雪のアバンチュール  (3) 外国映画の恋人のように


前回: 雪のアバンチュール  (2) 誘う

「お願い、まだ抜かないで入れて置いて。今とっても幸せな気分なんだから」
 彼の若い躰の力を一杯に使った抽送のはてに、これでもかこれでもかと言う位強く押し付けながら、膣の奥深く愛の怒涛を射出した後、すぐにも起き上がろうとする彼を押しとどめて、お願いしたのです。『夫婦交際』のお友達なら、黙っていても私の静まるのを待っていて下さるのですが、経験の少ない彼には無理かも知れません。
「ねえ、オッパイもおもちゃにしてぇ。乳首の辺りチョロチョロしてぇー」
 今まで突っ張っていた腕を曲げると、私に添い寝をするように体重をかけてきました。そして片手で乳房をギュウッと握り、乳首を口に含んだのです。強すぎて乳房の芯がツウーンと痛く感じ、その刺激が下腹部の熱い残焼と交じり合います。
「あれっ、コリコリに硬くなってきたよ。黒い所もブツブツしちゃったよ」
「うん、とってもいいわ。感じてきたからよ。これだって硬くなるんじゃなあい」
 さき程の充実感はないけれど、まだ充分措捉感のあるペニスに対して膣を一寸絞めると、
「アッ。アッ。今何したの。先っぽ舐められたみたいだ」
 と大騒ぎ。
「ねえ、今何時? あらっ、まだそんな。ここから駅まで十分は掛からないわね。うれしい、まだ、こうしていられるわ。まだ、入れておいてね」
 狂乱の世界から一寸現実の世界に戻って、また情欲の中に舞戻ったのです。
「奥さん、さっきの、またして。うん、それっ。それ」
「こう、されたの、初めてなのね。カワユイワ。そんなに感じるの」
「いい。ううっ。たまんないや。まるで、中に唇がある見たいだ。ねえ、どうやってるの?」
「うふふ、女の秘密よ。教えない」
「教えてくれないと取っちゃうよ」
「アッ、マッテ。イジワル。教えてあげるからマッテ」
 彼の手を取ると、アヌスを触らせて絞めて見せました。
「うん、本当だ。あれえーっ、ここまで粘ってるよ」
「だってえ、あなたが上手だったんだもの。男の人だって動かすと女は感じるのよ。やって見て。うっ、そうよ。上手よ。いいわよ」
「こうなの」
「ウッ、上手よ」
「アッ、凄い。ピクビクって動いて、ネットリと舐められたよ」
 二人で交互に絞め合っていると、急に膣の奥の方でペニスが膨らんだと思ったら、またダウッと延びてきたのです。予想もしてないのでびっくり。
「アラッ、アッ、アッ。あなた、ダメヨ」
「ねっ、ねっ。いいでしょう。またしたくなっちゃった」
「凄い。本当にまたなの。うれしいわ、こんなの、私初めてよ。ねえ、本当なの。触らせて」
 半信半疑で腰をちょっとずらして貰って、指でペニスを摘まんでみると、もうさっきの硬さになって、二人の愛液でべとべとになった半分が膣の中に隠れています。『夫婦交際』のお友達の内でも精力家と自慢する方はいらっしゃいますが、その方でも一度射精してしまうと、いったん抜いて三十分位お話しでもして休息を取られてからです。彼は、入れたままで五分もしない内に、モクモクと硬くできるなんて信じられませんでした。
 それに、私みたいに年上なのに、その私のセックスを彼が好きになってくれたなんて。女ってこう言うのに弱いのよね。
「あんた、このままでいい?上になる?それとも後ろから? 何でも言って」
「良く判らないからこのままでいいよ」
「じゃ、脚挙げてあなたの腕に絡めて。これでいいでしょう。もっと、腰を低くして」
「二つに躰折って、苦しくないの? 凄いや。入ってるのが丸見えだ」
 首を曲げて覗き込んで叫ぶと、彼は動きだしました。
