夢の中の姉


高校三年になってから、ふたつ年上の、大学生の姉ちゃんの身体がすごく気になるようになった。
うちの中で普段着でいるだけでも、胸とか生足をちらちら見てしまう。姉ちゃんが風呂に入ったときは、その様子を考えてしまう。パジャマのときは、襟元にどうしても目が行く。以前はそんなことはなかった。
だけど姉ちゃんを想像してシコるなんてことはしない。姉ちゃんはオナニーのおかずじゃなかった。
なのに、あるとき夢精してしまい、そのときは夢に裸の姉ちゃんが出てきた。真正面に正座していた。両手を自分の腿のあいだに入れているポーズ。乳首は腕に隠れている。表情はふつうに俺を見つめているだけだ。大人になった姉ちゃんの裸なんか見たこともないのに。
俺は、パンツを汚してしまったことに焦り、姉ちゃんの裸が夢に出てきたことにも焦った。まずいだろ、これは。俺は姉ちゃんでシコりたくない。
それから俺は、なんとなく姉ちゃんの顔をまともに見ることができなくなった。できるだけ避けるようにした。
ある日曜日、両親がいないときに、リビングのテーブルで姉ちゃんが話しかけてきた。
「なんか姉ちゃんに怒ってる?」
俺はどぎまぎして「そんなことないよ」
「姉ちゃんを避けてるよね」
「いいや」
「どうしてあたしの目、見ないのよ」
「見てるよ」
「ほら、見てない。あたし、なんか怒らせるようなことした?」
「してない。姉ちゃんのせいじゃないよ」避けてるって認めたようなものだった。「姉ちゃん、このごろすごく、大人っぽくなってきて、まぶしく見えるから」
少し姉ちゃんのごきげんをとるような言い方をした。
「避けることないじゃない」
「避けてないって」
「いま、あたしの胸、気になる?」
つい目が行っていた。
「ああ、うん」
姉ちゃんも困ったような顔をして、タンクトップの襟を引き上げた。
「ほんとにあたしを怒ってないのね」
「全然」
姉ちゃんは立ち上がってから聞いた。
「しいちゃん(家族の中での俺の呼ばれかた)、彼女、いるの?」
知ってるくせに。
「いや」
姉ちゃんは自分の部屋にいってしまった。
それから何日かして、朝に顔を洗って、洗面所を出ようとしたとき、姉ちゃんが入ってきた。
「いま出る」
洗面所は狭いし、床には洗濯かごも置いてある。俺は後ろの壁に寄って出ようとした。このとき俺は勃起していた。朝立ちじゃなくて、夢精したときの姉ちゃんの裸を思い出していたら、そうなっていたんだ。
姉ちゃんは俺の前を通って入れ代わろうとした。
姉ちゃんの尻が俺の固いものに当たった。姉ちゃんがフリーズした。目の前の鏡の中で、姉ちゃんはびっくりして俺を見つめている。俺は鏡ごしに姉ちゃんを見つめたまま、横に移動して洗面所を出た。振り返ったら、姉ちゃんも俺を見てくる。顔を赤らめていた。
なんだよ、と俺は思った。赤くなることはないだろ。そんなに恥ずかしいことだったのか?
もしかしたら、姉ちゃんは未経験か? 彼氏いなかったのか?
