妻が母から女へと・・・その2


前回:  妻が母から女へと・・・その1

「パパ~~起きないと遅刻するよぉ~」

普段どおり私を起こしてくれる妻は、今までどおり私の妻としてそして娘達の母親として私達に本当に良く尽くしてくれていました。

家でいつものジーンズに真っ白なTシャツ姿でバタバタと毎朝忙しそうに家の中を走り回る妻を見ていても江崎とのときの妻を想像させるものは一つもありませんでした。

江崎と遭わなくなってから妻の携帯には江崎から何度か連絡とメールはあったようですが、妻は江崎の誘いを断り続けているようでした。

妻とのセックスも江崎と妻が関係を持っている頃と比べて遥かに減っていったのも事実でした。
当然のように江崎と関係していた頃のような別人に見える妻の姿を見ることはありませんでした。

私はこれでよかったんだと何度も何度も自分自身に言い聞かせるような毎日を送っていました。

けれども妻を抱くたびに、江崎との時の妻と私との時の妻のギャップに苦しみを感じていました。

本当に私で感じているのだろうか・・・妻が逝くのを見ても本当に逝っているのだろうか・・・
そんな自分に嫌気がさすこともしばしばありました。

ある週末に娘二人がそれぞれの友人宅にたまたま同じ日に泊まりに行く日がありました。

「パパ~あの子達も今日はいないから、久しぶりに外で食事でもしようか?」

会社から戻った私に微笑みながら言う妻はどこかいつもよりも化粧も濃くきれいに見えました。

「どうしたんだ?化粧が濃くない?」
「そうかな?気のせいだって」

少し照れくさそうにそう言う妻は事実、久しぶりに母親ではなく女を感じさせるようでした。

「パパが疲れていなかったらでいいけどね」
「いいよ、久しぶりだから出かけよう」
「ありがとう!じゃぁ何食べに行く?」
「何でもいいよ、まゆみが食べたいもので」
「う~ん行ってみたいお店があるんだ。そこでもいい?」
「最初から計画してたんだろ?」
「えへへ、してました。じゃぁ着替えてくるね」

妻はそう言って妻のクローゼットがある寝室へと行きました。

私は妻の着替えが終わるのをリビングのソファーに座り煙草を吸いながら待ちました。

するとそこへ髪の毛を自分の手で何やら整えながら真っ白なミニのワンピースを着て妻がやって来ました。

鎖骨から胸元までが露出され、身体のラインを強調するかのようなピチットしたモノで屈むだけでパンティが見えるのではないかと思うくらいのミニのワンピースでした。

「どうしたの?その服」
「変?派手かな?」
「派手っていえば派手だけど・・・少しエッチぽいよ」
「えぇ~~折角気に入って買ったのに・・・変な人に見られるかな?」
「そんなことはないけど・・・派手!」
「パパは嫌?この格好」
「いえいえ全然嫌じゃないですけどね(笑)」
「じゃぁこれで行く!」

妻と私はタクシーを拾い、妻の行きたいという店へと向かいました。

大通りでタクシーから降りて店までを妻と二人で歩いているとすれ違う男性が妻を嘗め回すように見て行きます。
妻自身も見られていることに気付いているようでした。

着いた店は最近オープンした創作料理を出すお洒落なお店でした。
テーブルに案内され私と妻はそのお店の人気メニューを聞き、それを注文しゆっくりとした二人の食事の時間を楽しみました。

ワインを呑みほんのり顔が赤くなっている目の前の妻を見ていると江崎との時を思い出してしまうようなどこか小悪魔っぽい妻でした。

「ふぅ~お腹いっぱいだね」
「うん。これから何処かに行く?時間もまだ早いから」
「パパは大丈夫?疲れてない?」
「大丈夫だよ。久しぶりに二人でワイワイやるか!」
「うん!カラオケでも行こうよ!」

私達は店を出て、近くにあるカラオケボックスへと向かったのですが、その日は時間もあってか3件程周りましたがどこも待ち時間有りの状態でした。

3件目の店で待ち時間有りと告げられた私達は諦めて店を出て歩いていると仕事仲間でよく行くスナックの前を通りました。

「まゆみ歩き疲れたからここでカラオケしながら呑む?」
「行ったことあるの?このお店」
「あぁ仕事仲間と良く行くんだ。気さくなママさんがいて安いから行ってみる」
「私はいいよ。パパがよければ」

私は妻を店の前で待たせて見せの様子を見に店へと入りました。

「いらっしゃいませ。あれ?今日は一人?」いつものように気さくなママさんが私を見て、にこやかにそう言ってくれました。

私は妻と一緒のことを告げるとボックス席では無くカウンターへ案内してくれました。

店を出て妻を連れて店へ入りました。

「いらっしゃいませ。ゆっくりしていってくださいね」ママさんが少し緊張しているような妻に笑顔でそう言ってくれました。

妻もにこりと微笑みカウンターの席に着きました。

妻が店に入る瞬間ボックス席にいた男性客達が妻の方を一斉に見るのがわかりました。
しばらくママさんとバイトの男の子や店の女の子達から妻が綺麗だとか私にはもったいなどと、からかわれたりしながら話をし、妻も楽しそうでした。

妻も私も順番が回ってくるとカラオケを唄い二人で楽しい時間を過ごしていました。

そんなときにトイレから出てきて私達の後ろを通り過ぎようとした男性が妻を覗き込むようにしていいました。

「ひょっとして○○じゃない?そうだよね?」

そう言われて男性の方を振り返って彼の顔をみながら

「え?ケンジ君?」

妻の顔が一瞬同様したかのようでしたが懐かしそうに二人で話しだしました。

「いやぁ~変わったよなぁ~ びっくりしたよ。綺麗な人だなぁ~って見てると似てるなぁ~って思ったから声かけちゃった」
「綺麗じゃないって~歳とるとお世辞も上手くなったんだね」
「いやいやそんなことないって。あ!ご主人?」

私に気兼ねしてか私の方を見て彼は妻にそう言いました。

「うん。主人です」

私の方を見て妻がそう言ったので私は彼に少し頭を下げながら

「まゆみの主人です」と彼に笑顔で挨拶すると彼は
「どうも始めまして、学生時代の同級生の山本です」

彼はそう言って妻の隣に座りました。

「学生時代の同級生なんだ。びっくりだねこんなところで。妻も喜ぶから相手してやってください」
「はい。すぐに戻りますので少しの間、奥様お借りします」

冗談ぽく私にそう言う彼は面白そうな人物で直ぐに妻を笑わせていました。

二人は楽しそうに昔話しで盛り上がっていました。そのうち彼の友人達も妻の所へ来て妻と話をしだすようになり、彼の友人達が一緒に呑もうと妻と私を誘って来ましたが、私は遠慮することにしました。

「パパはあっち行かないの?パパが行かないのだったら私もここでいいよ。それとももう帰ろうか?」

妻は私を気にしてそう言ってきました。

「いいよ。俺はママさんと仲良くここで呑んで唄ってやってるからまゆみは男連中を盛り上げてやりなよ」
「そう?少しだけケンジ君と話してくるね。すぐに戻るから」

妻はそう言って自分のグラスを持って彼たちの席へと行きました。
妻が来たことで歓声があがり一段と盛り上がる彼たちでした。

しかしボックス席に座った妻は案の定、手でスカートを押さえてはいるものの時々手を離すと三角ゾーンから妻のパンティがチラチラとが露になっていました。

当然のように妻の向かいに座る男達は見逃すことはありませんでした。

しばらくしてママさんとバイトの男の子と話していると妻が私の後ろを通りトイレに行きました。

カラオケが私の順番が来たので唄って、唄い終わって彼らの方を見ると妻はまだトイレから戻ってきていませんでした。

気分でも悪くなったかなと思っていると妻の同級性の彼が私の後ろを通り席に戻りました。
しばらくして妻がトイレから戻ってきて私の後ろを通るときに

「パパそろそろ帰ろうか」と言って来ました。

しかし妻はそのまま彼たちの席へと戻りかなり酔っているのか同級生の彼とは違う隣の男性にもたれかかっていました。
甘えたように男性にもたれかかる妻を見て、私の中で鍵を掛けて封印してあった性癖がガチャっと音をたてながら自分自身で鍵をはずしてしまうのが解りました。

酔いのせいでか虚ろな妻の視線は江崎とのときと同じようにどこか男を求めているように見えました。
隣の男性にもたれながら上目使いで男性を見る妻は私と同じように自分自身の中で封印していた何かを解放したように見えました。

そして妻を見ていた私に気付き、あのときと同じ目をして私を挑発しているような妻は、隣の男性に肩を抱かれ耳元で何かを囁かれているのでした。

妻は今にもその男性にキスをされそうな雰囲気になりいつのまにか男性の手が妻の太ももへと持っていかれ、パンスト越しの妻の太ももの感触を堪能しているのでした。

「おいおい!触るなよぉ~」

妻の太ももに触れる男性に妻の同級性の山本が笑いながら彼に言ったように聞こえました。

時々妻の方を見るだけで詳しい会話はわかりませんが、少し二人の雰囲気が悩ましい雰囲気に変わろうとしたときの彼の言葉でした。

その一言で彼らの雰囲気は一瞬で酔って楽しく騒いでいるような雰囲気になり、妻と隣の男の悩ましい雰囲気はなくなりました。

周りの男達から酒を勧められかなり酔っている妻は彼たちと楽しそうにしてはいますが、表情は夫の私が見てもどこか色気を感じさせ男を誘うような仕草に私には見えました。

しばらくすると妻の同級生の山本が妻の隣に座り、二人で何やらこそこそと話しているようになりました。時々はみんなの話しに一緒に盛り上がりはしているものの直ぐにまたこそこそと話をしているようでした。

妻は同級生の山本にドンドン身体を預けるようになりまるで恋人同士のようでした。

そんな妻と山本の前で先ほどまで妻の隣に座り、妻の太ももまで触った男が露骨に前から妻のスカートの中を覗きこむようにしています。

それに気が付いたその男性の隣の男も気が付かない妻と私の目を気にしながら妻のスカートの中を覗きこんでいました。

段々と山本にもたれかかる妻の両脚は開かれてたり閉じたりとしていました。

私はそんな妻を時々見ながらカウンターのママさんと会話はするものの、私の中で妄想が繰り広げられていました。

その妄想を現実にしたい私の封印していた性癖がドンドン大きくなっていくのが解りました。

もし今私が妻をここへ置いて一人で帰宅するとこの後妻はどうなるのか・・・

それは間違いなく私が妄想するようなことが現実に行われるであろうことは解っていました。

それだけで恥ずかしい話ですが私の愚息はドンドンと硬くなり、心臓がドキドキと鼓動をしだすのでした。

「○○さん!奥さん大丈夫?そろそろ連れて帰らないと!」

ママさんとの会話を上の空で聞いていた私にママの大きな声で現実に戻される私でした。

「そうですね、かなり酔っているようですからそろそろ連れて帰りますよ」

ママさんにそう答えるのが精一杯でした。

ママさんの声で現実に戻された私は妻がいる彼らの席の方へといきました。

「申し訳ありませんが、そろそろ帰ろうかと思いますので」と彼らに言うと妻は
「パパ~帰るのぉ~~?」と呂律が回らない口調でそう言いました。

「ご主人申し訳ありませんでした。奥さんをお借りして、おかげでとても楽しかったです」

妻の友人の山本がわざわざ立ち上がり頭を下げて私にそう言いました。

「こちらこそ、妻がこんなに楽しそうに酔っているのは久しぶりに見ましたよ」

私はそう言ってフラフラする妻を支えるようにして店を出ました。

真っ直ぐ歩けない妻を抱えながら歩いていると妻が私に呂律が回らない口調で話しかけてきました。

「パパ~ケンジ君はぁ~~私のぉ~~初めての人なんだよぉ~~」

少し照れながら私の顔を覗き込むようにしてまるで私を挑発するかのようにそう言いました。

「そうだったんだ。そんな気がしたよ」
「えぇ~~パパはぁ~~解ったのぉ~~」
「まゆみの顔が一瞬変わったから元彼だろうなとは思ったよ」
「えへへ、ばれてましたかぁ~~」
「・・・・・・・」
「パパぁ~~ホテルいこうよぉ~~~」
「はぁ?そんなに酔ってるのに?このまま家に帰った方がよくない?」
「やだぁ~~パパとホテルでねるぅ~~」

妻が酔っているものの私を誘ってくるには妻自身もどこかで今日のことで興奮したことがあったのでしょう。
私はそのままふらふら歩く妻を抱えてホテルまでを歩きました。

「まゆみが振られたのか?彼には」
「ううん・・・私がぁ~さよならをぉ~いったのぉ~~」
「そうなんだ、そういえばまゆみの昔の話を詳しく聞いたことがなかったな」
「そうだよぉ~~だ!エッチした人の人数はぁ~聞かれましたけどぉ~~だ」
「はいはい」

ホテルに着き部屋へ入ると直ぐに妻は私に抱きつき「キスしてパパぁ~」と酔っ払いながらもそう言ってきました。

「どうしたんだよ?珍しいなこんなまゆみは」

妻は私の唇を激しく吸い、いつもは受身のキスしかしない妻がその時は大胆に私の口の中にも激しく舌を入れてきて私の舌を弄ぶようなキスをしきました。

「どうしたんだよ。こんなにエッチになって」
「いいのぉ~~抱いて・・・お願い」

妻をベットに連れて行き、ゆっくりとミニの真っ白なワンピースを脱がせていきました。

薄いオレンジ色に白のレースで飾られたブラとベージュのパンストに包まれたパンティが露になります。

久しぶりに妻の身体を見ただけで私の股間ははちきれそうになり、妻のいつも見ている身体とは違って見えるほど色っぽく見えました。

私はすらっと伸びる妻の長く閉じられた脚を両手で大きく開かせます。

「あん・・・はずかしいよパパ」

開かせた脚をM字にさせてそのままお腹の方まで押し上げて私の目の前に現れたパンストに包まれた薄いオレンジ色のパンティに目をやりました。

予想した通り妻の敏感な部分を隠すようにしてる薄いオレンジのパンティのクロッチ部分が少し濃くなっていました。

「まゆみ・・・もう濡れてるじゃないか?どうしたのかな?」
「どうもしてないよ・・・パパが恥ずかしい格好させるから・・・」

私は目の前のパンストに包まれた妻の変色した部分にそっと鼻を押し当てます。

プーンと雌の香りをさせながらいやらしい妻の匂いが私の鼻を伝い脳へ刺激を与えます。
妻の発する雌の匂いで私の身体中が熱くなります。

妻のその匂いを堪能するかのようにじっくりと鼻を押し当てながら妻にわかるようにクンクンと音をたてて、その部分に時々軽くキスをすると

「あぁん・・・辞めて・・・パパ・・・恥ずかしいよ・・・」

妻の言葉を無視するようにクンクンと何度も鼻を鳴らして薄いオレンジ色が濃く変色したパンティ部分に鼻を押し当て匂いを嗅ぎます。

「やめて・・・・はすかしいよ・・・あぁぁぁん」

妻の薄いオレンジ色の濃く変色した部分がジワジワと大きくなっていきます。

「まゆみどうしたのかな?こんなになるまで」
「いやぁ~ん・・・嫌」
「元彼にあってまたエッチなまゆみが出てきたのかな?」
「言わないで・・・はずかしいから・・・」
「男達にジロジロいやらしい目で見られて興奮したのかな?」
「言わないでって・・・お願い」

私は妻のベージュのパンストを激しく破いて妻に言いました。

ビリ!パチ!ビリビリビリ!

「まゆみのここはまた、エッチになりだしたんだな!お仕置きしてやらないと!」
「あぁ~~んパパぁ~ そんなにしないで」
「興奮したんだろ!え!どうなんだ!」

パンティの上から濡れた部分に私の指を押し当ててグリグリと刺激をします。

指先にパンスト越しでも妻の湿った感触が伝わります。

「あぁ~~ん 辞めてぇ~~パパぁ~~それ以上すると・・・あぁぁ~~~」
「それ以上するとどうなるんだ!ほら!まゆみ!言ってみろ!」
「あぁぁぁぁ~~~~!! パパぁ~~~!!いくぅぅぅう~~~!!あぁぁ~~~!!」

妻の久しぶりに見る叫びのような声を上げて逝く姿でした。

パンティの上から私の指で刺激しただけで妻は簡単に淫らな姿を晒して身体を仰け反り絶頂を迎えました。

私は股間部分だけが破れているパンストを太もも部分から足首部分までを激しく破きます。

「あぁぁ~~ゆるして」

私は一気に妻のパンティを下げ脚から抜き去ります。

そこはいやらしく淫唇が少し開きじわっと透明のモノが顔を出し照明の光を受けてキラっと光っていました。

妻の脚から抜き去った薄いオレンジ色のパンティを手に取り、妻に見せるように変色した部分を裏返しにして見るとそこには透明のヌルッとした妻の淫液がべっとりと付いていました。

「まゆみ・・・ケンジ君がこんなことすればどうする?」

私は妻にそう言いながら裏返しにして妻の淫液がべっとりと付いたクロッチ部分に鼻を押し当てて匂いを嗅いでから舌で嘗め回しました。

「いやぁ~~~~んパパ お願いやめてl~~汚いよぉ~~」
「パパじゃないだろ?こんなことしてるのはケンジ君だぞ!」
「あぁぁ~~~言わないでぇ~~そんなこと」
「ほら!ケンジ君だと思って想像するんだ!」
「あぁぁ~~~~ダメェ~~~また来ちゃうぅ~~」

妻は私がしている姿を久しぶりに再会した始めての男のケンジ君を思い浮かべながら2回目の絶頂を迎えようとしています。

私はそのまま妻のいやらしく光る淫唇を口に含み硬く敏感になっている淫核を舌で刺激しました。

「パパ~~~だめぇ~~~逝っちゃうぅ~~~~」
「パパじゃないだろ!ケンジ君って言ってみろ!」
「あぁぁ~~~!!逝っちゃうぅ~!!あぁぁぁ~~だめぇ~やめて!!!ケンジ君!!逝くぅぅ~~!!」

妻は身体を痙攣させながら2回目の絶頂を迎えました。

それと同時に私の口の中に生暖かい液状のものがじわっと広がるのが解りました。

大きく肩で呼吸しながら頭を持ち上げて自分の股間部分にある私の頭を押しながら

「パパ・・・ごめんなさい・・・汚いから辞めて・・・」

私は妻の言葉を無視して少し塩辛い妻の淫部をピチャピチャといやらしい音をワザと大きく発てて舐めまわしました。

「パパ・・・だめだって・・・汚いよ・・・」

自分で腰を上げ私の顔から避けるようにする妻でした。

「ここに始めて入ったち○ぽはさっきのケンジ君のなんだな・・・」

私がマジマジと妻の淫穴を見ながらそう言うと妻は

「・・・うん」と一言だけつぶやくように言いました。

そんな妻の淫穴を私の指を突き刺し中を激しくグリグリと刺激します。

「あぁぁ~~お願いぃ~~だめぇ~~また出ちゃう!!」

クチュクチュクチュ・・・チュポチュポチュポ・・・
私の指が激しく動くたびに妻の淫穴からいやらしい音が発せられます。

「あぁぁ~~~パパ!!!逝くよぉ~~!!
「パパじゃないだろ!!」
「あぁぁ~~~ケンジくぅ~~ん!!いくぅぅぅぅ~~~!!!」

ベットのシーツを濡らすほど私の手を伝い妻の淫水が噴出すように出てきました。

大きくなった私のモノを妻の顔近くに持って行くと妻はそっと手で袋部分から根元をさするようにして私の亀頭を口に含みました。

私のモノを一生懸命に舐める妻を見降ろしながら妻にいいました。

「なぁ~まゆみ・・・さっきの店でトイレに行ったとき戻ってくるの遅かったな?」

私のその言葉でまるでスイッチが入ったかのように私のモノを一層激しく咥えだした妻は間違いなくトイレで何かがあったに違いありません。

「ケンジ君もトイレに行ってたよな?何かしてただろ?」
「ングング・・・・チュパチュパ・・・・」

より一層私の硬く大きく反り返るモノを手でも扱きながら激しくしゃぶり尻をクネクネとする妻でした。

「ケンジ君と何かあったんだな!まゆみ!」

しゃぶり続けていた妻がいやらしく私の亀頭を含むのを辞めて自分の口元に糸を引かせながら

「あぁ~・・・パパ入れて・・・」

その一言を江崎のときと同じような淫らな眼差しを私に向けて言う母ではなく女の顔をした妻でした。

妻が同級生のケンジ君と再会した後、私達はホテルで久しぶりに激しくお互いの性癖を刺激するかのようなセックスをしました。

私の目を悩ましい目つきで見つめる妻を見るのは本当に久しぶりのことでした。

私が妻に挿入してからも妻は私の質問攻めで恥ずかしがりながらも、自分自身の興奮を高めて何度も何度も上り詰めました。

トイレに行ったときに特にエッチなことはなかったようですが、ケンジ君から遭えて嬉しい気持ちと今でもずっと妻のことが気になっていたと告げられたようです。

それと当然のようにまた逢いたいと言われて電話番号とメルアド交換をしたそうです。

次の日にはケンジ君からお礼のメールが来たそうです。

娘達も自分の部屋へと行った後、妻と二人で缶ビールを呑みながらテレビを見ていたときに何気なく妻に聞いてみました。

「ケンジ君とのエッチは激しかったの?」
「え??いきなりどうしたのよ。そんなこと聞くなんて」
「いや、気になったから」
「良く覚えてないなぁ、けど今とは全然違ったと思うかな」
「そらそうだろ、始めてエッチして今と同じだったら怖いよ」
「じゃぁ今のまゆみをケンジ君が抱けばびっくりするだろな」
「えぇ~~年取り過ぎて身体がちがぅ~って(笑)」
「もしもし?そっちじゃないんだけど・・・」
「え??」
「俺が言ってるのは今のエッチなまゆみを見るとビックリするだろなってこと!」
「・・・しないもん・・・エッチ」
「へぇ~ホントはトイレでケンジ君と話していてドキドキしたくせに」
「・・・・パパに意地悪・・・」
「どう?江崎以来してみないか?ケンジ君と」
「無理無理!!ケンジ君とは無理だって」
「まぁ まゆみがしたくなればしてもいいよ」
「しないから・・・」

そんな内容の会話をしたのを覚えています。

当然のように江崎と同じように最初はメールのやり取りもたまにするくらいでしたが、頻繁にメールをするようになり、そして電話で話すことも頻繁になりました。

勿論私に隠れてこそこそとしている様子はなく私がいるときにでも電話で話すほどでした。

相手のケンジ君も妻にメールとか電話をしても私が怒らないのかと気にしていたようですが、妻が怒らないと告げると私のことなどお構い無しに話すようになりました。

私自身妻の会話を聞いて妻がケンジ君に特別な思いを持っているようには思えませんでした。

私の前で話している内容は昔話で楽しそうに笑ったりしている妻でしたから。

それから1ヶ月ほどするとケンジ君からの電話も段々少なくなり、妻にケンジ君とは最近どうなんだと尋ねても時々話すくらいかなと答えていました。

そんな頃に妻の口から思いがけない言葉を私は聞きました。

「パパちょっといいかな・・・」
「ん?何?」
「今度出かけてきたいの」
「ケンジ君とか?」
「ううん・・・違う。ケンジ君にも誘われてるけど・・・」
「じゃぁケンジ君と逢えばいいじゃないか」
「ケンジ君とはいつでも遭えるけど、その人遠い所に住んでるの」
「遠いところ?いったい誰なんだよ」
「パソコンでチャットしているでしょ?」
「チャット?時々パソコンでしている?」
「うん・・・仲良くしてる人がいるの」
「そうなの?」
「うん。一度逢いたいって言われて・・・」

私が以前男達に妻を興奮させるために教えたチャットを妻は彼らとは違い時々別の仲間達とチャットをして楽しそうにしているのは知っていました。

しかしそれはチャットで楽しんでいるだけだと思い、特に気にはしていませんでした。

そのチャット仲間に誘われて、妻は遭おうとしています。

あまりの突然な予想もしないことで私は少し同様しました。

「どんな奴なんだ?その遭う奴は?」
「私より年下で○○○に済んでるの。変な人じゃないと思う」
「思うって・・・大丈夫なのか?」
「大丈夫だよ。面白い人だから、仕事で近くに来るって言うから」
「まゆみは好きとかじゃないのか?」
「好きとかと言われても嫌いな人とは遭わないよ」
「まぁそれはそうだけど、恋愛感情は?」
「それはないよ」
「そこだけは裏切らないでくれよ」
「わかってるよそんなこと」
「いつも言うけど隠れてこそこそはダメだからな」
「わかってまぁ~す」

私がOKすると妻は嬉しそうでした。

こうして妻は私の理解していた以外の男性と遭うことになりました。
そして同時期にケンジ君とも逢う妻は私の予想を遥かに超えるような女へと変わっていくのでした。

妻がいつもリョウ君と呼ぶチャットで仲良くなった男と逢いたいと告げられた私は、てっきり二人っきりで会うのかと思っていたのでしたが、仲間の男性3人と会うことになっていたようでした。

4人で会う約束の日、朝から洗濯に掃除と家事をテキパキと済ませ昼前からシャワーを浴びて、江崎と始めて遭うときのように、着ていく服をあれこれと鼻歌交じりに楽しそうに選ぶ妻でした。

