濡れてきて 一章 山手線


昼下がりの山手線。11両編成の車両ですが、この時間帯は乗客はまばら、老夫婦、学校帰りの高校生、居眠りしている営業マンくらい。そんな車両の中を、先頭車両から後方車両まで移動しています。膝上25センチほどのマイクロミニスカート、赤いヒールを穿いて。

私はアラサー女子。理彩といいます。某県で教師をしています。地元では普段はパンツスーツ、スカートなんてほとんど穿きません。髪はショート、眼鏡をかけているので、色気には程遠い部類かと思います。でも、これでも元は既婚者なんです。相手は学生時代の同級生。結婚生活は1年を待たずして破綻してしまいましたけど。思えば、すれ違いばかりでの日々でした。

ハンドフリーのイヤホンから指示が来ました。
「…ドアの近くで立ち止まって」
「二人連れのサラリーマンが君を目で追っている。折角だ。たっぷり君の脚を堪能させてあげなさい」

確かに。おじさんと若手の二人連れです。こっちを見ている…
電車は品川駅をでたところ。車窓からは明るい陽射しが差し込んできます。スカート、淡いオフホワイトだから透けているかも。下着、ショーツのクロッチまで、二人に覗かれている気がします。車両の連結部を見ると、彼が雑誌を見るふりをしながら、こちらの様子を見ている姿が。
「理彩先生、彼らの方にゆっくり振り向いて」
…はい
「薄く唇を開いてみて」
…えっ
「吊り革に手を伸ばして」
……
それはいけません。スカート丈が短か過ぎるから下着が見えちゃいそう。

ジュン

蜜壺の奥から熱いジュースが滲み出てきました。駄目。下着から液が垂れてきたらどうしましょう。あぁん

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