夜汽車の女


 ローカル線で旅をしていた。
 夜行列車に乗り込んだのは、夏のこととはいえ、
午後7時で暗くなりかけていた。
 少し寝てしまったらしい。
 窓の外は、闇の中。
 途中大きな駅に停車した列車に、
一人の女子が乗り込んできた。
 高校生くらい。
 Tシャツにジーンズという軽装だった。
 通路を挟んで、隣のボックスシートに座った。
 また、しばらく眠ってしまった。
 ガタゴトいう列車の音と揺れで、ふと目がさめた私。
 時刻は夜半をとうに過ぎていたが、まだ外は暗く、うす暗い列車の明かりの中で、
隣の女子高生をチラ見した。
 目を開けていた。
 他の客はすやすやと寝息を立てて寝入っていた。
 次に目がいったのは、Tシャツ越しの横乳だった。
 しかし、そのとき女の方もこちらをチラ見していることに気づいた。
 横顔だが、明らかに目がこっちに寄っていた。
 女は立ち上がってトイレに行った。
 しばらくして帰ってきた女は、また隣の席に。
 今度は、そのたわわな横乳をガン見している私がいた。
 いつの間にか夜が白んでいた。
 その後はまた寝てしまい、目が覚めたときには、
パンツが濡れていた。
 
 

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