「男3人と女1人で大丈夫なのか?」
「大丈夫だよ。仲間みたいなものだから」
「襲われそうになれば直ぐに連絡するんだぞ」
「襲われれば嬉しいんじゃないの?パパは(笑)」
「それとこれとは別だって!」
「わかってるって、少し遅くなるかもしれないけど、後は宜しくお願いします」
「あぁ 迎えが必要ならば連絡して。それと・・・」
「それと?」
「するの?」
「そんなのないない(笑)」
「もしもってときはメールしてくれる?」
「うん。期待せずに待っててください」

今晩の夕飯の準備もしてくれて、妻は嬉しそうに家を出ました。

1時間くらいしたころに妻からメールが届きました。

(今3人と出会いました。これからなぜかボーリングに行くことになりました(汗))

ボーリング??と私は思いましたが、4人は本当に仲間同士で楽しく過ごすために会ったのかもしれないと思う私でした。

下の娘とテレビを見ながら夕飯を食べている頃、妻から2度目のメールが届きました。

(ボーリングしてから映画まで見たよ。とっても楽しい人達だから心配しないでね。今から4人で食事に行きます)

私が携帯を見ながら、にやついていると娘が「パパ何携帯見てニヤニヤしてるのよぉ~」
と半ば変態オヤジを見るかのような目で私にそう言って来ました。

「ママからだよ。楽しんでるんだってさ」
「ママからのメールでニヤニヤなんて余計に気持ちわるいよ(笑)お互い、いい歳なんだからね」
「いやいやまだまだパパとママはラブラブだって」
「はいはい。ご馳走様(笑)最近ママもすっかりエンジョイしてるね。毎日楽しそうだもん」

娘も私と同じように妻が生き生きしていることに気が付いていたようです。

夕飯も終わり、私一人でビールを片手にテレビを見ながらうとうとしていた10時過ぎ頃に妻からの3度目のメールが届きました。

(リョウ君以外の2人は電車が無くなるから帰りました。リョウ君と少し酔いを醒ましてから帰ります)

意味深にもとれる内容のメールでした。

すっかり仲間と楽しく過ごしていると思っていた私は、そのメールを見てドキドキし始めました。

ひょっとすると酔いを醒ますとは・・・ホテルでか?なんて勝手に妄想したり仕出している自分でした。

私の妄想に反して、1時間も経たない頃妻は「ただいまぁ~」とご機嫌で家に帰って来ました。

「あれ?早いね」
「え?どうして」
「いや・・・ホテルでも言ってるのかと」
「いきなりそれはないよ。だってね3人とも私と会って最初挨拶するだけで緊張して何も話さないんだよ」
「そうなんだ」
「すごぉ~く真面目な3人だったよ。みんな若いしね。ボーリング行っても最初は緊張してて私と話すと3人とも顔が赤くなるんだもん」
「マジ?真面目ってより女慣れしてないんだろね」
「どうかわかんないけどね。でもご飯食べてる頃にはチャットしているように楽しく話せたよ」
「楽しかったんだ。よかったな。」
「リョウ君だけ仕事でこっちに来ているから今日は○○駅の近くのホテルに泊まるんだって」
「だったら一緒に何処かへ行ってあげればよかったのに」
「そうだね。遠くから来てるんだからね」
「それより酒飲んでないんだ?」
「そそ!聞いてよ!3人共呑めないんだって」
「本当に?」
「だから私も呑めないよ・・・」
「呑めばよかったのに。エッチなまゆみが3人も見れたのにな(笑)」

着替えもしないで私達の夕飯の後片付けをしながらそんな会話をしていました。

3人で会ったのに、リョウ君とだけ名前が出てくるのも妻の一番のお気に入りはそのリョウ君だと私には直ぐにわかりました。

「まゆみ?リョウ君と会ってくればいいじゃないか」

キッチンで洗い物をする妻が私の方を振り返って

「パパは会ってきて欲しいの?」と少し笑みを浮かべながら意味深な言い方をしました。

「まゆみが逢いたいなら会ってくればいいよ」
「リョウ君はまだ一緒に居たそうだったけど」
「うちの子たちもそろそろ寝るだろうし、行ってくればいいよ。明日も休みだから。連絡とれるんだろ?」
「どうしようかな・・・・」
「まゆみに任せるけど。俺はいいよ」

少し洗い物のを止めて考える妻でした。

妻の出した答えは、リョウ君も呑めないし、自分自身も酒も呑んでないから車で逢いに行くとのことでした。

江崎と始めての時が私の頭の中に浮かびました。

妻はリョウ君に電話をかけ車で出かけて行きました。

妻が戻ってきたのは午前4時を過ぎた頃でした。

私を起こさないようにと思いそっと寝室に入って来たときに石鹸のいい匂いがしました。

ドレッサーの前に座り、顔の手入れを静かにした後、ベットにもぐりこんで来た妻は私の背中をギュッと抱きしめて、そっと首筋にキスをしてくれました。

その瞬間、間違いなくリョウ君と何かがあったと私にはわかりました。

「おかえり・・・・」妻に背を向けながら小さな声でそう言うと
「ただいま・・・おこしちゃったね・・・ごめん」

そう言ってまた私をぎゅっと抱きしめる妻でした。

「抱かれた?」私のその問いかけに妻が首を振るのが解りました。
「けど何かあったんだろ?」

「・・・・・・・」何も答えない妻でした。
「キスでもされたか?」

コクリと頷く妻が解りました。

「そっか・・・それだけ?」

少しの間があき

「・・・好きって言われた」
「そっか・・・まゆみは?」

「嫌いじゃないよって答えた」
「それでキスされたんだ」

「・・・・うん」
私を抱く妻の力が強くなりました。

私は妻が私に絡めている脚の間に手をやりパンティの上からそっと淫部を触りました。

「触られたんだ?」

妻の両脚が私の腕を少し強く挟みました。

「触られたんだろ?」

「少しだけ・・・」
「リョウ君のは?」

「・・・パパ・・・お願い抱いて」
妻の今風呂に入り履き替えた薄いさらさらした感触の布切れが、妻の淫部を覆う部分を湿らせているのが解りました。

「さわったんだ」

「・・・・うん」

一度はお互い封印した性癖が・・・私達夫婦を未知なる世界へと迎え入れてくれるのでした。

「リョウ君の触ったんだ」私の問いかけに頷く妻は、江崎のときと同じように私を求めて来ました。

激しく私の唇に自分の唇を重ねて・・・

「どうだったのか教えてくれるかな?」

私がそう言うと妻は私の硬くなったモノをゆっくりと扱きながら話し始めました。

「ホテルの前まで行くとリョウ君が待っていてくれたから、車に乗ってもらったの」
「うん」
「行く当ても無く街中を車で走っていてもリョウ君、緊張しているのかあまりしゃべらないの」
「そうなんだ」
「うん。緊張してる?って聞くとテレながら、してるかなって言ったのね。昔パパとよく言った高台の夜景の見える山道あるでしょ?」
「あぁ、若い頃よく行ったとこだろ」
「そうそう。その近くを車で走っていたからそこに行く?ってリョウ君に言ってみてそこまで行ったの。」
「うん」

妻は私のモノを扱いていたのですがいつのまにか、扱くのを辞めて話すことに必死になっていたようです。

「車を止めて、夜景見ながら沈黙が続いてどうしようって思っていたら、急にリョウ君が抱きついてきて・・・好きって言われた・・・そしてキスされたの・・・」
「そうなんだ。まゆみはドキドキしたんだろ?」
「うん・・・ドキドキした」
「それで?」
「それから・・・リョウ君あまり経験ないのかな・・・荒らしくって・・・」
「それも興奮したんじゃないのか?まゆみは」
「服の上から胸も触られたり、スカートの中にも手を入れられるんだけど・・・どこかぎこちなかった」
「へぇ~そうなんだ」
「うん。そんなリョウ君見てると・・・なんだか可愛くなってきて」
「うん」
「ジーパンの上からリョウ君の触ってあげたの・・・」
「大きくなってたんだ?」
「うん・・・なってた・・・窮屈でかわいそうだったから・・・脱がせてあげたのね」
「まゆみから?」
「・・・・うん」

始めて会った男のモノを母性本能をくすぐったのかもしれませんが、妻のまゆみ自信が彼のモノを自分から出して扱く様子が私の頭の中で広がりました。

「リョウ君のどうだった?大きかった?」
「ううん・・・かわいかったよ」

かわいかったと答える妻にも私は驚きを覚えました。

「かわいかった?」
「うん。子供のおちんちんみたいだった・・・」
「子供?」
「うん・・・大きくなってるけど・・・子供みたいだった」
「包茎だったの?」
「・・・うん。そうかな。」
「けど剥けたんだろ?」
「うん・・・けど・・・直ぐに出ちゃったの。ビックリした」
「興奮してたんだね、リョウ君」
「いっぱい出たから大変だったかな(笑)けど小さくならないの・・・ずっと大きくなったままで」
「興奮した?」
「うん・・・」
「綺麗に拭いてあげてると、また私に触ってきたの・・・だから・・・またリョウ君のも触ってあげた」

私のモノをまたそのときを思い出したのかゆっくりと愛撫し出す妻でした。

「まゆみも触られてたんだろ?」
「うん。脱いでって言われた・・・」
「脱いだの?」
「服は脱がなかったよ・・・」
「パンティ脱いだの?自分で」
「うん。脚も開いたよ・・・自分から」
「指も入れられた?」
「うん・・・入れられた・・・」
「ビチャビチャになってたの?」
「うん・・・なってた・・・凄いって言われた」
「逝った?」
「うん・・・逝った・・・」
「舐められた?」
「ううん・・・舐められてない・・・」
「舐めた?」
「ううん・・・舐めてないよ」

私は妻を押し倒して愛撫も無しで妻の濡れた淫部へ私の硬く反り返るものを押さえつけながら挿入しました。

「はぁ・・・いい・・・これ」
「入れてないの?」
「うん・・・入れてない・・・」
「入れたかった?」

私は妻に奥まで挿入し、そう聞きました。

「うん・・・入れたかったよ あぁぁ~ パパ以外の入れたかったの」
「いっぱい感じたのか?」
「うん・・・ああぁぁ~~ん いっぱいいっぱい感じたよ」
「リョウ君の扱いてたんだろずっと」
「うん・・・凄く硬いの・・・あぁぁ~~入れて欲しかったぁ~~~あぁぁぁ」
「いれればよかったのに」
「うん あぁ~~パパぁ~~今度入れていいぃぃ~~あぁぁ~~いっちゃうぅ~~」

結局リョウ君は妻の手で2回射精したようです。

どうして挿入しなかったのかと聞くとリョウ君がコンドームがないからダメだと言ったそうです。

妻は何度もリョウ君にいれてと言ったようですが・・・・

それから後に私達は、リョウ君の住む街へと二人で出かけることになります。

妻とリョウ君は毎晩とは言いませんが、仲間の数人で楽しくチャットをしてはそれが終わると妻とリョウ君の二人だけでの会話をしているようでした。

私の方が苛立ちを覚えるほど二人の距離はなかなか縮むことはありませんでした。
二人の住んでいるところに距離が有るせいかましれませんが、本当に次に会う約束さへしませんでした。

妻がリョウ君と会って少したったころに私自身も妻と他人のふりをして妻がいつも楽しくチャットしている仲間に加わりました。

1ヶ月もしないうちに、私は妻達とのチャット仲間として仲良くなりました。

そんな頃に私の方からみんなに対してリアルで一度集まって呑もうよと話を持ちかけました。
チャット仲間の反応は私のその呼びかけに大賛成でした。

集まる場所を決めるときに私と妻ともう二人の男性はそれほど距離はなかったのですが、残りの大半は私達とは距離のある場所に住んでいたために、ちょうどその中間地点に住んでいたのがリョウ君でした。

そんな訳でリョウ君の住んでいる街へとチャット仲間が集まることになりました。

私を含めた男性陣は6人、そして妻を含めた女性陣は3人でした。

計9名がリョウ君の住む街へと集まり、駅前で待ち合わせをしました。

勿論私達は他人として参加するために電車を降りてから別々に集合場所へと向かいました。

今回以前に会ったことのあるのは妻とリョウ君ともう一人の男性の3人でした。

残りの6名は今回が初めて会うことになり、私が集合場所に着いたときには既に妻とリョウ君と別の男性3人が来ていました。

簡単に挨拶をして、他の人たちが来るのを待ってみんなが到着してからリョウ君の案内で居酒屋へと行きました。

居酒屋に着くと当然のように妻と残りの女性を含めた3人に男生陣が取り囲むような形でどんどんと酒も進みそれぞれが楽しく盛り上がっていました。

私の方は妻をハンドルネームで呼ぶことに戸惑いもありましたが、なんとか夫婦であることは他の人たちにはばれることはありませんでした。

居酒屋でみんながほろ酔い気分になったころにカラオケボックスに移動することになり、女性陣が一緒に店を出るときにトイレへと行きました。

店を出た男性6名の話は3人の女性で誰が好みなのかとの話題で盛り上がりました。

私は当然のように妻であることを告げ、そしてリョウ君も妻でもう一人の男性も妻でした。

カラオケボックスに行っても最初はみんなの歌で盛り上がりはしましたが、そのうちおのおののお気に入りの女性の傍に集まり楽しそうに盛り上がりながらもなんとか好みの女性に気に入られようとする男性陣は必死でした。

丁度私がトイレに立ったときにリョウ君も後からトイレへとやって来ました。

「リョウ君は○○とは以前に会ったんでしょ?」

私は用をたしながらリョウ君にそう話しかけてみました。

「会ったよ。綺麗でしょ?想像したより(笑)」
「そうだよね。ところでもうモノにしたの?」
「え??そんな訳ないでしょ。結構率直に聞きますね」
「そうかな。したいでしょ○○と。俺はしたいよ」
「まぁそれはそうだけどね」
「今日この後3人で何処かに行こうって誘ってみない?」
「いいですね!誘ってみますか(笑)」

リョウ君とトイレを出て部屋に戻るまでの廊下でそんな会話をしました。

それから妻にリョウ君と二人で酒をドンドン勧めて妻を酔わせました。

妻も楽しいせいと私が居ることに安心してかかなり酔っ払っていました。

時間も遅くなったので、ホテルを予約している人、サウナに泊まる人いろんな人達でしたが、それぞれのお気に入りの女性を送っていくことになり、そこで別れることになりました。

私とリョウ君と妻の3人は店を出てから少し歩いていました。

「どこか泊まるところ予約してるの?」とリョウ君が妻に聞くと
「ううん。どこも予約してないよぉ~~~」と酔ってご機嫌そうにそう答えました。

「△△さんは?」と私にもリョウ君が聞いてきました。

「いいえ。サウナにでも泊まればいいかと思ってるから」

私がそう答えてからのリョウ君は早く私がこの場から去らないかなってオーラを出し続けました。

当然私がリョウ君の立場でもそう思ったでしょう。

しかしここで私もすんなりとその場を去ることはできません。

なんとか3人でリョウ君に部屋に行かなければと言う思いでした。

「なぁ○○、俺と一緒にリョウ君の家に止めてもらわない?」

私のその言葉にリョウ君は本当にえ??って感じでした。どうしてこのおっさんまで??って顔していました。

気転ををきかせた妻が「よぉ~し!3人でリョウ君のお家に行こう!いいでしょ?リョウ君~~」

さすがに妻にそう言われたリョウ君は断ることも出来ずに結局3人でリョウ君が住むマンションへと向かいました。

ドアの前まで来るとリョウ君は直ぐには中に入れてくれずに、少し片づけをするからここで待っててくださいと言い残し私と妻を玄関ドアの前に残して部屋へと入って行きました。

私は妻に「リョウ君に部屋で3人でする?」との問いかけに「変態ぃ~~~~!」と言い返して来ましたが、妻自身もまんざらでもないようでした。

「どうぞ!お待たせして」リョウ君が15分くらいしてからそう言ってドアを開けてくれ私と妻はリョウ君の部屋に入りました。

男の一人暮らしって感じのものがそこらに散乱していて、いったい何を片付けたにだろう?と思う部屋でした。

妻が部屋に入るなりトイレに言ったので私はリョウ君に「ごめんな。邪魔者が着いてきて」
そう言うとリョウ君は「いいですよ。○○も3人でって言ってたから」

「○○がうとうとしだすと少し胸とか触ってみようか?」
「え??マジですか?怒りますよきっと」
「怒れば辞めればいいさ。リョウ君は嫌なら見ていればいいさ。俺がやってみるから」

妻がトイレから戻って30分ほどした頃に、私は妻の服をすこしづつめくりあげていきました。

「だめですって・・・起きちゃってきっとおこりますって」
「大丈夫だって。それよりリョウ君はしっかり○○の脚でも開いておけよ」
「無理ですって・・・」
「じゃぁ俺一人でするからベット貸してくれるかな?」
「え?・・・」
「俺が○○脱がせてエッチするからリョウ君はこっそり除いていてもいいし、一緒に○○としたければおいでよ」

私は妻を抱きかかえて隣にあるベットへと行きました。

ベットに寝かせた妻の胸の露になっているブラを押し上げて妻の乳首を舐めてみました。

「う~~~~ん・・・むにゃむにゃ・・・・」

妻は寝ているようでした。

私は妻の胸を愛撫しながら上半身を裸にしました。

ふと入り口のドア付近を見ると覗いているリョウ君が見えました。
私はリョウ君に入って来い!と手招きをしてリョウ君を誘ってみました。

嫌がって来ないかと思いましたが、リョウ君はすんなりとこちらへと来て妻の乳首を瞬き一つもせずに見入っていました。

妻の両乳首を二人で舐めるのには時間はかかりませんでした。

妻の硬くツンとした乳首を私の目の前で舐める姿と状況に私は興奮を覚えました。

私に手招きされて、すんなり私と妻の所へ来たリョウ君は、私が舐めている乳首と反対側の妻の乳首に舌を這わせました。

妻の乳首が一段と硬くツンと立ち、妻は身体をくねらせて閉じていた目を開けました。

「うそぉ・・・二人共辞めて・・・恥ずかしいよ」

妻は押し上げられたブラを両手で降ろそうとしますが、私はその手を私の両手で押さえつけました。

妻の両手は私の両手により、頭の上に上げられて万歳をした格好で押さえつけら、まるで犯されているかのようでした。

「ダメ・・・お願い・・・二人共やめて・・・」

弱々しくそう言う妻に私は妻の脇の下に唇を這わせながら

「そのうち気持ちよくなるよ○○、リョウ君に舐められる気分はどうだい?」

私がそう言うとリョウ君はチュパチュパと大きく音をたてながら妻の乳首を貪りました。

「あん・・・リョウ君・・・そんなこと辞めて」
「・・・・・」

リョウ君は無言で妻の乳首に夢中です。

「リョウ君、そろそろ恥ずかしい部分気持ちよくさせてあげなよ。きっと喜ぶよ○○○も」

何も言わずに妻のスカートをめくり上げるとパンストの下に見えた妻の薄い紫色のパンティをマジマジと見つめていました。

「リョウ君どうしたんだい?人妻のパンティはいやらしいだろ?」
「・・・・ええ・・・こんなの穿いてるんだ・・・」
「押さえてるから好きなようにすればいいよ。○○も嫌って言ってるけど多分もう濡れてるよ」

「あぁ・・・お願いだから辞めてって・・・」

妻は本当に犯されてるかのように脚をバタバタしたり、腰をクネクネしたりして抵抗しました。

リョウ君は妻の腰を押さえつけるようにしながら抵抗する妻のパンストを降ろしました。

ベージュのパンストがゆっくりとリョウ君の手により脱がされて行きます。

妻は腰を上げないのでなかなかパンストを脱がすことの出来ないリョウ君は少し戸惑ってはいましたが、なんとか妻の片足からパンストを抜き去りました。

少し下に下がった妻の薄い紫色のパンティの上の部分から黒く生い茂る妻の陰毛が覗いています。

リョウ君は私の目を一瞬見て、それから妻のパンティの上から妻の匂いを嗅ぐように鼻を押し当ててパンティの感触と妻の少し覗く陰毛の感触を楽しんでいるようでした。

妻も観念したのか先程の抵抗はしなくなりました。

「リョウ君お願い辞めて・・・こんなこと・・・」

妻のその言葉でリョウ君に動きが止まりました。

「ごめん・・・」

リョウ君は妻を見ながらそう言いました。

二人は少しの間何も言わずに見詰め合っていました。

二人を見ている私はその無言の見詰め合いに大きな嫉妬を覚えました。

二人は今にもキスしそうなくらい見詰合います。

私が妻の両手を押さえつけていた手をそっと離すと妻はリョウ君の頭を両手で優しく抱きかかえに行きました。

そして妻の方からリョウ君の唇にキスしていき、激しいキスが・・・

私はそっとその場を逃げ出すように隣の部屋へと行きました。

「あ・・・△△さん・・・」リョウ君が私が部屋を出て行こうとしたときにそう言いましたが、私を見るリョウ君を自分に方に向けて、妻はまたキスをしました。

私はドアが開いたままの寝室をソファーにもたれながら煙草を吸い二人のことを見ていました。

妻とリョウ君は重なり合いながら激しいキスを繰り返しています。
リョウ君は妻の身体にふれることもなくただ妻のキスを受けているだけでした。

そのうち妻の手がリョウ君にジーパンのファスナーに手が行きゆっくりとファスナーを降ろしていく光景に私は凄く興奮しました。

妻が私以外の男をリードしているような、その光景は江崎のときとは違った興奮でした。

妻の手はジーパンのボタンもはずしリョウ君のトランクスに中に入りました。

すでに硬く大きくなったリョウ君のモノを妻自信に手でトランクスから出し、優しくゆっくりと根元から亀頭までを往復します。

リョウ君に手も動きだし、二人は横向きになり妻はリョウ君のモノを、リョウ君は妻の淫壷を互いに愛撫しています。

「リョウ君・・・いいよ・・・気持ちいい・・・」
「○○・・・凄く濡れてるね・・・」
「あぁ・・・リョウ君のも濡れてるよ」
「気持ちいい・・・出そうだよ」
「ホントに?」

妻は少し激しくリョウ君のモノを扱き始めました。

「あっ・・・うぅ・・・」

妻の扱く手にリョウ君の白い淫汁がダラダラと流れています。

妻は扱くの辞めずにリョウ君亀頭を指でなぞっています。

「あぁぁぁぁ~~」
「気持ちいい?出ちゃった後でも」
「うぅぅぅ・・・ダメだってそんなの」
「うふふ・・・気持ちいいでしょ?」
「お願い辞めて・・・あぁぁぁ」
「出ちゃったのにまだ硬いんだね・・・凄い」

妻はそう言ってリョウ君の精液で汚れたモノを口に含みました。

「あぁ~~~きもちぃぃ~~」

リョウ君のモノを口で綺麗にする妻を見ていると私の方まで逝きそうなくらいになりました。

私は立ち上がり二人のいるベットへと向かい、リョウ君のモノを膝を付きながらながらしゃぶる妻の尻に手をあて私の硬くなったモノを一気に妻の淫壷へと突き刺しました。

「あぁぁ~~~~辞めてぇ~~~リョウ君が見てるから」

リョウ君は私が妻の後ろから付くのを妻のフェラを堪能しながら見詰めています。

「リョウ君どうだ?エッチな人妻は」
「最高ですね。けどこんなにエッチだなんて思いませんでしたよ」
「そうなんだ。まだまだエッチになるよきっとね」

私はパンパンと音をリズムよくたてながら妻の尻を掴み突き上げました。

「あぁぁ~~~だめぇ~~~お願いゆるしてぇ~~」

「ほらリョウ君そろそろ逝っちゃうよ○○は」

「うぐぅぅぅ~~~あぁぁぁぁぁ~~いくぅぅぅ~~~」

妻は身体を痙攣させながら絶頂を迎えました。

「リョウ君もいれてやりなよ」

私は妻から肉棒を抜きそう言ってリョウ君と代わりました。

リョウ君は妻の淫壷に何度か押し当ててようやく妻の淫壷に自分のモノを挿入しました。

「どうなんだ?リョウ君に尻から犯される心境は?」
「あぁぁ~~~気持ちいいです・・・あぁぁぁ」

久しぶりに聞く妻のエッチの最中の敬語でした。

「俺のもしゃぶって見たいんだろ?」
「あぁぁ・・・・ダメ・・・また・・・」
「ダメだぞまだ逝っちゃ」
「あぁぁ~~~逝かせてください・・・」
「俺のもしゃぶるんだ」

妻は私が顔の前に持って行った私のモノを咥え込みました。

「リョウ君ケツに指入れてやってよ」
「え??指ですか?」
「あぁぁ ○○の愛液で十分に濡らしてケツの穴愛撫してみてよ。もっといやらしい○○が見れるかもだよ」

「あぁぁ~~~お願いそれは辞めてぇ~~~」

リョウ君は妻と自分の結合部をそっと何度も触りながら人差し指に妻の愛液を丹念に塗りこんでいました。

妻は尻と首を振りながら「いやぁ~~~辞めてぇ~~そんなとこ」

妻を後ろから付きながらマジマジと妻のヒクヒクしているであろうアナルを見つめるリョウ君でした。

妻のヒクヒクするアナルを見つめるリョウ君は十分に妻の愛液で濡らした自分の人差し指を妻を突くことを忘れて、ゆっくりと押し込んでいきました。

「あぁ~~~リョウ君・・・お願い辞めてぇ~~」

叫ぶような妻の声に我に返ったようにリョウ君は妻を再び着き始めました。

「あん・・・ダメ・・・また・・・きちゃう・・・」

つぶやくようにそう言う妻はリョウ君に突かれながら逝くことを我慢しているようでした。

「リョウ君もっとアナルを攻めてあげるんだよ。」
「あ・・・はい」

そう言って妻のアナルに指を出し入れさして、同じように妻の淫壷に突き刺さる若い男根をも激しく出し入れしました。

「あぁ~~~だめぇ~~~来ちゃうぅぅ~~~」

髪を振り乱しながら後ろを振り返りリョウ君を見ながらそう言った妻を見た瞬間にリョウ君は慌てたように自分の肉棒を妻の淫壷から抜き夥しい程の市白い体液を妻の尻から背中へと放出しました。

同時にリョウ君の射精を知った妻は歓喜の声をあげながら最高の絶頂を迎えました。

妻の背中に流れる若者のドロドロした白い液体は私を極限の興奮へと導きました。

リョウ君が妻から離れても悩ましい尻を突き上げたままの妻の淫部を見てみると真っ白な妻の分泌液がぽっかりと開いた淫壷の周りに付着していました。

一瞬リョウ君が妻の中で射精したのかとも思いましたが、それは妻の身体からあふれ出たものだと口にしてわかりました。

「やばかったですよ・・・中ででちゃうかと・・・大丈夫ですかね?妊娠は」

私が妻の淫壷を綺麗にしているのにもかかわらず、リョウ君は妻にそう言いました。

「大丈夫だと思う・・・あん・・・そんなとこ舐めないで・・・」
「恥ずかしくないの?舐められて・・・」
「あぁ・・・うん・・・恥ずかしい・・・」
「エッチなんだね○○は・・・」

二人の会話を聞きながらも私は妻の汚れた淫部を綺麗に舐め回していました。

「あぁぁ~~~そんなに・・・なめないで・・・」

そう妻が言うとリョウ君は私に向かっていいました。

「△△さん辞めてください」

私はリョウ君のその言葉を無視して妻の淫部を舐め続けました。

「辞めてください!」

「あぁぁぁ~~~~ダメぇ~~~また逝っちゃうぅ~~~」
「辞めろと言ってるだろ!いい加減にしろよ!」

リョウ君は私に向かってそう言いました。

「リョウ君どうしたの?」

慌てて妻が起き上がり心配そうにリョウ君を見てそう言いました。

「△△さん!あなたは○○を自分の欲求を満たす為に!○○はそんな女じゃないんだよ!」
「何を言ってるんだよ。自分もさっきまで楽しんでたじゃないか」
「あんたとは違うよ!俺は○○が好きなんだ!だから○○をそんな扱いにしないでくれよ!」
「そんな扱い?俺は○○が楽しんでいるからもっと楽しめるようにとしてるんだがね」
「どうでもいいから今すぐここから出て行ってくれないか」

「辞めてリョウ君・・・ありがとう・・・でもね・・・この人は・・・」

妻が私のことを話そうとした瞬間に私は二人に言いました。

妻が私のことを話そうとした瞬間に私は二人に言いました。

「もういい 二人で楽しめばいいさ、俺は失礼するよ」

「あ・・・待ってよ」妻が私を追うようにそう言いましたが、私は目で合図して服を着てリョウ君の部屋を後にしました。

私はリョウ君に部屋を出てから妻の携帯にメールをしました。

(俺は大丈夫だよ。ホテルかどこかに泊まるから、まゆみはリョウ君を冷静にして相手してやれよ)

しばらくしてから妻からメールが届きました。

(今リョウ君シャワー浴びてる。パパ怒ってない?泊まれるところあったかな?またメールしてね)

私は妻へ返信のメールを送りました。

私は妻へ返信のメールを送りました。

(ホテルがあったからそこに泊まるよ。怒ってないよむしろ興奮してるかな(笑)朝までがんばって!)

