が良いとは言ったものの、流石にこういう奴も多い訳で。
学校で会っても、話さないんだけど無視とかじゃ無くて。
でも話そうと思えば普通に楽しく話せるみたいな。そんな関係の奴だったんだ。
     
金本はさ、スゲーませてたんだ。
年の離れた兄貴の影響なのかな、悪い事ばっかりやってたし、妙にその辺の知識が豊富なの、自転車のパクリ方とか知ってて、いつもポケットに100円のビニール傘から抜いた疑似鍵を持ってた。
そいつと誕生日会をきっかけにつるむようになったんだ。
小学生でギター欲しがってたりとかして、俺も影響されて色々そいつの兄貴の本読みあさったり、悪い事ばかりじゃ無かったんだけど。
     
これまたそんなある日なんだけど、金本に呼ばれて家に行ったんだよ。
     
行ったら金本本人は家の外で、これまた誰かと話しててさ。
俺もそこで何気ない話をしていたんだけど、そういえば「面白いもん見せてやるから来いよ」って言われたのだったのかも知れない。
でもそんなの電話切ったら忘れてるからね小学生は。そんなのすっかり忘れてバカな話でもしてたんじゃないかな。
     
ちょっとして、玄関から見慣れた顔が出てきてさ、「おぉ?何、来てたの?」みたいなさ。
聞いたら他にも何人か来てるって言うじゃん。
     
最初、俺は別にどうも思わなかったんだ、金本の家はいつも溜まり場みたいになってたし、俺は普通に「人数いるなら野球やんね?」とか思ってて。でもさ、何だか様子が変なんだ。
そいつ妙にニヤニヤしててさ。こそこそ金本に耳打ちしたりしてんの。何か気になるじゃん?
金本も薄ら笑いを浮かべたりしてて。俺だけ蚊屋の外?みたいな。
「何だよ?w 何?何?」って思わず聞いちゃったよ。そしたら「見て来いよ」って金本が言うんだよ。
ほんと「何~?」だよ、もったいつけちゃってさ、言えよ!wって思ったよ。
俺は「じゃあ…」って、家に入って彼の部屋へと続く階段を登ったんだ。
その途中、わいわいやってる声が聞こえてさ、俺、その時もまだ「あ、結構人数いるな?」とか思って野球、野球って思ってた。
     
部屋のドアは開いていて、俺はいつもの調子で「うぃーっす!」みたいな。
そしたらその瞬間一緒に上がって来た奴に腕掴まれてさ、そいつ「しーっ!w」って笑いながら口に手を当ててんの。
「ん?」って感じ。変な奴、何?
     
俺は部屋の中を見た。覗いたんだ。何だろうなあの感じは、あまり思い出したく無い感じの雰囲気だ。
何人か野郎の頭しか最初は見え無かった。俺は「何?」って。
     
女の子が真ん中に居てさ。
     
女の子は座って足を開いてた。エロ本みたいに太ももにパンツを引っ掛けて。
エロ本みたいに白くてねじれたパンツ。野郎の1人がその女の子のマンコをいぢくってんの。
つんつんしたり撫で撫でしたり。それを周りの連中がクスクス笑ったり、笑いを我慢してるような感じで。
笑いをこらえられない奴の頭を他の奴がぶっ叩いてて。「お前!w」って。
女の子の胸は見え無かった。さっきまできっといぢくって揉んでしてたんだろうな。
シャツだかセーターだかが、胸のすぐ下までめくれ上がってた。
     
部屋の中からさ、くちゃクチャ音がするんだよ。マンコを触ってる奴の手の動きに合わせて。
女の子は両手を体の少し後ろでついて支えてじっとしてた。ずっと下向いて真下を見てた。
     
女の子のマンコをいぢってる奴が自分の手の匂い嗅いで「うぇっ!超臭ぇ!w」って。
周りの奴も笑ってて。
「匂い嗅げよ!ホラw」「嫌だよw うっw やめろって付けんなって!w」んでまたいぢってんの。
多分その時は指入れてた。んで、クチャ!クチャじゅちゃ!って激しく動かして。
音と一緒に女の子の腰が持ち上がったりしてた。
女の子はいぢってる奴の腕を持ってて、そんなのお構い無しに激しく動いて、女の子は一層前屈みに、そんで下半身を揺らしてた。
揺らしてるなんてもんじゃ無かった。下半身だけ地震。ガクガクッって。
     
俺は、ただ見てた。何だか良く分からなかった。その女の子が嫌がってたのかどうかも分からない。
何だか、色々な事が「分からない」という言葉で説明出来てしまうよ、俺の中では。
     
その女の子が俺の好きだった娘かどうか、それもきっと俺には「分からない」よ。

良かったら「いいね」してください。誰でも「いいね」出来ます!


同じジャンルの体験談

みんなのコメント

1 名前:名無しさん2021年09月11日(土) 10時22分08秒

色々、思い出して書いて下さい、楽しみにします。

トップページに戻る