高垣楓と少年(3)


前回:  高垣楓と少年(2)

 左目の下には泣きぼくろがある、くりっとした暗色の蒼と深緑のオッドアイの瞳が涼やかに見下ろし、ふっくらとした桜色の唇が愉しげに笑いかけてくる。
ふわりと膨らんだ柔らかな鶯色のボブ・ショートの毛先が、踊るようにふわりと舞う。慎ましいながらも、小さいお椀の様にふっくらと丸い、形がとても綺麗な二つの膨らみが、とん、とん。
と弾み踊り、膨らみの頂点で膨らみを可愛らしく彩る、桃の花を思わせる淡い赤い色の丸い輪郭に、ツンとした突起も踊る。
スラリとした靭やかで細長い脚が、大胆にもM字に開脚し、広げられ、ふわっとした柔らかそうに生い茂っている濃密な茂みが生えた股がよく見える。
濃密な茂みが生えた股が何度も身体の上で跳ね踊り、硬く大きくなったものが何度も入って、出てくるのが見える。
ツンと痛いほど硬く大きくなったものに、ねっとりとした熱が絡みついてくる。オッドアイの瞳を見つめると、気持ちいい?と聞いてくるかのように見下ろしてくる。

 きもちいい。

 少年はオッドアイの瞳を、楓を、トップアイドルである高垣楓を見つめながら頷いた。

 楓は柔らかな笑みを桜色の唇に浮かべ、身体を倒してくる。慎ましいながらもふっくらとした膨らみが、垂れ落ち、微かに谷間が生まれる。
楓は更に激しく、腰を少年の身体に打ち付けてくる。
パンパンパン。肉がぶつかる音が響く。
ねっとりとした熱い柔らかな肉が男根に絡みつき、シゴイてくる。ぞくぞくと肌が粟立ってしまうほど気持ちいい。どろりとした熱が身体を焦がしながら、込み上がってくる。

 ヤバい。出ちゃう。

 少年がそう思った瞬間、ねっとりと絡みついてきた熱が、ふっ。と消え、身体に打ち付けられていた楓のお尻が、ふわっとした柔らかそうに生い茂っている濃密な茂みも消え、世界が薄暗がりに包まれた。
ただツンと張るような痛みだけが下腹部に残っている。

『おふぅ…。ぅっ。アッ…。ンアッ、アッ。らめぇ…。はめぇ…。こんなにしゃれたら…。あっ…。んふぅ。うくぅ…。ひゃっ。あっ。やッ。んんッッ』

 甘く蕩けた嬌声が微かに聞こえてくる。
声にふと視線を上げると、軽く開いた襖から光が差している。
光に導かれるように襖を覗くと、何も身に纏っていない楓の姿が見える。オッドアイの瞳は焦点が定まっておらず、ふっくらとした桜色の唇からは絶え間なく、甘く蕩けた嬌声が零れ落ちていく。
慎ましいながらも形の綺麗な膨らみが、とん、とん。と上下に大きく揺れ動く。
誰かに脚を支えられているのか、股は大きく広げられ、ふわっとした柔らかそうに生い茂っている濃密な茂みだけではなく、縦にすっと伸びた割れ目が見える。
割れ目無理やりこじ開けられたかのように、ぱっくりと、無残にも穴が広がり、その穴からは白濁したものが、だらりと零れ垂れ落ちている。
そして少年がふれることすら許されなかった楓のお尻の穴に、少年のものとは明らかに違う、長く太いものが何度も出たり入りしながら、楓のお尻の穴を無理やりこじ開けているのがよく見える。
少年は恐る恐る、楓を後ろから支えながら嬲っている人物を、男を見た。

 男を確認すると同時に、少年は己の目を疑った。楓を、許してくれなかったお尻を嬲っているのは少年の父親だった。

 父親は愉しそうに下から腰を突き上げ、長く太いもので楓のことを嬲り続けている。まるで悪夢を見ているかのような光景。けれどこの光景を少年は知っている。
楓との約束を結ぶことがデキなかった昨夜に見た光景目を逸らしたいのに逸らすことができない。

 胃が締め付けられ、どろりとした酸っぱくて、苦いものが込み上がってくる。

 惨憺とし、心が痛く泣き出したいのに、ものは痛いほど硬く、大きくなっていて、ねっとりとしたものがこびり付き、気持ち悪い。

『いぅ…いっひゃっぅぅ。うぅぅ。…ぁっ。はぁ、ぁっ。イぐぅぅ』

 苦しそうな声で啼きながら楓が、父親によってお尻の穴でイかされてしまう。けれどまだ終わっていない父親は何度も、何度も、執拗にねちっこく嬲るように、下から楓のことを突き上げ犯す。

『おっ、うぐっ。うっ。らめ…。むぃ…。おひり、おかひくなっへる。ひもひひ。なんへ…?いぐっ。またいっひゃうぅぅ』

 楓は立て続けにお尻を父親に突き刺されながらイかされてしまう。ぽっかりと開いてしまった楓の秘部の穴からは、父親が出したであろう、白濁したものが溢れ零れ落ちていく。

『出すぞ楓。ケツ穴でも受け止めろ』

 父親も腰を打ち上げ、これでもかというくらい楓の中、お尻の奥へと突き刺した。

『おぐぅふぅ』

 喉が潰れ、言葉か嬌声かわからない声で楓は啼く。
その声はテレビ越しで聴く声とも、あの春の夜の夢の前に聞いた美しかった声とも違う。
卑猥で、下品で、汚らしく、アイドルが凡そ出す声には思えない。
お尻の穴を陵辱された姿はアイドル高垣楓とは思えないほど、情けなく、惨めで、ただの雌でしかなかった。
楓から目を逸らしたい。それなのに楓から目が離すことができない。
それどころか父親に陵辱された姿を見ていると、痛いほど硬く大きくなってしまう。ねっとりしたものでさらに気持ち悪くなる。

 父親が抜くと同時に、楓のお尻の穴から、ごぽっ。と音を聞こえるかのように、吐き出された白濁したものが勢いよく溢れ、零れ落ちていく。
そして秘部に吐き出された白濁したものが、覆いかぶさり、混じり合いながら垂れ堕ちていく。

 父親は楓のことを無理やり立たせると、浴衣を着せ、少年の前から奪い去っていく。
少年は『待って』と声を叫びたいが声は出ず、襖の先から楓の姿が消えてしまった。
ただ痛いくらい硬く大きくなってしまったものが、少年のことを嘲笑うかのように、びくん。びくん。と何度も暴れ、ねっちゅりとしたもので気持ち悪くなる。

 少年は吐瀉を吐き出すように、息を吐き出し、悪夢から目を覚ました。

 春の夜の夢とは違い、見慣れた天井が広がっている。
天井は徐々に滲み始めてくる。不快な脂汗がこびり付き、心臓が壊れるかのように速く脈を打つ。
今見た夢が夢であれと、目を閉じた。けれど瞼の裏には、父親のものをお尻の穴で咥えた楓の姿が焼き付き、消えることはない。
少年は嗚咽をこぼしながら、手で目を覆い隠した。
瞼の裏の楓は父親にお尻の穴を突き刺されながら喘ぎよがり続ける。また痛いほどに少年のものは硬く、大きくなってくる。
パンツの中がねっちゅりとしたもの熱いもので溢れ、気持ち悪い。

 少年は身体を無理やり起こし、パンツの中を見た。
大量のどろりとした白濁したもので汚れている。少年は履いていたパンツを脱ぎ、ゴミ箱へと捨てようとした。
パンツが一つ既に捨てられていた。ゴミ箱に捨てられたパンツを見た瞬間、楓の部屋から戻り、汚れてしまったパンツを捨てた記憶が蘇ってくる。
それが昨日見た光景が夢ではないと少年に突きつけてくる。少年は二つ目のパンツを捨てようとしたが、母親にバレた時の言い訳が思い浮かばず、捨てたパンツを拾い上げた。
拾い上げたパンツの白濁したものはガビガビに固まっている。少年は顔をしかめながら着替えを用意し、お風呂場へと向かった。

 少年はシャワーを最大までひねり出す。浴場は夏だと言うのに白い湯気で覆われる。
少年は嗚咽を零しながらも、汚してしまったパンツを綺麗にしていく。春の夜の夢を、楓を思い出してしまい、何度もパンツを汚してきた。
けれどいつもとは違う。心が痛くて、苦しい。溢れ出る涙が止まる気配がない。少年はパンツを綺麗にすると、身体を小さく丸め、シャワーに混ぜるように嗚咽した。

 少年はシャワーを止め、立ち竦む。髪を、頬を垂れ落ちていった雫が浴場に響く。
涙はいつのまにか枯れ、もう零れ落ちてこない。心に、ぽっかりと穴が開いたみたいな、虚しさが広がる。少年は目を虚ろな目でお風呂場を後にした。

 服へと着替えた少年は家から旅館へと移動する。
少年は父親の姿を見たくなく、母親だけに挨拶をしようとしたが、父親に見つかってしまった。
少年は父親から視線を泳がせながら、小さな声で声を掛けた。
父親は視線を合わせない息子に、少しジッと見てから、いつもと変わらない様子で声を掛け、仕事へと戻った。
働いている父親の姿は夢で見た、獣のように楓を犯す姿とは全く違い、想像できない。あれは本当に夢だったのでは?と少年はそう願いたくなった。

 朝食を食べ終えた少年は、また午前中旅館の手伝いを母親に頼まれた。
本当は父親の姿が目に入るところに居たくないが、断ることもできない。少年は苦虫を噛み潰しながらも、しかたなしに旅館の手伝いをした。

 手伝いが終わったことを、母親に伝えに行くと、追加の手伝いをお願いされた。
少年は嫌だったが、断ることはできず、手伝いを受けた。追加の手伝いは珍しく客室の方。それも楓が宿泊している部屋の近く。
少年は楓に会えないかな。悪夢のような出来ごとを見ても楓に会いたい思いが勝る。
少年は淡い一縷の望みを抱きながら旅館内を移動し、初めて楓と喋った中庭を横切り、目の前で笹が揺れた階段を登り、楓の部屋の前へと辿り着いてしまった。
少年は思わず脚を止め、閉まっているドアを見た。

 ドアの向こうには楓がいるかもしれない。
少年は生唾を飲み込み、思わずノックを五回しようとしていた。
少年はふと我に返り、なにしてんだ…。とため息を零し、去ろうとした瞬間。ドアが開き、浴衣に包まれ隠されなだらかな膨らみが目の前に現れた。
少年は目の前の膨らみを思わず見てしまう。慎ましいながらも、小さいお椀の様にふっくらと丸みがあり、形がとても綺麗な二つの膨らみ。
それはまるで、楓のおっぱいのよう。少年は思わず目の前の膨らみを凝視してから、慌てて視線を上げた。

 ふわりと膨らんだ柔らかな鶯色のボブ・ショート。ふっくらとした桜色の唇。新雪のように透き通る白い肌。
左目の下に泣きぼくろがある、くりっとした暗色の蒼と深緑のオッドアイの瞳が少年のことを見てくる。
オッドアイの瞳は少年を見るなり驚き、そしてどこか儚げに視線を逸した。

 会いたいと願っていた。けれどいざ会ってしまうと言葉が出てこない。少年は餌を待つ鯉のように口を広げる。そして言葉をどうにか絞り出した。

「ごめんなさい」

 少年が咄嗟に絞り出せた言葉は、謝る言葉だった。少年は訳がわからないが、取り敢えずそのまま頭を下げ、次の言葉を必死に絞り出そうとする。

「あの…えっと…」

 少年に謝られた楓は少年に謝れる理由が皆目見当もつかず、戸惑ってしまう。
むしろ謝るのは自分では…。と楓は唇を横に噛み締めながら、歯切れの悪い言葉をこぼした。

「その…、昨日…来れなくて、約束やぶってごめん」

 少年は昨夜の約束を果たせなかったことにし、改めて謝って。

「昨日…」

 少年の言葉が昨夜の、少年の父親に犯されたことを楓に思い出させてくる。
生で犯されるだけではなく、後ろの穴まで散々と犯された。身体の中にはまだ少年の父親がいる。
けれど少年に言えるわけはない。楓は右手で左手首を握りしめ、更に唇を噛み締めた。

