実はエロい 古代のエッチ満載の 万葉集は性におおらか 2


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今更、説明する必要もないでしょうが、「恋」と云う女性が発する言葉は、
今に置きかえると「Hをしましょう」と云う意味です。
       
歌で使われている言葉で
「恋」は「Hをする」、「紐解く」は「体を重ねる」
または端直に「挿入する」と読み替えて、理解して下さい。
       
そうした時、万葉集の歌が実に「性におおらかである」と云う意味が判ると思います。
       
また、ここで「Hをする」と云う言葉を使いましたが、
これもある種の現代語での「性交渉」、「愛撫」、「性戯」や
「挿入」などの一連の行為を示す隠語です。
       
      
もう一つ、次の集歌3388の歌を見て下さい。
女と男とは同じ村人か、男は里人に仲間として受け入れられる関係です。
その信頼関係があるからか、二人はみんなに囃したてられながらもゆっくりと愛の行為をすることが出来ます。
それも愛の行為をするのに相応しい場所を選ぶことが出来ます。
       
ところが、先に見た集歌3531の歌では、歌を詠う男はどこか他の里からやって来たようですし、人目を忍んで女と逢引きをしなければいけない男だと推定されます。
およそ、男は女の属する里人に見つかれば袋叩きにされるような立場ではないでしょうか。その緊張とわずかな時間での愛の行為だったとも考えられます。
       
インターネット検索では、昭和初期の出来事ですが、よそ者の夜這いは見つかれば袋叩きが決まりですが、それが殺人までに発展して警察が夜這いの風習を止めさせたと云う記事を見ることが出来ます。
そのような背景があるのだと想像し、歌を鑑賞して下さい。
古代、庶民は住宅事情から屋内ではなく、男女の合意の下、屋外での夜這いや逢引きです。
       
       
集歌3388 筑波祢乃 祢呂尓可須美為 須宜可提尓 伊伎豆久伎美乎 為祢弖夜良佐祢
       
訓読 筑波嶺(つくはね)の嶺(ね)ろに霞居過ぎかてに息(いき)づく君を率(ゐ)寝(ね)て遣(や)らさね
       
私訳 筑波嶺の嶺に霞が居座って動かないように、あそこで居座って動かず、貴女に恋してため息をついている、あの御方を連れて来て抱かれてあげなさいよ。
       
       
次に紹介する集歌3440の歌はある意味で非常に有名な歌です。
ご存知のように日本の女性がアンダーウエアーを身に着ける風習が出来たのは大正から昭和初期、それも都会からでした。
つまり、それ以前、着物姿の女性が洗い物で小川の前にしゃがめば必然的に前が開き、奥が見える状態になります。
       
太陽の光の射す向きによっては陰毛までが覗けるような姿となります。
それで歌の詠う朝日と云う太陽の高さが利いて来ます。
その状況を詠ったのがこの歌です。
       
女は朝食の準備中のようですから自宅のそばです。
声を上げれば家の人たちがすぐに駆け付けて来るでしょうから、女に声を掛けている男もまた近所に住む顔見知りの男です。
そのような男女の風景です。
そして、情景を想像すると男は女が小川に来るのを期待して待っていたような気がします。
       
       
集歌3440 許乃河泊尓 安佐菜安良布兒 奈礼毛安礼毛 余知乎曽母弖流 伊弖兒多婆里尓
       
訓読 この川に朝菜(あさな)洗ふ子汝(なれ)も吾(あれ)も同輩児(よち)をぞ持てるいで児給(たは)りに
       
私訳 この川にしゃがみ朝菜を洗う娘さん。お前もおれも、それぞれの分身を持っているよね。さあ、お前の(股からのぞかせている)その分身を私に使わせてくれ。
       
       
紹介する次の集歌3553の歌ですが、一応、ある程度の身分ある男と女との関係を想像して「入りて寝まくも」を「床に入り込んで」と解釈しています。
もし、この男と女とが庶民階級ですと、「家に入りて寝まくも」と云う情景はあり得ません。
もし、そうなら一間しかない竪穴式住居で娘の親が見ている前でその娘と性交をすることになります。
       
では屋外での逢い引きで「入りて寝まくも」の「入りて」とはどういう意味かと云うと、女と争うことなくスムーズに挿入してHがしたいと云うことを示していることになります。
当時の住居環境などを想像するとこのような解釈も可能となります。
       
       
集歌3553 安治可麻能 可家能水奈刀尓 伊流思保乃 許弖多受久毛可 伊里弖祢麻久母
       
試訓 安治可麻(あぢかま)の可家(かけ)の水門(みなと)に入る潮(しほ)の小手(こて)たずくもが入りて寝まくも
       
試訳 安治可麻の可家の入江に入って来る潮がやすやすと満ちるように、やすやすとお前の床に入り込んで共寝がしたいものだ。
       
注意 原文の「許弖多受久毛可」は難訓です。ここでは「小手+助ずく+も」の意味で試訓を行っています。
       
       
一方、次の集歌3407の歌は東国でも上流階級の娘とその妻問う男との情景を詠うものです。
親は娘のために、男が通う為の部屋を用意しています。
そのような立派な屋敷を持つ娘が男に抱かれた朝を詠うものです。
野良での男女の愛の行為とは違い、気持にも時間にも余裕があります。
       
       
集歌3407 可美都氣努 麻具波思麻度尓 安佐日左指 麻伎良波之母奈 安利都追見礼婆
       
試訓 髪(かみ)付(つ)けぬ目交(まぐ)はし間門(まと)に朝日さしまきらはしもなありつつ見れば
       
試訳 私の黒髪を貴方に添える、その貴方に抱かれた部屋の入口に朝日が射し、お顔がきらきらとまぶしい。こうして貴方に抱かれていると。
       
注意 原文の「可美都氣努麻具波思麻度尓」を「髪付けぬ目交はし間門に」と歌の裏の意図を想定して試みに訓んでみました。一般には「上野(かみつけ)ぬ真妙(まくは)し円(まと)に」と訓み「上野国にある円」と云う地名と解釈します。
       
       
       
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