片一方で、お互いのパジャマを通して感じた姉ちゃんの尻の感触に、脳天をやられた気分だった。なまなましかった。夢精するくらいだったらシコろうと思って、その夜、姉ちゃんとの洗面所での接触を思い出しながらした。
あれって立ちバックっていう体位に近いのだと気づいた。
その日から何日か、気がつくと、姉ちゃんはときどき俺を哀れむような目で見ていた。目が合うとそらすのは、姉ちゃんのほうだった。
最初に怒っているのかと聞かれたときから二週間ぐらいして、リビングでふたりだけになったとき、姉ちゃんが言った。
「こんなの、いやじゃない? 喧嘩したみたいに、目も合わせないなんて」
「俺もいやだけど、ほんとに最近の姉ちゃんがまぶしくて、見られないんだ」
「姉ちゃんは、もとに戻ることはできないよ。だけど、しいちゃんとは、仲のいい姉弟でいたい。こんなんじゃ、うちに帰ってくるのもいやになる」
俺はあわてて言った。
「いやにならないでよ。出て行ったりしないでよ」
「姉ちゃん、どうしたらいい?」
「わかんない。俺の問題かもしれないし」
「しいちゃんも大人になったことは、姉ちゃんもわかってる。自然にしていいんだよ」
「むずかしいよ」
「姉ちゃんとしたいわけじゃないんでしょ?」
違う、と答えるのがよかったんだろうけど、俺は言ってしまった。「わかんない」
したいって告白したみたいなものだった。
ふうんと、姉ちゃんはため息をついた。
それから何度か、姉ちゃんが逆に俺を男として意識したんじゃないかと思える小さな出来事が続いた。
母さんに言われて俺が汗まみれのTシャツを脱いで洗濯カゴの中に放り込み、二階に上がろうとしたら、ちょうど姉ちゃんが下りてきた。上半身裸の俺とすれ違うとき、姉ちゃんはまた固くなっていた。
俺が風呂を出ようとしたとき、脱衣所でまだフルチンのときに姉ちゃんが入ってきたことがあった。
「あ、ごめん」と言ってすぐドアを閉じたけど、あれは偶然でもなかったように思う。姉ちゃん無意識で、ドアを開けたかったんじゃないかな。
夜、俺がエロ本を開いてシコっている真っ最中に、「入るよ」って言って、返事を待たずに部屋に入ってきたこともあった。俺はあわててパンツを引き上げたけど、姉ちゃんにはしっかり見られた。
「なんだよ」と、バツが悪くて俺が怒ると、姉ちゃんは「母さんが洗濯もの持っていけって言ったから」と、畳んだシャツやらパンツやらを俺のベッドの上に置いて出ていった。
母さんがほんとうに姉ちゃんに頼んだのかどうかはわからない。
俺も姉ちゃんも夏休みに入って間もないころ、姉ちゃんがサークルの合宿に出かけるという前の日、日曜日の朝だ。両親は親戚のお祝い事に出てくるということで、俺たちふたりは家に残された。俺たちはリビングのテーブルで向かいあっていた。姉ちゃんはスマホをいじっていて、おれはゲームしていた。
ふたりとも黙ったままで、十分か十五分近い時間がすぎたところで、姉ちゃんが顔を上げて俺を見つめてきた。俺も見つめ返した。
なんとなく姉ちゃんの言いたいことがわかったような気がした。「する?」とか「そのつもりはある?」と言っているように感じた。
どきどきしてきた。俺、姉ちゃんの気持ちを誤解してないよな。そういう目だよな。
俺はうなずいた。
姉ちゃんがすっと立って階段に向かった。俺も後を追った。
姉ちゃんが自分の部屋に入った。ドアが閉まらないうちにおれも入った。姉ちゃんは、おれが入ったことに驚きもしないし、いやがりもしない。俺を見ないままで、ベッドに腰かけた。俺は姉ちゃんの右横に腰かけ、すっと姉ちゃんに身体を接触させた。
おれは姉ちゃんに顔を向けた。姉ちゃんは目をつぶった。俺は唇を近づけた、軽くキスをした。姉ちゃんは、やっぱりいやがりもしない。
俺は肩に左手を回し、姉ちゃんのうなじに顔をつけた。右手で、姉ちゃんの胸をタッチした。姉ちゃんの右手が俺のハーフパンツの上から、ペニスのあたりに触ってくる。俺が姉ちゃんの胸をもんでいるうちに、姉ちゃんのタッチのせいでおれのチンコは少しずつ大きくなっていった。
俺は姉ちゃんのシャツの下に手を入れ、ブラの上から姉ちゃんの胸を触った。
姉ちゃんはいったん身体を俺から離すと、俺のシャツを脱がそうとしてきた。俺は万歳して、姉ちゃんにシャツを脱がしてもらった。姉ちゃんは自分で自分のシャツを脱ぎ、おとなしいデザインのブラもはずした。
想像していたよりも大きい乳房だった。俺がその裸の乳房に手をやると、姉ちゃんは俺のチンコをパンツの上から少し強く触ってくる。もうコチンコチンになっていた。姉ちゃんがパンツを脱がそうしたので、おれはまた姉ちゃんからいったん離れ、パンツとトランクスを一緒に脱いだ。
姉ちゃんも腰を浮かして、まずショートパンツを脱いだ。下にはいていたのは、ボクサーパンツみたいなパンティだった。それを脱ぐと、姉ちゃんの陰毛が見えた。そんなに広くもないし、濃いほうじゃないようにも思った。AVでしか知らないなら、なんとなくの感じだ。
お互い素っ裸になったところで、俺はまた姉ちゃんの肩に左手を回し、胸を触りながら姉ちゃんに唇を近づけた。最初よりは、少し強いキス。舌を入れようとしたけど、姉ちゃんは唇を開けなかった。
姉ちゃんの右手は、生の俺のチンコを握っている。ぎこちなく、チンコの反応を確かめるようにいじっていた。
キスが駄目なら、と俺は姉ちゃんの身体をベッドに倒そうとした。傾けた。
姉ちゃんは身体をひねって、ベッドにバスタオルを広げてから、自分から仰向けになった。
俺は姉ちゃんの横になると、姉ちゃんが言った。
「あんまりしたことがないんだ。乱暴にしないで」
おれはびっくりした。彼氏と、していないのか?
