私の人生 2


話は10年ほど前です。
まだまだ独身だった私、同僚との飲み会があって帰りが遅くなってしまいました。
いつもは会社から電車に乗ってあとはバス、バスを降りて一人暮らしのアパートまで徒歩5分。
でもその日は最終電車になってしまい、当然のことバスはもうありませんでした。
当然タクシーと言うことになるのですが、その日は雨がずいぶん降っていて寒くて急いでタクシーの列に並んだのですがたくさんの人の行列。
「なかなかタクシー来ませんね。」
「そうですね、、」
声をかけてきたのは私より一回り位上のサラリーン風の男性でした。
傘を持つ手の指には結婚指輪があり既婚者だと分かった。
タクシーはなかなか来なく電車から降りて1時間は経っていた。 
もう終電は終わったので、これ以上タクシーの列が長くなることはないと分かっていても寒くてつらかった。
並んでから1時間半ほど、いいや2時間近くになっていたかな、、声をかけてきた既婚者に車がやってきた。
「よかったら一緒に乗りませんか、同じ方向だしこの寒さと雨は辛いだけですよ。」
このあとタクシーはいつ来るかわからなかったから嬉しかった。
初めてこんな優しい声をかけられたと思っていました。
「いいんですか、、」
「ええ、、よかったら、、」
二人でタクシーに乗り行き先を伝え、でも話さなかった。
私は声をかけられたら話そうと思っていたが、既婚者は話が苦手なのか黙っていた。
いいや、話が苦手なら一緒に乗りませんかと言ってこないはず。
私は勝手に、若い女性にいろいろ話すと迷惑かなと思って話さないんだ、と思ってしまいました。

読み返して思いました。
当時は私はまだ独身で、、分かっていましたよね。

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みんなのコメント

1 名前:名無しさん2023年11月12日(日) 10時45分55秒

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