すぐに妻から返信がありました。

(べーーーーだ!!(笑)またメールするね)

妻と一緒にのプレーも興奮はしますが、やはり私の知らないところで妻が抱かれているかもと思うこの瞬間が私には最高の興奮なのかもしれません。

切なく、どうしようも無いほどに嫉妬し、そしてその後に迫ってくる興奮がその頃の私にはたまらない興奮でした。

嫉妬と興奮のなか一人ドキドキしながらカプセルホテルで風呂に入り勃起しそうなのを抑えながら、狭苦しいところでとうとしかけた頃に妻からメールが届きました。

携帯を開いて妻のメールを確認するとそこには文字は無く、二人仲良く顔を寄り添って撮った記念写真のような画像が送られていました。

その画像に写る妻の満面の笑みは今までなら私にしか見せないような開放的で安心しきった本当の自分をさらけだした笑顔でした。

その笑顔を何度も見るたびに、私の胸の中は締め付けられるようでした。

それは妻がドンドン私から離れていく始まりでした。

リョウ君と寄り添い微笑む妻の顔を何度も携帯で見ている私は、今ごろ妻まゆみはいったい・・・
そんなことばかりを考えて一人寂しく自分を慰めていました。

何度体験しても自分の見えないところで愛する妻が、私以外の男に抱かれているこの瞬間は体験したものにしかわからない嫉妬と興奮でした。

自分で慰めても、またすぐに沸き起こる興奮は私のような性癖に持ち主にはなまりませんでした。

妻がいったいどんな風に勝手に色んな妄想が私の頭の中に浮かびます。
妻に連絡してみたい・・・何度も何度もそう思い携帯を手にはするのですが、電話する勇気はありませんでした。

いつのまにかそんな興奮のまま夢の中へと引き込まれ、ふと目を覚ましたときに私の携帯がチカチカと点滅しているのがわかりました。
携帯を開くと妻からのメールでした。

(パパもう寝てるよね?一人にさせてごめんなさい。リョウ君は眠ってしまいました。パパがどこに泊まっているかわからないのでこのままリョウ君のところへ泊まります。目が覚めれば電話ください)

メールの着信時間は午前4時を過ぎたころでした。

私は今何時なのかと携帯の時間をみると午前7時にまもなくなるころでした。

3時間か・・・妻が寝てから・・・私はそう思いもう少ししてから妻に連絡をすることにしました。

24時間風呂は入れるとのフロントで聞いていたので目覚まし代わりに朝風呂へと迎いました。

ぼっと湯船に使っていても妻のことが気になって仕方ない私でした。

風呂から上がり朝食のトーストとコーヒーを新聞を読みながら食べているときにそろそろ一度妻に連絡してみようと携帯を撮り連絡してみました。
何度か呼び出し音をするものの妻が出ることはありませんでした。

まだ寝ているのかと思って電話を切ると直ぐに妻から連絡がありました。

「パパ?ごめんごめん」
「おはよう。まだ寝てたんじゃないのか?」
「ううん・・・うとうとしてただけ」
「うとうとしてた?寝てないの?」
「うん・・・」
「メール来てたから寝たのかと思ってたのに。ひょっとして今まで?」
「う・・うん・・・」
「え??マジ?」
「う・・・・あっ・・・うん」
「ひょっとして今も?」
「う・・・・・ん・・・ごめん」
「じゃぁリョウ君に怪しまれるから切るよ」
「うん・・・今日帰るね・・・それじゃ」

私は朝食どころではなくなりました。

てっきり妻がメールしてきた時間まではリョウ君に抱かれていたとは思っていましたが、まさか・・・・一晩中とは・・・

周りに人がいようとも私の愚息はムクムクと大きくなり、大変な状態でした。

そんな朝を迎えながら、次に妻から連絡があったのは3時を回った頃でした。

「もしもしパパ?ごめんごめん。寝ちゃってた。今リョウ君のところ出たからそっちに向かうよ。どこにいるの?」
「新幹線の駅の近く。これるか?」
「うん。多分行けると思う。駅に付いたころ電話するね」

妻はそう言って電話を切りました。

駅にある喫茶店で私は妻を待つことにしました。

しばらくして妻から電話があり喫茶店の場所を説明し妻を待っていると疲れ果てた表情はしていたものの私を見つけるとニッコリ微笑んでくらました。

「大丈夫か?」
「ねむぅ~~い」
「新幹線で寝ればいいさ。それより若いって凄いんだな」
「あぁ・・・凄いの一言だよ・・・」
「どうだったんだ?」
「どうって?」
「すっとしてたのか?」
「う~ん。ずっとってことはないけど・・・ずっとになるのかな」
「なんだそれ?何回した?」
「何回って・・・それって何の回数?」
「リョウ君が逝った回数だよ」
「う~んと・・・何回だろ・・・・」
「覚えてないのか?」
「寝そうなのと・・・気持ちいいのとで・・・」
「まゆみ・・・見せてくれないか?」
「何を?」
「まゆみのを・・・」
「え??ここで?」
「いや・・・トイレで・・・」
「えぇ~~~無理だよ」
「お願い!少しだけ」
「ダメだって・・・お家に帰ってからゆっくりね」

そう言う妻の手を引き伝票を持ち支払いを済ませて店を出ました。

「パパったらぁ~無理だってそんなこと」

妻は私に手を引かれながら小声で私に必死に訴えます。

トイレの案内表示を見つけてトイレへと行き、人目も気にせずに妻を連れて車椅子専用トイレへと入り鍵を閉めました。

「まゆみ見せてくれ」

私はそう言って嫌がる妻のスカートをたくし上げパンストとパンティを一気に下げました。

「パパ・・・あん・・・だめだってこんなところで」

妻は抵抗しますが私は立たせた妻の足元にしゃがみこみ妻の陰毛のあるところの前でじっくりと妻を見つめました。

「パパだめだって・・・」
「見るだけでいいから」

私がそう言うと妻は観念したのか自分でパンストとパンティを片足から抜き取りました。

便器に片足を付かせて、私は妻の淫唇をそっと開いて見ました。

「あん・・・パパ恥ずかしいからもう辞めて・・・」
「まゆみシャワー浴びてないのか?」
「・・・うん・・・早くパパのところにって思ったから・・・」
「そうなんだ・・・いい匂いしてるよ」
「あぁぁ・・・お願いもう辞めて」

妻の淫部の周りには妻から湧き出たであろう愛液が白く固まったように少しこびりつき、淫唇を開くとそこはまだヌルヌルと光っていました。

妻のその部分は私が見ても赤く炎症を起こしかけくらいに疲労していることがわかりました。

私はその部分を貪るように舐めまわしました。

「あぁぁ・・・パパダメ・・・・」

ほのかに男汁の匂いもするようなそんな妻の淫部は私を直ぐにでも逝かせてくれそうなモノでした。

妻のその部分を堪能しながら妻の顔を見上げて妻にこう言いました。

「まゆみ・・・俺がいるのに俺以外の男とこんなになるまでしてきたなんて・・・まゆみは悪い女だな」
「う・・・・言わないで・・・」
「こんな悪い奥さんは罰を与えないといけないな」
「あぁ・・・お願い・・・ゆるしてください」
「ダメだ!」
「あぁぁ・・・もうダメ・・・」
「ダメ?朝までいっぱいしてきたのに?まだ感じるのか?」
「あ・・・・はい・・・」
「エッチな奥さんだね・・・まゆみは」
「あぁぁ・・・そんなこと言わないで」
「じゃぁ俺の言うこと聞くか?」
「あ・・・はい・・・聞きます」
「ホントだな?」
「はい・・・」
「じゃぁ今からリョウ君に電話しろ!」
「え・・・今?・・・ここで」
「あぁ早くするんだ!」
「許してください・・・・」
「何でも言うこと聞くって言っただろ!」

妻はしぶしぶ私が妻のバックから出した携帯を受け取りリョウ君へ電話をしました。

泣きそうな表情を浮かべながら片足を便器に掛けて自分の淫部を晒した格好のまま電話をする妻の姿は最高にいやらしく見えました。

「あ・・・もしもし・・・」

私の二人へのお仕置きが始まりました。

[あ・・・もしもし・・・」

便器に片足を乗せて自分の淫らな部分を私に視姦されながら妻はリョウ君と話し始めました。

「まだ寝てた?そうなんだ。ううん、リョウ君寝ていたからお礼を言うおうと思って」
「うん。まだ○○駅だよ」

私はリョウ君と話す妻の濡れた淫部に口をあて厭らしい音がワザとするように舐めまわしました。

「あ・・・う・・うん。また逢いたいね・・・うん」

妻は必死に私の頭を手で押さえて辞めてとばかりに体ごと動きます。
私は妻の歳の割には垂れていない尻を両手で持ち妻を動けないようにして舐め続けます。

「え?・・・△△さん?・・・何も連絡ないよ・・・」

妻の硬くなった淫豆を優しくそっと派手甘噛みします。

「あ・・・・」

妻は声を出し、目を閉じて必死に会話に手中しようとしているようです。
今度は舌でツンツンとつついては激しく淫豆を吸うのを交互に繰り返します。

妻は私を見て必死にダメだってと口で合図はしますが、私はそんな妻をまったく無視して立ち上がり妻の耳元にキスをしました。

「大丈夫じゃないのかな?・・・うん・・あっ・・・」
「怒ってないと思うけど・・・・」

リョウ君と話す妻の耳元で「今舐められてるのっていってごらん」そう言いながら妻のヌルヌルした淫壷に指を押し込みました。

愛液でヌルヌルしたその部分に私の指は簡単に入り、妻の熱くほってった柔らかい肉壁を弄びました。

「あぁ・・・・え?・・・大丈夫だよ・・・」
「ううん・・・違う・・・うん・・・」

「まゆみ・・・私のあそこはまだヌレヌレなのって言ってごらん。大好きなリョウ君に」

「あぁぁ・・・ごめん・・・少し疲れてるのかな・・・」
「違うって・・・じゃぁまた遭おうね・・・」

妻がそう言ったときに私は妻の携帯を取り上げ、「もしもしリョウ君かな?」と受話器に向かって話しました。

「え??誰?」
「△△だよ・・・びっくりしたかな?」
「○○と一緒なんだ」
「そうだよ今○○がどんなことしてるのか知りたいだろ?」
「どうして一緒に・・・」
「○○から今の状況説明してもらうよ」

私は妻に電話を手渡し、話すように促しました。
しかし妻はリョウ君と話そうとはしません。

「早く話すんだよ」私はそう言って妻の淫壷を激しく刺激しました。

「あぁぁ~~~辞めて・・・」

妻が話をしないので電話を妻から取り上げ私がもう一度話をしました。

「どんな状況かわかったよね?」
「辞めろ!!お前はいったい何者なんだよ!今すぐ辞めろよ!」

声を荒げて言うリョウ君に私は落ち着いて言い返しました。

「○○はこんな女なんだよ。わかるかな?俺の言うことはなんでも聞くんだ」
「・・・・・・・」
「ほら舐めてみろ!」

私は妻に向かってそう言いましたが、妻が舐めるわけもありません。

「どうかな?リョウ君。好きな女がこんなことされる女っての心境は」
「何処にいるんだよ!今すぐ行くから待ってろよ!」
「ほぉ~来てくれるんだ。嬉しいねぇ~ ○○のいやらしい姿身に来てくれるんだね」

私がそういい終わるのと同時にリョウ君は電話を切りました。

妻をノーパンのままにして二人でトイレを出て少し二人で歩きました。

「まゆみ、どうだ?リョウ君に変態女だと知られて」
「パパ・・・もう辞めて・・・今も恥ずかしいから」
「これだけ人がいる中でノーパンでいるのはまゆみくらいかな」
「意地悪なんだから・・・・」
「スカートめくってみようか?どうせ知らない町だしさ」
「それだけは辞めてよ!お願いだから」
「して欲しいくせに」
「したくないよ!」

そういった瞬間に私は妻のスカート一瞬めくりあげました。

「もぉ~~~!!」と大きな声で怒る妻は顔真っ赤にして私を睨みつけはしているものの恥ずかしさでその場からひげ出したいようでした。

周りにいた数人の人達から冷ややかな目で見られるのは流石に私もその場から逃げ出したいほどでした。

そんなときに妻の携帯にリョウ君から電話がかかってきました。

「もしもし・・・」

恐る恐る妻が電話に出ました。

「うん・・・駅だよ・・・」

リョウ君は妻を捜しに駅までやってきたようです。

いよいよ二人を私の目の前で辱めることが出来そうです。

妻がリョウ君からの電話で私達のいる場所を告げ、私と妻はリョウ君が来るのをまちました。

「パパ・・・リョウ君に何がしたいの?変なことは言わないでよね」
「わかってるさ。少しリョウ君に嫉妬したから困らせてやろうかと」
「辞めてよね・・・喧嘩になるようなことだけは」

そんな会話をしてリョウ君を待っていると人ごみを掻き分けるように急いでこちらの来る青年がリョウ君でした。

私達を見つけるなり私の方へ来て私の胸倉を掴み、顔を硬直させながら私に言いました。

「おい!いったいどういうつもりなんだよ!あんたは一体何なんだよ!」
「おいおい。来て早々失礼じゃないか。君こそどういうつもりなんだよ」
「はぁ?開き直りなのか!おっさん!」

私達の傍を通って行く人たちは私とリョウ君を見て行きます。
たまりかねた妻が私達の間に入り込むようにして言いました。

「二人共辞めてよ。こんなところで」

妻のその一言でリョウ君は私との距離を少し空けて妻に向かって

「○○もどうしてこんなおっさんの言いなりになってるんだよ?何か脅されてるの?」
「脅されてなんかないよ・・・だってこの人・・・」
「この人?」
「私の主人なの」
「え??ご主人なの?」
「ええ・・・騙しててごめんなさい」
「・・・・・・」

信じられないと言う表情で何も言わないリョウ君は少し同様をかくせなようでした。

「リョウ君そういう訳なんだよ。すまないね」
「・・・・けど旦那ならどうして」
「あぁ・・・夫婦で少し楽しませてもらったよ」
「楽しむ?あんなことして?奥さんが俺としても嫌じゃないの?」
「嫌じゃないって言えばうそになるかもしれないけど、私達夫婦の刺激にってとこかな」
「信じられない・・・こんな素敵な奥さんを」
「まぁリョウ君にはわからないだろうけどそんな夫婦もいるんだってことだよ」
「・・・・・・」
「ここで立ち話もなんなんでどこか静かな所へでも行って話そうか」

そう言って3人でタクシーに乗り運転手に近くのラブホテルまでと告げました。

運転手は3人でラブホテルに行くことにどう思ったのかは知りませんが後ろに乗る私ととくに妻を何度もルームミラーで見るのでした。

「運転手まゆみを見て男二人相手にすること想像してるよきっと」

妻の耳元で小声でそう言うと妻は下を向き「恥ずかしいよ・・・」と一言独り言のような声で言いました。

ホテルに着き、3人で部屋に入り妻は一番上の娘に連絡をし、娘達の様子を聞いていました。
娘と電話で話す妻は今までどおりの母親の顔でいて、昨夜一晩中ここにいるリョウ君と淫らな時間を過ごしていたようには見えませんでした。

「あの子達全然かまわないって言ってたよ。」
「そうかわかった。じゃぁ時間気にしないでいいんだな」
「うん。ゆっくりしておいでよって言ってたから」

妻はそう言うとお茶を私達に入れてくれました。

ソファーに座る私と、テーブルを挟んで向かい側に座るリョウ君との間にはどこかバリケードでもあるかのようでした。

「さてとじゃぁ今からここで昨夜の続きをしてくれよ。なぁリョウ君いいだろ?」
「・・・何を言ってるのですか。あなたの奥さんなんでしょ?私に抱かせてそれを見るのですか?」
「ええみますよ。悪いかな?」
「・・・・狂ってるんじゃない?」
「狂ってるかもだね・・・リョウ君が出来ないんだったら私と妻がするところ昨夜みたいに見てるかな?」
「それより○○はどうしてそんな事が出来るの?信じられないよ」

俯いてそう言うリョウ君でした。

「ごめんね・・・騙していて・・・ホントごめんなさい」
「・・・・・・」

妻はそう言ってベットに腰掛けていましたがリョウ君の横に来てリョウ君を抱きしめるように両腕で俯くリョウ君の頭を両手で優しく包みこみました。

「なぁリョウ君。君には理解できないだろうけど私は妻の彼氏がリョウ君でもいいと思ってる。リョウ君さへよければのことだけどね」
「・・・・・」
「妻はきっとリョウ君に恋してると思うよ。嫉妬するけどね。」
「・・・・・・」
「妻はあくまでも私の妻であってリョウ君の妻ではない。けれど恋人ではあっても良いと私は思ってるんだ」

リョウ君は俯いたままでしたが、顔を上げ私に向かって言いました。

「夫婦のことはよくわからないけど、俺は○○が好きなんだ・・・だから・・・あなたとエッチしたりすることは俺は耐えられない・・・」
「それが普通なんだと思うよ」
「もし恋人として俺が○○と付き合ってあなたより俺の方が好きになればあなたはどうするの?」
「それは無いと思ってないとこんなことはできないさ」
「俺の方があなたより良いと○○が判断すればあなたとはエッチさせないから。それでもいいのなら俺は○○と一緒にいたい」
「まゆみはどうなんだ?」

私とリョウ君の会話を聞いていた妻は一瞬びっくりして話しだしました。

「私はリョウ君に悪いから・・・もう会わない方がいいのかもって思う」
「それでいいんだな?」

私は妻を見てそう言うと、妻は少し寂しそうにしていました。
リョウ君を見るとただ俯いているだけでした。

「まゆみ今ここで脱いでみろよ」

突然の私のその発言で妻は驚いたような目をして、無理無理と手を横に振りました。

そんな妻を無視するかのよに、私は嫌がる妻を脱がしにかかりました。

「辞めてって・・・・」

なんとか嫌がる妻をブラとパンティだけの下着姿にすることが出来ました。

「リョウ君がしないのなら私が先に妻をいただくね」

妻に近づき抱きしめてキスしようと思うとリョウ君が立ち上がりました。

「○○・・・俺のこと好き?」

そんなリョウ君を優しい眼差しで見つめる妻はリョウ君に「好きだよ」と一言だけ声に出して

リョウ君は私がいることなんかすっかり忘れるかの用に、妻をきつく抱きしめました。
リョウ君とのキスを私の目の前で見せつける妻の姿は私には倒れそうなくらいの衝撃でした。

本当に恋人同士の様に、長く続く二人のこれからを物語るかのようなキスでした。

延々と続く二人のキスを見ている私は完全に二人にとっては空気みたいな存在でしかないようです。
妻を見ていて少し腹立たしく思える私でした。

ようやく私がその場に居ることに気が付いたかのように二人の長いキスが終わると妻は恥ずかしそうに下を向いて私の目を見ることはありませんでした。

「それだけ俺に見せ付けるような激しいキスが出来るんだからそのまま続けて私に見せて欲しいものだね」

私は精一杯のやせ我慢と自分のプライドとで二人にそう言いました。

「わかりました。○○さへよければ」

リョウ君がそう言うと妻は私の目を見て私への確認をしているようでした。
そんな妻を見て私はコクリと一回頷くと、妻はリョウ君の傍へと行きキスを求めるようにリョウ君を見上げて見つました。

「いいのですよね?」

リョウ君も私にそう言って私の意志を再確認し、私が何も言わずに妻と同様にうなずくと妻を抱き寄せおでこにキスをし妻の唇を再び奪いました。

先程と違うのは明らかに妻がリョウ君のキスで感じ始めていることでした。

先程までだらっと下に降ろされた妻の両手がゆっくりとリョウ君の背中に回り自分のリョウ君を受け入れる意思を伝えたように見えました。

それを解ったのかリョウ君は妻の手を引きベットへと妻を連れて行く二人の後ろ姿を見て私は興奮しました。

ベットへと寝かされた妻はリョウ君に少し荒々しく服を脱がされ妻の程よく大きい胸が露にされ、リョウ君の右手が妻の敏感な硬くなった乳首へと愛撫します。

その瞬間妻の身体に電気が走ったかのようにビクっと反応し、眉間にシワをよせ妻の口から吐息が漏れたのです。

「はぁ・・・・」

リョウ君は妻の唇から自分の重ねていた唇をはずし妻の眼を見て

「○○好きだよ」と言うとゆっくりと妻の首筋から胸へとキスをし、敏感になった妻の乳首に吸い付きました。

「あぁぁ・・・・」

妻の両方の胸を鷲づかみにして弄ぶリョウ君は、左右の乳首を順番に舌で転がしては時々激しく吸いました。

その度に妻の身体が反応し、見ている私を今にも爆発させる程に興奮させてくれました。

リョウ君が少し妻の顔を見て妻の感じている表情を確認して、ゆっくりと妻のウエスト部分を手と口で愛撫しながら、妻の両脚を押し広げて顔を埋めました。

「あん・・・リョウ君・・・シャワー浴びさせて・・・」

リョウ君は妻の言葉を無視して妻の淫部を舌先でなめようとします。
妻は必死に両脚を閉じてリョウ君の頭を挟み込むようにし、リョウ君のクンニを拒むのでした。

「○○脚を開いてよ」

妻を見ながらそう言うリョウ君を妻は起き上がり、「シャワー浴びてないから辞めて」とリョウ君の頭を両手で持ちそう言いました。

リョウ君も起き上がり妻に向かって「○○・・・俺にも○○の全てを感じさせて」そう言うって妻の唇をまたも奪いそのまま二人は倒れこむように抱き合い先程以上に激しくお互いの唇と舌を貪るようでした。