「うん。昨日来るっていったけど、その…家の手伝いで来れなくって…」

 少年は嘘を紡ぐ。そうあってくれと。襖から見た光景が夢であれと。

「そう…。だったんですね…。昨日ずっと待っていたのですが、キミが来なくて…。…っ。心配してたんですよ…」

「うん。だからごめんなさい」

「いえ。仕方ないですよ、お家のお手伝いの方が大切ですからね」

 楓は手首を掴んだまま、笑みを浮かべながら嘘を何度も紡いだ。
その笑みはどこか作りモノみたいで乾き、目は笑ってはおらず苦々しい笑みだった。

「楓さん?体調わるいの?」

 少年は楓が体調不良だと思い心配する。

「いえ。そんなわけではっ。んっ…。ないですので…」

 楓は否定したが、途中少しくぐもった吐息が混じる。

「ほんとに?いま苦しそうだったけど?」

「いえ。違うんです。ぅく。ぁっ…」

 楓は否定するが、くぐもった吐息をこぼす。吐息はどこか色香が滲み、まるで夜に聞いた吐息を思わせる。
新雪のように白い肌も微かに、赤みを帯び艷やかになりはじめる。
くぐもった吐息に艷やかな赤みを帯びた肌を見ていると、少年のものは微かに硬くなりはじめる。楓と気持ちいいことをしたい。

「ほんとに平気?」

「…っ。平気です」

「ほんと?なら今日…また来てもいい?」

 今日の夜は父親が温泉街の寄り合いで居らず、邪魔されることがないことはないことを思い出し、少年は意を決し、楓のオッドアイの瞳を見つめながら懇願し、糸が垂れ落ちてくることを願った。

 無垢で愛らしい少年を前に楓は言葉に詰まる。昨夜の出来ごと、少年の父親に犯されてしまったことを少年に知られていけない。
けれど楓のことを嘲笑うように、敏感な下の突起が吸い付かれ、トトトと刺激される。
びりっ。と身体が甘く何度も痺れ、びくんっ。と微かに跳ね「んぁ…」と、くぐもった吐息が零れ落ちてしまう。

 くぐもった吐息を零す桜色の唇は艶かしく、いやらしい。
新雪のようだった白い肌は徐々に、花咲く桃のように淡く色づいてくる。それは夜の夢の楓を思い起こさせる。少年のものは更に硬く大きくなってくる。楓と気持ちいいことをヤりたい。シたい。と…。

「だめ?」

 だめではない。それよりも、ただ刺激を齎すだけの無機質なものではなく、熱を纏った硬いものが今すぐにでも欲しい。
身体は昨夜の熱が冷めきらず、絶え間なく刺激してくる無機質なものが、熱を忘れさせてはくれない。
それに少年に女を教え、一昨日の夜に交わした約束を思い出した。楓は言い訳を繕うように、自身が少年に与えたものを無理矢理に正当化していく。

「わかりました。約束…しましたものね…。なら今日こそ…っ。約束した時間に来てください…。…ぁ。待ってますので」

 楓はくぐもった吐息を混ぜながらも、必死に嬌声が零れ落ちるのを堪えながら言葉を紡いだ。

「えっ、いいの!?」

 少年は楓の言葉に目を輝かせ、言葉を弾ませる。

「はい。かまいませ…んふぅ」

 楓は涼やかな笑みを作り言う。けれど微かに表情は綻び、混じる吐息は甘く、色香に富んでいる。
そして首筋と浴衣の襟元から見える肌に、虫刺されのような赤い跡が幾つもついている気がついた。楓を見ているだけなのに、少年は今すぐにでも気持ちいいことをしたくなる。

「ふふっ。凄く、ヤりたそうな顔。んっ。キミが今すぐにでもシたいって言うなら、私はかまいませんよ…」

 少年は楓の言葉に耳を疑う。ヤれるならすぐに気持ちいいことをした。でも…。まだ手伝いの途中。両親になんて言われるかわからない。少年は後ろ髪を引かれる思いで、首を横にふる。

「まだ手伝いの途中だから…」

「そう…ですね…」

 冷静な少年の言葉に楓は我に返る。無機質なものが齎す甘い痺れに、我を忘れ始めるどころか、すでに少年のことを求めていた。
身体が疼き、無機質なものではないものが欲しくてたまらない。太腿を溢れ出た雫が垂れていくのがわかる。

「うん。だからまた夜にね」

 これ以上、楓の側に居たら楓のことを押し倒してしまいそう。少年は逸る気持ちを押さえつけ、逃げるように楓の前から立ち去った。楓は去っていく少年の後ろ姿をただ眺めることしかできなかった。

 少年の姿が見えなくなると同時に、ドドドと激しく秘部の突起が押すように叩かれ、中も激しく刺激される。ゾワゾワ。と肌が一気に立ち、びりっ。と身体を甘い刺激が何度も駆け抜けていく。

「んあっ」

 楓は蕩けた声で啼くと同時に、その場にへたり込んでしまった。けれど突起と中を嬲ってくる刺激は止まることはない。どうしたらいいの…。と楓が戸惑っていると「大丈夫ですか?」と男が声をかけてきた。

「いえ。大丈夫です」

 楓は咄嗟に声を繕い、何もなかったと言いたげに男に背を向け立ち上がった。
けれど嬲ってくる無機質なものは嬲るのを止めてくれない。
びくん、びくっ。と何度も軽くイかされてしまう。
楓は下唇を噛み締め、甘い声が零れ落ちないように堪えた。
けれど、ぐっ。と無機質なものが押され、激しい刺激が楓のことを無理やりイかせようとしてくる。

「だめっ。イくぅ…」

 楓は為す術もなく、無機質なものによってイかされてしまった。楓はまたその場にへたりこんでしまった。
楓がイくと同時に、散々楓のことを嬲ってきた無機質なものは動くのを止めた。

「大丈夫ですか?」

 イッてしまった楓を男が心配してくる。
その声が、見知らぬ男にイッた姿を見られてしまったと言う事実を、楓に突きつけてくる。
なんて言い誤魔化せば良いのかわからない。楓は唇を震わせ、甘くくぐもった吐息を零しながらも立ち上がると、部屋の扉を開け、逃げるように部屋の中へ入り、鍵を閉めた。

 見知らぬ男に声を聞かれてしまった。イッてしまったのを見られてしまった。楓は入り口近くで、扉に背を向けへたり込み、小さく嗚咽を零した。なんでこんなことに…。
秘部を埋め嬲るだけではなく、突起まで刺激してくる無機質なものの存在を恨んだ。

「こんなもの抜いてしまえば」

 楓が秘部を埋める無機質なものを抜こうとした瞬間。トトト。と無機質なものが振動し始め、突起が、ぶぢゅぅぅぅ。と吸い付かれる。

「んふぅ。あっ」

 身体が甘く痺れ、くぐもった吐息が零れ落ちてしまう。振動する無機質なものはまるで抜くな、見てるぞ。楓のことを脅してくる。

「なんで…。どうして…。んんっ」

 嘲笑ってくる刺激に楓は戸惑うことしかできない。それでも部屋の中なら見られることはない。抜いてもばれない。楓はそう思い、嬲ってくる無機質なものを抜こうとした。

「おいおい。なに勝手に抜こうとしてんだよ」

 男の声が背後から聞こえる。部屋に居るのは自分だけで、部屋に逃げ込んだ時に一緒に入ってこれるはずがない。でもしっかりと男の声が聞こえ、それだけではなく誰かが背後に立っているのがわかる。
楓の艶やかに赤らんだ顔は一気に青白くなる。楓はへたり込んだまま、唇の端を引き攣らせ、後ろを見た。

 居ないはずの男が一人、立っていた。なんで。どうして。楓は訳がわからない。なんで、鍵を閉めたはずなのに。楓は背後に立つ男を見上げた。

「あっ」

 男を見るなり、楓の表情は固まり、そしてゆっくりと恐怖で顔を強張っていく。男の正体は少年の父親だった。それ故、スペアキーを使い、部屋へ出入りすることは容易なこと。

 父親は楓の後ろでしゃがみ込むと、淫れてしまった楓の浴衣下の隙間から手を入れ、楓のことを嬲ってくる無機質なものを、楓に押し付けてきた。刺激は一気に強まり、ドドドドド。と突起を吸い付きながらも叩いてくる。

「おっ、あっ。らめっ」

 ビリビリと刺すような刺激が身体を駆け巡り、肌がビリビリと激しく立つ。楓は身体を丸めるだけではなく、頭を床に付け、擦るように動かす。刺激から逃げようと、腰が自然と浮き上がっていく。
けれど後ろから男が覆いかぶさり、邪魔をしてくる。逃げ場を無くした楓のことを快楽が愉しそうに嬲ってくる。

「おっぉっ。らめっ。ぞんなにおひつけらへたら、イぐ。すぐいっぢゃう。やめへぐだざい。おっぅぅ…」

 アイドルとは思えない舌足らずで、情けない声で懇願する。けれど父親はやめてはくれない。そればかりか楓の背に硬く大きくなったものを押し付けてくる。

「取り敢えずまたイッとくか」

 他人事のように父親が言う。

「まっへ。まっへくだざい。これいじょうされはら…。おっ、おぐぅ。ぅはっ。あっ。だめ。イぐ。いっぢゃう」

 楓は身体を激しく震わせながらイかされてしまった。だらりと力が秘部から抜け落ちていくのがわかる。身体に上手く力が入らない。それなのに、嬲ってくる無機質なものは止まることはなく、楓を嘲笑うかのように嬲り続けてくる。

「まっへ。やめへくだはい。いっふぁ。いっひゃいました。うぐぅ。あっ。らめ」

 楓は立て続けにイかされてしまう。腰が砕け、上手く動くことができない。それなのにまだ無機質なものは楓のことを容赦なく嬲ってくる。
楓は情けなくその場でうずくまる。けれど秘部と敏感になってしまった突起を嬲られているせいか、腰が浮き上がってしまう。楓はお尻を父親に向かって突き上げながら、甘い嬌声を零し続ける。その情けない姿の楓を父親はスマホに残していく。

「おいおい。なにへばってんだよ」

 嘲笑しながら父親は楓の事を無理やり立たせてくる。まだイッたばかりで、しかも秘部を無機質なもので嬲られ続けている楓は上手く立つことができない。
まるで生まれたての子鹿のように脚を震わせながらも壁に手を付き、必死に耐える。

「んっ…。あっ…」

 楓を嘲笑うように、じゅぶぶぶぶ、と突起が吸われ、トトトと中から叩き刺激してくる。身体が甘く痺れ、びくんっ。と肌が跳ねる。
唇からは甘い吐息が零れ落ち、秘部から溢れた蜜が太腿を伝い垂れ落ちていく。

「そんなに気持ちいいか?おい」

 父親はにやけた笑みで顔を愉しげに歪め、楓の秘部を嬲る無機質なものを、掴むと持ち上げてくる。ぐぶっ。と下から容赦なく押し付けられる。

「おふぅっ」

 楓は野太い声を零し、体勢を崩した。けれど父親が支え、へたり込むのを許さない。そればかりか、秘部に体重がかかり、喰い込むように無機質なものが突き刺さる。

「おうぅ。あっ。らめぇ。イ…ぐぅ…。イぢゃう」

 また無機質なものに楓は簡単にイかされてしまう。

「おいおい。さっきから簡単にイきすぎだろ。もうちょっとは堪えてみせろよな」

 抑揚なく、どこか不満げに父親は言う。楓を見てくる視線を涼やかで、まるでモノを見てくるかのよう。楓のことを愉しげに嬲ってきた刺激がやむ。

「はぁ、とりあえず手つけ」

 ため息混じりに命令してくる。昨晩、嫌というほどの快楽を覚えさせられ、歯向かう心を砕かれた楓は、屈辱に顔を歪めながらも父親に言われたとおり壁に手を付いた。

「違う。そこじゃねぇ。ドアに手つけ」

 唾棄するように再度父親が命令してくる。楓は言われるがまま、ドアに手をつき直した。

「そのまま尻突き出せ」

 言われた通り楓はお尻を父親の方へと突き出す。
浴衣は楓のお尻の張り付き、身体のラインを強調してくる。浴衣越しにも楓のスタイルの良さを認識させる。
そして浴衣の一部が染みのように濡れ、色を濃くしている。父親は楓のお尻を撫でてから、浴衣を捲り上げ、楓のお尻を露わにさせた。

