その日は彼が来る日だからと、入念にお掃除をしました。
一応、ベットメイキングも…。
あぁ…。早く彼、来ないかな…。って、ずうっと待っていたら…
ピンポーン。
どきっ!来たみたい…。
嬉しさに、早る気持ちを抑えながら、
「はーい。」
玄関に歩み寄って返事をすると、
「宮田(仮)です!」
って玄関の向こう側から、待ち続けていた彼の声がしました。
「せっかくの休日なのに、ごめんなさい。
宮田くん、ありがとう。
入って…。」
と、宮田くんを部屋へ招き入れました。
「宮田くん、これなんだけど…。」
宮田くんについて少しだけ。
宮田くんは私の元同僚で、会社の男性の中では、唯一、仲良くなった男性。
ただ、仲良くなっただけではなくて、好きになってしまった男性でもあります。
今、私と彼は、私が会社をやめて、他の会社に勤めるようになったので、あまり会えていなくて…。
メールで連絡はよくとっいた宮田くんに、配線の接続(得意なの)をお願いするために、
私の部屋へ、呼んだということなのですが…。
実を言うと、私が宮田くんに会いたかった…ということで…、
宮田くんに会うための口実…なの。
時間は、夕方です…。
「これか。まー、すぐだな。」
宮田くん、会いたかったよ…。と、
作業に取り掛かる宮田くんの背中に、想いをはせた…。
作業を続ける宮田くん…。
背中を見続け、想いをはせ続ける私…。
目の前にいる宮田くんに、胸が熱くなります…。
そんな時間が数分続いて、作業が終わり…。
「この後、予定ないなら、居酒屋行かない?
なんか、いろんなのちょこちょこ食べたいし、宮田くんと会うのも久々だしね…。」
「おー、いいよ!じゃ、どこ行くか〜。」
少し時間が早すぎるからと、外をぶらついて、
近くでいいかって、一番近い居酒屋へ行きました。もちろん、私の提案で…。
「宮田くん、何食べるの?やっぱりこれ?」
「もちろん!」
「飲むのも付き合ってね。
毎度で悪いけど、女だけ飲んでるのなんか嫌だしね。」
「久々だしな〜。ちびちび飲んで付き合うよ。」
飲んでくれなきゃ困ります…。
いつも通りのお酒があまり得意ではない、
目の前にいる宮田くんが、いつも以上に眩しく見える…。
会話していても、笑っていても、おつまみ食べちゃう仕草も、
久々だからなのか、いつも以上に眩しく見える…。
宮田くんといると、嬉しい…。
楽しい…。
私のことを、どう思っているのか、知りたい…。
宮田くんに、予想以上にお酒をすすめることに成功して…、
飲み過ぎて気持ち悪がる宮田くんに、近いからということで、
私のお部屋で休ませることに成功しました…。
「宮田くん、大丈夫…?」
と、背中をさする…フリ。
宮田くんの体を触るの、好きだから…。
宮田くんに触ると、精神的に気持ちイイの…。
触れるから、酔わせたかったの…。
ごめんなさい、宮田くん…。
宮田くん…。貴方が、好きなの…。