何度見ても妻が私以外の男とキスする瞬間は耐えようのない嫉妬と興奮が私を襲うのでした。

「好きだよ○○」そう言っては妻の淫部に手を伸ばし、妻の濡れているであろ淫部に指で愛撫します。

「私も・・・あぁぁ・・・好きだよ・・・リョウ君」

妻もそう答えるとリョウ君の膨れあがったズボンの部分へと手を伸ばし撫でるように愛撫しました。

その瞬間私に射精感が急に走ったかと思うと次の瞬間、私の愚息は痙攣を始めドクドクとトランクスの中で射精し始めました。

刺激も与えないのに射精してしまう程、二人の抱き合い愛撫し合う姿は今思い浮かべても勃起しそうなほど強烈な興奮でした。

そんな二人に「そろそろもういいだろ?」私がそう言っても二人からは返事はありませんでした、

私の声にも反応しなかった妻は射精を済ませた私には嫌悪感さへ抱かせるのでした。

私の呼びかけに何も答えない妻は、私以外の男リョウ君の大きくなったものを自分の手で触り、自分はリョウ君に愛撫されながら激しいキスを繰り返していました。

私自信、射精する前程の興奮はありませんでした。

むしろ私の言葉を無視してリョウ君とキスする妻に苛立ちを覚えました。

そんな私に妻の声が聞こえて来ました。

「抱いて・・・」

その言葉で私は妻が本当にリョウ君に好意を持っているのは間違いないと確信しました。
好意ではなく、リョウ君に私と同じように愛情を抱いているのかもしれません。

江崎のときとはまったく違う妻の態度や眼差しは私をどんどん嫉妬ではなく不安にさせていきました。

そんな私の心の中も知らない妻はリョウ君に全てを委ね、生まれたままの格好にされ身体の隅々までリョウ君に唇で愛撫されていました。

「あぁぁ・・・リョウ・・・」

リョウ君ではなくリョウと呼ぶ妻・・・なぜか感じながら、そう呼ぶ妻を見て寂しさがこみ上げてきました。

「まゆみ!もう辞めてくれ!」怒鳴るように二人に向かって私はそう叫んでいました。

驚いたように妻は起き上がり慌てて私の方へとやってきました。

「パパどうしたの?」
「もう帰ろう」
「嫌だった?」
「・・・・・」

次に私へ妻からでた言葉は今までの妻なら決して言わなかった言葉でした。

「見てるのが嫌なら先に帰ってくれてもいいよ」

次の瞬間私は妻に始めて手を上げました。

私に手を上げられた妻は自分の頬を手で押さえてその場にしゃがみこみました。

「おい!何するんだよ!あんた何考えてんだよ!」

リョウ君が慌ててこちらにやってきて妻を抱きかかえるようにして私に向かってそう言いました。

私はリョウ君に何も答えずに逃げるようにしてホテルを出ました。

ホテルを出てしばらく歩き、妻からの電話を待ちましたが妻からの電話はありませんでした。

一人駅に向かい、新幹線の切符を買い新幹線に乗り込みました。

新幹線で何度も携帯を見ては着信メールはないかと確認はしますが妻からのメールはありませんでした。

車窓から流れるように消えていく景色を見ていて私の頭に浮かぶことは私がホテルを出てからの二人の行動を想像したものでした。

泣きじゃくる妻を慰めるように妻にキスをし、二人はいつの間にか激しいセックスをしているような想像ばかりでした。

興奮なんてモノはありませんでした。

一人家に着くと下の娘が「おかえり あれママは?」と不思議そうに私にそう聞きました。

「喧嘩しちゃった・・・ママはもう少ししてから帰って来ると思う」
「もぉ 喧嘩なんて辞めてよね」

娘がそう言いましたが私は娘に疲れたからと告げ、寝室へと行きベットの上に寝転びました。

天井を見上げてても私の頭に浮かんでくることは妻がリョウ君にだかれ感じている姿ばかりでした。

いつの間にか私は眠りに付いていました。

朝目が覚めると妻が私の隣で眠っていました。

少し安心し、私は妻を抱きしめるように身体をくっ付けましたが、妻は私を拒みました。

「怒ってるんだ」私がそう妻に言いましたが、妻からは返事は帰って来ませんでした。

あの日依頼、私と妻はどこかギクシャクしながらの生活を送り、勿論のこと妻とセックスするこはありませんでした。
お互いにあの日のことを話す訳でもなく、生活していく中での最小限度の会話をするくらいで、別々の時間に寝室へ行き寝る毎日でした。

ただいえる事は、妻とリョウ君とは毎日のようにチャットをしているのは間違いの無いことでした。

そんな生活が2ヶ月程続いたころの日曜日の昼頃のことでした。
妻が娘達と買い物に出かけたのですが、私は一人家に残りのんびりと過ごしていたときでした。

妻の携帯の着信音がキッチンのカウンターから聞こえて来ました。
私は妻が携帯を忘れたんだと思いましたが、わざわざ知らせる必要もないと思っているとまたもや妻の携帯が鳴りました。

明らかにその着信音はメールが来たことを告げるものでした。
いつもならそんなに妻の携帯を意識することなどなかったのですが、その日はなぜか妻の携帯が気になって仕方がありませんでした。

カウンターに行くと妻の白い携帯がピカピカとメールがあったことを知らせるように点滅しています。
今まで妻の携帯を見ることなんて考えませんでしたが、妻の携帯を見ていると自分の鼓動が激しくなるのを感じました。
妻は誰とどんなメールをしているのか・・・気になって仕方ありません。
夫婦といえども相手の携帯を見ることなんてありえないと思っていた私でしたが、妻との関係がギクシャクしていて妻がリョウ君とどんな状態かもわからない為、妻の携帯を手にしてしまったのです。

見てはいけない・・・いや・・・見てもいいだろ・・・私の中で二つの思いが駆け巡ります。

私は妻の携帯を開いてしましいました。
妻を信用していない私の初めての行動でした。

携帯を開くと着信メールが届いているのが直ぐにわかり、見てはいけないものを見ている罪悪感からか心臓の高鳴りはドンドン増して行くのです。
受信ボックスを見ようと携帯を触るとロックはかかっていませんでした。

受信ボックスを見て驚いたのは、リョウ君からのメールと同じくらいに飲み屋で一緒になったケンジ君からのメールもありました。

妻の携帯が2度鳴ったのもリョウ君とケンジ君からでした。

リョウ君からのメールは挨拶程度のメールや楽しそうな言葉のキャッチボールのようなものでしたが、ケンジ君からのメールはそうでは無く、私との関係のことなどの相談や妻を誘う内容のものでした。

さっき来たケンジ君からのメールの内容はこんな風でした。

(まゆみ大丈夫かな?この間結構落ち込んでいたから。何かあればいつでも電話しろよな。俺はまゆみの為ならいつでも力になるから。)

そのメールを見て以前のメールも見てみると

(明日の昼過ぎなら時間取れるから。近くまで行ったころ電話するよ)

私が予想もしなかったことを妻はしていたようです。

妻が送ったメールを見ると私とのこうなった経緯を伝えるメールや今のこの生活に耐えられないことなどがケンジ君に送られていました。

順番に見ていると妻からケンジ君に逢いたいよと一言だけ書かれたメールが送られていました。

妻はやはりケンジ君と逢っていたのでした。

それだけでも同様を隠せない私でしたが、ケンジ君にはありませんでしたが、リョウ君に送ったメールの中に何通か添付ファイルの付いたものがありました。
それは自分で写した妻の下着姿の上半身や下半身でした。

(おはよう。今日もお仕事頑張ってね)との内容で送られていました。

見てはいけないものを私は見てしまったようです。
見なければ妻にこれほど腹立たしく思うことはなかったでしょう。

私自信妻とギクシャクしてエッチな気持ちすら湧いて来ないほど妻との関係をどのようにすれば元に戻せるのかと毎日思っていたのに、それなのに妻は・・・

私はそっと妻の携帯を元の場所に置き、妻の帰るのを待ちました。

夕方のなり娘二人と楽しそうに戻って来た妻はカウンターに置かれた自分の携帯を見て
「あぁ~やっぱり家に忘れてたんだ。どこかに忘れたんじゃなくってよかった」そう娘達に言い、洗濯物を取り込みにベランダへと行きました。

私は娘二人に「今晩ママと少し大事な話がしたいので出かけてもいいかな?」と聞くと娘達も私達がギクシャクしているのはわかっていましたので、了承してくれました。

洗濯を取り込んで戻って来た妻に、「少し話ししたいことがあるから、夕飯の後少し出かけないか?」と言うと妻は
「改まって何の話し?話があるなら家で話せばいいじゃない」と不機嫌そうに私に目を合わせることもなくそう言いました。

私が一瞬ムッとした顔になったときに上の娘が私達に言いました。

「パパ私と理奈でカラオケにでも行くから家で話せばいいよ。それならいいでしょ?」
「お前達がそんなに気を使わなくってもいいんだぞ」
「ううん。丁度久しぶりに行きたかったからね。ね?理奈?」

私に目で合図を送ってくれる娘達に本当に悪いなと心からそう思いました。

夕飯を食べて娘達が気を効かせて出ていってくれた後、キッチンで後片付けをしている妻に

「少しいいか?」と言うと妻は何も言いませんでした、洗い物が終わると私の座るソファーの近くへと来ました。

「単刀直入に言うけど、ケンジ君と遭ってるんだろ?」

妻はそれまただついているだけのテレビの画面を見ていましたが、そう言った私の方を慌てたような顔をして見ました。

「どうなんだ?」
「・・・・・・」

何も言わずにまたテレビの方へと顔を向ける妻でしたが、私が「まゆみはいったい何を考えてるんだ!」と少し怒鳴るように言うと

「パパにそんなこと言われたくない!ケンジ君と逢って悪い?リョウ君だってそうじゃない勝手に怒って」
「勝手に怒る?お前がおかしいからだろ!」
「おかしい?どこがよ!大体パパが悪いんじゃない!自分から私に自由にしてもいいって言っておいて!」

妻がこれほど私にきつく言うことは今までありませんでした。

このときからあれだけ仲良かった私達夫婦の歯車がどこかで狂いだしたのでした。

「俺が悪い?確かに俺も悪いかもしれないけどお前はどうなんだよ!隠れて二人の男とこそこそと!」
「だったら最初からこんなことしなければいいいじゃない!私だってこんな風になりたくなかったわよ!」
「だから二人で話し合って決めたじゃないか!隠し事したりしないって!」
「全て話せる雰囲気?話したくったって話せないじゃない。どうせ私が悪いんでしょ!もういいわよ!」

そう言って妻は立ち上がり自分のバックを持ち家を出て行こうとします。

「何処行くんだよ!今から男の所にいくのか!」
「どうしてそうなるの!!どうせそんな風にしか思ってないんでしょ!!」
「あぁ思ってるさ!好きなようにしろよ!」

妻は私がそう言うと何も言わずに玄関のドアをバタンと閉めて出て行きました。

あまりの腹立たしさに私は机を蹴り上げ、ソファーのあったクッションまでも壁に投げつけました。
一人リビングのソファーに寝転び、怒りが治まるのを待ちましたが一向に治まることはありませんでした。

妻が出て行って2時間くらいしたころ娘達が帰ってきて私に向かって上の娘が言いました。

「パパ?ママと喧嘩したんでしょ?ママから電話あったよ。しばらくおばぁちゃんの所に行くって言ってた。私はパパ達の喧嘩の原因はよくわからないけど、ママを悲しますようなことだけはしないでね」

「わかってる。少しパパも頭を冷やしてからママと話をするよ。心配することないから」
「うん。わかった・・・パパお風呂に入ったの?私達入ってもいいかな?」
「あぁ 先に入ればいいよ」
「じゃぁお風呂入って寝るね」

娘達は自分の部屋に行き順番に風呂に入り、しばらくしてから寝に行きました。

私は風呂に入り缶ビール片手に妻にメールをしました。

(少しお互いに頭を冷やしてから話しをしよう。)

そう書き込み送信しました。

次の日の朝、娘二人が妻の代わりをしっかりとしてくれ、会社へと向かいました。

結局妻は次の週末になっても帰ってくることはありませんでした。
その間、妻のいない我が家は娘達が色んなことをしてはくれますが、私の方が娘達に気を使いいつものような訳にはいきませんでした。

日曜日の夕方になっても妻が帰って来ないため、私は妻の実家に妻を迎えにいくことにしました。

妻の実家に着き玄関のドアを開け「こんばんは」と挨拶すると妻の母親が出てきて「あぁ○○さん。入れ違いになったね。さっき家がやっぱり心配だからって帰ったとこよ」と笑顔にあわせてしっかり二人でやりなさい!といいたいような表情でそう言ってくれました。

私は妻の母に挨拶し、急いで車で我が家に戻りました。

家に着くとキッチンで洗い物を妻はしていました。

「迎えに行ったんだけど、入れ違いだったな。」私はそう妻に言いましたが、妻は何も言いませんでした。

「何か言えよ」と私が言うと洗い物を辞めて私の方を振り返った妻の顔はどこかいつもの妻と違ったように見えました。

「話があるからあの子達が寝てからにして」

いつもの暖かな妻の表情はありませんでした。どこか冷たさを感じるような妻の表情は私にとってとても辛いものでした。

娘達も風呂に入り、それぞれの自分の部屋へと行き、妻も風呂から上がるとリビングでテレビを見ている私の前に来て私が見ていたテレビを消しました。

「少しは冷静になったのか?」私の問いかけに妻は大きく息をはき話しはじめました。

「パパが隠さずに話せって言うから全て話します」
「あぁ そうしてくれ」
「実家に泊まったのは1日だけ、出て行った日はケンジ君と朝まで車で話してた。次の日は学生時代の智子のお家に行って色々話していたら前の日寝てなかったからいつの間にか寝てしまって。」
「・・・・・・・」
「その次の日から昨日まではケンジ君のところに泊まっていました」

淡々と無表情で次から次へと話す妻には驚きを覚え、そして同時に怒りもこみ上げてきました。

「なんなんだそれ!俺も娘達もこんなに心配しているのにお前はいったい何を考えているんだ!」

私が大きな声でそう言うと妻は声を詰まらせながら私に言いました。

「そうよ・・・パパが言うように私はそんな女なの・・・夫や子供がいても・・・別の男の所に行くそんな女なの!!」

最後の部分だけ声を荒げてそう言う妻でした。

「この間までリョウかと思えば今度はケンジかよ!お前はいつからそんな女になったんだよ!」
「・・・・・・」
「なぁ!!俺へのあてつけか!どうなんだよ!!」
「・・・・・・・」

何も言わずに下を向いてる妻でした。

「黙っていてもわからないだろ!なんとか言えよ!」
「・・・・・・・」

「こんな・・・私に・・・したのは誰?」

妻まゆみのその言葉は私の心の中を突き刺すように響き渡りました。

「今まであなたとギクシャクしてたとき・・・私を支えてくれたのはあなたではなく・・・ケンジ君だった・・・こんな私が嫌なら離婚してください」

妻は私に憎しみさへ抱くような表情で私を見てそう言いました。

「離婚するとか簡単に言うなよ!あいつらはどうするんだよ。お前がいない間、本当に俺に気を使って色々してくれたんだぞ。」
「・・・・・・・」
「俺が我慢すればいいんだろ!ケンジのところに行きたければ行けばいいさ!好きにしろ!」

私はその場を立ち、寝室へと行きました。

妻が後から寝室に来ることはありませんでした。

その日から心まで私以外に奪われた妻との同居生活が始まりました。

妻と言い合ったあの日から、妻は私と別の部屋で寝るようになりました。
当然そのことに娘二人も気が付かないわけもなく、必要以外しゃべらなくなった私と妻に気を使い、私達に話を振ってきたりと娘達は本当にこんな私達をなんとかしようとしてくれました。

単なる夫婦喧嘩とそのときは娘達も思っていたのでしょう。

今まで一番近くに居た妻の存在がこれほど遠くに思えたことはありませんでした。
私と話すときも笑顔すらなく、無表情で答えるだけの妻を腹立たしく思える毎日でしたが、私自信自分がまいた種だと思っていましたので妻には何も言いませんでした。

そんな生活の中私が一番気になることはやはり、リョウとケンジとの現在の妻とのことでした。

ある日いつもなら家事を終えて風呂に入ると私がリビングでテレビを見ていても「先に寝ます」と一言告げて客間へと寝に行く妻が珍しく私からは少し離れた場所には座っていましたが、私が見ていたテレビを見ていました。
バラエティ番組だった為、妻の様子を見ていると時々くすっと笑顔がありました。
久しぶりに見る妻の笑顔を見た私は、若い頃妻がみんなで集まっていたときにでも周りのみんなは大笑いしているのですが、一人くすっと笑うだけの妻を思い出しました。

私が妻を見る目も変わっていたのでしょうが、今まで空気のような存在だった妻ではないことを気付かされた瞬間でした。
テレビを楽しそうに見る妻に「ビールでも呑むか?」と久しぶりに妻へ話しかけました。

「・・・・・・」

妻からは返事はありませんでしたが、立ち上がりキッチンに行き冷蔵庫にある缶ビールを2本取り出して1本は私の前の机の上に置き、もう1本は自分で空けて呑み始める妻。

一瞬その行動に戸惑いはありましたが、私も妻が置いてくれた缶ビールを開けて呑み、一番気になる事を妻に問いかけてみました。

「まだあいつ達とは連絡取ってるのか?」

私のその問いかけに妻の動きが一瞬止まったように見えました。

「どうなんだ?」
「・・・・・・・」
「それくらい答えてくれてもいいじゃないか」

私がそう言うと大きなため息をつき妻が話し始めました。

「会ったりはしてません。・・・リョウ君とは時々メールはしています。」
「ケンジは?」
「・・・・・電話で少し話しはしています。」

妻はそう言ってビールを持ち立ち上がり「先にねます。」そういつもの一言を私の目もみずに客間へと行きました。

あの日依頼、パソコンも私がいるときにはしている様子もありませんでしたので、妻がさきほど言ったこともまんざら嘘でもないような気がしましたが、やはりケンジのことは気になる私でした。
その日久しぶりに私は情けないことですが、妻の脱いで洗濯カゴに入っている妻の薄いピンクのパンティをこっそり取り、寝室へと持って行き一人で慰めました。

妻の下着を自分の勃起したモノに巻きつけ、妻が私の知らないところで隠れてケンジにだかれていることを妄想しながら・・・

あっというまの射精でした。

射精し、妻の淫部の当たる部分へと私のモノから放出された白い男汁を見ているといったい何をしているのか・・・虚しさだけがこみ上げてきました。
そっと私のモノが付いた妻のパンティを洗濯カゴに戻す私の姿とその行為は自分を攻めるだけでした。

それから私は時々、妻の脱いだ下着を楽しむようになりました。
押さえきれない欲望を妻の下着によって解消し、その行為が終わると罪悪感と虚しさに襲われる日が続きました。

そんな行為も妻に気付かれない訳もなく、いつのまにか妻は自分の脱いだ下着を風呂場で直ぐに洗い風呂から上がると自分の寝ている部屋に干すようになりました。
以前の妻なら私がそんな行為をしている事に気付くと
「パパ!私の下着でエッチなことしてるでしょ!もぉ~変態なんだからぁ~」なんて言うのでしょうが、何も言わずに自分の下着をすぐに洗ってしまう妻は無言の軽蔑を私に投げかけている様に思えました。

そんな妻との生活が2ヶ月ほど続いたある日、私が会社から戻ると必要以外に私としゃべることもなかった妻が私が帰ると直ぐに話しかけてきました。

「明日出かけてきてもいいですか?」と目をそらしながら私にそう言う妻に私は「何処に行くんだ?ケンジと会うのか?」との私の問いかけに
「はい。・・・ダメなら辞めておきます」と俯きながら私にそう言いました。

「まゆみはどうしたいんだ?少し話を聞かせてくれよ」

私がそう言っても妻は下を向いているだけで何も答えませんでした。

「だまっていてもわかんないじゃないか。会いたいのか?」

そう言った私に妻は直ぐに答えました。

「会いたくなければこんなこと聞きません」
「そっか・・・ダメだと言っても会いたいなら隠れてでも会うだろな」
「・・・・・」
「ケンジって結婚していないのか?」
「・・・・・」
「どうなんだよ」
「離婚して・・・今は一人」
「そうなんだ。まゆみが会いたければ行けばいいし、どこかで俺のことを思う気持ちがあるのなら行くな」

私のその言葉に妻は何も答えることはありませんでした。

それから風呂に入り、娘達もいなかったために無言での妻との二人だけの夕食を済ませてお互い違う部屋へと寝に行く私と妻でした。

次の日の朝、以前なら妻に「パパ!起きなさぁ~い」と起こされていた毎日にでしたが、あの日依頼自分で目覚ましを掛けてその音で目覚める毎日でした。
朝食をとりにキッチンへと行くといつものように私が座ると妻からの「おはよう」との挨拶も無く、コーヒーと新聞が私の前に置かれ、トーストを焼き始める妻でした。

とくに今日ケンジに会う話も妻はしませんでした。

朝食をすませて身支度を終え会社へと向かう私は、妻からの「今日辞めておきます」の言葉を待ち望みましたが、その言葉を聞くことはありませんでした。

駅へと向かう毎日通いなれた道のりが遠く思えた私は、家に引き返し妻に「行くのを辞めてくれ!」と言いたい気持ちでいっぱいでしたが、私にその勇気は無くそのまま駅から電車に乗り会社へと向かいました。

会社に着き、今日の妻のことが気になって仕方なかったことも仕事の忙しさで、そんなことも思う暇も無いほど、時間に追われる私でした。

ふと気が付くとあたりは暗くなっていて時間を見ると7時を過ぎたころでした。

明日の準備を済ませて会社を後にし、家へと向かう私の足取りはとても重かったのを覚えています。
妻からのメールも電話もなく重たい足取りで我が家の玄関までたどり着き妻が私のことを思って行かないでくれることを少し期待しながら玄関のドアを開けてみました。

私の期待を裏切るように玄関のドアには鍵がかかっていました。

居ないのか・・・やっぱり行ったんだな・・・そんな言葉を心の中で思いながらバックから鍵を取り出し玄関のドアを開けて家へと入りました。

こんな関係になってからも私が家に帰ると一言「おかえり」とだけは言ってくれた妻も今日はいません。
寂しさがこみ上げて、リビングへ向かう足取りもふらついているようでした。

テーブルを見ると夕飯の用意はしてあり、メモが一緒に置かれてあり、見てみると おかえりなさい。温めて食べてください。早く帰るようにします。と妻の字で書かれていました。
ただそのメモを何度も読み返す私でした。

それを見ていたとき2階から階段を下りてくる足音がしました。

「パパお帰り。ママ出かけてるよ。ご飯温めようか?」と下の娘が私にそう言ってくれました。
「いたんだ。玄関鍵が閉まってたから居ないのかと思ったよ」
「ママも居ないし怖から鍵掛けてたんだ」

娘はそう言って妻の用意してくれた夕飯をレンジで温めてくれました。

手を洗い着替えて夕飯を食べていると娘が「パパお風呂入れようか?」と聞いてくれたので、「いいよ。シャワーで済ますよ」と言うと「私もそうしたんだ」とニコッと笑って自分の部屋へと戻って行きました。

夕飯を終えてシャワーを浴びて缶ビール片手にボーッとテレビを見ていると玄関が開く音がしたので、妻かと思うと上の娘でした。
上の娘も食事を終えて自分の部屋へと行ったころ、また玄関のドアが開く音がしました。

妻が帰ってきました。

戻って来た妻は私を見るなり「遅くなりました。今日はすみませんでした」そう言って自分の部屋に行き、着替えを持って風呂場へと行きました。

風呂場の扉が閉まる音を聞いた瞬間、私の頭の中に妻の脱いだ下着・・・そう浮かびました。
いつものように当然下着を洗う為に風呂場へと自分の下着を持って入っている妻ですので手に取ることは出来ないのですが、どうしてもどんな下着を着けていったのか気になる私でした。

そっと脱衣所を覗くとやはり下着はありませんでした。

妻が風呂から出ていつものように自分の寝る部屋へバスタオルに包み自分の下着を持ち「おやすみなさい」と一言私に声を掛けてリビングを出て行きました。
妻に今日のことを何も聞けなかった私は一人妻がケンジに抱かれてきたであろうことを一人妄想し自分のモノにそっと手を伸ばし一人慰めようとしましたが、やはり今日の妻の下着が気になりこっそりと妻が眠る客間の引き戸を開けました。

真っ暗な妻の寝ている客間を廊下の明かりが少し照らします。

薄明かりに照らされた客間にひかれた布団に眠る妻の姿と障子の窓の上に小さな下着干しに吊るされた赤い妻の下着が私の目に飛び込んで来て、気が付くと私は客間に入り妻の眠る頭元に佇んで妻を見下ろしていました。

寝ている妻と干された赤い下着を交互に見る私は、その下着をケンジに見せ、そして脱がされ感じる妻を想像しその場で自分のモノを扱き始めました。
それに気が付いたのか、それともまだ眠っていなかったのか妻は眼を開け、私のその姿を見て

「何してるの!出て行って!」大きな声ではありませんでしたが必死にそう言う妻でした。

次の瞬間、私は布団に包まる妻の布団をめくり、妻を押さえ込み無理やり着ているTシャツをめくり上げ必死に妻の乳首に貪りつきました。

「やめてって!」必死に抵抗する妻ですが、私も必死で妻のジャージをずらし、パンティをも下げました。

妻は脚をバタバタとし私を蹴ることまでしましたが。
無理やりに脚を開かせ間に入り、いきり立った私のモノを妻の濡れもしない淫部へ押し込みますが妻も抵抗するためになかなか挿入できません。

妻の両手を頭の上で押さえ付け、抵抗する妻に向かって言いました。

「ケンジに抱かれたんだろ!」
「辞めてって言ってるでしょ!」
「どうなんだよ!」
「辞めてって・・・」

少し声が弱々しくなる妻でした。

同時に今まで必死に抵抗をしていた妻の身体の動きも止まり、私は自分のモノにツバを付け妻の中に挿入しました。

「お願いだから辞めて」
「ここに入れて来たんだろ!!どうなんだよ!」
「・・・・・」

言葉と同じように妻を激しく突き上げます。

「おい!まゆみ!抱かれてきたんだろ!正直に言えよ!」
「・・・・・」

何も答えない妻でしたが、胸を激しく私にもまれながら、淫部も私の硬くなったモノで突き上げられているからか少し濡れてき、表情も必死に感じるのを我慢しているようでした。

