妹のシナリオ


三人兄弟だ。姉さんとおれとはふたつ離れていて、おれと妹は年子。
姉さんは、頭がよくて、長い髪の正統派の美形。おれはバカ。ハンドボールやってる。
妹は、成績はよくないけど、愛嬌があるキャラクター。姉さんにかなりの劣等感持ってる。髪は元気そうなショートボブってやつ。
去年のこと、姉さんが東京のいい大学に合格した。両親は大喜びで、親戚や近所じゅうに自慢しまくり。
姉さんと母さんは先に上京し、アパートを決めたり引っ越しの準備をしたりしていた。
四月になって、いよいよ入学式には、父さんも張り切って出るって上京を決めて、おれと妹がふたり家に残ることになった。
おれは高二になり、妹は高一。
その日の夕方、がらんとしたうちで、おれと残された妹はピザを取って晩飯。
妹のテンションがいつもと微妙に違う。
「こういうのもいいね、兄ちゃん。ふたりきりで晩御飯だよ」
「ああ。ピザもうまいや」
「ここのピザって、耳までチーズが入ってるんだよ。知ってた?」
「いや、そうなのか?」
「店には行ったことがあるんだ。兄ちゃん、ある?」
「いや、ない」
「こんど、一緒に行こうか」
「そうだな」
ピザを食べ終えて、片づけて、おれはリビングのソファでゲームを始めた。
妹が横に座って、寄り掛かってくる。
「どうした?」
「なんとなく。こうしたいなと思って。いや?」
「かまわないけどさ。一緒にするか?」
「何を? あ、ゲームか。違うことしない?」
「何を?」
「このあいだ、学校で教えてもらったゲームがあるんだ」
「王様ゲームならいやだ」
「違う。もともとはアメリカのゲーム。挑戦と真実って言うの」
「なんだ、それ」
妹は映画の名前を出した。
「あれに出てきたんだって。知らない?」
「知らない」おれはずっとゲームの画面見て、コントローラーいじりっぱなしだ。
「ちょっとこっち見てよ」
ちらりと見た。妹は不満そうだ。
「挑戦を選んだひとは、言われたことをするの。真実を選んだひとは、質問されたらほんとのことを正直に答えるの」
「つまんね」
「いいからやろうよ。じゃんけん」
「グー。勝った」
「あたし負けたの? じゃあ、あたし真実のほうを選んだ。質問して。正直に答えるから」
「いちばん好きなアイドル」
「つまんない質問。×××。次、兄ちゃん」
「真実」
「姉さんとあたしとどっちが好き?」
びっくりして妹を見つめた。そんなこと、聞きたいのか?
妹は、うん、という顔だ。
「妹ちゃんだ」
妹はむちゃくちゃにうれしそうになった。
「絶対に正直に答えなきゃだめなんだよ」
「正直に答えた」
「じゃあ兄ちゃんの番。挑戦と真実、どっちを選ぶ?」
「挑戦」
「あたしにキスする」
おれはゲームをやめて、 また妹を見つめた。
「しなきゃだめなんだよ」
妹は目をつぶって、唇を少し突き出してくる。
おれは、ぱっと一瞬だけ妹の唇に自分の唇をつけた。
「え、それだけ?」
「条件なんかなかったぞ」
「じゃあ、またあたし、挑戦」
だんだん妹が狙ってることがわかってきた。シナリオができてるんだ。だったら乗ってやるさ。
このところ、両親は姉さんの進学と上京の準備にかかりきりで、妹のことをほとんど相手にしていなかったものな。
「トレーナーを脱ぐ」
妹は前ジッパーのトレーナーを着ていた。下はジャージのパンツ。
「え、もう?」
もう、って何だよ? 何をしようとしていたんだ? いや、わかってるけど。
「トレーナーだけだぞ。それに、いまおれにキスさせた」
妹は、はっとしたようだった。脱いでTシャツになった。
ノーブラだとわかった。ぽっちのところが薄く影になってる。
「こんどは、挑戦」
流れでは、そういうことだろ。妹は命じた。
「妹ちゃんにきちんとキスする」
おれは妹にまっすぐ顔を向けて、顔を倒した。妹はおれの首に手をまわして、ぐいとおれの顔を近づけてキスしてきた。離さない。すぐに舌が入ってきた。
いつ覚えたんだ? こんなこと。
キスがしばらく続いて、おれはかなりやばい感じになってきた。
キスを終えると、もう妹の顔は、正気じゃないように見えた。酔ってるのか。ハイになりすぎてるのか。
「兄ちゃんが聞くか、命令する番。あたし、真実」
「あいつとつき合ってるのか? 真実を答えよ」
妹の同級生で、妹に気があるってやつがいた。あいつ、でわかる。
「全然。こんどは兄ちゃん」
「挑戦」
「Tシャツを脱ぐ」
脱いで、上半身裸になった。命令しておきながら、妹は困ったような顔になった。おれの胸から目をそらした。
「あたし、挑戦」
「挑戦させてばっかりだと、結局王さまゲームじゃないのか?」
「いいじゃない。何を命じますか?」
「ぽっちをさわらせる」
妹は胸を突き出してきた。Tシャツの上からさわれということだろう。
おれは右手の人指し指で、妹の両方の胸のぽっちを一回ずつ突ついた。
「次は、おれが、挑戦って言うのか?」
「そう」
「挑戦」
「あたしと一緒にお風呂に入る」
おれにとまどってる暇も与えなかった。妹はおれの手を取って立ち上がった。風呂のほうに引っ張っていこうとする。おれも立ち上がった。
妹は風呂場のほうにおれを引っ張っていって、脱衣所でさっと服を脱いだ。
こうなったら、しらけたりするのもいやだ。おれも脱いだ。
妹は真っ裸で浴室に入って、浴槽にお湯をため始めた。しばらく時間がかかる。
それまでゲームを続けるのか?