「彼氏は?」
「ずっと前のこと」
「いまいるでしょ?」
「友達」
俺は少し身体を離して、姉ちゃんに確かめた。
「いいの?」
「ここまで来てるのに、いちいち聞かないで」
「だけど」
「いやだったら、つき飛ばしてるから」
恥ずかしかったけど、俺は告白した。
「俺、初めてなんだ」
「だったら、無理なことをしないで」
俺は右手を姉ちゃんのそこに当てた。姉ちゃんが小さく「あ」ともらした。
割れ目を触って、指を入れた。
テクニックはわからないから、AVの童貞卒業もので女性が言っている言葉を思い出しながらだ。
奥でぬるりとした感触があったので、そこを触ってから割れ目のあいだに指を這わせた。すぐに割れ目の内側全体がぬるりとしてきた。
「む」と姉ちゃんは、声を出すのをこらえている。
俺は指を動かしながら姉ちゃんを見つめた。もう一度、いいの?と聞いたつもりだった。
姉ちゃんは目を閉じている。はね飛ばされないんだから、続けていいんだろう。
俺は姉ちゃんの腿のあいだに自分の両膝を入れて、姉ちゃんの足を少しだけ広げた。姉ちゃんは抵抗しない。俺は自分のチンコを姉ちゃんの割れ目のところにすりつけて、姉ちゃんのぬるぬるをチンコの先につけた。
避妊ということが頭に浮かんだけれど、姉ちゃんはそれも承知で誘ってきたはずだ、と勝手に考えることにした。その危険があるなら、誘ってはこなかったはずだ。
場所がよくわからなかったけど、探っているうちにここらしいとわかった。俺は姉ちゃんのそこにチンコをゆっくりと入れていった。姉ちゃんは、さっきよりも少し大きな声をもらした。「あ」
半分くらい入ったところで少し戻し、姉ちゃんを見つめた。姉ちゃんの目はキスしてと言っていた。俺は身体を倒し、キスした。姉ちゃんはこんどはちょっとだけ舌も入れてくれた。俺はチンコをもっと奥へと入れた。
姉ちゃんは顔を離し、「あっ」と声を上げた。
俺はピストンを始めた。俺はずいぶん単調にしか動かなかったけど、すぐに高まった。
「姉ちゃん、行きそうだ」
「いいよ」
やがて俺は、姉ちゃんを姉ちゃんの中で射精した。射精感はそんなに強くなくて、漏れた、という感じだった。
射精の余韻がすっかり冷めるまで、俺は姉ちゃんの上にいた。チンコが少ししぼんでから抜いて、姉ちゃんの横になった。姉ちゃんは天井を見上げて、身体を動かさない。
横に並んでから、姉ちゃんが言った。
「また仲よくなれる?」
「悪かったわけじゃないって」
「どうしちゃったんだろうって、すごく悩んだんだから」
「もう誤解は解けた?」
「うん。でもあんたが冷たかったのは、たしかだよ」
「ごめん」
俺が謝ると、姉ちゃんは俺を胸に抱き寄せた。
俺たちは時計を確かめてからもう一回した。少し慣れたから、しているあいだ姉ちゃんにいろいろ聞いたり、感想を言ったりする余裕もできた。
少しリラックスしてできて、俺は姉ちゃんが大好きだなと感じた。だけど、そんなことは口にしなかった。
その夜、両親と一緒の夕飯のときは、気まずくて俺は姉ちゃんの顔を見ることができなかった。姉ちゃんも同じだったようだ。
次の朝、俺が起きたときは、姉ちゃんはもう合宿に行くために家を出たあとだった。顔を合わせなくて俺はほっとした。
四日後に姉ちゃんが帰ってきたときは、俺はもう姉ちゃんの顔をふつうに見られるようになっていた。姉ちゃんも、それ以前と変わらない態度だった。
