「痴行媾悦①‥郡上Ⅰ」


 一人息子が遠方の大学に入り 下宿するようになってから、夫婦の身体の関係は 一味違ったものになります。
それまで 総てに控えめだった女房が、家の中では人目を気にせず 夜のSexも、今まで無言だった女房が 結構声を立てて反応して呉れるようになりました。それでも 基本的に受身であることは変わり無く、〝いくらか Sexを愉しみ始めたなぁ〟と云う程度で 多少マンネリの傾向はありました。ただ二人切りの生活になってからは 旅行に出ることは多くなったので、そんな時は女房も ベッドで「ネェ… なんか…変わったことしようよ」なんて、可愛いことを 言い出して呉れます。

 そんなときは 私もキライな方では無いので、いろいろ趣向を考え 体位を換えたり軽い〝ゴッコ・プレイ〟をヤリます。例えば〝遠距離恋愛〟とか 〝不倫密会〟とかを、打ち合わせ無しで仕掛け、云わず語らずに お芝居に乗って刺激を愉しみます。私と云えば その頃はまだバイの意識は無かったのですが、今思えば いろいろと男にも反応していたことが思い当たります。旅先などでは 特にそう云う機会に、刺激を受けては 女房にお願いして発散することも幾度かありました。この群上行のときも 新婚さんのダンナに刺激され、女房と始めて 立位の〝後ろ櫓〟や〝立ちかなえ〟を経験しました。

 郡上八幡はご存知のように 「郡上踊り」で有名な処で、名古屋からJRか名鉄で美濃太田に出 美濃太田からは長良川鉄道で郡上八幡まで、乗換えを含めて 約3時間まで掛かりません。もちろん 「郡上踊り」が眼目ですから、踊りは7月の中旬から9月上旬までありますが、徹夜踊りのある 最盛期の8月中旬に行きました。暑い時期で 1時間半の長良川鉄道が堪えましたが、この車両で 新婚さんのご夫婦と一緒になり、お話しする内に 宿のホテルも一緒であることが判ります。迎えのバスに乗りホテルに着くと 案内された部屋も隣り合わせで、ニッコリ会釈して 銘々の部屋に落ち着きました。

 着いたのが午後早くなので 踊りの始まる夜まで、市内の名所の観光を することにします。お薄(茶)の接待を頂いている間に タクシーを呼んで貰い、市中に 出ました。郡上八幡城・多い寺の中の最勝寺・職人町ほかの町並み等 水の綺麗な処なので、 「宗祇水」や用水の小川 路地の水などを見物します。あと 街の染物のお店を冷やかして、暗くなってから戻って 夕食で軽く一杯呑みました。踊りの始まる8時までには まだ少し時間があるので、女房と 風呂に行きます。帰りは銘々に 勝手に部屋へ戻ることにして、大浴場に行くと 男風呂は数人の人が上がり掛けで、中は 私一人でした。

 カランの前で ざっと下洗いをしていると、誰か 入って来ました。チラリと見ると 例の隣の新婚さんのダンナです。軽く目礼して見ると 裸の彼は良い身体をしています。前を タオルで隠しいますが 身体は白く、あまり筋肉質で無い おとなしい逆三角の胸で、臍近くまで タオルで隠し切れ無い陰毛が繁っています。私は汗を流す程度なので 洗うのはザットにして、ほかに人も居ないので 湯船に這入り、ユックリと 彼の身体を見物します。彼は今晩の一戦に備えてか 自分の身体を愛おしむように、全身を 丁寧に洗います。全身が済むと しゃがんだまま肛門と玉を洗い、最後に 下を向いて棹です。

 私が浴槽の縁に腰を掛け 遠慮も無くジロジロと見ているのも知らず、彼は気の済むまでペニスを扱き洗いし、立って シャワーで石鹸を流し始めます。見ると 〝アレッ…〟彼の身体の向きが横になったとき、ペニスが 勃っているのが見えます。〝ドキン!〟としてよく見ると 今夜への期待で丁寧に扱いたせいか、もう充分に本勃ちで グランス(亀頭)もピンクに、見事に 反り返っています。それを見ては 思わず私のペニスもムックリ勃ち始めます。彼は流し終わり 湯船に浸かりに来るので、〝いいオヤジの 勃起なんかみっとも無い〟気がして、私は慌てて湯船に沈み さり気なく気を静めます。

 彼のペニスは 隠していても上向きの先端が見え、抑えてもハミ出すのをテレる様子も無く 視線が合うとお互いに軽く目礼を交わしました。彼が湯船の中央に行く隙に 私は彼の視線を避けて湯船から脱出します。ペニスはまだピンピンなので 彼が上がるまでにシャワーを浴びて出ようと、もう勃っているのを構わず シャワーです。シャワーしていてふと気が付くと 水音で気付か無かったのですが、彼も隣で シャワーを浴びています。誤算でした… 暑い時期なので温まる必要も無かったのです。横目でチラリと見ると 彼もまだ堂々と勃っています。そのとき彼も 私の勃っているのを確りと見ていました。(Ⅱへ 続く)(「茫々録・鶏肋抄」より)

 

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