エロ本ロード 3


 「吸い込まれそうな大きな瞳は、何を語っているのか、わからない。が、その娘は赤いポロシャツにチェックのミニスカートで、四流エロ雑誌の表紙を飾っていた(だからといって、その手の雑誌の購入はお勧めしない)。実家は旅館で、本名は〇〇〇。珍しい苗字なので、探せば見つかるかもしれない」

 探してどうなるものでもない。しかし、探してみたくなる不思議な魅力のある娘だった。

 ネットサーフィンというが、それは、その娘の貴重な写真だった。

 クリスマスイブにふと見つけた数十枚の写真は、何よりの贈り物だった。

 しかし、翌日には消されていた。
 
 なかなか粋な計らいだ。

 砂漠に水ではないが。

 何の理由か、疲れた足取りの男が薬局の前で立ち止まり、ビキニの女の娘のポスターに目を留める。

 「根負け私のニキビ」

 男は足取りも軽くその場を立ち去る。

 
 

 

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