 楓のお尻はショーツを身に着けておらず、楓の可愛いお尻がそのまま晒される。

 突き出された楓のお尻は見惚れてしまうほどに形が整っている。
アイドルになる以前から、モデルとして華やかな世界で活躍してきたということをわからせる。
父親は下卑た笑みを浮かべ、見やすいようしゃがみ込む。視線の丁度先に、突き出された楓のお尻とその穴に秘部が良く見える。
そしてふっさりと生えた濃密な茂みもしっかりと確認できる。秘部はびちゃびちゃに濡れそぼち、黒いものを、大人のおもちゃを咥えている。
父親は手に持ったリモコンを弄る。ぶぶぶ。と震え、秘部が咥えた大人のおもちゃが音を奏でる。
黒いものを咥えた秘部の隙間から蜜が染み出し、スラリと伸びた脚を伝い、床へ垂れ落ちていく。

「んんっ」

 楓は喘ぎ声を零れ落ちないよう、口を硬く結び堪える。
けれどくぐもった声が零れ落ちてしまう。振動は徐々に強まっていき、吸い付きながら、トトト。と突起を刺激してくる。ゾゾゾワと肌が何度も漣立つ。楓の膝は笑い始め、かくっ、かくっ。と震える。

「んんっ。あっ…。やめてください」

 楓は声を振り絞り懇願する。けれど刺激は止まることはなく、ドドド。と更に激しさをましてくる。

「んんっ。あっ。だめ。んあっ、ぁっ。イく…。またイッちゃう」

 何度もイかされ敏感になってしまっている楓の身体は、激しい刺激によって簡単にイかされてしまう。
隙間から染み出す蜜は増え、太腿を垂れる筋が増え、太腿を垂れ落ちるだけでとどまらず、黒いおもちゃも濡らし、雫となり床へと落ちていく。
大人のおもちゃを咥えた秘部は、閉じることができないにもかかわらず、ひくひくと必死に収縮しようとしている。
情けない姿。アイドルが絶対に見せることはない姿に、父親は愉しげな下卑た笑みを浮かべる。

「おいおい。だからもうちょっとは堪えてみせろよ」

 トップアイドル高垣楓のあられもない姿を前に父親は我慢できない。
ズボンを脱ぎ、硬く大きくなった男根を露わにさせ、楓のもう一つの穴を見た。
秘部とは違い何も咥えていないはずなのに、穴はひくひくとし、男を誘い、求めてくる。
父親は硬く大きくなったものを、求めてくる秘部とは別の穴へと擦り付ける。お尻の穴は溢れ零れた前の蜜によって微かに濡れている。父親は先に楓から溢れた蜜を擦り付ける。

「ひっ。まっ、待ってください」

 大人のおもちゃを咥えていないもう一つの穴に擦り付けられる熱に、これから何をされるのか手に取るようにわかり、楓は慌てた声をあげた。
けれど楓の声は微かに上擦っていた。父親は楓が逃げないよう片方の手で掴み、硬く大きくなったものの先をしっかりと楓の穴へとあてがう。

「まっ、待ってくだおふぅ。おっ…、うぅぅ」

 楓の言葉を塞ぐように、ぐっ。とお尻の穴が広げられ、ぐぅぅ、ぐぶぐぐぐ。と硬く大きくて太いものが這いずりながら侵入してくる。
楓の慌てた声は野太く、苦しそうな啼き声に変えられてしまった。
侵入してくる硬く大きくて太いものは無理やり中を広げてくる。ぞわぞわ。と肌が細かく粟立ち、びりっ。と甘く痺れてしまう。

「おっ。うふぅ。ぅぅ…。ぉぅ」

 中を掻き分けられ、広げられるたびに、楓はアイドルが出してはいけない、野太い声で啼き、背中を震わせた。
そしてお尻にぴったりと父親の下腹部が密着する。根本まで咥えてしまったことを教えてくる。異物感はとても凄く、お腹が膨れているのがわかる。

「ふぅ…。ふぅ…」

 楓は必死に息を吐き、異物感に抵抗しようとする。けれど…。ずずず。と硬く大きくて太いものが這いずる。高くはっきりとした雁首が襞を抉りながらも、逆立てくる。

「おっ、うふぅ。んんっ…。あッ」

 くぐもった吐息に混じり甲高い鳴き声が混じる。びりびりと細かく何度も背筋が立ってしまう。身体全体が熱を帯び始める。

 父親は下卑た笑みを浮かべ、扉に手を付き、お尻を突き出しながら、お尻の穴を犯されているトップアイドル高垣楓の姿をスマホに収める。
父親はあられもない楓の姿をスマホに収めながら、腰をしっかりとふる。パンパンパン。と肉と肉がぶつかる音が響く。狭く、物が置かれていない入り口近くでは良く音が響く。

「おふぅ。ぅっ。んあっ。あッ。やっ。だめ。んあっ。あんっ」

 音を掻き消すように楓が蕩けた甘い声をあげる。お腹の中を蠢くものは、まるで太いものを捻り出しているかのよう。
中を抉り、掻き分けられるのも気持ちいいが、出口を擦られるのが特に気持ちよく、びりっ。と身体が甘く痺れだけではなく、脳まで甘く痺れてくる。
お尻だけでも気持ちいいのに、前を、それも突起も一緒に大人のおもちゃに犯され、頭が理解できない。
お尻で気持ちいいのか、秘部を刺激され気持ちいいのか、それとも突起を吸い付かれ叩かれ気持ちいいのかわからない。
頭の中がぐちゃぐちゃになるほどに気持ちいい。苦しそうなくぐもった吐息よりも、甘く蕩けた啼き声が増えていく。

「おいおい、よがりすぎだろ」

「だっへ…。おぅ、あっ…。んンッ。あンッ」

 甘い蕩けた声で啼く楓を父親はせせら笑いながらも、腰を何度も楓にぶつける。楓のお尻の穴は昨晩中犯したにも関わらず、締め付けが弱くなることはない。
それよりも前も犯されているせいか、昨晩よりも締め付けはキツく、溢れてくる腸蜜によって滑りが更に良くなってくる。また壁越しに震えるおもちゃの振動がアクセントとなり、気持ちよさを倍増させる。

「んあっ、あっ。らめっ。そんなひ、つかれはら…。おっ、あぁッ。あんッ」

「おいおいそんな声だしてっと、ドアの向こうまで聞こえんぞ。おらッ」

 父親がこれでもかと腰をぶつけてくる。お腹の中を勢いよく硬く大きく太いものが蠢き犯してくる。

「おふぅ」

 楓は蕩けた声を押し出されるのを歯を食いしばり我慢する。父親の言葉によって、入り口で犯されていることを楓は思い出した。
この扉の向こう側を宿泊客が歩いているかもしれない。場合によっては泊まっていることを知られているかもしれない。
もし泊まっていることが知られていたらと思うと、迂闊に声を出すことができない。
楓は声が押し出されないよう必死に堪える。けれどねっとりと犯してくる硬く大きくて太いものは楓を嘲笑かのように、ごりごりと腸壁を抉り、敏感な出口を擦り広げてくる。
それだけでも肌が細かく沸き立つほどに気持ちいいのに、ドドドと秘所を内側から叩かれ、敏感にされた突起が吸われながら叩かれる。
気持ちいい快楽が、身体だけではなく、頭の中でまぐわう。頭の中が、沸騰してしまいそうなくらい熱くなる。それでもアイドルとしての意地で必死に堪え続ける。

「…っ。…ぁっ。んんっ」

 父親は楓の必死に堪える姿に愉しげな笑みを浮かべながら、楓のことを啼かそうと犯す。
楓の中は溢れてくる腸蜜でとろとろになり、腸壁はキツく締め付けながらも、徐々に柔らかくなってくる。形が自分のものへと変わっていくのがわかる。父親は更に下卑た笑みを浮かべ、楓を犯す。

「…っん。あっ…。んんっ」

「声我慢すんなよ。気持ちいいんだろ?ケツ穴だってこんなに締め付けて、ちんこ欲しがってんだから」

「…っ。きもち…よくなんか…ない…です…」

 楓は首を横にふり、零れ落ちそうな甘い声を必死に我慢しながら言い繕う。

「ほんとかよ?ケツ穴だってこんなに濡れて。こっちだってこんな洪水でびしゃびしゃにしてよ」

 父親は秘部の土手を撫でる。ふにっと柔らかく温かく、秘部から溢れ出た蜜によって濡れている。
父親は土手を撫でてから秘部を埋める大人のおもちゃにふれた。大人のおもちゃも、秘部から溢れ出た蜜がベッタリとこびり付き濡れている。
父親は大人のおもちゃにふれると、ぐっ。と楓に押し付けた。

「ひゃんっ。あっ。だめ。まっへ。そんひゃにおひつけにゃいで。おっ、おっ。おあッ」

 突起に吸い付いてきた部分が突起に喰い込み、ドドドドド。と激しく叩き突き上げてくる。
ビリリっ。と突き刺すような刺激が走り、肌が一気に尖り立つ。楓の声は一気に大きな嬌声へとかわり、啼き声は野太くなる。

「ははっ。すげぇ声。アイドルが出す声じゃないだろ。そんな声が出るほど気持ちいいんか?おい」

 父親は品性の欠片もない粗野な声を楓に浴びせ、大人のおもちゃを更に押し付け、擦り付けながらも腰を楓に打ち付け、楓のお尻を犯す。

「おっ。あっ。らめっ。これいひょうされはら」

「なら夜のように派手にイけよ」

「おぅ、おっ。らめらめ。いふ、いっひゃう。いっひゃいます」

 楓は扉の前だと言うことを忘れ、あられもない蕩けた声を叫びながらイかされてしまった。
どろっとした熱と共に秘部から力が落ちていく。腰が微かに抜け、脚からも力が抜けていく。
楓は倒れたいが秘部を犯す大人のおもちゃごと支えてくる手と、お尻の穴を犯す硬く大きくて太いものが無理やり楓のことを支えながら、犯し続けてくる。

「いっひゃっ。いひましたからやめへ。やめへくだはい。おぅ。あっ。らめ。いく。またいっひゃう」

 叫びながら楓はまたイってしまう。
身体が甘く痺れるだけではなく、頭の中まで甘く痺れる。視界が白く点滅したかのうように明るくなり、視線が定まらない。
じゅわっ。と蜜が溢れ零れ、大人のおもちゃを押し出そうとする。
けれど押し付けられた大人のおもちゃは抜けることはなく、楓のことを犯しつづける。
お尻の穴を犯す硬く大きくて太いものも嬲り続けてくる。

「おぐぅ。いぐ。まだいっぢゃう。やめへ。やめへくだひゃい。おおぅ。うぐぅ。うふぅ。いぐぅ。いっぢぁうぅ…」

 楓は立て続けイかされてしまう。あられもない野太い声で啼く。頭の中が突かれ、揺さぶられてぐちゃぐちゃになり何も考えられない。

「俺もそろそろイくか」

 父親はラストスパートとばかりに腰を激しく楓にぶつける。パンパンパン。と肉音が響き、ぶぷっ、ぶびっ。と汚らしい音が楓のお尻から押しされる。

「ははっ。すげぇ、音」

「きっ、きかないでくだはい」

「なら、鳴らねぇようにケツ穴締めてみたら?」

 楓は言われた通り音が漏れないよう締め付けた。

「おっ、マジで締めてきた」

 締め付けが増し、父親のものを離そうとしない。
その締め付けを無理矢理に抉り広げ、掻き分けるのは気持ちよくてたまらない。
気持ちいい穴に父親はせせら笑いながら腰を楓に打ち付け、硬く大きくて太いものでお尻の穴を穿る。
肉音が響き、ぶびゅっ。ぶぶッ。と汚らしく卑猥な音が響く。

