きっかけは偶然の膝枕


私32歳、兄35歳です。私には3歳になる娘がいます。兄にも子供がいて、もう小学生になります。小学生にもなるとあまりお父さんにくっついてくれないようで、うちの娘のことを可愛がってくれます。

兄は近所に住んでいて、時々差し入れを持ってきてくれます。一年ほど前、いつものように来てくれて、サンルームに腰かけて娘と遊んでくれていました。
私が「中に上がれば?」と言いましたが、兄は「いいよ、ここで」とその場を動きませんでした。
私は兄の横にいましたが、兄が娘とじゃれている時に偶然倒れかかって、私に膝枕のような状態になりました。兄は何も感じていないようでしたが、私は妙にドキドキしました。

後日、兄と会った時に「この前膝枕しちゃったね」と言ってみたら、兄は「ん、あー、嫁にもしてもらったことないのに妹にしてもらっちゃったな」と。
「私はすごくドキドキしたんだけど、お兄ちゃんはどうだった?」
「え、まあ悪くはないよね。」
「またしてみる?」
「え、なんだよ!」
「いいじゃん、はいどうぞ!」と正座して両手を広げて誘いました。
すると渋々兄が私のもとへ。
「どういう状況だよ。」と困惑する兄。
「いいじゃん、お兄ちゃんもイヤじゃないでしょ?私ね、お兄ちゃんのことずっと好きだったんだよ。」と勇気を出して告白してみました。
慌てて起き上がる兄。
「えっ?そうなの??」
「うん、今でも好き。」
少し沈黙が続いて兄が、
「そりゃ一人しかいない妹だし、大事な存在だけど、お前は恋愛感情?」
「うん。」
「そうだったのか、ありがとう。なんか変だけど嬉しいね。」と抱き締めてくれました。
「キスしてほしい。」ますます火がつく私に兄が、
「いいの?」と、そっとキスしてくれました。
その日はもうじき娘がプレ保育から帰ってくる時間だったので、それ以上のことはしませんでしたが、今でも忘れられない思い出となっています。

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