鬱な話


昔、童貞だった頃の話。自分自身が大嫌いでしかたなく、ただそれでも何も変わらずに日々を過ごしていた俺はもはや日課になりつつある保険室で時間を潰すという選択をとり、実行していた。何事も変わらないいつもの日常だったらただ養護の先生と世間話をして時間を潰してから授業を受けるという一通りの流れが繰り返すはずだった。保険室に着くと、先客がいた。見慣れない顔だったのですぐに一年生だとわかった。顔は幼い顔立ちで中三か二年と言っても疑われないであろう顔をしていた。身長は女子にしては少し高めで165センチぐらいの長い髪の娘だった。その後を話すと長くなるので割愛するが、俺は彼女と付き合う事になった。が、幸せな日々は当時の俺からすれば理解不能な終わりを迎えた。突然の電話が昼過ぎの家の中を響く。「別れて・・・欲しい。」ざっくりとまとめるとこう言うことになっていた。話を聞くと、前の彼氏が忘れきれずに連絡をとったらしい。それで別れて欲しいとの事だった。その時頭の中が真っ白になり、気づくと泣いていた。悔しさと喪失感、無力感に嫉妬心が空の頭の中をかき乱していった。今でもたまに思い出すと発狂しそうなほど苦しい時があります。

 

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