「言えよ!」そう聞くたびに同じように妻を突き上げます。

「愛し合って二人でしたんだろ!」
「うッ・・・・」

一瞬妻の口から喘ぎが漏れました。

「嫌な俺に無理やりこんなことされて感じてるんだ!」
「・・・・・・」
「抱かれたんだろ!こんな風に」

苦痛かのような表情を浮かべて必死に耐えていた妻が

「抱かれました」そう言った瞬間に「いやぁ~~~~~~」と大きな声を上げて私から顔を背け、妻が絶頂を迎えたようでした。
「抱かれたんだな。よかったんだろ!」
「あぁぁ~~~いやぁ~~~辞めてぇ~~」

私に犯されながら感じる妻でした。
嫌がりながらも決して感じていると答えない妻は私に付かれながら、「逝くぅ~~~」とは言わずに「いやぁ~~~~」と声を上げながら何度も絶頂を迎えました。

そんな妻を見ても私の興奮は最高潮に達し、逝きそうになり妻にキスしようとしました。

そのとき私のキスを避けて顔を背ける妻を見た瞬間。私の興奮は一気に冷め、動きが止まってしまいました。

妻は慌てて私から離れ、恥ずかしそうに胸を押さえて、Tシャツを着そしてパンティとジャージを身につけて部屋の隅に行き

「お願い・・・出て行って・・・」

脅えるように私を見てそう言う妻を私は一瞬だけ見て部屋を出て行きました。

その日から夫である私が妻であるまゆみを夫婦でありながらも妻がケンジと会って帰って来た日には無理やり犯してしまうそんな日が続くのでした。

妻まゆみとの間にすっかり深い溝がが出来た心の繋がっていない夫婦の関係を続けることはお互いにとても辛い毎日でした。
初めて嫌がる妻を無理やり犯す様に抱いてから、私は妻がケンジと会って帰って来た日の夜には妻の寝ている部屋へと行き嫌がる妻を無理やり犯し続けました。

家に帰って来て風呂に入り洗濯をして私に「先に寝ます」と一言だけ目も見ないで自分の寝る客間へと行く妻に私も何も言わないで、娘たちが寝静まるのを待ち妻の寝ている部屋へと行くのでした。

そっと引き戸を開けるとスースーと寝息を立てて寝ている妻の布団にそっと入ります。
妻は私が布団に入って来たのが解ると最初の数回は抵抗しましたが、いつのまにか仰向けになりただ目を閉じてじっとしているだけになりました。

そんな妻の着ているものを興奮を抑えきれずに荒々しく脱がせて妻の両脚を開き先程までケンジのもので満たされたであろう妻の淫部をマジマジと眺めてから私の唇と舌で丹念に舐めるのでした。
妻から喘ぐ声は漏れません。

ただじっとしているだけの妻でしたが私自信、そんなマグロ状態の妻にもその時は逆に興奮していたように思えます。
いつものようにじっとしている妻の淫部を舐めて妻の乳房や身体中を綺麗にするように私は舐め、自分のいきり立ったモノを妻の淫壷へと挿入するのでした。

挿入する時にはじっとしている妻も「うっ・・・」と一瞬声を上げます。

「今日は何回したんだ?」
「いっぱい感じたのか?」
「ケンジのと俺のどっちがいい?」
「アナルも入れられてるのか?」
「中に出したのか?」

何も答えない妻に一人、病的に質問攻めして勝手に果てる私でした。
今から思えば本当にその頃の私はどこかおかしかったのだと思います。

昔からの妻と共通の友人達もその頃心配をして男性の友人は私を女性の友人は妻の話を聞きなんとか私達を元に戻そうと努力してくれました。
しかし女性の友人から妻が友人に話すことは私のことは非難ばかりで、ケンジとのことは楽しそうに話すと聞きました。

女性の友人は妻とケンジが関係を持っていることも知っていました。
男性の友人は妻とケンジが関係を持っていることを知ると皆、許せない、直ぐに別れろと私に意見してくれました。

そんな友人達も私達が長い時間そんな関係を続けていると、知らぬ間に遠ざかって行きました。

愛する妻が浮気をしているのに、それに何も言わない夫。夫のことを非難ばかりし別の男のことばかり話す妻。
友人達のように普通の男女であればどうして一緒に暮らすのか解らなかったのでしょう。
勿論妻がなぜそうなったのかのきっかけを私も妻も友人達には話さなかったからです。

そんな頃いつものようにケンジと逢って帰ってきた妻を私が無理やり抱こうとしたとき妻の口から思いもしない言葉が出て来ました。

ただじっとしている妻に私が挿入しようとしたときでした。

「もうこんな関係終わりにしませんか?」

薄明かりの中、私の顔をじっと見つめながらそういう妻でした。

「終わり?どういうことだ?」
「はい・・・もう心も身体も私は限界です。あなたと一緒に暮らすことは出来ません。」
「出て行ってケンジのところに行くってことか?」
「いいえ・・・一人で暮らそうと思ってる」
「子供達にはなんて話すんだ?」
「あの子達には、もう話しました。離婚するかはわからないけどパパと別々に少しの間暮らそうかと思ってると」
「それでどう言ってるんだ?」
「二人共悲しそうにしてたけど、パパの面倒を見てあげてと頼むと一応解ったとは言ってくれた」
「どうしてそんなこと勝手に話しするんだよ!」
「このままこんな関係を家で続ける方があの子達にとって辛いだけだと思うから」
「俺は何も変わってないぞ!お前が勝手に男に惚れるからじゃないか!」
「・・・・・・」
「俺はそんなこと許さないからな!」
「私が悪いんです。現実から逃げようとケンジ君にどんどん惹かれていったのだから」
「それは俺のせいでもあるだろ!お前一人が悪い訳じゃないだろ?」
「・・・・・・・」
「もう一度やり直せばいいじゃないか!」

妻はこらえていたものを一気に吐き出すように大粒の涙を流して私を見て言い出しました。

「無理なの!もう無理なのよ・・・私は・・・あなたと一緒にいれないの・・・」
「ケンジが好きだからか?俺よりケンジがいいからか?」

妻は私がそう言うと首を何度も横に振りました。

「じゃあどうしてなんだよ!」

少しの間何も答えなかった妻が唇をかみ締めながら言い始めました。

「私が家を出て行ったとき・・・実家に帰ったときにね・・・」
「あぁ 俺と喧嘩したときだろ」
「うん・・・あの日・・・友達のところに泊まってないの」
「え?どこに泊まったんだよ」
「ケンジ君に電話したんだけど・・・丁度出張で居なくって・・・」
「・・・・・・」
「ファミレスで時間潰していたんだけど閉店になったから・・・どこか開いてるお店に行こうと歩いているときに声掛けられたの」
「・・・・・・」
「変な人かと思ってずっと無視して歩いていたんだけど、私がファミレスに居たの知っていて何かあったの?とかずっと話してくるから・・・」
「それでついていったのか?」
「丁度タクシーが通ったから、タクシーに乗ろうとしたときに、腕組まれてとにかく楽しいことしよう!って引っ張って走らされたの」
「・・・・・・」
「走ってるとなんだかすっとして・・・」
「一緒にどこかへ行ったんだな」
「うん・・・」
「抱かれたのか?」
「・・・・・・」
「そうなんだな?」
「うん」

妻の頷きながら「うん」と答えた姿を見たときはショックでした・・・

ケンジのことだけでもいっぱいいっぱいだった私は、それを受け入れることはそのときはできませんでした。

結局その3日後、妻は家を出て一旦実家へと行きました。

妻がいなくなって娘達は妻のいる実家に週末近くになると泊まりに行き、その他の日は私の面倒を文句一つ言わないで良くしてくれました。
必要以上にしゃべることもしなかった妻との生活でもいなくなった後よりも良かったように思えました。

1ヶ月ほど経った頃に娘から妻が仕事をしだして、アパートを借りたと聞きました。

その間私の頭の中にはケンジとのことよりも妻が声を掛けられ、楽しそうに男とはしゃぎ、いつの間にかホテルに行き抱かれていることを思い浮かべては腹立たしさと悔しさで一杯でした。
興奮はまったくありませんでした。

スポーツクラブに通い始めて、どんどん綺麗に若々しくなって行った妻に私自身が喜び、そして私の性癖から江崎と関係を持たせ、リョウやケンジとのことを何度も何度も思い出してもそのときの私にはまったく興奮を覚えることはありませんでした。

自分自身妻を愛していなくなったのかとも思いました。

そんなある日、仕事を終えて家に戻って来ると下の娘がリビングで泣いているので娘にどうして泣いているのかと聞いても何も答えてくれませんでした。
何度もどうしたのかと聞いてみても「大丈夫・・・」と答えるだけで、しばらくすると自分の部屋へと行きました。

次の日、会社でそろそろ昼飯を食べに行こうかと思っていたときに上の娘からメールがありました。

(パパ今晩遅くなるかな?家以外で少し話したいんだけど)

私はそんなに遅くならないと娘に返事を送ると娘から駅前のファミレスに来て欲しいと時間を記して返信がありました。

仕事を終えてファミレスへ行くと上の娘だけが一人で私を待っていました。

「すまんすまん。待たせて。何か食うか?」
「ううん。家で用意してあるから、このコーヒーだけでいいよ」
「そっか。ところでどうしたんだ?」
「ママのことで・・・」
「ママがどうかしたのか?」
「うん・・・理奈がね」
「理奈が?」
「理奈がママのアパートに行ったときにね・・・」
「うん。どうかしたのか?」
「・・・・男の人がいたのを見たみたいなの」
「そっか・・・それでこの間泣いていたんだな」
「パパは知ってたの?」
「・・・あぁ」
「そうなんだ・・・離婚するの?」
「・・・・・・」
「あのママが・・・信じられないよ・・・」
「とにかくお前達は心配するな。理奈にはパパから話をするよ」
「・・・・パパ・・・ママのこと許せないの?」
「パパもよくわかんないんだ・・・」
「・・・・・・」
「理奈は家にいるのか?」
「・・・うん・・・いるよ」
「そっか・・・じゃぁ帰ろう」

そう言って泣く娘を連れて我が家へ帰りました。

家に戻ると心配そうに下の娘が私達を待っていて私を見た瞬間、「パパ・・・お願い・・・ママを」とワンワン泣き叫びました。
そんな二人の娘を見ると私自身も泣かずにはいられませんでした。

いっきに今までモヤモヤしていた私の胸の中で何かが弾けたような気がして、私は娘達に妻が住んでいるアパートの場所を聞き、夕飯もとらずに妻の住むアパートへと向かいました。

娘に聞き車で探して見つけた妻の住むアパートは2階立ての少し古びれたモノでした。
娘に聞いた部屋の前まで来て私はドアの横にある呼び鈴を押しました。
ピンポーンと昔ながらの呼び鈴の音がします。

ガチャ・・・とドアの鍵が開く音がすると少しだけドアを開けて私が来たのを覗き窓から見たのかわかっていたように出て来ました。

「どうしたの?」と少し開けたドアから顔を出し私にそう言う妻でした。

「ケンジが来てるのか?」
「え・・・・うん」
「話しをさせてくれないか?」
「・・・今度ではダメかな?」
「理奈が見たんだよ・・・お前達のこと」
「・・・じゃ少し待ってくれる」

妻はそう言ってドアを閉めてケンジに話をしに行ったのでしょう。

長い間私は待たされ、もう一度呼び鈴を押そうかと思ったときにドアが開き、妻が出て来て「どうぞ」と私を部屋の中へと入れてくれました。
狭い玄関にはケンジのものと思われる靴が置かれ、小さな下駄箱の上には赤いバラの一輪挿しが飾られていました。

部屋に入ると一緒に夕飯を食べていたのか小さなテーブルには妻が作ったであろう料理が置かれていて、ベットにもたれてこっちを見るケンジがいました。

「ご無沙汰してます」そう私の顔を見て言うケンジに私は「ご無沙汰?よくもそんなことが言えたもんだな」と言うと妻が「喧嘩するのなら帰って」と私に血相を変えて言いました。

私は小さなテーブルのケンジがいる反対側に座り、こみ上げて来る怒りを抑えながら話し始めました。

「あんたはまゆみをどうするつもりなんだ?結婚でもするのか?」
「はぁ?結婚?しませんよ。そんなめんどくさいモノ」
「ふざけるなよ!じゃぁまゆみとはどうなんだ!」
「ふざけてませんよ。私も彼女も結婚なんて考えてませんよ」
「じゃぁまゆみとどうしたいんだ」
「どうもこうもないですよ。反対にあなたに聞きたいくらいですよ。あなたの方こそ彼女をどうしたいんですか?」
「俺はまゆみとは離婚はしない。」
「それが彼女を苦しめていることが解らないのですか?」
「苦しめている?」
「そうですよ。あなたの勝手な行動で彼女は心が病んでしまったんでしょ?それすらわからないのですか?」
「俺だけのせいでもないだろ・・・」
「そうですかね。もしもですよ、私が今いなければ彼女はどうなりますか?あなたに今の彼女を支えられますか?」
「支えることなんてできませんよ!あなたは彼女を性の捌け口にしているだけでしょ!まだわからないのですか!」
「お前にそんなこと言われる筋合いはない!とにかくまゆみとは別れてくれ!」
「それは私が決めることじゃないですよ。彼女が決めることですから。今彼女にとってあなたと私がのどっちが必要か彼女に聞いてみればいいじゃないですか」

ケンジは自信ありげに妻を見ながらそう言いました。

「まゆみは家に戻る気はないのか?香奈や理奈達が心配ないのか?」

私が妻に向かってそう言うと妻は少し考えて言いました。

「心配です・・・でもそれよりあなたと一緒に暮らす方が今の私にとっては辛いことかもしれません。ごめんなさい」
「そうなのか・・・じゃぁ香奈と理奈はどうするんだ?」
「あの子達には私から話をします。解ってもらえるように」
「理解できる訳ないだろ・・・そんなこと」

私がそう言ったときにケンジが少し笑いながら私に向かって言いました。

「じゃぁ娘さん達にあなたがいろんな男に母親を抱かせたんだって理解してもらうしかありませんね」

その言葉を聞いた瞬間、私はケンジを蹴り飛ばし、ケンジも私に殴りかかってきました。
妻が必死に泣き叫びながら私を止めようとしますが、私の怒りは収まることはありませんでした。

しばらく殴りあった私とケンジは妻の必死の仲裁によって少し冷静さを取り戻しましたが、私はその場にいるとまたケンジに殴りかかりそうなので妻に「とにかく一度家に戻って来い」と言い残し家へと帰りました。
家に戻ると私の腫れ上がった顔と鼻血で汚れた服を見て娘達は驚き、そして泣き出しました。

そして下の娘がそんな私を見て寂しそうに「パパ・・・もういいよ・・・」そう言ったのを今も忘れることは出来ません。

自分の性癖から招いてしまったことを泣きじゃくる二人の娘を見ながら後悔する私でした。

ケンジと殴りあった日から、娘達との3人での生活も娘達は娘達で妻のことには触れないようにとしていて、私も仕事が早く終わり家に帰ったときに娘達がいると今までに無いほどに二人の娘といろんな会話をするようにしていました。

3人共に妻のことが気にならない訳では無かったでしょうが、妻が居るとき以上に娘達の存在が近くに感じる毎日に私は救われていたのかもしれません。

しかし娘達も自分の部屋に行き、私一人になると妻のことを考えずにはいられない毎日で、私の心の中には妻を許せない自分と、そうでない自分が毎日のように戦っているようでした。
仕事先や外出したときに何事もないように楽しそうに二人で歩く同年代の夫婦を見るたびに、妻と何もなかった頃のことを思い出してはあの頃に戻ることは無いのだろうなと思い、どうして私達夫婦だけがこんなことになったのかと後悔と腹立たしさで胸が締め付けられる思いでした。

久しぶりに娘二人と外食に出かけたときのことでした。

3人で食事をを楽しみ、そろそろ帰ろうかと思ったときに下の娘がポツリと誰にともなく言いました。

「ママは私達のこと捨てたんだね・・・」

上の娘が慌てて怒りました。

「理奈!!何を言い出すのよ!ママのことは言わないって約束したでしょ!」
「だって・・・お姉ちゃんは我慢できるの?私は出来ないよ・・・」
「我慢できるわけないでしょ! 子供じゃないんだから諦めるしかないでしょ!」
「諦められないよ・・・本当にママは私達より男の人を選んだの?」
「もう辞めてよ!ママだって好きで出て行ったわけじゃないでしょ!色々考えて出て行ったんだから!」
「わかってるよ・・・わかってるけど・・・ママは男の人と毎日楽しくいるんでしょ・・・許せないよ・・・そんなこと」
「楽しくしているかどうかわかんないでしょ。もう辞めよこの話は。わかった?」

ショックでした・・・いつまでも子供だとばかり思っていた娘達がこんなに私と妻に気を使い自分達の思いを我慢しているとは。

家に帰り下の娘は風呂も入らずに、そのまま自分の部屋に行き泣きながら寝てしまったようでした。
上の娘が風呂から出てきて私の前に座り、私の飲んでいたビールを持って来たコップに入れて飲み始め私に話し始めました。

「あの子ショックだったんだと思う。私もママが男の人と一緒だと思うだけでもショックだったから。尚更それを目にしたのだからね」
「そうだな・・・」
「私も理奈も信じられないの・・・あのママが男の人を選んだなんて・・・考えたくないんだよ」
「お前達がそう言ってくれるだけでパパは十分だよ」
「どうして?パパはママを許せないでしょ?」
「毎日そのこと考えてるよ。反対にお前達はママがもしこの家に帰って来ることがあれば許せるか?」
「・・・・・・・・・・・・・」
「そんなことお前達に聞く俺が悪いよな。すまない」
「許せるかどうかわかんないけど・・・戻って来て欲しいと思う気持ちは少しはあるよ」
「そっか・・・すまないな辛い思いさせて」
「辛いのはパパもでしょ・・・」

上の娘は我慢していたモノを押さえることが出来なくなったのか泣き出し私に向かってこう言いました。

「パパぁ・・・ママが病気だと思ってぇ・・・お願いだからぁ・・・ママの病気を治して・・・パパしかいないの・・・ママを治せるの」

必死に泣くのをこらえながら大粒の涙をこぼし、必死に私にそう訴える娘を私は娘が小学生の頃依頼、強く抱きしめました。

そんな娘を抱きしめながら私の中でモヤモヤしていたものが一気に晴れ上がりました。
友人や人にどう思われようが、どんなことがあっても妻を攻めずにこの家に戻って来さそうと。

私は娘を部屋まで連れて行き「心配するな。パパがなんとかするから」と告げてリビングに戻りました。

リビングに戻った私は妻が携帯を変えてないことを願いながら妻の携帯番号を出し発信ボタンを押しました。
何度か呼び出し音が鳴っても妻は出ません。あと数回呼び出して出ないのならメールしようと思ったときに妻が出ました。

「もしもし・・・」小さな声で脅えたように電話に出る妻でした。

「携帯変えてなかったんだ?」
「うん・・・どうかした?」
「明日時間無いか?少し話がしたいんだ」

そう言ったときに後ろからケンジの声で「誰なの?」と聞こえて来ました。
一瞬ムカッとしましたが、さっきの娘の姿を思うと不思議と我慢することが出来ました。

「話し?何の?」
「お願いだから少し話がしたいんだ」
「わかった・・・仕事終わってからなら」
「じゃぁ7時頃でもいいかな?電話するから」
「はい。わかりました」

そう言って電話を切りました。

電話を切った後、妻とケンジが今何をしていたのか直ぐにわかりました。

こんな私達3人のことも何も知らずに二人でセックスしていることに不思議なくらい冷静でいることが出来ました。

翌日、仕事が終わり妻の携帯に連絡をしてから、妻の住む近くの駅前の居酒屋で妻と会うことにしました。

私の方が先に着いたのか、店に入ると妻はまだ来ていませんでした。
一人でビールを注文し、飲んでいると妻が店に入ってくるのがすぐにわかりました。

久しぶりに見る妻は以前の妻よりも一段と若々しく見え私が言うのもなんですが、いい女に見えました。

「ごめんなさい。少し明日の用意頼まれて」
「なんの仕事してるんだ?」
「介護の仕事してる」
「そっか大変だろ?」
「うん。毎日クタクタになるかな」

そう言った妻の笑顔は久しぶりに見る妻の笑顔でした。

「ケンジとは一緒に暮らしているのか?」
「ううん・・・昨日はたまたま来ていたの」
「そっか。どうなんだ?ケンジとは?」
「どうって?」
「上手くいってるのか?」
「わかんない・・・」
「今の生活は楽しいか?」
「・・・・・・・」
「楽しくないのか?」
「毎日大変かな・・・仕事もしてるから」
「久しぶりに見ると綺麗になったな」
「そうかな・・・あなたも変わったね」
「そうか?カッコよくなったか?」
「少し・・・老けたね」
「なんだそれ?? まぁ苦労してるからな」
「ごめんなさい・・・」

そう言って俯く妻でしたが、私自信ここへ来るまで妻に会ってどんな話をしようか、いきなり顔を見て妻が言うことに腹が立ち殴ってしまえばどうしようかなど考えていましたが、以前に話すときよりもすらすらと話せることが自分でも不思議でした。

「昨日さ・・・香奈に言われたんだよ」
「香奈が・・・元気にしてる?あの娘達」
「俺の前では元気にしてくれてるよ」
「・・・・・・」
「理奈はまだ子供のところがあるから時々泣いたりするけど」

そう話したとたん妻の眼は真っ赤になり涙で一杯でした。

「ごめんね・・・」
「香奈は本当に俺にも理奈にも気を使ってお前の代わりしてくれてるよ」
「うん・・・」
「けどな、昨日我慢してたんだろな今まで・・・大声でワンワン泣いて俺に言ったんだ」
「・・・・・・・」
「お前を病気だと思って治してくれってさ・・・」

妻はハンカチで鼻を押さえて何度も何度も「ごめんね・・・香奈・・・ごめんね・・・理奈」と言い泣き崩れてしまいました。

「誤るならあいつらにそう言ってやってくれよ・・・」
「俺はお前のしたことに何も言うつもりはない。」
「これからもお前のしたことで苦しむだろうけど、それも俺にも原因があるから。」
「勿論まゆみも俺がしたことや言ったことで苦しむだろうけど一度考えて欲しいんだ」

妻はじっと下を見つめたまま私が言うことを聞いていました。

「どうかな?考えてくれないか?」

しばらく何も答えずに下を向いたままの妻が私の方を見て言いました。

「気持ちは物凄く嬉しい・・・けどもう一度あなたを以前のように見れるかどうかはわからないから」
「それは俺も同じさ。けどお互い前向きに考えれば変われるかもしれないだろ?」
「あなたは私を許せる?昔の私とは違ってしまったのよ・・・」
「わかんないさ俺にも・・・けど俺は諦めない。確かにまゆみが言うようにまゆみが嫌で嫌で仕方ないと思うときもある」
「・・・・うん」
「それはお互い様じゃないかな」
「それはそうだけど・・・ケンジ君はね・・・あなたとは全然違うの・・・好きな音楽も似てるし、私が興味持つものも興味持ってくれるし」
「まぁ確かにまゆみと俺は全然好み違うからな・・・」
「そうだったね・・・全然好きな音楽も食べるモノの好みも違ったしね」
「俺にいつも合わしてくれてたからな」
「あなたには悪いんだけど・・・こんなに何もかも合う人っているんだってケンジ君といると思うの」
「そっか・・・セックスも合うんだな」
「・・・・うん そうかも知れない」
「ケンジ無しでは生きれないか?ケンジのセックスがなくなれば生きていけないか?」

私は穏やかに話していたつもりがいつの間にかセックスの話題になったとたん変わってしまいました。

「またそんな言い方するでしょ・・・」
「すまない・・・つい・・・けどそんなにいいのかケンジのは」
「もぉ辞めよその話は」
「愛されてるのか?ケンジに」
「わかんない・・・」
「なんだそれ?」
「いいんだ・・・愛されてなくっても」
「俺にはまゆみの身体目当てに思えるときもあるけどな」
「そう感じるときがあっても一緒に居て楽しいって思って・・・おまけに抱かれてる女なのよ・・・今の私は」
「・・・・・・」
「そんな私を愛せるわけないでしょ・・・」

妻は本当に身体を震わせるようにワナワナさせて真っ赤な目をして寂しそうに私を見てそう言いました。

「私の身体目的って不安で不安で仕方なくってもケンジに抱かれて喜んでいる私なのよ」
「どうして解っているのに・・・そこまで」
「あの娘達が言うように・・・病気なんだね・・・」
「今ケンジと一緒にいると楽しいって言ったじゃないか!!なのに病気だって思うんだったら辞めてしまえよ!!ケンジなんか辞めろよ!!」

周りの客達が私を見るほど大きな声で妻にそう言いました。

「不安になって何度も辞めようと思ってもケンジに抱かれると・・・また抱かれたいって・・・」
「お前は何処まで堕ちたんだよ!ケンジにそこまでされて・・・俺がケンジと話をしてやる!」

