大学の夏休みに


 十数年前のこと。

 当日の俺は、童貞だった。

 大学の時に、卒論のフィールド調査で、北陸地方にある自然の家に行った。

 地球環境学校と行って、廃校になった小学校を再利用していた。

 山の中にあった。

 たまたま、地元の小学生が宿泊学習に来ていた。

 学校の行事ではなく、自然の家が企画、募集したプログラムだった。

 地元の大学生もボランティアとして参加していた。
 
 男子2人、女子2人。

 女子は4回生と1回生だった。

 自然の家は、2つ建物があった。

 参加したこどもは、地元の子ども会で女子小学生だけだった。

 1回生は、大橋さんというショートカットで可愛い子だった。

 夜になってから、忘れ物をしたと理由を付けて、もう一つの建物にいった。

 この建物は、昼までに活動で使用した建物だった。

 建物に入り、片っ端から部屋を探索していると、女子小学生と、ボランティアの女子大生が着替えた部屋を見つけた。

 ありがたいことに、脱いだ服まであ畳んであった。

 早速、女子大生2人の服を漁った。

 4回生が履いていた、赤いパンツを見つけた。

 人生で初めて、女子が脱いだパンツを手にした俺は、迷うことなく匂いを嗅いだ。

 が、予想外に臭かった。

 女子のパンツがここまで臭いなんて、童貞の俺にはショックだった。

 気を取り直して、1回生の大橋さんの服を漁った。

 白の普通のパンツだった。

 パンツを裏返して、慎重に匂いを嗅いだ。

 良い匂いだった。

 臭くもなく、服の匂いと同じぐらいだった。

 パンツの裏地を舐めたり、パンツを口の中に入れたりした。

 翌日、大橋さんの顔をまじまじと見た。

 

 

 

 

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