「おぅ…。なんへ?なんへなるの?」

 聞きたくないのに、汚らしい卑猥な音は楓の耳にしっかりと届く。
楓は耳を覆いたくなる。
けれど手を扉から離すことはできず、塞ぐことはできない。ぶぴっ。びぶぅ。汚らしい音は腰が打ち付けられる度に鳴り、楓の耳にしっかりと聞こえる。

「おっ、そろそろイきそ」

 どろりとした熱が込み上がってくる。父親は腰を何度も激しく楓にうちつける。
パンパンパンと肉音が響き、ぶふぅ。ぶびゅぅ。びぶっ。と、汚らしくて卑猥な音も容赦なくよく響く。
理不尽な状況に、楓の瞳からは涙が幾筋も零れ落ちていく。

「ケツ穴に出すぞ」

 父親はこれでもかというほど、腰を楓に打ち付け、硬く大きくて太いものをお尻の奥へと突き刺す。

「おふぅ」

 突き刺された瞬間。潰れた野太い声が、いつもは透き通った歌声を奏でる楓のふっくらとした桜色の唇から押し出された。
男根がお腹の中で暴れながら、ドクン。ドクン。と熱いものを吐き出してくる。

「やっ。あっ…」

 何度目の経験かわからない。けれど出されるたびに、嫌悪感よりも快楽が上回ってしまう。
楓は涙をこぼしながらも、下唇を噛み締め、吐き出される熱いものを受け止めることしかできない。

「やっぱ、楓のケツ穴も気持ちいいな。あんだけ夜ヤッたのに大量に出たわ」

 アレだけ夜に吐き出されたものはかかわらず、吐き出された熱いものは減らず、お腹の中を熱く満たしてくる。
またお尻に出されたということを楓にわからせてくる。

 父親は気持ちよさそうに息を吐くと、大人のおもちゃを止め、楓のお尻からものを抜いていく。

「んふぅ」

 微かに動いただけなのに、身体は甘く痺れ、くぐもった吐息が零れ落ちてしまう。
楓は父親のが抜けると同時に、その場にへたり込んだ。どぷっ。とお尻の穴から吐き出された熱いものが零れ落ちていくがわかる。楓はそのまま、嗚咽を微かにこぼした。

 父親は肩を震わしている楓の姿に穢しい笑みを浮かべると、先が丸みを帯びた円錐形のアナルプラグをどこから取り出した。

「おい、ケツ上げろ」

「へっ」

 父親は戸惑う楓の頭を床に押し付け、無理やりお尻を上げる。
白く、形の綺麗な楓のお尻。けれど父親によって無理やり広げ、こじ開けられた穴は閉まる様子はなく、白濁したものを垂らしながら、ひくひくと必死に閉じようと収縮している。
もう一つの穴、秘部はベチャベチャに濡れそぼちながらも、大人のおもちゃをしっかりと咥え、離そうとしない。
溢れ出て蜜によって大人のおもちゃまでベチャベチャに濡れている。父親はアナルプラグに蜜を擦り付けると、ひくひくと必死に閉じようとしているお尻の穴に、無理矢理入れた。

「おぅ」

 アイドルが出してはいけない声がまた押し出されてしまう。父親のものよりは短いが、それでも太く、硬く、がっしりとしたものがお尻を埋めてくる。
異物感は凄まじく、お尻が必死に押し出そうとしているのがわかる。けれど押し出すことはできず、異物が出口を塞ぐ。

「これ抜いたらまた注ぎにくるからな。抜くなよ」

 父親は楓のお尻の穴を塞ぐ、アナルプラグを押し付けながら言う。びりっ。と刺激が走り、頭の中まで駆け抜けていく。

「おふぅ…。ふぅぅぅ。ふぅぅぅ」

 楓は必死に息を吐き出し、甘い刺激に耐える。

 父親は楓の腸の蜜で汚れたものを、ふわりと膨らんだ柔らかな楓の鶯色のボブ・ショートに擦り付け拭い、そのまま楓の頬に擦り付けた。
今までお尻の穴に入っていたと思うと、汚らしいものが更に汚く思う。もの扱いに楓は涙を零した。

 父親は楓の身体で汚れたものを綺麗にすると、脱いだ服を着直し、しゃがみこみ、楓の耳元で囁く。

「夜にまた来るからな」

 男の囁きに、楓は、びくっ。と肩を震わす。これで終わりではない。
まだ続く。逃げ出したいが、少年との映像を撮られ、更に昨日犯された時も撮られてしまった。逃げることはできない。
ましてやスマホを取り上げられ、外との連絡手段がない。仮に逃げることができたとしても、撮られた映像をバラ撒かれたらアイドルは勿論、人として終わってしまう。
楓は思考が悪い方にしか進まず、考えも纏まらない。夜にまた来ると言っても、少年と約束を結ぶよう言われ、約束をした。けれどこれでは反故することになる。楓に父親が考えていることが全くわからない。

「それまで、マンコのも、ケツ穴のも抜くんじゃねーぞ。わかったか」

 有無を言わせない、威圧的な言葉。楓はただ頷くことしかできない。父親は従順になった楓を見下ろしてから、部屋から出ていった。

 一人残された楓は、その場で蹲りながら、どうすることもできない未来に嗚咽を零すことしかできなかった。

楓が父親に犯されている知らない少年は、母親にお願いされた仕事を片付ける。
そして楓の部屋の前を通り戻ろうとした時。楓の部屋の扉が、ガタッ。と音をたてた。
少年は思わず脚を止め、扉を見た。扉の向こうには楓がいる。少年は今すぐにでも楓に会いたいが、約束したのは夜。それにもうお昼時。
もしかしたら昼食を食べているのかもしれない。場合によっては外へ食べに出ている可能性もある。少年は、早く夜にならないかな。と思いながらも楓の部屋の前を跡にした。

 母親に言われたことを終えたことを伝え、お昼を食べた。いつもなら居るはずの父親の姿はなかった。父親の姿がないことに少年は思わずホッと胸を撫で下ろしていた。

 昼食を食べ終えた少年は宿題をするのではなく、外へと遊びに出た。
家に居てはいつ父親の姿を見るかわからない。父親の姿を今は見たくない。
けれど当てもなく外に出たけれど、特にやることはない。でも友達と遊ぶ気分にもなれない。
少年は温泉街を一人ぶらついた。広くない温泉街はすぐに見る処はなくなる。少年はしかたなしに、河原の温泉へと向かった。

 夏の容赦ない日差しが河原を照らす。
遮るものがない日差しは痛く、肌がじっくりと焼かれているのがわかる。
纏わりつく湿り気帯びた空気は、噎せ返りたくなるほどに、息苦しさを抱かせる。
滲み出た汗が雫となり、幾筋も垂れ落ちていく。
少年は腰を掛け、脚を湯船に浸けた。日差しが刺す暑さだとしたら、湯はじっくりと茹でるような熱さ。更に汗が滲んでくる。
このまま温泉に浸かって汗を流すのも良いが、罰ゲーム以外で誰でも覗ける温泉に入る気にはならない。
少年が熱さを我慢していると、川の流れよりも速い涼やかな山風が河原を駆け抜けていく。
山風は少年の短い髪を撫で、少年の汗も拭い去っていく。夏盛と言えども、季節の移ろいを感じさせた。

 少年がぼんやりと対岸の万緑を眺めていると、河原に降りてくる足音が聞こえる。
楓との出会いである春の夜の夢と、再開した夏の正夢と重なる。少年は思わず足音がする方を振り返る。
けれどそこに居たのは楓ではなく、浴衣を着た男と女だった。
男が女に「おっ、マジであった。入ってく?」と聞くと女が「こんなとこで入れるわけないでしょ。それに…」と語気を少し強めながら言い、少年のことを見てきた。
女の視線に気がついた男が少年のことを見ながら「見せつければよくね?」と言った。「あほ」男の言葉に女が明らかに呆れた口調で言い返した。
「なら俺と二人っきりなら?」男は問いかけた。女は少し、呆れながらも「それなら、まぁ…」と満更でもない様子で応えた。
「ならホテルの家族露天風呂借りて入るか」男の言葉に「うん」と女は恥じらいながらも嬉しそうに頷いた。
「よりそれならさっさと戻るか」男はそう言うと女の肩に手を回し、少年に見せつけるように女の胸を揉みしだく。
「ちょっ、見てるって」女は慌てているが、男の手を退けようとはしない。「見せつけてんだって」男は下卑た笑みを浮かべながら言った。
男の言葉に女はため息を零したが、やはり跳ね除けようとはしない。「なぁ、露天風呂でヤんない?」拒絶しない女に男は更に要求する。
「まずくない?」女はヤることは否定しない。「バレなきゃ大丈夫だろ」男は更に女を押す。「そうかな…?」女は心が揺らいでいのが少年が見てもわかる。
「旅の恥はなんとかって言うだろ」「それは、まぁ…」男の言葉に女は納得してしまう。
「ならさっさと戻って、ヤろう」男は我慢しきれないのだろう。浴衣を微かに盛り上げ、女の胸を揉みしだきながら女を連れ、河原から去っていった。
春の夜の夢で、楓で知ってしまった気持ちいいことを知らなければ、男と女の会話がわからなかっただろう。
けれど少年は知ってしまった。あの二人はこれから気持ちいいことするんだ。
河原から去っていく男と女を見ながら思った。楓との気持ちいいことを思い出していまい、少年のものは元気になる。
早く夜にならないかなと、絵の具を伸ばしたようなのっぺりとして濃い、青い空を少年は眺めた。

 少年が空を眺めていると「なにしてんだー」と空から声が降ってくる。声がした方を少年が見ると、欄干から友達が手を振ってくる。少年が手を振り返すと、友達が河原へと降りてきた。

「よっ」

 友達が手を上げ、乱雑な挨拶をしてくる。少年も友達を真似するように手を上げ返し「ぼーっとしてた」と言った。

「ふーん。ところでさ、あれ聞いた?」

 友達は少年の返しを流し、話題を変えた。

「あれ?」

 友達が言うあれがわからない。何を指すのか全く思い当たらない。少年は思わず、首を傾げ聞き返していた。

「いや明日の朝のやつ」

「明日の朝?」

「あぁ。おじさんから聞かされてない?」

 友達が言うおじさんとは少年の父親のこと。少年は父親に会った時に何も言われていない。少年は首を横に振った。

「そっか…」

「なんかあるの?」

「いや、明日の朝、集会所に来いって話」

「集会所?なんだそれ」

 少年は思いきり首を捻った。

「さぁ、俺も朝に来いって言われただけだからわからん」

 友達も詳しく聞いていないのか、少年と同じく首を捻った。

 少年は父親にも、母親からも何も聞かされていない。
ただもしかしたら伝えられていないのかもしれないが…。それでも朝に集会所に集まる話は会話の中でも、壁に貼られた寄り合いの予定表にもなかった。
寄り合い自体は今日の夜にあるが、朝まで飲み会が続くことはない。少年は皆目見当もつかない。

「あぁ…。あっ、やば。誰にも言うなって言われてたんだ。忘れてくれ」

 友達は親に言われたことを思い出し、慌てて少年に言い、手を拝みながら頭を下げてきた。
気にはなるが知らないことを詮索しても意味はない。少年は「わかったよ」としか言うことはできなかった。

 しばらく友達と駄弁り、少年は友達と一緒に河原を後にした。
友達に家に行くことになり、向かう道中、他の友達も合流し、結局いつもの四人で遊ぶことになってしまった。

 遊んでいる最中、別の友達二人も明日の朝のことを聞いてきた。
少年を除いてみな声を掛けられているが、親からは何をするか聞かされてはおらず、また誰にも話すなと釘を刺されていた。
けれど子供の好奇心の前に刺した釘は糠に釘。意味はなかった。友達にお前も来いよ。と言われた。
少年は一人何も聞かさず少し疎外感を抱いたが、怒られるのは面倒くさい。
それに夜にはまた楓と気持ちいいことをする。一人だけの内緒がある。そう思うと別に苦ではない。少年は後で何したか教えてとだけ言った。

 その日は誰も罰ゲームすることなく、解散となった。

 家に帰る途中、昨日とは違い楓と会うことはなかった。
楓と会えなかったことは少し寂しいがでも後で会える。楓に早く会いたいと気持ちが逸る。
楓との気持ちいいことを考えるばかりで、昨日見た悪夢のような光景は頭の片隅からも掻き消されていた。

