ただ愛した人のために 2章


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そんな嫉妬心を感じていながらもどうしてもふに落ちないことがありました。どうして瑛は私にこの話をしたのか、またどうして異性である私に話してくれたのか。信頼してるからという答えで自分を納得させるにしても少し無理がある訳で「(他にも話せそうな人はいるだろうに・・・)」これは私の偏見なのでしょうが、普通女は仲間内でいわゆる[コイバナ]として話すものかと思っていました。「ふーん・・・嫉妬してるんだ・・・。」「・・・んなッ!ばっ馬鹿かッ!!誰がそんな風に想うかッ///」と、とっさに反論しましたが時すでに遅し。声に出してしまい、瑛にだだもれしていました。たしかに嫉妬していましたが、何処となく寂しさにも似た感覚で胸に迫る痛みもあったのです。「ねぇ、キミはどう想ってるの?私の事」と急に瑛がそんな事を言い出すもんだからそのとき飲んでいたコーヒーを吹き出してしまいました。「ゴホッ、ゴホッ!・・・どう想ってる・・・?」戸惑いを隠しきれず声が上擦ってしまい、恥ずかしさで耳が熱くなってしまいました。何とか顔を前に向けるとそこに瑛の顔が近くにあり、思わず顔全体が赤くなってドキドキして息が荒くなっていました。「・・えっちな顔してる。」

 

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