二四〇ゼットの女

 それは遠い親戚の法事で出かけた先でのことでした。
 法要の後の会食の際、飲みすぎて意識を失った私は、気づくと見知らぬ天井を眺めていました。
 突然、目の前に現れた見知らぬ女の顔。
 「和華と申します。はじめまして、になるのかしら」
 遠い親戚でもあり、面識はありませんでした。
 「あ、起き上がらないでください」
 起き上がろうとする私をかがんで支えようとする和華さんの胸元をついチラ見してしまいました。
 「あっ」
 声を上げたのは二人同時でした。
 私は上半身裸で、下もパンツ一枚。
 和華さんは、礼服を着たまま、ブラウスの前をはだけて、ブラもはずしました。
 『伝説のロケット乳!』
 無言のまま、反応した下半身の真ん中を包み込まれるようにこすり上げられました。
 不測の放出で和華さんの黒服は、白い液体まみれに。
 
 「あら、起きたの」
 どこかの部屋で、見知らぬおばさんや、お姉さんたちが、麻雀卓を囲んでいました。
 「涼子おばさん。子供は寝かしつけてくれました?」
 「和華ちゃんも離婚して大変だねえ。子供は私が見てやるよ。あ、それロン」
 「やってられねーよ」
 さやかさん(だったと思う)がキレて卓が割れました。
 「じゃあ私が」
 メガネをかけて、和華さんが参戦。
 「なんかいいことあったのかい。顔が生き生きしているよ」
 起家の和華さんに涼子おばさんが声をかけるとまもなくロンの声。
 「メンタンピンサンショクドラドラウラ一個」
 「二四〇ゼットかい。親の倍満だけにこれはおヤバイってか」
 東一局で涼子さんが和華さんに放銃したとき、私も
 『これはおヤバイことになった』
 と激しく同意していました。