そう言った私を大きな眼に涙を一杯浮かべて私を見つめて妻が首を何度も横に振りました。
私が次の言葉を話そうとする前に妻が私を制止するように言いました。

「パパ・・・ありがとう・・・その気持ちだけで十分だよ」

真っ赤な目をし、涙を流しながらも久しぶりに私に、にこりと微笑みながらそう言う妻でした。

「とにかく一度ケンジと話をさせてくれないかな?」

私を見て泣きながらも少し穏やかな表情をしていた妻にそう問いかけてみました。

「また喧嘩になっても嫌だから・・・」
「絶対にこの間のようなことはしないから。週末には来るんだろ?」
「いつも来るから来ると思うけど・・・ケンジもあなたと冷静に話し出来そうにないと思うから」
「そうだろうな・・・けど俺は今なら何を言われても我慢できるよ。とにかく一度話をさせてくれ」

しばらく妻は何も答えませんでしたが、思いつめた表情で

「・・・ケンジに話をしても・・・何も変わらないよ・・・きっと」

私をじっと見つめてそう言う妻はやはり、先程少し以前のような妻を感じましたが、私からは距離のあることを思い知らされました。

「わかったよ。まゆみがそう言うなら無理には会わない。けど・・・俺の妻で無くなってしまうことは仕方のないことだけど、あいつらの母親であることだけは辞めないで欲しい」
「・・・・・・」
「二人共、お前がケンジといることが信じられないと思っているからな」
「うん・・・わかった・・・」
「じゃぁ元気でいろよ」

私はそう言ってレシートを取り店を後にしました。

しばらく妻がどおしているのかも解らない日々が続き、私と娘二人との妻を抜きにした生活もなんとか落ち着いて来た頃でした。

会社の車でたまたま妻が住む近くを通りかかった時に、信号を待つ私の車の前を妻とケンジが仲良さそうに横断歩道を渡っているのを見つけてしまいました。
私の車は先頭から3台目だったので妻とケンジは気が付くことはありません。

妻とケンジを見つけた瞬間、身を伏せる私が居ました。
何も隠れることなんてないはずが二人を見た瞬間、身を伏せて二人の様子を伺う私は妻の楽しそうにケンジに話しかける姿に心が痛みました。
心が痛むと同時に、すでに私の妻ではないことを痛感させられたようでした。

家に帰った私は娘二人を前にして娘達に話をしました。

「今日、ママを見かけたんだ。楽しそうだったよ・・・パパはお前達のパパであることは変わりない、そしてママもいつまでもお前達のママだってことは解るよな?」

私がそう言うと下の娘が「やっぱり離婚するの?」と不安げな表情で私に向かってそう言いました。

「それはママと話し合って決めるけど、パパは今までなんとかママがこの家に戻れるようにと考えてきたけど、ママにはそれは無理かもしれない」

「パパが諦めればママが戻ろうと思っても戻ってこれないでしょ」上の娘が訴えるように私にそう言いました。

「ママが戻って来たいと思えばパパは何も言わないさ。けどパパのせいで辛い思いをしたからママは家を出たんだ。それはお前達もわかってやって欲しいんだ」
「そんなの解ってるよ・・・」
「ママはお前達のことを考えてパパと暮らす方がいいと思っているよ。経済的にもな・・・けどお前達がママと暮らしたいと思うのならママと暮らせばいい。一度二人共考えて欲しいんだ」
「・・・・・・・・・・・・・・・」

娘達は何も言いませんでした。

下の娘は泣き出し、そして上の娘が下の娘を抱きかかえながら私に言いました。

「そんなの決められないよ・・・どうしてそんなことを言うの?今まで通りにママが帰って来るの3人で待てばいいじゃない。パパがママと暮らすのが嫌になっただけじゃないの!逃げたいんでしょ!ママから」
「逃げたりしてないさ。パパは今でもママをこの家に戻らせたいさ。けどそれでママが辛くなるから・・・」
「そんなのわかんないでしょ!パパが勝手に思ってるだけじゃない!私がママに逢ってくるよ!」

返す言葉がありませんでした。

妻にも娘にも自分勝手な私のせいでここまで辛い思いをさせる自分が本当に情け無くなりました。
生きる気力が無くなるって気持ちはこんなものかと初めて知りました。

呆然とする私を見ながら娘二人は私に向かって「今からママの所へ行ってくるから」そういい残して出て行きました。

一人我が家に残った私は自分を攻め続けました。

そのとき私の頭の中に娘達が妻の所に行って、もしケンジがいると・・・血の気が引いていくようでした。
私は慌てて携帯を取り出し妻に連絡しました。お願いだ電話に出てくれ!早く出てくれ・・・そう心の中で叫びながら妻が電話に出るのを待ちました。

「もしもし?」妻のその声を聞いた瞬間ほっとした気分になりました。
「すまない突然電話して・・・今ケンジは来てるのか?」
「え??・・・あ・・うん」

少し言いにくそうに妻がそう答えました。

「香奈と理奈がそっちに行くんだ!」私は必死に妻にそう訴えました。
「え??どうして?」
「とにかくケンジを帰らせてくれ!頼むから!」

慌てて必死に訴える私のその声から妻もすぐに「わかった。とにかくまた連絡する」と言って電話を切りました。

なんとか間に合えばいいが・・・そう祈るしかない私でした。

静まりかえった我が家で何もしないまま、ただじっとしてるだけの私の携帯が鳴り、その音が静まり帰った我が家に響き渡りました。

「何かあったの?」妻からの電話でした。

私は家でのことを妻に電話で伝えると妻は少し戸惑っているようでしたが、二人の話を聞いて、また私に連絡してくれると告げて電話を切りました。

その日の夜遅くに娘二人を自分の所に泊めるのでと連絡がありました。

次の日何度も鳴るインターホンの音で私は目が覚めて慌ててインターホンを取ると娘二人の後ろに妻が下を向いて立っている姿がインターホンのモニターに写っていました。
慌てて玄関の鍵を空けに行きドアを開けると娘二人が「おはよう。ママに送ってもらったよ」とニコニコして私に言い私と妻を残し家に入って行きました。

妻を見ると顔を引きつらせながら、「送ってきただけだから帰るね」と言い残し帰ろうとする妻に「上がっていけよ」と私が言うと妻の動きが止まりました。
妻は振り返り「上がれないよ・・・あの娘達と一晩話せてよかった。ありがとうね連絡くれて」そう私に言いました。

「一緒に朝飯でも食っていけばいいじゃないか」
「ううん・・・今日は帰る・・・今晩時間あるかな?」
「いいけど」
「じゃぁ私の所に8時に来てくれるかな?」
「わかった。8時に行くよ」

私がそう答えると妻は深々とお辞儀をする姿は私だけにでは無く、妻が暮らしなれた我が家全体に対して妻の今の気持ち全てを表しているかのようでした。
深々とお辞儀を終えた妻は暮らし慣れた我が家とは反対方向を向きゆっくりと歩いていくのでした。

妻のその姿はとても寂しそうで私に対する思いや、それ以上に愛する娘達への思いに答えられない自分の辛さを物語るかのようでした。
ゆっくりと遠くに消えていく妻のその姿を見て、私は涙が止まりませんでした。

部屋に入ると娘達は「ママ帰ったんだ・・・」と二人が私を見てそう言うと上の娘が「ママと朝まで話してたの。ママと話せてよかったよ」と私に言うので「ママも一緒のこと言ってたよ。お前達と話せてよかったって」
娘二人の顔には、なんの不安な表情もありませんでした。

母娘で一晩中色んな話をしたのでしょう。私は詳しくも聞きませんでしたし、娘達も私には「パパ、ママが戻って来るの待とうね」と言うだけでした。

夜になり私は妻の住むアパートへと迎いました。

8時より少し前に妻のアパートへ着き、呼び鈴を押すとしばらくしてからドアが開き妻が出てきて「どうぞ」と私を部屋の中に入れてくれました。

「ごめんね。わざわざ来てもらって、その辺に座って。食事は済ましたの?」

「まだだけど食べる気にはならないよ」と告げると「じゃぁコーヒーでいいかな」と言って小さなキッチンに立ちコーヒーを沸かしてくれました。

妻がコーヒーを持って来てくれたときに玄関のドアが開く音がして見てみると、私が居ることに驚いた表情でケンジが立っていました。
ケンジは妻の近くに行き私に聞こえないような小さな声で妻に何かを言いましたが妻は「ごめんね。ケンジもそこに座ってくれる?」

そう言って妻も座り、渋々ケンジも妻の隣に座りました。

「二人に話しておきたいことがあるの。娘達と約束したことを・・・」
「なんなんだ約束って?」
「・・・・もう・・・ケンジとは遭わないって」

そう妻が口にした瞬間、妻の話など関係ないとも思っているかのように、ずっと他ばかり見ていたケンジが妻に食い入るように言いました。

「なんだよそれ!それってこんな奴のところに戻るってことか?」
「ううん。そうじゃないの」
「じゃぁ何なんだよ」
「あの娘達の母親に戻りたいの」
「母親に戻るって、最初から母親じゃないか?どうして俺と遭わないなんて言い出すんだよ」
「あなたと一緒にいるとあの娘達を傷つけてしまうから・・・」
「じゃぁ、嫌なこいつと一緒に暮らすの?あれだけ辛い思いをしたのに?」
「いいえ、この人とも一緒には暮らしません」

私は妻がそう言うまでに妻がそんな話をするような気がしていました。

「じゃぁ俺が家を出ればいいんだな?」私が妻にそう言うと
「そうじゃないの。今のままで私の所にいつでも安心して、あの娘達がこれる様にしたいの」

妻はケンジに向かって訴えるような目でそう言って続けました。

「ケンジには本当に良くしてもらったと思う・・・私を支えてくれてなかったら今ごろ私は・・・」

そう言う妻にケンジは「じゃぁ俺はどうなるんだよ・・・やっとまゆみと楽しい時間が過ごせるときが来たのに・・・」

「まゆみだってそう言ったじゃないか・・・俺が仕事で転勤になって遭えなくなって寂しくってどうしようもなかったって言ってたじゃないか。だから俺とまた出会えたのも運命かもって・・・」
「ごめんなさい」
「どうしてそうなるんだよ!娘さんたちとは遭いたいときに遭えばいいじゃないか。この間みたいに俺がどこかへ行けば・・・」
「そうはいかないの・・・お願いわかって・・・ケンジ」
「わかんないよ!そんなこと!どうして急にそんなこと言うんだよ。まゆみが結婚したって聞いて俺がどれだけ辛かったか・・・まゆみだって・・・」

「そんなことがあったんだ。俺と出会う前に」私がそう言うとケンジは私を睨みつけて言いました。

「そうだよ!まゆみはあんたに出会う前までずっと俺のことを・・・そして今度のことでまゆみは苦しんだんだ!あんたのせいで!!」

「まゆみはそうかもしれないけど、あんたはじゃぁどうなんだよ!結婚して失敗までしたんだろ!何を都合いいこと言ってんだよ!」
「俺のこと何も知らないで、そんなこと言うなよ!あんたが変態でなければまゆみはこんなに苦しむことなかったんだ!」

「辞めて二人共」まゆみは私とケンジを交互に見て私達が言い争うのをとめました。

「ケンジはね・・・私をずっと好きでいてくれたんだよ・・・私もあなたと出会う前まではそうだった・・・」
「けどね・・・あなたと出会って・・・どんどんケンジを忘れていったの・・・けど不思議なものよね・・・あの日再会するなんて」
「私はね、ケンジに遭って・・・ケンジのこと必死で忘れようとした・・・けどあなたはケンジともって・・・だからリョウ君とのことでケンジを消し去ろうとしたの」
「なのに・・・あなたは・・・・」

「あんたは今でも俺とまゆみがセックスしてるの想像して興奮してるんだろ!そうなんだろ!」
「辞めてケンジ!」
「どうなんだよ!見たいんだろ俺とまゆみが抱き合うところ!なんなら今から見せてやろうか!」

私はケンジが言うことなんてどうでもよかったのでした。

妻がそんなことを思い・・・それを何も知らずに・・・

「すまなかった・・・まゆみ」

それしか言えませんでした。

そんな私に気が付くこともなくケンジは私をののしり続け挙句の果てに妻の胸を鷲づかみにして嫌がる妻の唇に強引にキスをしました。

「辞めてって!」妻はケンジを押しのけ私の後ろに隠れるように逃げて来ました。

「辞めとけよ!そんなことすると俺と一緒じゃないか!」私のその言葉でケンジは我に返ったように冷静さを取り戻し私に言いました。

「まゆみはあんたから逃げてきて、俺との関係で今までのことを忘れ始めたんだよ。あんたによっておかしくされたモノを元に戻そうとしてるんだ」
「まゆみを思うのなら、このままにしてやってくれよ。俺もまゆみが言うようにするから・・・俺はまゆみが他人抱かれるなんて絶えられない・・・」
「そんなことする女にしたくないんだ・・・」

「わかったよ・・・あんたがそこまでまゆみのことを考えているのなら、俺がいない方がまゆみの為になるよ」
「けど・・・あんたからすればただの変態なんだろうが・・・俺はまゆみでしか興奮しないんだ・・・他の女なんて考えたこともない」
「そんなわけないだろ!そんな嘘を付くなよ!」
「嘘じゃない・・・まゆみしか興奮しないんだ・・・世の中の夫は長い間夫婦を続けていると嫁にはまったく興奮しないで、他の若い女や嫁以外の女だと興奮するって奴が多いが、俺はまったくその逆なんだよ」
「俺にはそんなこと信じられないね」
「あんたはまゆみとこれから10年セックスしてもまゆみで興奮できるか?10年たってもまゆみを見ただけで興奮できるか?俺は今でも出来るんだ。」
「・・・・・・・」
「だからまゆみが感じている姿や、他の男に抱かれたまゆみも見てみたいんだよ・・・そして興奮するんだよ。それがあんたの言う変態って奴だとも思うけど、まゆみフェチなんだよ俺は」

私はそうケンジに言い残し私の後を追うように玄関まで来た妻にも「ケンジとのことも、そのうち香奈と理奈もわかってくれる日が来るさ。今はまゆみの思うようにすればいいよ」と言い残してアパートを後にしました。

どこかぽっかりと穴が開いた寂しい気持ちのまま、家には戻らずに朝方まで一人で呑みました。

朝方こっそりと家に帰り、妻が変わり始めた頃に取り貯めた写真を眺めていつのまにか一人で慰める私でした。

妻がケンジと私とも距離を置くと言ってから1週間ほどが経ちましたが、妻からは何も言ってくることも無く、娘達が一度妻と一緒に夕食をとったときに娘達から妻は元気にしていると聞いたくらいでした。

妻が娘達の母親とし、もう一度やり直そうとしてくれたことを私は感謝しましたし、妻をなんとか家に戻って来れるように願う毎日で、一度妻と話をしなければと思っていました。

ある金曜日の夕方でした。仕事で得意先から直帰することになったとき、妻の住む近くを通って帰るので一度妻と話をしようと思い、妻の携帯に電話を入れました。

何度か呼び出し音を鳴らして待ちましたが、留守番電話になってしまいました。

私の頭中に一瞬、まさか・・・ケンジと。
いや、私にあの日言った妻の言葉は間違いないであろうと思う気持ちもありましたが、やはり疑う気持ちもありました。

そう思った瞬間、いてもたってもいれずに、私は妻の住むアパートへと向かいました。

妻のアパートのドアの前までくると私の心臓は激しく鼓動し、インターホンを押すのを辞めようか迷いましたが、緊張しながらもインターホンのボタンを押しました。

ピンポーン・・・呼び鈴が鳴りますが妻が出て来る気配はありません。

もう一度インターホンを押してみました。

やはり妻は出て来ませんでした。

震える手で玄関のドアノブを廻してみましたが、鍵がかかっていました。

そっと耳を澄ましても中から物音は聞こえてきませんでした。 張り詰め緊張していた気持ちが一気に収まっていくのが解りました。

耳を澄ましたときに、中から妻の悩ましい声でも聞こえてくればどうしようかと・・・一人そう思っていた私でした。

まだ仕事から戻ってきていないのかと思い、妻の玄関のドアに背を向けて帰ろうと振り返ったときに通路の向こう側から両手に荷物を持った妻が歩いて来ました。

私がいることに気が付いた妻は、照れたような表情で「どうしたの?」とこちらへ歩きながら私にそう言いました。

「いや・・・仕事の帰りに近くを通ったから話したくって、電話したんだけど出なかったから・・・」
「そうなんだ。今日、朝急いで出たから携帯忘れたんだよね。上がっていくでしょ?」
「いいのか?」
「いいよ。私も話をしたかったから」

妻は両手の荷物を置き、バックの中から部屋の鍵を探して玄関を開けて、私を部屋へといれてくれました。

以前と違って少し落ち着いた気持ちで妻の住む部屋を見回してみると、綺麗に整頓され最小限度のモノしか置かれていない落ち着いた部屋でした。

ベランダに出る窓のカーテンレールに吊るされて干されている妻の薄いブルーのブラとパンティへ私の目が行った瞬間、「ごめんね・・・こんなところに」と慌てて下着を取り、片付ける妻でした。

その下着は私が見たこともないモノで、きっと家を出てから購入したものでしょう。

「そんなに慌てて隠さなくっても」と私が妻に言うと「だって恥ずかしいじゃない」と言って買い物してきた食材を冷蔵庫に入れ始めました。

「夕飯まだなんでしょ?」
「あぁ まだだけど」
「食べて行けば?」
「あいつらに連絡しないと、怒られるからな」
「へぇ~怒るんだ。いつも連絡するの?帰りに食べたりするときには」
「あぁ するよ。メールでだけど」
「変わったね(笑)」
「変わったさ。掃除機もかけるんだぞ。それと洗濯もするし」
「私の大変差が少しはわかるでしょ」

そう言いながらテーブルの前に座る私にお茶を出してくれました。

「なんだか久しぶりだな・・・まゆみとこうして話すの」
「そうだね・・・」
「そろそろ戻って来ないか?」

私は唐突に妻にそう言ってみましたが、妻は何も答えませんでした。

それから妻が食事を作ってくれる間、しばらく沈黙がおとずれ、気まずい雰囲気になりました。

「あ!連絡するの忘れていた!」

私が突然大きな声でそう言うと黙っていた妻も「怒られるよ。香奈にメールするの?」
「いいや。二人共(笑)」

私は娘二人に仕事関係の人と食事することになって遅くなるから戸締りをしっかりとしておくようにと、嘘のメールを娘二人に送りました。

妻のところで食事すると送ろうかとも思いましたが、反対に心配かけるかもと思いそうしました。

有り合わせで出際良く作ってくれた、久しぶりの妻の手料理は私の空腹感だけではなく、胸をも一杯にしてくれました。

今まで当たり前のように食べていた、妻まゆみが作った手料理がこれほど有り難く、そして美味しく思えたことはありませんでした。

「ご馳走様・・・美味しかったよ」
「何も用意してなかったから、たいした物できなかったけどね」

妻は私の食べ終わった食器を持って流し台へと行き洗い物を始めました。

「荒いものも、洗濯も一人だと簡単に終わるから、楽でいいよ」
「そうだろな・・・今日は俺の分まで増えたけどな」

勿論そんなときでも私は、今食事をした食器も全てケンジの為に買ったものを使ったのだろうと思っていました。
食器棚もなく、簡単なカラーボックスみたいなモノにテーブルクロスの様なモノを垂らしているだけのものでしたが、そこには2組の食器があるのが見えていたからです。

洗い物を終えた妻はコーヒーを入れてくれ、私の前に座りました。

「話って?」と妻が私にそう尋ねて来ました。

「うん。あれからどうしてるかと思って・・・」
「ケンジとのことでしょ?」
「いや・・・それだけでもないよ」
「パパには悪いけど・・・あれから1回だけ遭った」
「そっか・・・」
「約束破ったようだけど・・・しっかり話はしたよ」
「まぁ俺も今日こうしてまゆみと逢ってるからな」
「そうだね・・・私も話しをしておきたかったから」
「まゆみは俺に何の話し?」
「ケンジと遭ったこととそのとき話したこと」
「どんな話をしたんだ?」

妻は私がそう聞くと「ビールでも買ってこようか?」と私に笑みを浮かべてそう言いました。

「俺が買ってくるよ」
「いいよ。私が買ってくるから」
「じゃぁ一緒に行こう」
「いいって、いいって、すぐそこだから私が行ってくるから待ってて」
「いいのか?」
「うん」

妻はそう言ってバックを持ちコンビニへとビールを買いに行ってくれました。

妻がいなくなって一人で妻が暮らす部屋にいると、このベットでケンジと・・・そんな思いがこみ上げてきました。

今までなら嫉妬と興奮がこみ上げて来る私でしたが、そのときはそんなモノはありませんでした。
ただただ悔しさと寂しさだけがこみ上げて、どうしようもなかったことを覚えています。

そんなやるせない気持ちで妻を待っていると

「このビールでよかったよね?」そういいながら妻が戻ってきました。
「何でもいいよ」

私がそう言うと袋からビールを出して何本かは冷蔵庫に入れて2本だけ持って来て私の前へと座り私に1本渡してくれました。

「一人だとビールも呑まないから、久しぶりに呑むと美味しいね」
「呑んでないんだ?」
「ここでは呑まないよ」
「俺は毎晩呑んでるけどな」
「あの娘達は大丈夫?」
「なんとか元気にしてるよ」
「そう。よかった」
「ケンジとはどんな話をしたんだ?」
「うん・・・ケンジは納得してくれないから・・・困ってるの、けど自分の気持ちを全部話して、なんとか解ってくれたと思う」
「そっか・・・ケンジよりまゆみはどうなんだよ?本当にそれでいいのか?」
「わかんないよ・・・けどあの娘達は悲しませたくないから・・・」
「遭いたいんだろ?」

私がそう言った瞬間、妻の穏やかな表情が厳しい表情に変わって私に向かって言いました。

「どうしてそんなこと言うのよ」
「どうしてって・・・」
「私がケンジと御終いにするって決めたのに」
「わかってるよ・・・けど・・・」
「けど何よ?」
「ケンジを愛してるだろ?俺より」
「だからそれを御終いにしたいの・・・私は」
「うん・・・解ってるさ。それより戻って来いよ」
「・・・・・・」
「ケンジの方が俺より大事でも、俺はいいから」
「・・・・・・」
「一からやり直せばいいじゃないか・・・二人でもう一度」
「・・・・それが辛いの・・・」
「辛い?」
「うん・・・パパがそう言ってくれるのが一番辛いの・・・」
「俺のことなんてどうでもいいよ。まゆみがその気があれば戻って来いよ」
「・・・・ケンジだけじゃないんだよ・・・パパを裏切ったの・・・」
「わかってるさ・・・」
「いくらどうかしてたって解っていても・・・家を飛び出してその日に遭った人とだよ?」
「・・・・・うん」
「パパはいつもそうなんだよ・・・自分は我慢するっていいながら突然怒り出したりするから」
「・・・・・」
「私がパパを裏切ったこと、パパは一生忘れないんだよ?今日だってそうでしょ・・・電話に出ないからひょっとしてって思ったでしょ?」
「・・・・あぁ・・・思ったよ」
「でしょ?・・・ずっと私を信用できなくって何かあれば私のことを怪しむんだよ」
「そんなのわかんないじゃないか」
「ううん。パパは絶対にそう思うって・・・自分でその気持ちを抑えこんでくれると思うけど・・・」
「けど、また信頼関係を築けばいいじゃないか」
「それができればいいけど・・・ケンジだけなら・・・」
「そんなこと気にするなよ・・・俺は大丈夫だって」
「じゃぁ・・・今から話すこと聞いてもそう言える?」
「何を聞くんだよ?」
「パパだから・・・知っていて欲しいから」
「だから何なんだよ」
「あの日ね・・・寂しくって辛くってどうしようもなかったの・・・だからどうでもいいような投げやりな気持ちでいたから・・・」
「あぁ・・・わかってるよ」
「話しかけてきた人と一緒にホテルに行って・・・」
「うん」
「だめだって・・・思って・・・最初は嫌だって言ったけど・・・」
「流されてしまったんだろ?誘惑に」
「うん・・・嫌なこと忘れさせてやるって言われて・・・そして・・・凄く激しかった・・・」
「・・・・・」
「いつの間にか・・・夢中で抱かれている私だった・・・」
「そっか・・・・」
「遊びなれてる人だったから・・・自分でも信じられない程になって・・・」
「うん・・・」
「何度も求めたの・・・私からよ・・・恥ずかしいことだけど」
「・・・・・」
「気が付くと彼が電話番号とメルアド書いた紙を寝ている私に渡してくれて・・・また電話しておいでって・・・いつでも嫌なことがあればって」
「・・・まさか・・・ひょっとしてまゆみ・・・」

「うん・・・電話した」

頭を鈍器で殴られたような衝撃が私を襲いました。

「また違う日に抱かれたんだ・・・」

「・・・・・・うん」

怒りと悲しみが押し寄せて来ました。

「自分から抱かれに行ったんだ・・・」

「・・・・うん」

「ケンジはそのことを知っているのか?」

「ううん・・・話してない・・・」

「どうして隠してたんだよ・・・・どうして今そんなこと言うんだよ・・・」
「・・・だから・・・こんな私でも戻って来いって言ってくれる?」

不思議なくらい今までなら興奮し、嫉妬して頭が真っ白になってその場で妻を押し倒して抱いた私でしたが、興奮なんて全く無く、悔しさと怒りだけがこみ上げて大声で叫びたいほどでした。