その日したかったけれども機会はなく、ぐっとこらえた。姉ちゃんの部屋に行って何かすれば、真下の両親の部屋にも聞こえるのだ。するわけにはいかない。
夜になって姉ちゃんからメールがあった。「安心して」
何の意味かわからなったけど、しばらくして生理のことだと気づいた。安心したけど、それは、できないということでもあるんだろう。がっかりもした。
それから一週間、生殺しみたいな状態が続いた。代わりに俺たちは、両親の目を盗んでさっと相手の胸とか尻とか、チンコのあたりを触ったりするようになった。どちらがどれだけタイミングを見つけるのがうまいか、大胆になれるか、ゲームをやっているような感覚だった。
八月に入って、両親が遅くなる夜がやってきて、俺たちは夕飯を食べてから、こんどは俺の部屋で始めた。コンドームはおれが一駅離れたドラッグストアで買っておいた。
このときは、姉ちゃんも積極的になっていた。合宿に行く前のときは、やっぱり照れくさかったのだと思う。
終わったあとに姉ちゃんに聞いた。
「いまの友達とは、会って何してるの?」
「友達として、会ってるだけだよ」
「ふたりになっても、友達なの?」
「妬いてるの? しいちゃんは、誰よりもずっと親しいんだよ」
「妬いてない」
「ほんとに?」
「うん」
「しいちゃんとのことは、姉弟のこと。姉ちゃんをひとりじめにしないで。しいちゃんに彼女できたら、応援するから」
「そのときは、もうできないの?」
「あたしたちの気持ち次第でしょ。心配しなくていい。だけど、あたしたちは、恋人同士じゃないんだから。わかるでしょ」
「うん」
ぎりぎりまでベッドで一緒にいたので、両親が帰ってきたときはかなりあわてた。姉ちゃんはTシャツだけかぶって自分の部屋に戻っていった。
姉ちゃんは夏休みの途中からアルバイトを始めた。そのバイトの休みのときに、ラブホに行こうと決めた。両親に怪しまれないよう、早めに帰らなければならないから、その約束の日は、午後の二時くらいに入った。
おれはラブホに入るのは初めてだった。入るとき、どうするのか全部姉ちゃんにまかせたけど、まごついたりはしていなかった。
その日、二時間延長して、少し大胆になってセックスした。初めてねちっこいディープキスをしたのもこのときだ。
夏休みが終わり、俺は受験勉強に力を入れることになった。でも姉ちゃんとは、いつでもセックスができるとわかったので、できなくてもそのことを考えて頭が沸騰するようなことはなかった。姉ちゃんを撮った写メで、すっとシコって頭を冷やすこともできたし。
いまは、以前よりもずっと仲よくなっている。ただ、セックスのときも、姉ちゃんはおれにフェラしないし、俺もクンニしない。
姉ちゃんは言う。「姉弟ですることじゃない。そんなことしなくても、十分に幸せになれる」
俺もそう思う。
姉ちゃんはこうも言ったな。「快感が欲しいんじゃないの。しいちゃんとつながっていてうれしい、って気持ちがいいんだ」
俺が大学に入ったらこの仲がどうなるのかわからない。彼女を作れ、姉離れしろと姉ちゃんは言う。俺に彼女ができても、自分たちの仲はもっと深いんだからとも。
たしかにそう思うし、できるだけ姉ちゃんとはタイプの違う彼女を作ろうと思っている。

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