AV 2


 むかしは、ぱんちらといえば興奮した。
 でも、それは、まずいことだった。
 大人の社会では、禁止事項。
 しかし、AVでは、大概の場合、
まんちらがある。
 昔はあれが好きだった。
 本番よりも興奮することが多かった。
 わけはわからないが。
 モザイク越しに見えるピンクのカーテンを
想像して興奮していたのだから、他愛ない。
 そのピンクのカーテンが何だったのか、
目の当たりにしたのは、30を過ぎたころだった。
 (東北の)場末のスト〇ップ小屋で。
 愛液のシャワーがピンクの壁を流れ落ちるころには、
ほとんどの客が逝かされていた。
 しかし、勃〇不全、射〇困難で往生した三十路の
私(のためだけではないが)に「愛の小部屋」という
救いの手が。
 熟女か少女かの選択で「りぼん」ちゃんをお願いすると、
もぎりのお兄さんは困惑したように
 「あなたもりぼん!?」
 私はおそらく10番目よりはるか以降今日最後の客だった。
 「どうようかむふら?(英語)」
 「メクシコ」
 「おおう。メクシコ」
 目の前の女性自身に手を触れようとすると、
 「だめ。みるだけ」
 とにべもない返事。
 脇の壁には、
 「入れたら罰金100万円」
 の張り紙が。
 おわた。
 そう思ったとき、
 「いちまん」
 りぼんちゃんがひとさし指を鼻にあてていった。
 シックスナインから正上位で無事終了。
 サックには大量のザーメンが。
 ボーっと、余韻を楽しむようにあとワンクール
ステージを見て、小屋を出ると、裏口からジーンズのミニに
白いTシャツのりぼんちゃんが出てきた。
 小柄な体で、目いっぱい手を振ってくれた。

 

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