「初めて遭った日以外に何度遭ったんだ?そいつとは?」

その言葉を発するのが精一杯の私でした。

少し戸惑いながら下を向いていた妻が顔を上げて私を見つめて

「1回だけ・・・」
「そっか。それからは遭ってないんだな?」
「うん・・・」
「好きとかじゃないんだろ?」
「うん・・・・」

「うん」と答える妻の方が私には辛かったのが率直な思いでした。

「好きでもないのに・・・どうして?」
「・・・・・・・」
「どうしてだよ!! まゆみ!! どうしてお前は・・・」

「パパ・・・・ごめんなさい・・・」

「どうしてなんだよ・・・・どうして・・・・」私は悔しさで知らないうちに涙がこぼれていました。

座っている自分の太ももを必死に両手で掴みながら、身体中が震えてくるのが解りました。

そんな私を妻が横に来て私の頭を抱きしめました。

「ごめんなさい・・・」何度もそう言いながら。

「触るなよ!!」とっさに私の口からその言葉が出て、妻を跳ね除けていました。

妻はその場に倒れこみ泣き崩れました。

それから何もお互い話をせずに、どれくらい時間が経ったのかわかりませんが、私の頭の中では色んな葛藤が駆け巡っていました。

妻の方はシクシクと泣きながらもその場に倒れこんだままでした。

私はあえて妻と出合ってからのことを思い浮かべました。

シーンと静まりかえった妻の部屋で、倒れこみ泣きじゃくる妻を見ながら・・・

妻と出会って、すぐに娘達が生まれて、必死に自分のことも気にせずに娘達を育ててきた妻の様子やその時々の娘達の様子を回想シーンのように私の頭のなかで浮かばせながら自分の気持ちを落ち着かせようとしました。

なんの愚痴を言う訳でも無く、自分の事など気にもせずに、私と娘二人の為にだけ必死に家事をこなし、家庭を守って来てくれた妻。

空気のような存在の妻が家を出て行ってから妻の有り難さを始めて痛感した私。

そして・・・今妻の口から聞かされた信じられない行動を告白した妻。

どれもが現実の妻と私の姿でした。

私は自分自身に言い聞かせるように口を開きました。

「まゆみ・・・そんなに辛かったのか・・・」

私がそう言った瞬間に起き上がり泣きながら、私の前に正座をする妻でした。

「忘れたかったんだ・・・」
「・・・・・」
「もし俺がこのまま怒って帰っていれば、また会うかもしれないよな」
「・・・ううん。もうそんなことはしない・・・」
「わかんないだろ!嫌なことがあれば逃げ出すためにセックスしに行ったんだろ!」
「・・・・・」
「そいつとのセックスで嫌なことを忘れられるから快感だったんだろ」
「・・・・・」
「ケンジとのセックスでは満たされないからだろ」
「・・・・・」
「どうんなんだよ!黙っていてもわからないだろ」

妻がゆっくりと話し始めめした。

「そうかもしれない・・・いつもいつもあなたの事や、あの娘達の事、そしてケンジの事ばかり考えてた」
「・・・・・・・」
「辛くって・・・辛くって・・・毎日考えるのが辛かったの」
「・・・・・」
「ダメだって解っていても・・・あの日のことを思い出して・・・電話して・・・遭ったの」
「その時だけは忘れられたんだろ?」
「・・・・うん。けど家に帰ってくると・・・もっともっと落ち込んだ」
「当たり前だろ・・・」
「・・・・うん」
「まゆみ?今晩泊まってもいいか?」
「え?」
「まゆみが嫌でなければ俺をここに泊めてくれ」

妻は大きな眼をまん丸にして私のその言葉に驚いたようでした。

「ダメか?」

しばらく何かを考えて俯いたまま、私を見ることは無く

「パパがそう言うなら・・・・」

私は妻の部屋に泊まることにしました。

「あの娘達に連絡はしないでいいの?」
「遅くなるときは朝方になることもあるけど、朝心配するといけないからもう少ししてからメールしておくよ」
「そう・・・・」

妻は少し不安げな表情を浮かべて机の上の空になった缶ビールを台所の方へ持っていきました。

私が泊めてくれと言ってから口数が極端に減った私と妻でした。

「そろそろ寝ようか?」私は二人でテレビを見て何も話さない妻にそう言うと妻は「私はここで寝るから・・・」と机の上のモノを片付け出しました。

「ベットで二人で寝れないか?」その言葉を恐れていたかのように妻の動きが一瞬止まりました。

「お風呂に入らないの?」私のその問いかけを避けるように妻は私からの視線を合わせないように片付けながらそう問いかけて、台所へと。

「入ってもいいかな?」私がそう言うと「いいよ。シャワーでいい?それともつかりたい?」
「うん。シャワーでいいよ」
「そう?じゃぁバスタオル出すね」

そう言って小さなタンスからバスタオルを出して私に渡してくれました。

私が風呂場へと向かおうとしたときに「着替えないでしょ?」と聞いてきたので、「別にいいよ。このままで」と答えると
「パンツくらい履き替えないと。さっきコンビにで買ってくればよかったね。今から買ってくるよ」

「いいって。今度は俺が行ってくるから」私はそう言って脱ぎ掛けたシャツをもう一度着なおしてコンビニへと向かいました。

妻の部屋を出て、コンビニまで行く間、私は娘達に会社の同僚とサウナに泊まるからとメールを打ちました。
コンビニに着くまでに二人の娘から直ぐに返事が帰って来ました。

(何かあったんじゃないよね)娘二人は本当に同じ内容のメールを私に返信してくれました。

つくずく二人の娘に心配をかけていることを痛感し、二人の娘に(何もないよ。同僚とゆっくり風呂につかりながら話をしたいから。朝には帰るね)と嘘の返信をしました。

直ぐに二人から殆ど同時に(わかった。おやすみ)とメールが帰って来ました。

コンビニで自分のパンツを買って妻のアパートへ戻った私は、風呂場に行き、シャワーから勢い良く出る少し温目のお湯を頭から被りながら、自分自身に嘘を付かずに妻と向き合えるようにと願う私でした。

「お先に入らせてもらったよ」と風呂から出て妻にそう言うと妻は「じゃぁ私も入るね」といい私に隠すようにバスタオルでタンスの引き出しから自分の着替えを出して風呂場へと行きました。

自分の妻がただ風呂へ入りに行っただけの事でコレだけ気を使うことなんて、今までありませんでした。
今までなら私も素っ裸で風呂から出てきて、うろうろしていたのにその時はきっちり着ていた服を着てから、妻のいるところに戻りましたし、妻もまたジャージに着替えて髪の毛をタオルで拭きながら風呂場から出て来ました。

風呂から出てきて妻が出してくれた缶ビールを呑みながらテレビを見ている私の横に、妻も冷蔵庫から缶ビールを出して来て座りました。
何も話さない私と妻。ただテレビの音だけがしている部屋でした。

しばらく何もしゃべらずに、ビールを呑みながらテレビを見る私と妻でしたが、ビールを呑み終えた私がもう一度妻に「そろそろ寝るか?」と問いかけると妻は、「はい」と一言だけ返事して開いた缶ビール二つを台所に持って行きました。

「ダブルじゃないから狭いかもだよ」
「いいよ。俺が奥に寝ればいいかな?」
「どっちでもいいよ」

夫婦とは思えないよそよそしく、まるで初めて彼氏が彼女の部屋に泊まったときのようでした。

私が先にベットへ仰向けに寝ると電気を消してから妻がそっと私の隣に入って来ました。

「何か緊張するな・・・」
「うん・・・そうだね」

妻は私に背を向けてそう答えました。

「まゆみ?俺が嫌か?」
「・・・・・・」
「そんなにこうして一緒に寝るの嫌か?」
「そんなことないよ」
「そっか・・・」
「うん」
「じゃぁ戻ってくればいいじゃないか。こうして寝るのと何も変わらないだろ?」
「・・・・・」
「色んなことを考えれば考えるほど、辛くなるだけじゃないかな?」
「そうだけど・・・・けど」
「けど何だよ?」
「今までのようには出来ないよ・・・」
「そうする必要ってあるのかな?」
「だって・・・パパは嫌でしょ?」
「嫌って言うよりもまゆみが居ない方が俺は嫌かな・・・」
「こんな私だよ?」
「どんなまゆみなんだよ・・・どこか変わったか?」
「・・・・・・・」
「まゆみが俺を生理的に受け付けないのならこうして一緒に寝れないだろ?今苦痛か?」
「苦痛じゃないけど・・・」
「それがただの情で苦痛じゃないかもしれないけど・・・嫌だと思う奴とはこうして一緒に寝れないだろ?」
「・・・・・・」
「俺も一緒に寝れるかどうかって思ったけどさぁ・・・苦痛じゃない」
「そうなんだ・・・・」
「うん。まゆみがしたこと考えると叫びたくなるほど悔しくって、辛くって仕方ないよ」
「・・・・・・」
「けど・・・まゆみをそうさせたのも俺だから・・・」
「パパだけのせいじゃないよ」
「正直に言うと・・・」
「うん。何?」
「今、まゆみを抱けるかっていうと抱けないと思う・・・」
「・・・・・・」
「まゆみだって同じだろ?」
「・・・・・・」
「前までの俺ならきっと・・・まゆみがどんな風に抱かれたんだろって思ったと思う」
「うん」
「けど・・・今は抱かれたってこと忘れたいくらいかな・・・」
「・・・・・・」
「まゆみを以前のように信頼できるかって聞かれれば、うんとは答えられない」
「・・・・・・」
「それもまゆみと一緒だと思う」
「ううん・・・私はパパを疑ったりはしないよ」
「それって、まゆみ以外の女とってことだけだろ?」
「そんなことないよ・・・パパに裏切られたなんて思ってないから・・・」
「じゃぁ・・・どうして・・・したんだよ・・・」
「・・・・・・」
「どうして・・・抱かれたんだよ」
「ごめん・・・・」
「俺は辛くってもまゆみ以外の女に逃げたりしない」
「・・・・・・・」
「どうして・・・・どうしてまゆみは・・・抱かれるんだよ・・・悔しいよ・・・」

怒りよりも悔しさしか、そのときはありませんでした。

自分の愛する妻が、ただ嫌なことを忘れるために好きでもない男に抱かれたことに悔しくて仕方ありませんでした。

そんな私に妻がこう言って来ました。

「じゃぁどうしてパパは私を自由にさせたの?どうして他の男の人に抱かれて来いなんて言ったの?」
「それは・・・・」
「どうしてパパだけにしてくれなかったの?嫌なら・・・・」
「嫌じゃなかったよ」
「嫌じゃなかった?じゃぁどうして悔しいの?」
「どうしてって・・・」
「それって・・・自分の妻が軽い女って思うからでしょ?私が軽い女ってことに耐えられないんでしょ?だから悔しいのでしょ?」
「・・・・・・」
「私を軽蔑してるのでしょ!」

妻が少し声を荒げてそう私に言います。

「だからパパと一緒に入れないの・・・そう思ってるって私にはわかるから!」
「・・・・・・」
「汚い女って思うから抱けないのでしょ!!パパがそう思ってるから・・・だから・・・だから」

感情をむき出しにして私にそう言う妻でした。

「そんなのわかってるさ!自分でも嫌になるくらい! まゆみに言われなくっても!」
「じゃぁどうして戻って来いなんて言うのよ!!」
「自分でもわかんないさ!許せないって気持ちもあるってことも」
「じゃぁどうしてそんなこと言うのよ!そんな簡単に!」

その時の妻の表情は今でも忘れません。

私が始めて見た、憎しみをも持つような表情で私に怒鳴るようにそう言いました。

「わかってくれよ・・・・」

「何をわかれって言うのよ!私はパパが思ってる様な誰とでも寝る女なの!汚い女なのよ!」
「・・・・・・」
「好きでもない男に抱かれて喜ぶ女なの!だから・・・もう戻れないの!」
「・・・・・・」
「わかったでしょ!」
「まゆみ・・・本気でそう言ってるのか?」
「本気だって!パパが思ってるような女じゃないの!それくらいわかってるでしょ!」
「わかってるさ・・・・けど・・・」
「けど何よ・・・もういいって・・・」

妻の声が小さくなりました。

「いいことなんかないって・・・」
「無理だよ・・・パパ」
「無理なんてことないんだよ」
「もういいから・・・これ以上憎しみ合うのは嫌だ」
「憎しみ合ってないだろ・・・」
「一緒にいると・・・ずっとこんなことで言い合いになるんだよ。お互い自分が制御できなくなって」
「まゆみはそんなに簡単に終わりにできるんだ・・・・」
「・・・・・・」
「何度も何度も考えても・・・俺には出来ないんだよ」
「私だってあの娘達のこと考えるとパパと暮らす方がいいって思う・・・けど・・・きっと毎回こんなことで言い合いになるって」
「まゆみはケンジがいるからそんなに簡単に割り切れるんだろ?」
「ケンジにも話すよ。パパに今日話したこと」
「・・・・・・」
「ケンジもパパと同じ思いすると思う・・・だから御終いにしようって思ったの」
「そっか・・・・」
「そうよ・・・」
「俺は・・・俺は諦められない・・・」
「・・・・・・」
「何度も何度もまゆみを・・・嫌いになろうと思っても・・・・なれないんだよ」
「・・・・・・」
「どれほど嫌いになれれば楽かと思ってるよ・・・けど・・・出来ないんだよ!」
「・・・・・・」
「まゆみが苦しんでるように俺も苦しんでるんだ・・・まゆみがしたこと許せなくっても・・・汚い女だって思っても・・・嫌いになれないんだよ・・・」
「・・・・・・」
「そんな俺どうすればいいんだよ・・・・」
「・・・・・・」

それが私の本音でした。そして妻も同じように私に言ったことがそのときの本音だったと思います。
しばらく何も言わなくなった私と妻でしたが、妻が起き上がりベットから出てベットの傍に立ちゴソゴソとしだしました。

真っ暗な部屋の中を目を凝らしてゴソゴソする妻を見たとき妻は着ているものを全て脱ぎ、私を見下ろすようにこういいました。

「パパがそこまで言うなら私を抱いてみてよ」

真っ暗な部屋の中で薄明かりに照らされた、久しぶりに見る自分の妻の裸体はどこか以前の妻のようには見れずに、目をそらす私でした。。

すらっと伸びた長い脚、年齢の割には引き締まったウエスト、そして大きくはない少し膨らんだ程度の乳房、時々私の目に飛び込むその姿はとても綺麗に見えました。

「どうして目をそらすの?私の身体を見るのも嫌?」
「そんなことはないよ。ただ長い間見ていなかったから」

私がそう言うと妻は、生まれたままの格好で私の寝ている横にそっと入って来ました。
そして黙ってじっと天井を見つめている妻でした。

「まゆみ?どうして抱いてなんて言うんだ?」
「・・・・・・・」
「俺はそんなつもりで今日ここへ泊めてもらった訳じゃない」

仰向けに寝ていた妻が私のその言葉を聞いて私の方を向き、私を見つめていました。

「パパは私を抱けないでしょ?」
「そんなことはわからないよ」
「だったら抱いてよ。抱きたくないでしょ?」
「まゆみは心底、俺に抱いて欲しいと思ってるのか?」
「思ってるよ・・・だからこうして・・・」
「本当に?」
「うん・・・」
「すまない。その気にならないんだ・・・まゆみが嫌じゃなくって」
「私が軽い女だからでしょ・・・・」
「そんなんじゃないよ・・・」

私がそう言った瞬間に妻は私に抱き付いて来ました。

「お願い抱いてよ・・・」

そう言って私の愚息を愛撫し出す妻でした。
私のトランクスの中に手を入れて来て、私のまだ小さな愚息を愛撫し出しました。

妻の愛撫の仕方すら、どこか私の知っている頃の妻とは違う気がしました。
なかなか大きくならない私の愚息を妻は起き上がり、自分の口で愛撫し始め、私の袋から、そして時々乳首まで愛撫をする妻の動作一つ一つが違って感じる私はどれだけ妻の愛撫を受けても私の愚息が大きくなることはありませんでした。

いくら自分の口と手を使っても大きくならない私の愚息に痺れをきらせたのか、妻は片手で私の袋とアナル、そして愚息とを順番に優しく撫でるように愛撫しながら私に言いました。

「パパは本当に私のこと嫌だって思ってるんだね・・・」
「・・・・・・」
「身体は正直だよ・・・・」
「そんなことないって」
「ううん・・・いいよ無理しなくっても」
「無理なんかしていないって」
「だって・・・わかるんだ・・・」
「何を?」
「パパは興奮してないって・・・・」
「・・・・・・」
「嫌だよね・・・こんな女」
「そうじゃないって・・・じゃぁ まゆみはどうなんだよ?」
「何が?」
「興奮してるのか?」
「してるよ・・・・触ってみてよ」

私の手を取り自分の股間へと導く妻でした。

久しぶりに触れる柔らかい妻の陰毛の感触は懐かしい気がしました。

そして導かれるまま妻の淫唇に私の指が導かれたとき、妻のその部分はすでに熱くなりヌルヌルした愛液で満たされていました。

「興奮してるでしょ?」
「あぁ」
「俺、自分でもよくわからないんだよ・・・」
「何がわからないの?」
「今まではまゆみが他の男に抱かれたって聞くだけで、凄く興奮したんだ」
「・・・・・・」
「けど今・・・まゆみが俺を感じさせようとしてくれた一つ一つが前と違うって思っちゃうんだよ」
「かわってないと思うけど・・・」
「いや・・・変わってるよ。まゆみが気が付かないだけだって」
「そう?そんなことないよ。パパがそんな風に思うからだよ」

妻は私に背を向けてそう言いました。

「わかんないんだよ・・・本当にどうして興奮しないのかが・・・」
「嫉妬もしない?」

妻は寂しそうにポツリと私に背を向けたまま、そう言いました。

「まゆみが行きずりの男にどんな風に抱かれたって聞きたいって思う気持ちが無いって言えば嘘になる・・・けれどそれを想像すると・・・」
「興奮しないのね・・・」
「嫌なのかどうなのかさへ、自分でもわからないんだ」
「ごめんなさい・・・」
「まゆみが誤ることないって・・・まゆみは俺とセックスできるのか?」
「出来ると思う・・・たぶん・・・」
「本当に?」
「でも・・・・前とは少し違うかな・・・」
「前と違う?」
「うん。前までなら上手くいえないけれど、エッチしたいって気持ちじゃなくって・・・」
「今はエッチな気持ちなのか?」
「ううん。そうじゃないけど・・・ぎゅっと抱きしめて欲しいって思う気持ちの先にエッチがあったように思う」
「今は違うだろ?」
「うん・・・違うね・・・」

私に背を向けていた妻が、私の方へ向き直り、少し私によりそって来ました。

「エッチしなくっていいじゃないか?」
「うん・・・パパがそれでいいのなら・・・私はいいよ」
「うん」

妻はベットから出て下着を取りそれを身につけ、そしてTシャツを着て、そのままトイレへと立ちました。

妻がトイレから出てきて、冷蔵庫を開けて私に「もう1本呑む?」と聞いてきたので私もベットから抜け出し、妻の差し出してくれた缶ビールの栓を開け喉に流し込みました。

缶ビールを手に持ち、体育座りをしながら私に向かって妻が言いました。

「パパ・・・帰るよ・・・」

少し恥ずかしそうにそう言う妻でした。

「それがいいよ。明日一緒に一度家に帰るか?」
「・・・それでも良いけど・・・直ぐには昔のようには戻れないよ・・・」
「あぁ・・・気にしないでいいさ」
「うん・・・エッチも以前のようにはだよ?」
「いいって・・・」
「本当に?」
「うん」
「もしね・・・もしエッチして・・・パパがさっき言ったように私が・・・違っても大丈夫?」
「大丈夫だ・・・そんなに変わったのか?さっき変わってないって言ったじゃないか」
「ううん・・・変わってないよ・・・」

少し意味深な答え方の妻でした。

「本当は前より別人のようなまゆみになっているんじゃないのか?」私が冗談ぽくそう言うと妻は少し同様しながら私に言いました。

「ううん・・・大丈夫・・・」
「本当か?(笑)」
「うん・・・たぶん・・・」
「何か不安があるのなら、言ってみろよ」
「うん・・・いいよ」
「俺に気を使わなくって、言ってくれればいいよ」

少し考え込む妻がポツリポツリと話し始めました。

「後でね・・・パパが嫌な思いをすると嫌だから・・・話すね」
「うん」
「ケンジとのエッチに夢中になった・・・パパに言うことじゃないけれど・・・」
「・・・・・」
「抱かれていても、前にもパパに言ったけど、これほど何もかもが合う人っていないって・・・」
「エッチもってことだろ?俺よりもってことだろ?」
「・・・・・うん」
「そっか・・・・」
「ごめん・・・」
「いいよ・・・正直なまゆみの思ったことなんだから・・・」
「けどね・・・・」
「けど?」
「うん・・・拓さんに抱かれてから」
「拓?ナンパされた男か?」
「うん・・・」
「拓って言うんだ・・・そいつの方がケンジより良かったんだ?」
「うん・・・・」
「そんなに凄いのか?」
「うん・・・」
「それで?ケンジとのセックスでは満足できなかったのか?」
「そうじゃないけれど・・・何か違うって・・・」
「満足してないのと同じじゃないか」
「そうなのかな・・・だからケンジにも解ったのかな・・・」
「ケンジが解った?」
「うん・・・ケンジは私とエッチして私が変だって気にしてた」
「そうなんだ・・・」
「うん・・・だから・・・パパにも今日抱いてもらおうと思ったの・・・」
「まゆみ?一つだけ聞いてもいいか?」
「うん・・・何?」
「正直に答えてくれよ」
「わかった」
「まゆみはオナニーしてる?」
「え?・・・・」
「どうなんだ?正直に答えてくれ」

少し戸惑いながらも顔を少し赤らめて、照れた表情で私をチラッと見てから

「うん・・・少しだけ」と答える妻でした。

「そっか。じゃぁ、そのときは何を頭の中で考えてオナニーしてる?まさかAV見てたりじゃないだろ?」
「えぇ~~ そんなのないない!!」
「何も考えたり想像したりしないでオナニーしてるの?」
「考えないよ・・・・」
「嘘だろぉ~ 思い出したりして興奮してるだろ?」
「え??・・・・」
「その拓とか言う奴とのことを思い出していない?」
「・・・・そんなときも・・・あるかな」
「そっか・・・思い出しても興奮するんだろな・・・まゆみは」
「そんなこと・・・ないよ」
「正直に言ってくれてよかったよ。俺はそれを聞いても大丈夫かも」
「大丈夫?」
「うん」

私は妻にそう言って自分の股間を指差しました。

妻はそれを見て、にこりと微笑みながら「ばーーーか」と昔の妻のように私に向かってそう言いました。

普通で考えればバカな夫なのかもしれません。
けれども、そのときの妻の表情を見て、少し嬉しく思った私は妻に勇気を出して言ってみました。

「まゆみ・・・抱いていいかな・・・」

妻は久しぶりに私を優しい目で見つめながら私の方へ来て「パパ・・・ありがとう・・・」

そう言って私の硬くなったモノにそっと手を触れて私にキスをしてきました。

戸惑いながらも私と妻はお互いの唇を激しく吸い合い、そしてベットへと。

今までの妻ならそのまま仰向けに寝るのでしたが、私が寝転ぶのを待って私の硬く大きくなったものに顔を寄せて咥えてくれるのでした。

温かい妻の舌と口の中の感触を久しぶりに味わう私は、やはり妻のフェラさへも変わっていることが解りました。
今まで以上に激しく、そしていやらしい音を立てながら私のそそり立つものを時々私の表情を見つめながら舐めあげる妻。

私の頭の中に妻が私とセックスをしなくなって以来、私以外の男を喜ばせるために変わってしまった妻の口技を屈指して喜ばせていたシーンが頭に浮かびます。
そんな私に妻は「パパ気持ちよくない?」と私のモノを舌で舐めながら聞いてくるのでした。

その一つ一つがケンジにも・・・そしてリョウにも・・・そして拓と妻が呼ぶ男にもと・・・私をそう思わせるのでした。

「気持ちいいさ・・・まゆみにしてもらうのは久しぶりだから」
「変わった?」
「うん・・・変わったな」

それを聞いて妻が急に「・・・・私のもして・・・」

妻はそう言って私の顔を跨いで自分のモノを押し当ててきました。

流石に妻のその行為には驚きました。

今までなら殆どが受身だった妻が、大胆に自分から行動する、そんな妻に驚きを隠せない私でした。
妻の押し当てた淫部を舐めてはいたのですが、私の変化に妻はすぐに気が付きました。

「パパ・・・考えないで・・・お願い」

妻は自分で腰を振り私の口へ自分の濡れた淫部をいやらしくこすり付けます。

そんな妻の姿にさへ、戸惑いを隠せずに、妻の淫部を舐められなくなった私に妻は私の顔から横に寝て、私にキスをしてくる妻でした。

先程のようには、激しく答えることの出来ない私は、どんどん自分で自分を攻め始め、結局硬くなっていたものも萎えてしまったのです。

「すまない・・・まゆみ」

そう言う私に少し顔を引きつらせながら「ううん・・・いいよ。気にしないで」

そう言いながら私の横に寝そべる妻。

「パパも変わったね・・・」妻がポツリとそう言いました。

「変わったな・・・自分でもそう思うよ」
「うん・・・どうして?」
「わからないよ・・・」
「前なら嫉妬してくれたよね・・・私が嫌だから?」
「嫌じゃないよ・・・」
「私はパパのこと嫌じゃないよ」

その言葉に私は我慢できませんでした。

「だったらどうして!!」
「・・・・・・」
「俺も悪いさ!まゆみだけが悪い訳じゃないってのも解るよ!・・・けど・・けど・・・だったらどうしてするんだよ!!」
「・・・・・・」
「俺はずっとまゆみだけが好きだよ!!誰かに逃げたりしないよ!」
「・・・・・・」
「なのにまゆみはどうして・・・どうして俺から逃げるんだよ!!」