 夕食を食べ終えた少年は、楓に触られても良いようにお風呂に入り、綺麗にする。そして約束の時間までゲームをして潰した。

 約束の時間。少年は家を抜け出し、親と従業員に見つからないよう旅館を移動し、楓の部屋の前まで来た。
少年は扉を見つめ、生唾を飲み込んでから、ノックをしようとした。けれど扉を叩くことはできず、直前になって手を止めてしまった。
少年の脳裏には父親に犯される楓の姿が浮かんでしまう。今日もまた父親に犯されているかもしれない。
苦く、酸っぱいものが込み上がってくる。少年は無理やり唾と一緒に飲み込んだ。

「そんなことないよね」

 今日ここで楓に出会い、会う約束をした。楓が嘘をつくはずがない。少年は楓のことを信じ、ノックを五回した。
けれど扉が開くどころか、中からは返事すらない。少年はもう一度、合図であるノックを五回した。やはり中からは反応はない。それどころか中に居る気配すら感じない。

「うそ…だよね…」

 少年の脳裏にはっきりと昨夜の光景が蘇る。楓は前の穴ではなく、後ろの、お尻の穴に挿れられ、蕩けた甘い声で啼きながらよがっている。

「うそだうそだうそだ」

 少年は脳裏にこびりつく犯される楓を必死に否定しながら、扉を開けようとした。けれど鍵が掛かっており開くことはない。

「なんで。今日、会う約束したよね…」

 少年は叩くように扉をノックした。けれど中からの反応は一切ない。

「なんで。どうして…」

 少年は縋るように扉に手をふれ、ぼそぼそと呟く。

「あっ、もしかしてお風呂に入ってるのかもしれない」

 ふと少年は思いつき、目尻を震わしながら、瞳孔を開いた瞳を揺らしながら、薄ら寒い笑いを零しながら言う。

「きっとそうだ。そうだよ」

 一人芝居をするかのように自分の言葉に少年は頷き、その場を乱雑に歩き回りながら、楓がお風呂から戻ってくるのを待つ。けれど一向に楓が戻ってくる気配ない。約束の時間が遠くへと去っていく。

「なんで。なんで戻ってこないの」

 悪態をつくように語気を強め少年は言う。

「あっ、そっか。戻ってこないなら探しにいけば良いんだ」

 少年は笑わない瞳を無垢な赤子のように輝かせ、楓を探しに向かった。
けれど楓の姿は旅館内にはなかった。どこにいるんだ?と目を先走らせていると「あれやっぱ高垣楓だったよな」と男の言葉が聞こえた。
少年は声をした方を向くと、浴衣を着た二人組の男がなにやら話していた。少年は耳を澄まし、男達の会話を盗み聴く。

「流石に違うだろ、あれは」

「いやどうだか。ここに泊まってるって話聞いたろ」

「それはそうだけど。でもおっさんにおっぱい鷲掴みにされながら堂々と外歩くか?」

「それは…」

「それに考えてみろよ。アイドルが男、それもおっさんと歩いてるわけねぇだろ」

「ならそっくりさんってことになるか?でも高垣楓のような女がそこら中に居るわけないだろ」

「それは…、そうだけど」

「まぁ、高垣楓かそのそっくりさんだとしても、あのレベルの女を侍らしてーし、ヤりてぇわ」

「それはたしかに。ヤりてー。女抱きてー」

「ならナンパすっか?。旅はなんちゃらっていうじゃん」

「恥捨てろ、じゃね?」

「たぶんそれ。どうせ俺らのこと誰も知らねーし、下手こいたってよくね。当たって砕けてみるべさ」

「あー。そうだな。そうすっか」

 それ以降は楓の話を聴くことはできなかった。それでも楓らしい女の人が、おっさんに胸を揉まれ外を歩いていたことを知れた。
男とは違い、少年は高垣楓がここに宿泊しているのを知っている。少年は男達の話を信じ、脚を外へと伸ばした。

 日中の眩しい日差しとは違い、どこか冷めた月と暖色の街灯が温泉街を呈色する。
噎せ返るような熱さはなく、涼やかな山風が時折温泉街を駆け抜ける。少年も狭い温泉街を駆け回り、楓を探した。
しかし楓の姿を見つけることはできない。どこにいるんだ…。
去っていった時間が焦りとなり、少年のことを更に急かす。少年は人通りの少ない裏路地を探したが、人影どころか、野良猫の姿すらない。

「もしかしたら戻ってるのかも…」

 男達の話はやはり嘘で、男が見た楓は見間違え。楓は温泉に浸かり、時間を見ないでうっかりと約束の時間を守れなかった。
少年はそう思い、一度旅館へと戻ろうとした時、友達の言葉を思い出した。

 明日の朝、集会所に来い。

 思い出した言葉が妙に心に引っかかり、どろりとした嫌な予感が少年に纏わりつきながらあざ笑ってくる。
そしてまだ集会所がある川向うへ探しに行っていないことに少年は気がついてしまった。

 行きたくない。

 少年はそう思った。けれど脚は集会所へと向かっている。

 河原温泉を見下ろす橋ではなく、河原温泉よりも上流にある橋を少年は渡る。
幾つもの輪郭が定かでない、月光よりもささやかで淡い黄色い丸い光りが、夜気と山風が混じり合った空を瞬きながら舞う。
その光はまるで行き場を失った願いのよう。少年の焦燥感は橋を渡り、集会所に近づくにつれ増していく。
胃が締め付けられ、苦くて酸っぱいものが込み上がってくる。少年は無理矢理飲み込み、集会所へと近づいていく。

 空を舞うささやかで淡い光とは違う、どこか無機質で、硬い灯りが見えてくる。
少年はまるで街頭に吸い寄せられる羽虫のように、硬い光へと吸い寄せられていく。
灯りは空を舞う淡い一人とは違い、近づくにつれ大きくはっきりとし、灯りから男の声が、それも複数の声が聞こえてくる。少年は集会所へと辿り着いてしまった。

 集会所の外見は民家と変わらない二階建ての一軒家。
集会所の周辺には広場と墓地があるだけで、他にはない。
それ故騒いでも問題にならず、寄り合いと言う名の宴会が度々行われている。
集会所からは聞こえてくる愉しそうな声は嫌な予感を助長させる。少年は集会所を覗きたいが、雨戸が閉まっており、覗くことができない。
愉しそうな声と、室外機があくせくと熱風を必死に吐き出す音しか聞こえない。
少年は集会所の裏へと回り、窓から中を覗く。灯りは付いているが、人の姿はない。少年は鍵が壊れている窓を開け、中へと侵入した。

 集会所の窓鍵が壊れているのは子供含め皆知っているが、取られても困るものがないため、直そうとはしていない。
少年は靴を手に持ち、集会所の中を動く。大人たちの愉しそうな声は、品がなく、下卑て、まるで夢で楓の事を犯していた父親の声と重なってしまい、じんわりと嫌な汗が滲む。

 少年は宴会が行われている部屋と繋がった、物置と化している隣の部屋へと忍び込んだ。

 部屋は物が乱雑に置かれ、少しかび臭く、窓が締め切られた部屋には夏が取り残され、飽和し蒸し暑い。
灯りを点けたくとも、点けたら大人たちにバレてしまう。少年は足元に注意を払いながら、宴会が行われている部屋と物置を仕切る、襖へと近づき、そして襖をゆっくりと開けた。

部屋の灯りが物置へと伸びてくる。
クーラーの涼やかな冷気が開いた隙間から物置へと流れ込み、鼻を塞ぎたくなるねちっこくて生臭い、生の饐えた臭いがクーラー運ばれてくる。
そして大人たちの下卑た声がクーラーに乗り、しっかりと少年の耳に届く。
けれど少年にはその声は届かない。少年は襖の隙間から見える光景に目を疑った。

「おふぅ。んっ。おっ。んぐぅ。ぶふぅ」

 一糸纏わぬ、生まれたままの姿で四つん這いとなり、後ろから全裸の男に男根を挿れられ、何度も激しく突かれながら、嘔吐く女性の姿。
女性は後ろから突かれるだけではなく、ふわりと膨らんだ柔らかな鶯色のボブ・ショートが印象的な頭を両手でしっかりと掴まれ、
桜色をした唇が男のものによってこじ開けられ、後ろから犯す男とは違う全裸の男が顔をめがけて腰をふり、無理やり口に何度も男根で犯している。
桜色をした唇は言葉を紡ぐことはできず、ただ嘔吐くしかできていない。
まるでモノのような扱いを受けている女性の姿。少年は極悪非道とも言える目を覆いたい光景に言葉を失う。そして…。

「うそ…だろ…」

 男達にモノ扱いされている女性の正体が誰か解り、少年は呆然としてしまった。

 今をときめくトップアイドルにして、少年が春の夜の夢を過ごした女性。
そして今まで少年が探し続けていた想い人である高垣楓。その人だった。

 楓をまるでモノのように男達もまた、少年が良く知る男達だった。
後ろから楓を犯している男は友達の父親。前から口を犯す男は旅館に出入りしている今年成人を迎えた酒屋の若倅だった。

「すげぇなこのマンコ。あんだけ突っ込まれてたのにまだ締め付けてくるわ」

 友達の父親は少し興奮気味に言う。

「こっちの口まんこもいい具合っすよ。暖かくて、めっちゃ濡れて、喉の凸凹がちんこに引っかかって。てかこの口にで歌ってると思うとめっちゃ興奮する」

 楓の髪を、頭を掴みながら乱暴に腰を振りながら酒屋の若倅が言う。

 楓は男達に前と後ろ、両方から犯され身動きがとれない。ただ良いように好き勝手犯され、時折嘔吐くことしかできない。

「あ~。やっべ~。めっちゃ気持ちいい。そろそろ出そう」

 酒屋の若倅はそう言うと、更に激しく楓の顔にめがけて腰をふる。肉がぶつかる激しい音はしない。けれど楓の苦しそうな嘔吐きが聞こえる。

「おっ、おっ。出る」

 酒屋の若倅は鶯色の髪をごと楓の頭を乱雑に掴むと、股間をこれでもかと言うくらい、楓の顔に押し付けた。
楓の顔に酒屋の若倅の陰毛が押し付けられている。楓にとって目障りで邪魔でしかない。
けれど頭を捕まれ、突き飛ばすことはできない。吹き出すように嘔吐きながらも、喉の奥へと吐き出されるものを受け止めることしかできない。

「んふっ。おふぅ。んくぅ」

 楓は涙を流しながらも、喉奥へと吐き出されたものを飲み込んだ。

「ふ~。かなり出たわ」

 酒屋の若倅はどこか満足気に言うと、楓の唇から男根を抜いた。

「ごほっ。おほっ。おあっ。あっ。だめっ。んンッ。あっ。激しい。あっ。だめ。そんなに突かないで」

 陰毛がこびりついているが、口を邪魔するものがなくなった楓は、咳き込むように息を吐だし、吸う。
漸くまともに息が吸えたかと思った瞬間、後ろから勢いよく突かれ、犯される。
楓はバランスを崩し、畳の上に敷かれたブルーシートの上へと倒れ込んだ。ブルーシートをよく見ると、男の吐き出されたもので汚れている。

「なにへばってんだよ」

 友達の父親は楓の二の腕辺りを掴むと、楓の身体を無理やり持ち上げる。
楓の身体は弓のように弧を描く。
慎ましいながらも、ふっくらと丸みがあり、形がとても綺麗な二つの膨らみが下から突かれる度に、たん、たん。と跳ね踊る。

