玲子との火遊び①


昭和49年。長嶋が引退し、今太閤と呼ばれた総理大臣が金脈問題で退陣した年、僕は小学6年生だった。父親は大田区内で金属加工の工場を経営していた。典型的な町工場だったが、まだギリギリ羽振りも良く、人もおおぜい雇用していた。敷地内には、一家の自宅、独身者用の寮、家族持ち用の社宅とがあったが、流石にこの時期には狭くて古い寮社宅に住まう人はいなくなり、取り壊し寸前の空き家になっていた。そんな時だった。
4月のある日。両親から平田さん一家を紹介された。これから社宅に住まい、うちの工場で働くのだ、と。
平田さん、奥さん、そして玲子という女の子の3人家族。玲子は痩せていて背の高い女の子だった。今度6年生で僕と同じ小学校に通うという。母親が『同級生ね』と笑っていた。
それから暫くたって。玲子はクラスこそ違え、集団登校の班が同じだったから、時折、言葉を交わす様になっていた。玲子は大人っぽく少しアンニュイな空気感がある女子で、周囲の男子達からは話題になり始めていた。他の女子と違うのは、スカートの下にタイツではなくパンティストッキングを付けていたところ。子供心にどぎまぎしたものだ。
そんなある日、年末が近づいた頃。子供会のクリスマス会の準備があり、父親が自治会長であった関係もあり、うちの工場の食堂を開放していた。近所の子供達に混じり、玲子の姿もあった。その頃には、お互いに意識する様になっていて、その日もチラチラ目が合っていた。日が落ちかけ暗くなる前に解散となり、食堂には僕と玲子だけが残された。
2人で片付けをしていた時。玲子がコップを落とし床に転がった。すぐさま僕はそれを拾おうとしたが、同じく玲子も拾い上げようとしてバランスを崩し、持たれあうように身体を重ねた。
赤いセーターに包まれた玲子の胸は確かな感触があった。玲子は僕の右手をセーターの中にいざなった。ふくらみはまだ大きくはなかったが、先端には固い乳頭がそれと分かった。そして厚い唇を僕に重ねてきた。チョロチョロ…互いの舌先で確かめ合い陶然となった。

『耀司くん、していいよ』
そう言われても12歳の僕はどうしていいか分からない。すると、彼女は無言で僕のズボンのベルトに手をかけ、ジッパーをおろし始めた。僕は慌てた。しかし、半ズボンは簡単に床に落ち、ブリーフからカチコチに硬くなったペニスが飛び出した。玲子の白くて細い指先で弄ばれる。
「あぁ」吐息とともに事は終わった。なんとかして玲子の下半身に触れようとしたが、新芽に辿りつけずに僕は果てていた。

玲子は足元に落ちていた千鳥格子柄のスカートに足を通しながら『誰にも内緒よ、きっとよ』と僕に念を押してきた。
そして『耀司君が悪いんだからね』と言い残し、部屋を出ていった。

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