「男の肌‥匂い ⅠⅡ」」


「匂い Ⅰ」
 私は このブログを書き始めて、また ほかの方のブログをサーフして見て、やっと自分のバイに気付いた 鈍な男です。しかし気が付いてから 振り返ってみると、これまでの自分の経験の中に それに関係する出来事が幾つかあることが思い当ります。

 私はハンサムでも無いし 少年時代にも可愛いと云われたこともありません。それなのに 二十歳前の独身で企業勤めをしていた頃に、何回か バイに係わるような経験をします。これはやはり バイの匂いのようなものが、身体から滲み出ているのでしょうか。

 私の若い頃の 身体の特徴としては、撫で肩で色が白く 口が小さく唇が赤いこと、そして職場の風呂場で 〝いいケツ してるなぁ!〟と触られるので、お尻の形は 良かったようです。当時職場は 三交替の工場で、技術屋と事務屋が1名ずつ宿直していました。それぞれ在籍人数が違いますから 当然にその組み合わせも毎回変わります。最初の出来事は 会社のサッカーチームの公式選手との泊まりの夜のことでした。彼О君は筋骨逞しく胸は逆三角に張った ちょっと男でも憧れてしまう処のあるヤツでした。

 当時私は入社したばかりで 当然に彼は年上です。宿直室で男が二人寝ていれば 話は自然に女のことになります。「君 女を知ってるの?」「いいえ… まだです」 と云うようなことから始まり、「じゃぁ… キスもまだ?」と聞かれ 「… ハイ…」と顔を赤くしているのが面白いらしく、ヒトの顔を見ながら 自分の性経験を細かく話して呉れます。聞くこちらは もう想像で膨れ上がり、同時に ペニスも固く勃ってしまいます。その内 「ところで マスは掻いてる?」と聞き、黙っていると 「今 勃ってるだろう?」と 云います。

 「‥‥‥」 答えられずに居ると、彼は「どれ…」と 私の布団を捲くって身体を寄せ、上から私を抑え込んで ズボンの上からムンズと私の勃ったペニスを掴みます。「何だ 立派なもんじゃ…」と云うと 私が抵抗する手を撥ね退け、「まぁ 任しとけ…」と手をズボンの そのまた中のパンツの中に突っ込み、じかにペニスを掴み 先を探り「何だ 包茎か…」と云います。掴まれるのも恥ずかしいけど 包茎も恥ずかしく、その手を捉まえ抜こうとすると 「いいから…」と凄み、「キスも知ら無い って…」と云うや否や、キスです。

 スポーツマンの男臭い匂いがして 眉の濃い顔が目の前に寄り、思わず眼を瞑ると唇が合わされ ニュルッと口に舌が入って来ます。思わず舌を引っ込めると Оの舌が追っかけ、私の舌に絡むと 私の舌を吸出しОの口の中に吸い込みます。そこで舌をしゃぶられると もう身体の力が抜け、こちらからも しゃぶりたくなります。ついその気になってОの舌をしゃぶると そのまま「ホーダ(そうだ)」と云って、掴んでいる私のペニスを 逆手で器用にシゴキます。生まれて始めての 他人の刺激に私はイキそうになります。

 「もう… ダメです」と云うと 「いいよ… そのまま出しナ」と云い、「アッ… アァ…」とダクダク射精すると、彼は 大きな手でペニスの先端を包み込み、ジッと それを受け止めて呉れたようです。ダクダクの痙攣が治まり 「ハァッ‥」と イクので反った腰を落とすと、「イケたか?… 紙あるか?」と 聞きます。紙は 離れた処の作業服の中なので「ちょっと…」と云うと、「ソレ…」と枕元を顎で指して 抛り出してある手拭を取れと云うのです。それを取ると Оは差し込んだ手元を寛げ、顎で ここへ持って来いと云います。

 手拭を股に差し込むと Оはそれへ私の精液をなすり付け、「ハイ…」と 私に渡し、「キスの味 判ったろ」と 自分の寝床に戻ります。私は始めての経験に昂奮して寝られず ソッと便所に行き、もう一度さっきのいきさつを思い出して マスを掻きました。翌朝 眼を覚ましたОは、「オイ 風呂へ行こう」と私を誘い 背中を流して呉れました。一緒に湯船に浸かっていると Оは少し手を動かして「ちょっと…」と私を呼び、私の手を掴んで自分の勃った太いペニスを掴ませました。彼とは それだけのことでした。(Ⅰ 終わり)

「匂い Ⅱ」
 二十歳代には 私は自分のバイの性向について、全く 考えもしませんでした。何しろ 〝結婚できれば ホモじゃ無い〟と云う、単純な思い込みで バイと云う概念もゲイと云う言葉も知りません。エロ本やワイ画で 女の裸を見ればペニスは勃つし、イイ男や男の褌姿を見ると 胸がキュンとなる自覚があった程度です。