何も答えない妻を見て、私はこみ上げていた怒りを押さえようと必死でした。

「すまない・・・怒鳴ったりして」

何も言わなかった妻が「ううん。いいよ・・・間違いのないことだから」と涙をいっぱい目に溜めてそう言いました。

「まゆみが苦しんだこともわかってる・・・俺だけのこと言ってすまなかった」
「・・・・・・」

しばらく二人の間に沈黙が訪れ、部屋の外の音だけが私の耳にも、妻の耳にも聞こえていました。

妻が動く気配がし、私の手を取り話しはじめました。

「パパ・・・お願いがあるの・・・さっき家に帰るっていたけど」
「お願い?」
「うん・・・パパが許してくれれば・・・」
「家に帰るって言ったけど帰るの嫌になったか?」
「ううん・・・そうじゃない。私がそう感じたから」
「なんだよ?お願いって」
「ケンジの所に行かせてください・・・それと拓さんの所にも」
「・・・・・・・」
「行かせてくれれば・・・必ず家に戻るから・・・パパの許へ戻るから・・・お願い」

私は妻の口から出たその言葉が信じられませんでした。

「どうしてそんなことを言うんだよ。さっき帰るって・・・」
「ごめんなさい・・・」
「二人に会う必要なんて、どうしてあるんだよ」
「・・・ケンジには・・・本当に支えてもらったから・・・」
「支えてもらったからって・・・この間しっかり話をしたんじゃないのか?」
「したよ・・・でも私が一方的に・・・」
「ケンジは納得してないのか?」
「わからないけど・・・もう一度だけ会って欲しいってずっと言ってるから」
「・・・・・・」

怒りどころか、身体が震えるほどショックでした。

「お願い・・・行かせて欲しいの・・・」
「ケンジもそうだけど、拓って奴のところにまでどうして行く必要があるんだよ!」
「何も聞かないで行かせてください」

私以上に心まで奪われた男ケンジと、そして快楽を求めるだけの男拓と会いたいと言う妻。

悩みに悩みました。

「行けば抱かれるんだろ?」
「・・・それは・・・わからない。でもこれできっと終わりに出来るから」

妻の頭の中がまったく私には理解できませんでした。

自分の妻が私以外の男に抱かれることに興奮をするのに気が付き、私の手によって妻を自由にさせて妻が他人に抱かれるたびに興奮した私。

自分に心がないとわかり、相手に心まで奪われ、妻がその男に抱かれることに耐えられない私。
忘れられない程の快楽をもう一度味わいたくなり、快楽のためにだけ、身体を任せた妻を軽蔑した私。

どれもが私であることは間違いありませんでした。
そしてそんな妻でも愛し続けて、離婚すらできない私も現実の私でした。

私は妻に問いかけてみました。

「まゆみ?・・・もしも俺がNoと言えば行かないでくれるか?」

しばらく妻も考えてから私こういいました。

「もし許してくれないのなら・・・家に戻ってもきっと離婚すると思う」

そう言う妻は先程までの妻ではなく、私と距離を置く妻でした。

妻の口から出たその言葉もその時の私には理解できませんでした。

何も答えることの出来ない私。
時間だけが過ぎ去って、いつのまにか辺りが明るくなって来ていました。

鳥達がチュンチュンと鳴きだす音が聞こえだし、私が出した答えはこうでした。

「二人と会ってから俺の許に戻って来るなら、まゆみの好きなようにすればいい。ただ・・・もし・・・もしも二人と会って戻って来れないとまゆみが思えば戻ってこなくていい。離婚しよう」

そう言った私に妻は一言だけ言いました。

「ありがとう・・・パパ」

結局私は、妻のアパートで寝ることは無く、妻に二人の男のもとへ行ってもいいと妻に告げてから、娘達が待つ家へと戻りました。

妻は少しでも寝ていけばと私に言ってはくれましたが、とてもそんな気分にはなれずに妻に礼を言って部屋を出ました。

家に戻り私はベットにもぐりこみ、少し眠ろうと思うのですが、妻の言ったケンジと拓のところに行きたいと言った妻の言葉が何度も頭の中に浮かんで来ました。
どうしようもないくらい、何に叫びたいのかわからないけれども大声で叫びたくなるほど虚しさや悔しさがこみ上げてくるのでした。

いつのまにか私は眠ってしまい、気が付いたときには昼の2時を過ぎた頃でした。

少し寝不足のような身体のけだるさが残るまま、リビングに行くとテーブルの上にメモが置かれていて、見てみると娘の伝言でした。

(パパ起きたかな? おはよう! 冷蔵庫にサラダがあるからトーストでも焼いて一緒に食べてね^^ 頑張れ!パパ)

いつもならそんなメモも置いてあることもなかったのですが、書いてある文字で下の娘が書いたとわかりました。

私はそのメモを手に取り、何度も何度も読み返し、娘の優しさに歓喜し我慢していたモノが崩れ去ったかのように涙があふれ・・・
この何ヶ月の間、娘二人は本当に私を気遣い、そして支えてくれました。

そんな娘達の気持ちが痛いほど伝わり、すまない・・・それしか私に言えることはありませんでした。

少し落ち着きを取り戻し、娘の用意してくれたサラダを冷蔵庫から取り出し、トーストを焼き、そしてコーヒーを入れて娘に感謝しながら一人で朝食兼、昼食をとりました。

ふと気が付くと携帯を寝室に置いたままになっていることに気が付き、寝室へと携帯をとりに行くと携帯に着信があったことを告げるランプが点滅していました。
携帯を開けて着信履歴を見ると、妻からでした。

ほんの数分前に着信があったようです。

携帯のアドレスから妻の番号を表示させて発信ボタンを押しました。

4回ほど呼び出し音がなって妻が出て

「電話くれたんだ」
「ごめん・・・起こしたかな?」
「いいや、起きてたよ。電話に気が付かなかった」
「ごめんね。昨日話したことなんだけど」
「うん」
「今日の夕方・・・ケンジに会ってくるね・・・」
「そっか・・・」
「うん・・・早い方がいいかなって思ったから・・・」
「俺は何も言うことはないよ・・・ただ・・・」
「ただ?」
「・・・戻って来いよ・・・」
「・・・うん・・・ありがとう。」
「じゃぁな・・・」
「あ!待って!」
「ん?どうした?」
「ケンジと会って、次の日に拓さんに会うから・・・」
「そっか」
「うん。電話するね」
「わかった。俺からは連絡しないからな」
「うん・・・私からするね」
「じゃぁ」

そう言って電話を切って、私はベットに寝転び何も考えられなく、ただただ天井を見つめ、時間だけが過ぎて行きました。

私はその日の夜、早い時間から酒を浴びるように呑み、娘二人に怒られながらも呑み続けました。

次の日の朝、二日酔いの気持ち悪さで眼が覚め、頭がガンガンするほど痛く、大変な朝を向かえ、ふと携帯を見ても妻からのメールも電話もありません。

心が折れそうになる、自分自身に向かってしっかりしろ!そう何度も呼びかけては気持ちを切り替えるようにしていた私でしたが、二日酔いのせいもありその日は1日起きることすらできませんでした。

娘二人もバイトに明け暮れる毎日で、その日も日曜日でしたが、娘二人は家にはおらず、1日何も口に出来ないほど、気分も悪く流石に久しぶりにダウンした状態で、ようやく夕方頃に冷たいお茶を口にすることができました。

夜になっても妻からの連絡は無く、私の気持ちはどん底に落ちていました。

やっぱり無理だったか・・・そう何度も思う私でしたが、そう思っても「ただいま」と妻が突然帰ってくると信じている私がいたと思います。

月曜日も妻からは連絡も無く、そして火曜日も・・・・

結局金曜日の夜になっても妻からの連絡は無く、妻が家に戻ってくることはありませんでした。

この1週間、妻と結婚してからの妻が綺麗に整理したアルバムを見つけ何度も一人、酒を呑みながら見ていた私でした。

結婚する前に妻と出かけて撮った写真にもカメラを持つ私に向かって無邪気に笑う妻の姿、そして結婚式の写真では友人達に囃し立てられて、嬉しそうにウエディングドレス姿で私の頬にキスする妻。
上の娘が生まれて直ぐに撮った、スッピンで命を掛けて娘を産み、疲れ果てた表情で娘を抱く妻、下の娘の時には少し疲れながらも笑顔で下の娘を抱く妻、そして小さな娘二人と楽しそうに遊ぶ妻の写真。
娘二人の入学式に卒業式に娘と並んでスーツ姿で写る妻。

年月を物語るかのように妻も変わっていき、娘達も・・・
どの写真を見ても変わらないのは、カメラを覗く私に向かって微笑む妻のその時その時の表情が私への愛情が満ちたものでした。

そのどれもの妻の笑顔がもう私に向かって微笑むことはきっと無いと確信した私は、あれから1週間経った土曜日の夜妻の住むアパートへと行くことにしました。
勿論、離婚を決意して。

妻のアパートまで来ると妻の部屋には灯りは灯っていませんでした。インターホンを押しても妻は出てきません。

ショックでした・・・妻はケンジか拓のところに行って戻って来ていないのかと・・・
何度も妻に電話しようと思いましたが、私から連絡しないと妻にも言ったから、そして自分でもしないと決めていたので、妻への電話はしませんでした。

妻はきっと二人の男に抱かれ・・・そして自分で家に帰ると言ったけれども帰ってこれない何かが妻の心の中に起こったのでしょう。

私自身、妻がケンジのもとから拓の所へ行けば必ず私のもとへ戻ってくると思っていました。
しかしケンジのところで拓の所にもいけない気持ちに妻はなったのだと思った私でした。

今までなら妻がこの間、ずっと他の男に抱かれていると思うだけで、いろんな妄想で興奮し、いてもたってもいられないほどでしたが、興奮はまったくありませんでした。
それどころか、妻が抱かれていないようにと願う気持ちさへありました。

もう妻は私のところには戻って来ない・・・

私は諦めて、家へと戻りました。

家へと近くなるにつれて、ひょっとして・・・
家の駐車場に車を止めて車から降りたとき、最後の私の望みである、ひょっとして妻が家に戻って来ているかと・・・
そんな気持ちで玄関のドアを空ける私がまだいました。

ドアを開けて玄関を見ると・・・・

そこには私が期待していたことは無く、妻の靴はありませんでした。

それでもひょっとして家の中にと入っても・・・妻の姿はありませんでした・・・

終わった・・・そう思う私でした。

リビングに入り、妻のいないことがわかった私は落胆し、ソファーに腰掛け妻からの連絡の無い携帯を、ただ何もせずに見つめるだけでした。

本当に何も考えることすら出来ない私でした。

いつの間にか私はそのまま眠りに就き、朝を迎え娘達に気落ちしたことを悟られないようにするだけで精一杯でした。

娘二人が出かけてから、家にいるのが辛く私は一人車に乗り、あてもなく車を走らせました。
高速道路を飛ばし、気が付くと妻と知り合って始めて一緒に旅行に来た、とある場所へと来ていました。

海の見える高台に車を止めて、当時も同じように妻と二人、その場所から一面に広がる雄大な海を私一人で眺めて、当時にこの海を見ながら妻と話したことを思い出す私でした。

「まゆみ?結婚しようか?」突然の私のその言葉に妻はびっくりしたような表情で私を見て、しばらくしてからこう答えました。

「本当に私でいいのかな・・・良く考えてね」

妻から帰ってきた予想していた以外の妻の言葉に困惑した私でした。

「ええ?? どうしてそんなこと言うんだよ?普通さぁ~ありがとうか、いいよじゃないの?」

同様を隠せないまま、妻にそう言った私に、今私が見下ろす当時と同じような穏やかな海を見つめながら答えました。

「結婚って大変だって思うの・・・今の私達がずっと続くとは限らない・・・私はどんなことがあってもあなたを好きでいたいけど・・・あなたは本当に私でいいのかなって思うから」

妻のその言葉をこの場所に来るまで、思い出すことは結婚してからはありませんでした。

当時妻がそう言った言葉に対して私は妻にこう言いました。

「まゆみ以上に俺はまゆみのこと、ずっと好きでいれるよ。だから結婚しよう」
「ありがとう・・・」

海を見つめながら、ありがとうと眼を真っ赤にしならが微笑んだ妻の顔を思い出し、私は自分の携帯を手にしました。

妻の電話番号を出し、発信ボタンを押すと直ぐに「お客様のおかけになった・・・」
時間をおいて妻に何度も電話しましたが、私の携帯から聞こえてくるのは「電源が入っていないか・・・」のアナウンスでした。

我が家へ戻る途中の高速道路のサービスエリアに入って妻に電話をしても同じアナウンスが流れるだけでした。

私は妻が意図的に電源を切っているとは思えませんでした。

必ず連絡をすると言った妻が連絡して来なかったのは、妻に何かが起こったからじゃないのかと、そのとき始めて思いました。

妻を疑えば切りはありません。しかし、もしも何かの理由で妻が私に連絡できない状態にであれば・・・

どうして今までそう思わなかったのか・・・今までのモヤモヤした気持ちが一気に消え去りました。

妻をどう捜せば・・・警察に行けばいいのか・・・いろんなことが私の頭の中に駆け巡りました。

高速道路を降りて、我が家までもう少の所まで来たときに私の携帯が鳴りました。

携帯を見ると妻からでした。

私は慌てて車を止めて電話に出でました。

「もしもしまゆみ?」
「・・・・・・」
「おい!どうしたんだよ!何処にいるんだ!」

「・・・・・パパ・・・・」

パパと呼ぶ妻の声は泣きじゃくりながら、そしてなんとか必死に話そうとして出た言葉のようでした。

「・・・・パパ・・・・」
「どうしたんだよ?今何処にいるんだ」
「・・う・・・う・・・」

泣きながら言葉にならない妻でした。

「うっ・・・う・・・今ね・・・」
「あぁ、何処にいる?」
「○○駅・・・」
「○○駅?どうして?」
「ケンジと来たの・・・」
「今も一緒なのか?ケンジと」
「う・・・ううん・・・」
「わかった。今からだと3時間くらいかかるけど、そっちに行くから待ってられるか?」
「・・・・うん・・・・うぅ・・・・ごめんなさい」
「駅近くまで行けば連絡するからな」

私は妻にそう言って電話を切り、もう一度高速道路へと戻り、妻のいる○○駅まで車を飛ばしました。

妻はどうして今までケンジと一緒にいて、連絡もして来ないで、私から連絡があってから連絡をしてきたのか。
高速を走りながら、そのことだけを考えていました。

高速を降りて駅までの道を走る頃には、あたりも暗く成りはじめようやく妻の言った○○駅近くまで来ました。
妻と一度その街には行こうと話をしていましたが、妻とは一度も来た事のない街でした。

ただカーナビの案内通りに駅近くまで来て、妻に電話をかけました。

「もしもし・・・」
「駅近くまで来たよ。どこにいる?」
「駅のビルにある喫茶店にいる・・・駅前まで出ていく」
「わかった・・・駅前に△△ホテルがあるから、その前に車を止めているから」
「うん・・・わかった」

私は妻を待つ間に、上の娘に事情を話しここまで来ていることを伝えました。

横断歩道が青になり、沢山の人が一斉に横断歩道をわたる中に、ジーンズ姿の妻を見つけました。

妻はとぼとぼと歩きながら、横断歩道を渡りきったところで私の車を見つけこちらへと歩いてきました。

車の助手席側から私を覗き込む妻の顔は化粧は崩れ、スッピンに近い顔で、私が乗れと言うと車のドアを開けて助手席へと乗り込んで来ました。

「ごめんなさい・・・迷惑かけて・・・」
「それより何があったんだ?」

私はハザードランプを消して、車を走らせました。

「連絡できなくって・・・ごめん」
「とにかく、帰ろう」
「うん・・・」
「道中長いからゆっくり何があったか聞かせてくれ」

私は来た道をゆっくり車を走らせながら妻の話を聞きました。

「パパに連絡して。ケンジのところに行ったの・・」
「あぁ・・・」
「ケンジに全てを話したの・・・」
「・・・・・」
「ケンジ・・・凄く悲しんで・・・そして・・・拓さんのこと・・・聞きたくないって・・・」
「そっかぁ・・・」
「うん・・・けど・・・好きだって言ってくれた・・・」
「うん・・・・」
「でも・・・やり直そうと思ってるからって言ったの・・・」
「・・・・・」
「ケンジが・・・何度も考え直してって・・・」
「うん」
「でも・・・でもね・・・やり直したいって伝えた・・・」
「・・・・・」
「ケンジも納得してくれて・・・最後に一緒に○○に行って欲しいと言われたから・・・」
「○○はまゆみとケンジの思い出の場所なのか?」
「・・・うん・・・一度だけ二人で旅行に行ったところ・・・」
「そうだったんだ・・・じゃぁこの1週間ずっと今日まで○○に居たのか?」
「ううん・・・仕事休めないからって・・・昨日から来たの」
「じゃぁその間は?拓って奴のところに?」
「ううん・・・拓さんには断られた・・・」
「断られた?どうして?」
「ケンジのところから帰って、会いたいって連絡したの」
「うん」
「夜に拓さんのところに行ったの・・・」
「・・・・・」
「少し話をして・・・キスされて・・・」
「うん・・・」
「私がいつもと違うって・・・言われた」
「そうなんだ・・・」
「どうかしたの?って聞いてきたから・・・パパとの事を話をしたの」
「・・・・・」
「そしたら・・・それがいいよって言ってくれた」
「抱かなかったのか?拓って奴は?」
「うん・・・アパートに帰れって言われたよ・・・」
「・・・・・・」
「帰るとき頑張れって言ってくれた・・・」
「まゆみは抱かれたくなかったのか?」
「前までと違ってれ冷静だった・・・」

その頃には妻の表情もどこか落ち着いて時々笑顔も見せるほどになっていました。

「俺が想像していたような男でもなかったんだな、その拓って奴」
「バカな女だって言われた・・・」
「じゃぁそれからはアパートに?」
「うん・・・パパに連絡しようと思ったんだけどケンジと○○に行ってからにって・・・」
「そうだったんだ・・・」
「ごめんなさい・・・」
「それでケンジとは?」
「○○の色んなところ一緒に行ったの・・・昔を思い出すように・・・」
「・・・・・」
「昨日の夜・・・ホテルに泊まって・・・」
「うん・・・・」
「今晩だけ全て忘れて欲しいって言われて・・・ケンジには支えてもらったから・・・」
「それで?」
「・・・・・・・」
「抱かれたんだ?」
「・・・・うん」
「そっか・・・」
「うん・・・」

妻は何も話さなくなり、窓の外をしばらく見つめているだけでした。
私の方も妻に何も話しかけられずに、ただ車を走らせるだけで、精一杯で妻がケンジに抱かれたと聞いて、ある程度は覚悟はしていましたが妻の口からきかされるとショックでした。

当然のように同様を隠せない私に妻も気付いていたことでしょう。

丁度サービスエリアの標識が出ていたので、妻に「少し休憩してもいいかな?」と聞くと
「あ・・・ごめんなさい。ずっと運転だったね・・・運転変わるよ」と妻が言ってくれたので、サービスエリアに入り、飲み物を買い、トイレを済ませて妻と運転を代わりました。

サービスエリアから出て高速道路の本線に入ろうと加速をしだしたときに妻が話し始めました。

「ケンジね・・・パパを怨んでた・・・」
「・・・・・」
「今日ね・・・帰らないでずっと一緒に居て欲しいって言われた・・・もう1日だけでも一緒にいて欲しいって」
「・・・・・・」

妻は運転を交代してから何か吹っ切れたかのように一人話し続けました。

「○○へ来てからパパのこと非難ばかりしてた・・・自分とパパの違いをずっとしていて」
「・・・・」
「昨日・・・抱かれたときもずっとそうだった・・・」
「・・・・・・」

私は何も答えることもできないまま、妻の話を聞いていました。

「今日も・・・パパのところに戻っても何も良いことないよって・・・もう一泊しようって誘われた」
「・・・・うん」
「断ったの・・・・家に帰るって決めたからって・・・」
「そっか・・・」
「うん・・・でもね・・・悲しかった・・・」
「・・・・・・」
「ケンジは本当に良くしてくれたから・・・パパとギクシャクしてから・・・」
「・・・そっか・・・だからそれで電話くれたときに泣いていたんだ」
「うん・・・ごめん・・・でもどうしてもパパに伝えたかったから」
「そっか・・・けどどうして電話の電源を?」
「あぁ・・・ケンジが一緒に居る間はパパから電話があると嫌だからって・・・電源を切って欲しいって」
「そうだったんだ・・・」
「うん・・・あのね・・・パパと知り合う前はね・・・本当に好きだったんだ・・・ケンジのこと」
「・・・・・うん」
「ケンジと一緒に○○に来て、ケンジと前に来たこと思い出して懐かしかった」
「・・・・・」
「パパに出会うまで・・・本当に○○に来たことも・・・ケンジと過ごしたことも忘れること出来なかった」
「・・・・・」
「でもね・・・パパと知り合って、パパを好きになって・・・忘れてたよ・・・」
「・・・・・」
「結婚してケンジのことなんて全然忘れてた・・・」
「うん」
「それが良くわかったの・・・○○に来て・・・」
「・・・・・」

「だからね・・・だからぁ・・・パパが・・・許してくれるならぁ・・・」

その時、妻の横顔を見ると妻の頬から流れる涙が、対向車のヘッドライトに照らされて光っていました。

「もういいって俺が悪いんだから・・・まゆみがしたいようにすればいいさ」
「・・・・・・」

少し何も答えないでハンドルを握りながら時々鼻を押さえる妻が言葉を詰まらせながら言い出しました。

「パパはぁ・・・いつも・・・うっ・・・そう・・・じゃない」
「・・・・・・」
「私のぉ・・・したい・・ようにって・・・」
「・・・・・」
「どうしてそうなのよ・・・嫌なら嫌って言ってよ・・・パパはずるいよ・・・」
「・・・・・・・」
「私は家を出るときも・・・パパに言ったつもりだよ・・・」
「・・・・・・」
「家を出てから辛かった気持ちを支えてくれて楽しくさせてくれたのはケンジだった」
「・・・・・・・」
「パパはいつも・・・自分の気持ちを素直言ってくれないでしょ・・・」
「・・・・・・」
「私がしたければすればいいいし・・・とか・・・好きなら言って来いとか・・・」
「・・・・・・」
「だから・・・抱かれて帰って来たときに・・・パパに抱かれると嫉妬してくれて嬉しかった・・・なのに・・・パパは私を信用してくれなくなって」
「・・・・・・」

そう妻に言われると本当に何も答えることはできませんでした。
妻が言うように私はこの間、ずっと妻を信用していなかったと思います。

しばらくして妻が言葉を詰まらせることもなく私に問いかけてきました。

「パパは覚えてる?・・・結婚しようって言ってくれたときのこと」
「・・・・・・」
「パパが結婚しようって言ってくれたけど・・・私が良く考えてねって言ったこと」
「あぁ・・・覚えてるよ」
「私はね・・・ずっとそのときパパが言ってくれたこと・・・忘れたことなかったよ」
「・・・・・」
「けど・・・パパ・・・ギクシャクし始めてから私を信用してくれてなかったでしょ」
「・・・・・・」
「どうしてなの?って何度も何度もパパに訴えていたつもりだった」
「・・・・・」
「そのうち私もパパから逃げるようになっていた」
「そんなことないだろ・・・俺がまゆみを信用できなかったから」
「ううん・・・私もパパから逃げてばかりで悪かった・・・」
「・・・・・・」
「私は・・・あのときパパに言った言葉は嘘じゃないよ・・・」
「そんなこと・・・ないだろ・・・」
「やっぱりパパはそう思ってるんだね・・・」
「だって・・・」
「もういいよ・・・パパの気持ちわかったから・・・」
「何をだよ?」
「私がケンジと拓さんのところに行かせてって言ったこと・・・自分の気持ち抑ええて私の我がまま聞いてくれたよね」
「・・・・・」
「パパが行かせてくれるって言ってくれたときに、私は思ったんだ」
「思った?」
「うん。どんなことがあっても二人とお別れしなくっちゃって」
「・・・・・・」
「ケンジと○○で過ごしてよく解ったよ・・・ケンジはそんなこと出来ないよ」
「そうでもないんじゃないか?」
「ううん・・・昨日の夜もよくわかった・・・ケンジはパパとは違うって・・・」
「どうして?」
「どうしてもなの」
「なんだそれ・・・」
「きっとパパはまた、私のこれまでのことをきっと忘れさせてくれる・・・そう思うから」
「今は自信ないかも」
「パパがどう思っていても、私はもう逃げないから・・・パパから逃げないから」
「・・・・・」
「これからどんなことがあっても私はパパから逃げない」

「パパぁ~~~起きなさいよぉ~~起きないと遅刻するよ!!」

妻の元気のいい声で毎日眼が覚める私は、その声を聞くたびに当時のことを今でも思い出します。
すっかりあの頃の妻は何処かに行ってしまったようですが、お互い時々ギクシャクする時もあります。

けれど今、私達夫婦は長い年月をかけて積み上げて来たものを私と妻まゆみとで、あの時一瞬に崩してしまったモノを一つ一つ積み上げながら生活をしています。

そんな私も妻もあの頃の事を決して忘れた訳ではありません。
一度開いた二人の溝はそう簡単に埋まるものでもないのはわかっています。

妻の5人目の男・・・妻が我が家に戻ってきてから1年ほど経ったころのことでした。

そのことも、ここに書いてきたことも普通の夫ならば決して許せないことなんでしょうが、私のような夫は世の中の普通の人たちからすればおかしいのかもしれません。

けれど・・・

どんなことがあっても私は妻まゆみフェチなのですから・・・

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