「あっ、ぁっ。だめっ。んふぅ。あっ…」

 楓の蕩けた嬌声が、酒屋の若倅の陰毛がこびり付いたふっくらとした桜色の唇からこぼれ落ちる。
鶯色の髪は掴まれたせいか淫れに乱れ、突かれる度に毛先が跳ね跳ぶ。

「ほんとこのマンコすげぇな。ぎゅうぎゅうとめちゃくちゃシめつけてくる。この前のなんかと比べ物になれないほど良いな」

「そうだろ」

 友達の父親の言葉に誰かが頷くように言った。
その声はとても聞き覚えがあり、少年は思わず声がした方を見る。
そこには何も身に纏っていない父親の姿があった。
父親は壁際に置かれた座椅子にもたれるように座りながら、タバコを吹かし、唇に嘲笑ったような笑みを浮かべ、犯されている楓のことを見ている。
少年はぐるりと部屋の中を見回す。少年の見知った十人以上の男達の姿。上は六十才以上から下は成人までと年齢の幅は広い。
男達は皆、老若問わず服を着ておらず全裸姿。
既にヤり終えたのか、犯される楓を肴に、好きな酒を傾け団欒している人がちらほらといる。皆、ものを見られるのは恥ずかしくないのかものを隠す様子はない。

「そろそろイきそ。出すぞ」

 友達の父親は楓の二の腕を掴んだまま、下から突き上げる。
ふわりと鶯色の髪が舞い、たんっ。と慎ましいながらも形の綺麗な膨らみが跳ね跳ぶ。友達の父親が楓の中へと注ぐ。

「おっ」

 陰毛がこびり付いていても、楓の桜色の唇は透明な声を奏でるように啼く。

「でてる…」

 ドクン、ドクン。と暴れ、中へまた注ぎ込まれてしまっているのが楓にもわかる。
ただ数えることをやめてしまったため、今日何回目かは覚えていない。

 友達の父親は楓の二の腕を離す。
突如自由になった楓はバランスを崩し、またブルーシートの上に倒れ込んでしまった。
友達の父親のものは楓が倒れ込む瞬間、抜ける。
ものの先には白濁したものが溜まってはおらず、それどころかゴムという隔たりは付いておらず、そのままのもの。
楓にダメと言った生でシていた証拠。そして楓の言葉を、気持ちいいことの正体が何か少年は思い出した。

 楓はブルーシートに顔を埋めながら、小さく嗚咽を零す。
秘部からはまた吐き出された物が垂れ落ちていくのがわかる。
どれだけ出されたか覚えておらず、吐き出されたものは混ざり合い、途切れることなく垂れ落ちていくのがわかる。

「すっげぇ、気持ちよかったわ」

「だろ」

 友達の父親の言葉に、少年の父親が被せるように言う。

「というか、よくこんな上玉を丸めこんだなお前」

「まぁ、色々あってな。こればかりは息子に感謝だわ」

「息子?」

「あぁ、そこは色々あったんだよ。俺ももう一発すっかな」

 父親が犯そうと楓を見ると、元気を取り戻している酒屋の若倅が楓のことを犯そうとシている。

「先イっすか?」

 酒屋の若倅のものは既に硬く大きくなっている。
酒屋の若倅のものは我慢できないのか、既に先走ったものが垂れているのがわかる。
父親同士は顔を見合わせ笑いながら「おう」と言った。
お許しがもらえた酒屋の若倅は楓のことを仰向けにすると、脚を広げ、秘部を見た。
何本ものものを突っ込まれた穴は、ひくひくと頑張って閉じようとしているが、ぱっくり開き締まることはなく、
穴からは表面近くの薄紅色をしたものよりも濃いピンク色をした蠢く肉が覗き見え、吐き出された白濁したものが溜まっているのもわかる。
肉が蠢くと穴からは白濁したものが零れ落ちてくる。
柔らかそうに生い茂っている濃密な茂みには、白濁したものが絡みつき、所々毛が纏まっている。
トップアイドルの決して見ることのできない大事な場所。
酒屋の若倅は興奮を隠せない。楓は秘部を見られているのに隠そうとはしない。
それどころかただ見慣れない天井をぼんやりと眺め、どこか達観してしまっている。
酒屋の若倅は何も被せていない硬く大きくなったものを楓の秘部にあてがうと、一気に突き刺した。

「んっ」

 楓は酒屋の若倅に突き刺された瞬間、少しくぐもった声で啼く。その楓を少年は見ていることしかできない。

「やっべ~。なにこのまんこ。めちゃくちゃ良い。あんだけ突っ込まれたのにすげえな」

 今まで何本も他の男のを咥えたにも関わらず、キツく締め付けてくる楓のものに、酒屋の若倅は声を蕩けさ、感動しながらも腰を楓に激しく打ち付ける。

「んっ。あっ。んんっ…。あんっ」

 楓は目を閉じ、必死に堪えながらも、中で蠢き、突いてくるものに声を我慢することはデキず、甘い蕩けた声が押し出されてしまう。
楓の甘い蕩けた声は酒屋の若倅を擽り、更に激しく楓のことを求める。

「若いって良いな」

「オマエが枯れているだけだろ。俺のを見てみろよな」

 元気な酒屋の若倅を見ながら、出したばかりですぐに元気にならない友達の父親は少し羨むように言う。
その言葉に少年の父親は硬く大きくなっているものを見せびらかせ言う。

「うっせ。てめぇが絶倫なんだよ。昔っから」

 友達の父親の言葉に、友達の父親と少年の父親は顔を見合わせ笑いあった。
そして壁にもたれるように座ると、互いのグラスにビールを注ぎ、乾いてしまった喉を潤してからタバコに火を点け、楓のことを犯す若い雄を見た。

 酒屋の若倅は楓に身体を覆い被せ、少し前まで自分のものを突っ込んでいたふっくらとした桜色の楓の唇を塞ぎながらも、腰を動かしている。
ふれるだけではなく、舌を挿れる。楓は眉を顰めながらも、酒屋の若倅を受け入れることしかできない。
酒屋の若倅の腰の動きは、少年の父親や、年を食った男達の弄るようなねちっこい腰の動きとは違い、直情的で青く、真っ直ぐ。
楓の身体で快楽を求めているのがわかる。

 酒屋の若倅はキスに満足すると、楓の足首を掴むと、一気に広げながら、持ち上げる。

「おふぅ。おっぁっ」

 腰が強制的に浮き上がり、男根の当たる角度がかわる。楓は喉を押しつぶしたような声で啼いた。

「すっげ~。このまんこいいわ」

 釘打ちのように、バスッ。バスッ。と酒屋の若倅は何度も腰を楓に打ち付ける。

「んふぅ。おっ…。んあっ…。あっ…。だめっ。そんなに突かないで」

 楓は打ち付けられる度に、中で硬いものが蠢き、奥が執拗に突かれ嬲られる。
少し苦しそうな声と共に蕩けた声が押し出される。
楓の声は一際大きく、雑談している男達の声を掻き消してしまう。

「腰とまんね~」

 酒屋の若倅が気持ちよさそうに腰を振っていると、どすどすと床を押しつぶすように踏みしめる足音が廊下から聞こえてくる。
足音は大きくなり近づくのがわかる。
犯される楓と、その楓を犯す酒屋の若倅以外の視線が廊下と部屋を仕切る襖へと注がれる。少年も思わず襖を見てしまう。

 足音が部屋の前で止まったかと思うと、襖が勢いよく開けられ、腹に脂肪をどっぷりと蓄えた一人の男が仁王のように立っていた。
男は温泉街に旧くからある商家の若倅。
廊下に取り残されていた飽和した夏が部屋の中へと流れ込み、部屋の中に満ちる雄の臭いと楓の雌の臭い。
それに様々なタバコと酒の臭いが混じり合った、鼻を歪めたくなる饐えた臭いが変わりに廊下へと吐き出されていく。
部屋を満たす饐えた臭いに、仁王立ちした商家の若倅は顔を顰めながらも部屋へと入ってきた。

「ほっ、ほんとだ…。ほんとにいる」

 商家の若倅は部屋を全裸の男達には目をくれず、酒屋の若倅に犯されている楓を見て興奮気味に言う。
楓は「あっ。あっ。だめっ。んっ。奥そんなに突かないで」部屋にやってきたデブに気が付かず、酒屋の若倅に犯されよがっている。

「あ~。そろそろイきそ」

 熱が込み上がってくる。酒屋の若倅ラストスパートとばかりに腰をふり、欲望を楓にぶつける。
そして楓の奥へと突き刺し、楓の中へと熱を吐き出した。

「すっげ~。きもちよかったわ」

 酒屋の若倅は満足そうに声を蕩けされ、楓の中から抜いた。
ごぽっ。と混ざり合い、誰のものかわからなくなった白濁したものが、秘部から溢れ零れた。
昨夜から中へ吐き出され続けた楓は、中に出されるのことに抵抗しなくなっていた。ただ目を閉じ、荒くなってしまった息を整える。

「おっ、ようやく来たのか。先にヤらせてもらったぜ」

 ヤり終えた酒屋の若倅が、背後に立つ商家の若倅の圧に気が付き、振り返りながら言う。
商家の若倅は酒屋の若倅に声をかけるのではなく、手で酒屋の若倅を押しどけ、楓のことを見下ろすように見る。
商家の若倅の視線は楓にまとわりつき、舐めるように見てくる。
その視線は憧憬、切望、憧れと言った同性から向けられる偶像を崇拝する視線とは違い、志望、冀求、恋慕、慕情と言った、握手会などで遭遇する厄介と呼ばれる男の視線と似ていた。
今までの楓のことを犯してきた男達とは違い、楓のことを都合のいい身体とは見ず、アイドル高垣楓として見ている。
商家の若倅の視線によって、楓はアイドルとしての自分を思い出してしまい、思わず腕と手で胸と秘部を隠していた。

 商家の若倅は、ブルーシートの上で手と腕で膨らみと秘部を隠す女性をまじまじと見る。
ふわりと膨らんだ柔らかな鶯色のボブ・ショート。新雪のように透き通る肌。くりっとした暗色の蒼と深緑のオッドアイの瞳。
左目下の泣きぼくろがある。すっと通った鼻筋。ふっくらとした桜色の唇。それらは商家の若倅がよく知る高垣楓の特徴と一致する。

「本当にあの高垣楓?」

 商家の若倅は思わず、酒屋の若倅に聞いていた。

「ホンモノ。ホンモノ。あの高垣楓であってる」

 酒屋の若倅の軽い言葉に、商家の若倅は楓のことをまじまじとよく見る。
オッドアイの瞳が泳ぎ、伏せるように商家の若倅から視線を逸した。

「…だよ。なんだよ。なんだよ。なぁ嘘だと言えよ楓。アイドルがなんでちんこ突っ込まれてよがってんだよ。おかしいだろ。ぼくがどれだけ楓のことを愛してたか知ってるか?
デビューした時からずっと追いかけていて握手会でたくさんお話しすためにたくさんCD買ってチェキも何枚も撮るためにもさ。
あっ、覚えてる?デビューしてすぐの頃、まだファンが少なかった時にさずっと楓のことを推すねっていったら楓がほんと?って上目遣いで見てきて浮気はだめですよって言ったの覚えてるよね?
楓に言われなくても俺浮気するきはなかったけどその言葉で一生楓のことを推すって。
ぼくが楓のことを幸せにするって決めたんだ。だからライブだって毎回欠かさず行って声援送ってファンイベントも毎回欠かさず参加してさ。
あっ。この前のライブパレードではウィンクのレスくれたよね。覚えてるよね楓。
あとそれとシンデレラガールズ選挙だって投票券買ってシンデレラガールにしてあげたのに。誰のおかげでシンデレラガールに成れたと思ってんだよ。
嘘だよね。嘘だよな、楓。嘘だと言えよ楓。なぁ楓は、アイドルは処女だろ。あの天女みたいな歌声だって処女膜から声出してたんだよな」

 人の目を気にせず気色悪い言葉を矢継ぎ早に一方的に紡いだ商家の若倅は、顔を青ざめ、鼻息を荒く、食い入るようにブルーシートを見て何かを探している。
その姿は異質で、気味が悪い。
楓は自分のファンだと名乗った男を軽蔑に近い眼差しで見る。
少年も異常者を見る目で商家の若倅を見ていた。

「なに探してんだよ、おまえ」

 異様な光景に酒屋の若倅が思わず問いかけていた。

「なにって。楓の処女の血を探してんだよ」

 ブルーシートに残っているかもしれない楓の初めての証を探していた商家の若倅は、真面目な顔で言う。
その言葉に酒屋の若倅が思わず笑ってしまう。
酒屋の若倅に釣られるよう、男達も笑いを零す。異様な笑い声が部屋を満たす。