 だから普段は 暗い宿直室に〝男が 二人〟寝ていても、当然 何の意識も緊張もありません。サッカー選手のОとの夜のショックも 彼にコダワリが無いので、その後も狎れて 気安く付き合いました。

Оに自分の性を弄られた恥ずかしさも そろそろ忘れた頃のある晩のことです。その日の 宿直の相手は、昼間はあまり口を利か無い 40前後の事務屋の男でした。寒さも遠退いて めっきり春らしい夜でした。当時20代の私は その男の左側に左向きに寝ていましたが、夜中に 背中が温かいのでふと目覚めると、そのオヤジが私の背中にピッタリ肚を着けて しかも左手が私の腰に掛かっています。温かくて良い気持ちでしたが 少し鬱陶しくもあり、その手を 払い除けようとしたときでした。アレ…手が 動くのです。

 男の左手が ユックリと私のペニスの辺りを擦ります。すぐ撥ね退けることも出来たのでしょうが そのとき私は、何故か 〝寝たふり〟をしたのです。自覚は無いもののヒョットすると 〝何か〟を期待したのかも知れません。男は丁寧に 本当に寝込んでいたら気が付か無いかも知れ無いくらいの動きで、ズボンの外から ペニスの形をなぞり、時には ソットつまんだリします。身体は正直で ペニスはドンドン固くなり、終いには 懸命に寝息を装いながら、ペニスは勃って反り返る…という 変な情況になりました。

 男がどう考えていたのかは 今も想像が付きません。男はもう ガマン出来無くなったのか、手を前から外し ズボンの上側から 一気にズボンとパンツを潜らせ、ナマのペニスを握って来ました。寝息は続けていますが これはもう「合意」に近い情況にです。男は棹を 上下に味わうようにシゴキ、時々人差し指らしいものが 包茎の勃って剥け掛かったグランス(亀頭)を撫でます。止めて貰いたい!… いやもう少し… 矛盾した気持ちが交錯する内に、先端は ヌル(カウパー汁)で一杯になり、イキも 荒くなります。

 〝アゥ…〟 流石にイキそうになり、寝返りを打つフリをして仰向くと 男もアブナイと思ってか直ぐ手を引き、自分の寝床に戻り 上向きに布団を被ります。私は考えて 〝もうこれは 嘘っぽいが、朝起きたら 寝ていて何も知らない〟で通そう…と心に決めたときでした。上向きに寝る眼の端に 何か動きがあります。顔を動かさないように 薄目で見ると、明らかに マスの律動です。そうか… 溜まっているんだコイツ。少し顎を引いて注視すると 布団の上下動は激しくなり、息も荒く やがて男は布団を撥ね退けました。

 先刻のことがあって 私が熟睡している訳が無いのを承知の上で、男がしようとしていることは 〝見られたい〟のかも…と気が付きます。でも 起き返って見ることも出来無いので、仰向きに寝息を演出しながら 尻目で見物です。男はズボンと 下穿きを下げ、また寝そべって いよいよ本格的にマスを始めます。右手で勃ったペニスの棹を握り シコシコとシゴキながら、拇指と人差し指の輪で 雁高の雁首をチョイチョイと潜らせて、もう先端は 常夜灯の薄明かりにも濡れてテカっています。左手も 何やら動いています。

 中指・薬指・小指の3本で玉をまさぐり 拇指と人差し指でペニスの付け根を摘むように揉んでいます。そうか…そんな手もあったか… 何だかイイ気持ちみたいな気がして、自分も左手を 股座に突っ込んで揉んでみて、オレも キライじゃ無いなぁ…なんて思います。男はシゴキの動きも手速くなり 腰を突き出して最高潮です。私のペニスも勃ってカウパー汁でヌラヌラです。やがて男は 〝アゥゥ…〟と声を立てて、胸の辺りまで精液を飛ばし ドタリと平らに伸びました。私ももう堪らず 右手をズボンに突っ込みます。

 でもここでマスを掻いて 男に気付かれ押さえ込まれたら、何をヤラされるか 判ったものではありません。眼は冴えていても暫くは 〝聞いて 下さい〟とばかりに深い寝息を続けます。男がトイレに行って戻り 本当に寝入ったらしいのを見澄まして私もトイレに行き、心行くまで 2回マスを掻きました。オカズのイメージは 今日の男でも女のオマンコでも無く、あの胸の厚い サッカー選手との、奪われた唇付けと イカされた射精でした。私はその時点で 自分のバイの性向に気が付かなければならなかったのです。(「でんでん虫」・「茫々録」 より)

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