 最初の挿入の時に、彼は突如として私は脚を持ち上げたので、正常位だと思っていた私はびっくりしたのです。でも二度目は彼の希望の態位でしてあげたくなって、屈折位にしたのですが、実はこれは私の一番弱い態位です。
 下の子供が生まれる時に切れて、縫ってから会陰部が敏感になってしまったみたい。
 陰嚢が擦れるように触れると、痺れるような快感が全身に走るのです。それに、彼はペニスの長さが自慢の方と同じ位奥まで届くので、動き始まっただけで、もう嬬声をあげていました。
「アッ、アッ。ねっ、ねっ、疲れたら休んでよ。二度目だから無理しないでね。ゆっくりでいいのよ」
 言っている言葉もあやふやなら、彼の方も顔を真っ赤にして、もう聞こえない様に歯を食いしばっています。彼の体重が太腿の裏に掛かり、彼の動きに脚全体が揺れると、会陰部に揉み込む様に陰嚢が擦れて、
「アッ、キタ」
 と思う間も無く快感に反り返り、赤い閃光が飛交い、じきに奈落の底へ真っ逆さまに落ち込んでしまいました。
 フト気が付くと彼はさっき教えた通りに、優しく乳房を揉んでいてくれたのです。
「あらっ、私イッチャッタ」
 と思うと気恥ずかしさが先に立って、彼の顔中に武者振り付くようにキスしました。
「大丈夫ですか? ウゥーンと坤いて、あまり喘ぎがひどいので驚いちゃった」
「あなたもイッタでしょう。ごめんね、驚かしちゃって。年上の私が先にイッチャウなんて。あなた、大好きよ。ありがとう。もういいわ、私も落着いたから。さあ、シャワーに行ってらっしゃい」
  ゆっくり萎えたペニスを取って貰うと、二人とも恥毛までベトベト。
だって、若い彼が二度も続けて射精したのですもの、無理もありません。
「絨毯に落とさないようにして行くのよ。良く洗っていらっしゃい」
 いつの間にか口調が年上の女に戻って、彼を追い立てました。
 私の方もポッケトティシュでは足りず、溢れ出てくる愛液をハンケチで押さえて後を追いました。もう体を拭いている彼を見ると、大腿にまだ付いている様子。
「ちゃんと石鹸で洗ったの? こっちにいらっしゃい」
 ホテルの小さな石鹸で、下腹部を泡だらけにして洗っていると、
「ウッフン、また立って来ちゃいそうだ。いい気持ちですよ。もっと強く握って」
 彼の言うそばから、またペニスがムクムクと膨らんできたのです。さっきのコチンコチンの硬さではなく、手に馴染むような優しい硬さですが、でも立ってしまいました。
「ねえ、もうお願い小さくして。私、もう疲れちゃったから。ねっ、ガマンシテ」
 急いで石鹸を流して、キュッと握ってから追い出しました。
 さっきは五分、今度はせいぜい十分、少し垂れ気味でも、ちゃんとできるようになるなんて。私も少々呆れ、シャワーを終えたのです。いくら拭いても陰部が濡れているように感じ、パンティーの股の部分に、違和感が残っていました。
 こんなのは、『オージーパーティー』で五人の男性を受入れた時のこと以来で、彼のセックスの強さを改めて感じたのです。

 どんよりと曇った北国特有の空の下で、二人で小走りに駅に急ぐ間にも、浮き浮きする気分はおさまらなかったのです。
 外国映画で恋人が街の真ん中で抱き合い、キスをするのも、こんな気分の時なのでしょう。
 時間さえ許せば、ホテルに逆戻りしたい気持ちを押さえて、電車に乗ったのです。

 

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みんなのコメント

1 名前:名無しさん2026年07月04日(土) 21時54分06秒

”いいね”が増えているのはうれしいものですね。初めて知りました。著者