多くの死者を見送るネアンデルタール人社会、相手を変えて毎晩エッチは必然


      
人類を生き残らせてきたのは、生き延びようとする欲望ではなく、「もう死んでもいい」という勢いでセックスしまくってきたことにある。
      
原始人は、生き延びることを断念して歴史を歩んでいた。
      
ネアンデルタール人の社会は、たくさんの人が死んでゆく社会だったが、それと同じかそれ以上にたくさんの子供が生まれてくる社会でもあった。
彼らは、毎晩のように抱き合ってセックスしていた。
誰もがそうしていた。
彼らの意識に「美男美女」という概念などなく、お気に入りの相手を独り占めしようとするものもひとりもいなかった。
そうやって、誰もがセックスの相手を持つことができた。
まあ、抱き合って眠りに就かないと凍え死んでしまう環境だったし、セックスして疲れ果てないと眠りに就けなかった。
      
しかし誰もが毎晩のようにセックスしていたということは、誰もが他者にセックスアピールを感じていたということであり、誰もがそれなりにセックスアピールを持っていたということを意味する。
彼らが毎晩のようにセックスができたのは、セックスアピールが機能している社会だったからであって、けもののように野蛮だったからではない。
けものは、年に一度か二度の発情期にしかセックスをしない。
      

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