「なっ、なにがおかしいんだよ」

 商家の若倅は鼻息を荒くし、酒屋の若倅に喰ってかかった。

「わるい。わるい。こいつ処女どころか、めちゃくちゃヤりなれてんぞ。
ここにいる連中のちんこ挿れられてよがって、もっと。もっと。って求めてきたしな。フェラもめっちゃうまかったし。
つか、この年でアイドルになった女が今まで男に口説かれて、股を開いてないわけないだろ。常識的に考えて」

 酒屋の若倅の言葉にぐうの音がでない。
商家の若倅は高校時代に淡い思いを抱いていた、清廉で、淑やかでいて、長い黒髪が良く似合っていたクラスメイトが、チャラい先輩に喰われたことを思い出した。
良い女殆ど男に喰われている。アイドルである楓も例外ではないだろう。商家の若倅は楓のことを見た。
その目は血走り、危ないものをキメたかのように楓のことを睨みつけてくる。
楓は恐怖心から思わず視線を逸してしまった。
楓の態度はまるで酒屋の若倅の言葉を肯定したかのようの商家の若倅は受け取ってしまった。
今まで推してきた担当は商家の若倅が思い描いた乙女とは違う素顔を持っている。
商家の若倅は楓を真っ直ぐ見つめると、詰め寄るように楓へ近づいていく。

 目を血走らせ 近づいてくる商家の若倅の圧は怖ろしく、楓は胸を腕で隠すのを忘れ、思わず後ずさってしまう。
けれど後ずさった分、商家の若倅は詰めてくる。
その様子を酒屋の若倅を含めた男達は見ているだけで楓のことを助けようとはしない。それどころか笑みを浮かべ、この後がどうなるのかを愉しんでいる。

 肉が付き、手首が定かではない手が楓の脚を掴んでくる。
歌姫とまで評される楓の美しく整った顔が恐怖で歪み、オッドアイの瞳が定まらず、乱雑に動く。
桜色の唇は微かに開き、カタカタと歯の震える音が漏れる。

 商家の若倅は掴んだ楓の足首を自分の方へと勢いよく手繰り寄せた。
楓の身体が一瞬、宙に浮く。楓はどうすることもできず、ただ引き摺られた。

 商家の若倅はもう片方の楓の足首を掴むと、持ち上げ、無理やり脚を広げる。
楓の秘部が商家の若倅の視線の下へ晒される。
ふわりと膨らんだ柔らかそうな髪とは違う、癖の強いけれど柔らかそうな茂み。
既に男達のを咥えた楓の秘部は閉じる様子はなく、穴がぽっかりと開き、濃いピンク色の肉がよく見える。
そして既に中へと注がれた白濁したものが見える。

「今掻き出してあげるからね」

 商家の若倅は楓の足首から手を離すと、躊躇いなく楓の秘部へと指を突っ込んだ。
ねっとりとした熱を纏った肉が男の指に絡みついてくる。
指を挿れただけなのに、蕩けてしまいそうなくらい心地よく、痛いくらい男根が硬く大きくなるのがわかる。
ここに挿れたい。商家の若倅はそう思ったが、出されてしまった他の男のを掻き出すのがまず先。
商家の若倅は指を動かし、他の男のを楓から掻き出そうとする。

「んっ。あっ。だめ…。んんっ」

 硬いものが身体の中へと侵入しているのがわかる。
今まで挿れられた様々なものと比べれば細いが、それでも指としては太くて硬く、子供のものくらいはある。
中で動かれるたびに、びりっ。と身体が甘く痺れ、声が勝手に零れ落ちていく。
鳥肌が立つほどに気色悪いのに、既に男達に嬲られ、敏感になってしまった身体は微かに動かれるだけでも気持ちいい。
指が動き、吐き出されたものを掻き出していくのがわかる。
ぐぢゅっ、ぶじゅっ。掻き出されるたびに卑猥な音が秘部から聞こえてくる。楓の腰が微かに浮く。

 楓の愛液と混じった白濁したものは幾ら掻き出してもなくならない。きりがない。
ブルーシートの上には掻き出した混じり合ったものがどろりと溜まっている。硬くなった男根が我慢できないほど敏感になっている。
もう我慢できない。指ではなくこれを挿れたい。
商家の若倅は楓の秘部から指を抜いた。楓の愛液がべったりと纏わりつき、交じるように男のものまで混じり不愉快極まりない。

「楓綺麗にして」

 商家の若倅は楓が逃げないように馬乗りすると、今まで楓の秘部に沈めていた指を楓の口元へと差し出した。

 無数の男に吐き出され、誰のものかわからない白濁したものがこびり付いた指が楓の前に差し出される。
差し出された指と商家の若倅の態度が、楓に何をさせようとしているのか物語っている。
楓は言われる前に商家の若倅の意図を汲み、差し出された肉が付いた太い指を咥えた。

「はむっ。んむっ。んちゅっ」

 あの高垣楓が俺の指を咥え、舐め、卑猥な音をあの綺麗な歌を紡ぐ唇で奏でている。
その事実に商家の若倅は鼻息を荒くする。ねちゅりと指に絡みつく熱は秘部とはまた違う気持ちよさ。
ぞくりと商家の若倅の背が一気に湧き立つ。硬く大きくなった男根の先からは先走りが出てきているのがわかる。

 楓は根本まで綺麗に舐め終えると、男の指を離した。
男の指にこびり付いていた誰のものかわからない白濁したものは綺麗になくなる。
指を離した瞬間、男の指と楓の唇に銀糸の橋が一瞬だけかかった。
商家の若倅の指には楓の唾液がべったりとこびり付き艶かしく光を反射している。

 ねちゅりと指に纏わりき、光を反射させている楓の唾液を商家の若倅はにんまりと眺めてから、咥えた。
じゅっぽ。じゅぶ。汚らしい音を奏で、まるで楓の唾液を吸い取るように自分の指を舐める。

 嫌悪すべき異異形な光景に楓は思わず顔を歪めてしまった。

「あっ、そうだ。までシてなかった」

 商家の若倅は何かを思い出したのか、そう言うと馬乗りし、身動きをとれなくした楓のことを見下ろす。
楓のオッドアイの瞳が見つめてくる。商家の若倅はにちゃついた笑みを浮かべると、楓の顔めがけ、顔を堕とす。

「ひっ」

 汗でテカついた歪な顔が堕ちてくる。楓は思わず、か細く引き攣った悲鳴をあげる。
逃げたいが逃げることはできない。楓の唇を分厚い肉の塊が塞ぐ。
塊は夏だというのにガサつき荒れ、動くたびにガサつきが唇に引っかかり痛くて不快。楓は目を閉じながら、必死に堪えた。

 深く交わることを知らない幼子のような口づけに満足した商家の若倅は、充足で満ちた笑みを浮かべ楓のことを見つめた。

「今度はぼくので掻き出してあげる。それでそのままぼくの精子を沢山楓に注いであげるから。ぼくとの赤ちゃん作ろ」

 屈託のない笑みを浮かべ商家の若倅は言う。

 いや、やめて。楓は叫びたかった。けれど声にしたらどうなるのかわからない。
楓は内心で、いや。絶対にいや。と叫び、藻掻き、抜け出そうとするが、脂肪がでっぷりと付いた身体は重く抜け出せない。
楓の整った顔は青ざめ、焦燥感が浮かび上がっている。

 商家の若倅は着ていたシャツを脱ぎ捨て、楓が逃げ出さないよう注意しながらパンツごとズボンを脱ぎ捨てた。

 楓の視線の先にはでっぷりと脂肪が蓄えられ、前に張り出した商家の若倅の腹が見える。
臍は肉で潰れわからない。けれど硬く大きくなった男根は肉に押しつぶされることはなく、しっかりと勃ち、己を主張している。
少年の父親と比べれば小さいが、脂肪に埋もれることはなく、雁首が発達している。

 商家の若倅は楓の曲を鼻歌交じり口ずさみながら、楓の上から退くと、楓の足元へと移動し、そのまま脚を掴むと無理やり広げた。
ぱっくりと口を開け、ひくひくと必死に閉まろうとしているが、決して閉まることのない濃いピンク色の肉が見える穴が露わになる。
土手は楓の蜜と吐き出された男達のが混じったものがこびり付き、艶かしく光っている。
混じり合ったものは秘部だけではなく、ふわっとした柔らかそうに生い茂っている濃密な茂みにまでこびり付いている。

「いやっ」

 楓の本能が商家の若倅を拒絶する。
楓は手で秘部を覆い隠そうとしたが、肉が付き手首が定かでない商家の若倅の手が邪魔をする。

「いやっ。やだっ。誰か助けて」

 楓は助けを求めた。
けれど周りで見ている男達は下卑た笑みを浮かべ、見てくるだけで楓のことを助けようとはしない。
そればかりか、でっぷりと脂肪を身に纏った見てくれのよくない商家の若倅に犯される楓の姿を、ようやくかと思いながらも、今か今かと待ちわびている。
少年は助けに行きたいが、子供一人でどうにかなる相手ではない。
それに脚が震え、竦み動くことができない。それなのに、少年のものはまた硬くなっている。
少年は硬くしながらも、これから犯される楓を見ていることしかできない。

「楓、挿れるよ」

 商家の若倅は楓の秘部にあてがうと、隔たりを付けていない男根の先を秘部に擦り付けてから一気に楓に突き刺した。

「いやっ。やだっ。やめて…んあっ、あんッ」

 ぐぶっ。と硬く太いものが掻き分け、広げながら侵入してくる。
楓は厭悪の叫びを上げたが、掻き分けてくるものによって嬌声が押し出されてしまう。
父親だけではなく、友達の父親、酒屋の倅。そして商家の若倅にまで楓が犯されてしまう。それを少年は見ていることしかできない。
胃が締め付けられ、込み上がり、苦しい。それなのに硬くなったものが更に硬く痛くなる。

「すごい。きもちいい」

 柔らかくて温かい肉が商家の若倅のを包み込んでくる。
柔肉は、ぐぬっ。うにゅっ。と絶え間なく蠢きながら男根を刺激し、締め付けてくる。
ぞわぞわと何度も背筋が立つほどに気持ちいい。今まで経験したことのない気持ちよさに、商家の若倅は蕩けた声を上げた。

 みっちりと隙間を埋めるように、硬く太いものが中にいる。不快感が凄まじく、身の毛がよだつ。

「いや…。やだ…やめて…」

 楓は見慣れ始めてしまった天井を見上げながら、歯を鳴らし、唇を震わしながらか細い声で言う。
けれど商家の若倅の耳には嫌がる楓の声は届かない。

「楓、うごくね」

 商家の若倅は気持ちよくなるために腰を動かし始める。
腰を引くと、ぐぬぬっ。と柔らかな肉が締め付け待ってと言ってくる。

「すごい」

 商家の若倅は震え感嘆しながらも、腰をぎりぎりまで引き、今度は楓の中へゆっくりと沈めていく。
ぐむんっ。と柔らかな肉が蠢いたかと思うと、絡みつき、引きずり込もうとしてくる。
絡みつく熱は男根だけではなく、男根を伝い身体を蕩けさせてくる。

「やばい。我慢できない」

 商家の若倅はゆっくり動こうと思ったが、絡みついてくる柔らかな肉に我慢できず、一気に楓に男根を突き刺した。

「おぅ…。ぉっ…、ぁっ…。ぃゃ」

 脂肪がでっぷりと付いた身体が楓にのしかかり、硬く太いものがこれでもかと奥へと突き刺さる。
楓は喉を潰したような声をあげ、震えるか細い声をあげ、オッドアイの瞳を滲ませる。

 商家の若倅はでっぷりとついた脂肪を纏った体で楓のことを押し潰し、楓を孕ますために必死に腰をふる。
見た目とは違い、商家の若倅の腰の動きは激しい。獣の後尾のよう。

「やっ…。あっ。んくぅ。あっ…。いやっ」

 中をごりごりと硬く太いものが抉ってくる。
楓は逃げ出したくても、脂肪がでっぷりとついた身体は重く、びくともしない。
商家の若倅の肌には汗が滲んでいる。
汗は粘り気を感じ、楓の肌に張り付き気持ち悪い。
体重を掛けながら打ち付けられる腰は激しく、長さ以上に奥へと突き刺さる。
嫌がる楓の声に喘ぎ声が混ざる。