おれも浴室に入ると、妹はおれに向き合って立った。細くて、胸はAじゃないだろうか。
妹はおれを見上げて言った。
「兄ちゃんが聞くか命令する番。あたし、挑戦する」
何をさせたらいいか考えていると、妹は言った。
「身体を洗え、って言って」
「洗え」
妹はおれから離れ、シャワーの温度を調整してから、スポンジにボディソープを垂らしておれを洗い始めた。
胸から腹から尻から、そしてとうとうポコチンまで。
ポコチンのあたりを好奇心いっぱいって顔で洗ってから、妹は言った。
「兄ちゃんも、挑戦にして」
「挑戦する」
「あたしを洗え」
おれはスポンジを受け取って、妹をていねいに洗ってやった。
Aカップの胸も、股のあいだも。ちょっと指の背でさわるようにしながら。
もうゲームの順番なんかどうでもよくなってきた。
妹の身体をボディソープだらけにして、それから抱き寄せた。妹も、おれにしがみつくように身体をくっつけてきた。立ったまま、お互いの身体をこすりつけるように動いた。
けっこう刺激的だった。後ろを向かせて、妹のちょぼっと生えた陰毛とか、恥丘のあたりとかも、てのひらでさわった。
どんどん勃起してきた。
妹はもいちど向かい合ってからポコチンを持って、おれに言った。
「挑戦させて」
「それにもキスする」
してくれた。妹は浴室でひざをついてポコチンの先にキスしてから、おれを見上げてきた。
これでいいの?と聞いている。かわいくてたまらなくなる顔だった。
ここまで来たら、真剣に確かめなきゃならない。
「次のことも、挑戦していいのか?」
「兄ちゃんがしたいなら」
「おれ、兄ちゃんなんだぞ」
「兄ちゃんだからいい」
妹はポコチンをもっと深くくわえてバキュームした。
おれはたまらずに言った。
「リビングに行こう」
「うん」
ボディソープを流して、おれたちはリビングに移った。妹は、浴室から古いバスタオルを持っていって、ソファの上に敷いた。
おれたちはソファの上で重なった。
さすがに妹は真剣な目でおれを見つめてくる。おれは妹にキスしながら胸を愛撫し、手を下におろしていった。妹の割れ目の中は濡れていた。
指でさわってからおれは身体を離し、妹の両足を広げて、かぶさる態勢になった。
妹は細くて子供みたいな体型だし、胸の前で両手を握って、横を向いて緊張していた。これって、犯罪にならないのだろうかって、ちょっと心配した。
おれも初めてだったから、たぶんこういうふうにすればいいんだろうと、乏しい知識を総動員で挿入した。
妹はさほど痛がらなかった。だけど、感じているふうでもなかった。
「動かないで、兄ちゃん」と、妹はおれにしがみつき、足でおれの尻をカニばさみした。
その姿勢のままでいるだけでも、けっこう幸福な感じだった。
そのうちやっぱり動かしたくなったんで、妹を見つめながら前後に動かしてみた。妹は目をつぶって苦しげな顔になった。
すぐに高まってきた。おれはポコチンを抜いて、妹の腹の上に射精した。
ポコチンに、妹が初めてだったしるしが少しついていた。
おれは身体を離して、妹の横になった。妹が足をからませ、胸をくっつけてきた。
おれたちはしばらく身体をくっつけたままでいた。やっぱり、これはやりすぎたのじゃないかと思った。途中でゲームオーバーにしてしまったほうがよかったかもしれない。
妹が、もうやめて、とどこかで言っていなかったかを考えた。言っていたとしたら、そこでやめるべきだったんだ。だけど思い出せなかった。
それからまた浴室に行って一緒に風呂に入った。
妹が後ろ向きになっておれの足のあいだに身体を入れてきた。何もしゃべらないまま、何分か過ぎた。それから妹は身体の向きを変えて、おれに密着してきた。
「姉さんが東京に行ってしまって、寂しくならないの?」
「いや。べつに」
「さっきのこと、ほんと?」
「どれだ?」
「あたしのほうが好きってとこ」
「ほんとだ。真実だ」
「姉さんとは、キスしたことない?」
「ないよ」
「これからもしない?」
「しない」
「いまのこと、兄ちゃんは、あれでよかったの? 感じたの?」
「うん。お前は?」
「まだよくわからなかった。だけど、しあわせいっぱいだった」
「おれもだ」
「真実を答えて。兄ちゃんは、いま後悔してますか?」
おれが無口になってたので、心配なんだろう。
「いいや。妹ちゃんはどうだ?」
「言葉で答える代わりに、キスしていい?」
「そういうルールもあるのか?」
「ある」
妹と長いベロチューをした。
次の日、両親が帰ってきて、姉さんの入学式の話を教えてくれた。ふたりとも、すごくうれしそうだった。
それを聞きながら、おれたちはテーブルの下で手を握りあって、指をからませていた。
最後に、父さんも母さんも言った。
「寂しくなるな」
「寂しくなるね」
ちらりと妹を見ると、あたしたちはそんなことないよね、と言う顔だった。

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