ハロウィンパーティー1


自分が、中学3年の頃の話。

自分は、小1から英会話教室に通っている。そこには、小5の時であったそこそこ仲がいい男子Kと、

小1の頃に出会って、なんか今まで偶然的にこの教室で関係が繋がっている女子Nがいる。

Kいわく、自分とNが仲がいいというのだが、そんな事自分は思っていなく、前述のとおり、「今まで偶然同じ教室で、中学では同じ

ところに通うことになっただけの事」だけだ。

さて、本題の話をしよう。

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ある日の水曜日の帰り際。その日は、間近に迫っていたハロウィンパーティーの話をしていたせいか、終始その話で持ち切りだった。

自分が帰り支度を済ませると、Nが「あとでメールちょうだいね」と言ってきた。イマイチ話の流れがつかめなかった自分は、

「何の?」と聞くと、「ハロウィンの」と。そして、帰宅した後さっそくメールをした。

その日中に返信は来ず、翌日の午後、自分が買い物をしている時に来た。

その文面には、「きのうのその時間、寝てた」とあった。

そして、当日に会場の準備をしなくてはならない自分とNとふたりで、当日の集合時間を決めた。

当日、集合時間の少し前に着いた自分は、携帯でときどき時間を確認しながら、Nが来るのを待っていた。

そして、Nが歩いてきた。会場に入らず待っていた自分を不思議に思ったのか、「なんで入らないの?」と聞いてきた。

(Nを待ってたからに決まってるだろ)とは自分の心の声だったが、言えるはずもなく、Nと一緒に会場に入った。

そこには、自分たちの教室の先生がすでにいた。会話をして、自分たちの荷物を下ろし、ひと段落ついたところでさっそく準備を

始めた。順調に作業していた途中、もう一人この教室の生徒が来た。数分たった時に、ハプニングは起こった。

どうやら、先生とその生徒と二人で、今日のゲストの外国人の先生を駅まで迎えに行くのだという。

自分は、二人きりになるという状況に、心の中で激しく動揺していたが、Nは平然としていた。

いざ二人が出掛けていくと、いよいよ二人きりだ。そんな状況に焦りつつも、準備を続けた。パーティー開始まで

あと1時間30分程だ。それにはなんとか終わるだろう。

Nといろいろ話しながら、飾り付けをしていく。そして、よく国旗とかがいろいろついているような、長い飾りを会場の前方に

つけることになった。しかし、そこには机だのなんだのが置いてあり、とてもつけにくそうだった。

そこで、Nがその飾りをつけようとその机に乗ろうとした時バランスを取ろうとして、そばにいた自分の肩につかまってきた。

自分の心臓はドキッとした。今までNと接してきたが、こんなにも女子という存在を近くに感じた事は全くなかった。

そんな、嬉しいハプニングもあった中、順調に時間内にすべての飾り付けが終わり、その間に外国人の先生を迎えに行っていた

先生たちも帰ってきた。

そして、パーティーの開始時間までに多くの生徒・さらにはその保護者までが、たくさん集まり、いやがうえにも会場の雰囲気は

「今か今か」と待ちわびる空気になっていた。その間に、遅れてくる予定でいたKも来た。

自分たちの教室の先生が前に立ち、宣言する。「これより、ハロウィンパーティーを始めます」。

こうして、ハロウィンパーティーは始まったのだ。

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ここまでお読みいただきありがとうございました。続編は、気が向いたら投稿する予定でいます。

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