「見た目以上だな」

「意外と激しく動けんだな」

「女も感じてきてないか?」

 周りで見ていた男達は、楓を犯している商家の若倅の容赦ない攻めにざわめく。

「かえでぇ。かえでぇ」

 商家の若倅は獣が嘶くかのように楓の名前を呼び、腰を激しく打ち付ける。

「おふぅ。あっ。らめっ…。やめへくだはい。おねがひします」

 楓は涙を零しながら懇願する。
けれど楓の願いは商家の若倅の耳には届かない。

「すごいきもちいい。こんなおまんこ知らないよ。今までの商売女と全然違う。
おまんこってこんなに違うんだ。楓のおまんこきもちいい。腰止まんない。
楓も気持ちいいよね。だって中、こんなにあったかくて、うねうねして、絡みついて。ぼくのちんこ離さないって。中に出してって。
だから楓のおまんこに出すね。赤ちゃんつくろう。赤ちゃんができたら、ぼくと楓と赤ちゃんの三人で暮らそう。
楓のことはぼくが幸せにしてあげるからね。だから安心してぼくの赤ちゃん孕んでね」

 商家の若倅は楽しい未来予想図を口ずさみながら腰をふる。
けれどその言葉は楓にとっては呪詛でしかなく、畏怖と嫌悪を抱かせる。

「いやっ。ぁっ。やだっ。んふぅ。ぉっ。あっ。やめて。赤ちゃんいらない。お願い中には出さないで…」

 楓は必死に藻掻き暴れるが、重たい商家の若倅はびくともしない。
硬く太いものが楓を内側から犯し嬲ってくる。
気持ちよくないはずなのに、内側を嬲られるたびに、ぞわそわと肌が立ち、身体が甘く痺れ、蕩けた声が押し出されてしまう。

「かえでぇ。かえでぇ。でる。だすぞ。ぼくの赤ちゃんを孕め。はらめぇ」

 どろりとしたものが込み上がってくる。商家の若倅は呪術を吐くように言葉を紡ぎながら腰を激しくふる。

「いやっ。やっ。だめっ…。おふぅ。ぅぐぅ。なが、中には出さないで」

 孕まそうとしてくるのがわかる。
楓は逃れようと必死に藻掻き暴れるが、脂肪がでっぷりとついた商家の若倅の身体はびくともしない。
それどころか中を押し広げられ、鈍い声が押し出される。

「あっ、でる」

 精子が玉から一気に出てくる。
商家の若倅は息を吐くように気持ちよさそうに言う。
そして楓に腰を押し付け、更に体重を掛け、楓の奥へと注ぐ。

「おっ…」

 一瞬、楓の視界が白み、甘辛い痺れが一気に身体を駆け巡り、頭をも痺れさせる。
自身に何が起きたのかわからない。ただ気持ちいいという感覚が身体を支配し、押しつぶしたような声が押し出される。
身体の中で何かが暴れ、熱いものが吐き出している。
吐き出されたものが楓に何が起きたのかを教えてくる。
血が一気に引き、甘辛く痺れた頭がはっきりとする。
自分の身に何が起きたのかを楓は一瞬で理解してしまった。

「んんっ。あっ、ぁ…。ぃゃ…。やっ…。でてる。出されてる。やめて。出さないで」

 楓の吐き出すように出した声は喘ぎ声のように蕩けていたが、すぐに切迫感に駆られた悲痛な叫び声へと変わる。
けれど吐き出されたものが戻ることはない。
ただ虚しい楓の叫び声が、幾多の雄と雌の楓の臭いが混じり合った饐えた空気に溶けていく。

 襖の先で少年が楓に許されなかった中出しをされてしまう。
それもでっぷりとした商家の若倅に。苦々しくて、悔しくてしょうがない。
少年は涙をこぼしながらも、楓を犯されっる楓を盗み見ることしかできなかった。それが更に悔しさに輪をかける。

「ふー。楓のおまんこすごい気持ちよかった」

 出してスッキリとした商家の若倅は、気持ちよさそうに息を吐き出し、満面の笑みを浮かべ言った。
商家の若倅の言葉と、吐き出された熱と硬さを失ったものが、中に出されたという現実を楓に突きつけてくる。
楓のこめかみを幾筋の涙が滑り落ちていく。

 商家の若倅は荒くなった息を整える。
その生温かな息が楓の顔に吹きかかり、楓は顔を歪める。

「終わったなら抜けよ。他が待ちくたびれてんぞ」

 甘い余韻に浸っている商家の若倅に酒屋の若倅が声を掛けた。
商家の若倅は顔を上げ、辺りを見回すと、老若問わずものをおっ勃てた男達が自分の番を今か、今かと待っている。

「えー。ぼくまだ楓とシたいのに」

 女々しくうだうだと愚痴を言いながらも、見てくる年上に男達に歯向かうデキず、商家の若倅は素直に楓の中から抜き、楓の上から退いた。
重しがなくなった楓は、急ぎ身体を起こすと、男達に見られているのを忘れ、秘部に指を突っ込むと「いやっ。やだ」と顔を青ざめながら、一心不乱に中に出されたものを掻き出そうとする。
その姿はいじらしく、男達の欲望を刺激する。

「あっ、なにぼくが出したのを掻き出そうとしてんだよ楓」

 商家の若倅だけは慌てて言う。

「掻き出したなら、その分また中に出しゃいいだろ」

 四十超えた位の男が商家の若倅に声をかけた。

「あっ、それもそっか」

 商家の若倅はその言葉に素直に納得する。

「こいつケツ穴もいけるんだっけ?」

「おう。いけんぞ」

 四十男の問いかけに、タバコを吹かし男達に囲まれている楓を眺めていた少年の父親が、軽口を叩くように言う。

「なら前はまたおまえに譲ってやっから、取り敢えず仰向けになれ」

「こう?」

 商家の若倅は四十男に言われるがまま、ブルーシートの上に横になる。
すると四十男が、必死に中に出されたものを掻き出している楓の後ろをとると、膝の下を掴むと無理やり楓の身体を持ち上げた。

「えっ。なに。なにするんですか」

 自分の身に何が起きたのかわからない楓は、困惑の声を上げ、暴れる。

「こらっ。暴れんな。暴れたら下に落とすぞ」

 四十男の言葉に楓が下を見ると、商家の若倅が横たわっている。
このまま落とされたら商家の若倅の上に落ちてしまい、捕まってしまう。楓は素直に四十男の言葉を聞いた。

 商家の若倅はねちゃついた笑みを浮かべる。
何故なら視線の先には四十男に抱えられ、股を大胆にも広げられた高垣楓の姿がある。
グラビアでは絶対にみることの出来ない、慎ましいながらも形がとても綺麗な二つの膨らみに、膨らみを彩る桃の花を思わせる淡い赤い色をした丸い輪郭とツンとした突起が見え、
更にふわっとした柔らかそうに生い茂っている濃密な茂みが大胆にも露わになり、そして今まで挿れていた楓の大切な秘部がよく見える。
秘部からは楓の中へと注いだものが垂れ落ちてくる。勿体ないと思いつつも、四十男の言葉を思い出し、また中へ注げばいいやと思った。
あられもない楓の姿を眺めていると商家の若倅のものはまた元気を取り戻していく。

「ちんこ上むけろー」

「こう?」

 四十男の言葉に商家の若倅は素直に従い、再び大きくなったものを上に向ける。
すると四十男が、商家の若倅のものを目掛け、楓の身体を下ろしていく。

「えっ。いやっ。待って。お願いします。待ってください」

 四十男が何を考えているのかわかった楓は暴れなからも、必死にやめるよう懇願する。
けれど熱を帯びた硬くなったものの先が秘部にふれると、ぐぬぬぬ。と一気に突き刺さり、中を掻き分けていく。

「いやっ。やだ…」

 楓は桜色の唇を震わせ、涙を流した。
けれど中を埋める硬く太いものは消えることはなく、内側から楓の事を圧迫してくる。
楓に現実が現状を突きつけてくる。けれど認めたくない。
楓は涙を零しながら肩を震わし、現実を拒絶していると、四十男が後ろから楓のことを押してくる。
でっぷりと脂肪が付いた商家の若倅の顔が近づいてくる。楓は目を閉じ、顔を逸したその瞬間。ぐぐぐ。ともう一つの穴が無理やり広げられる。

「おっ。あっ…。うぅぅ」

 無理やりこじ開けれる圧迫感は凄まじく、餌を求める鯉のように桜色の唇を開きながら、うめき声に似た声を零した。

「ほんとに簡単に咥えやがったな」

 四十男は嗤笑しながらも腰を動かす。楓の後ろの穴は前に以上にキツく、男根を締め付けてくる。

「おっ、やべ」

 気を抜くとすぐにイかされてしまう。
四十男は堪えながらも腰をふる。
ねっとりとした蜜を纏った襞に男根が擦れ、さらに襞の向こうに硬いものがあり、それがより圧迫し、中をキツくさせる。二本差し。
少年が楓に許されなかった生と後ろの穴が別々の男によって、同時に犯される。

「おっ、あっ…。やめへ…。うごかなひで…」

 二つの穴を塞がれるだけではなく、ごりごりと中が抉られる。
ぶちゅっ。ぐちゅっ。と気持ちいい場所が何度も硬いもので轢かれ、潰され、擦られる。
そのたびに頭がびりびりと痺れ、快楽に身体が支配され、頭が回らなくなる。
楓の言葉は震え、舌足らずな声で啼く。
両穴を犯され、蕩けさせた表情を浮かべている高垣楓はアイドルとは思えない。

「おっ、さらに締め付けてきやがった」

 楓のお尻穴は男根を咥え離なそうとはしない。
キツく締め上げてくる楓のお尻に、下卑た笑みを浮かべ、四十男は腰をふる。

「これやべぇな。すぐイッちまうな」

 言葉とは裏腹に四十男の顔には満面の笑みが浮かべながら腰を楓にぶつける。
突かれるたびに、楓の桜色をした唇からは、苦しそうでありながらも蕩けた嬌声が押し出し、卑猥な肉音が部屋に響きわたる。
商家の若倅は動かなくとも、楓の柔肉は蠢きながらも男根を刺激してくる。
動かなくて良い商家の若倅は楓の喘ぎ声を聞いていたいが、その声を塞ぎたくてたまらない。
我慢できない商家の若倅は楓の桜色の唇を塞ぐ。さっきはガサつき痛かったのに痛みを感じない。
楓はされるがまま唇を塞がれながら、二つの穴を攻められる。

「おら、出すぞ」

 四十男は容赦なく楓のお尻の穴へと注ぐ。楓も熱いものがお尻の穴へと注がれているのがわかる。

「ふー。出した出した」

 四十男が抜くと、すかさず違う男が楓のお尻の穴を犯す。

「おっ。確かにこりゃ名器だな」

「だろ。顔も良くてマンコもケツ穴も名器とはとんだ拾いもんだよな。ただ乳がもうちとデカければな。そこだけがおしいわ」

「そうか?おれはこれくらいでも問題ねけど」

 満足しながらもケチをつける四十男に、違う男は言いながら腰をふる。
楓は抵抗するのを諦め、両穴を陵辱される。
違う男がイき。商家の若倅もイく。
すると違う男がまた楓を犯し、後ろの穴を違う男が犯してくる。
楓は抵抗する気を完全に失い、代わる代わる男に楓は犯される。
穴を別の男に塞がれ使えず、待ちきれない男達は楓のふっくらとした桜色の唇を。手を。鶯色の髪すら使い、楓のことを陵辱していく。
楓の犯される姿を見たくないのに目を逸らすことができない。
涙は枯れ、零れ落ちない。パンツの中はねちゃついたもので汚れ、気持ち悪いのに、ものが痛いくらい硬くっている。
少年は昨夜と同じように、襖から犯される楓を見ていることしかできない。ただ時間だけが過ぎ去っていく。

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続き:  高垣楓と少年(4)

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