中学校最後の思い出


中学校3年間、成績も人間関係も赤点続きで卒業式の日まで特に何も変化のない日々だった。継続的ないじめにあうこともなかったのでそこは幸いだった。
周りの人達が卒業式に向けて色めきたって来る中、引退した部活の部室で暇つぶしをする時間が増えた。
部活は部員が少なく、部室は3畳くらいで半分くらいは道具置き場になっていて、残りは机や椅子があるので人間が隙間にいる感じになっていた。その空間の居心地が好きで、試験勉強などもこの場でやっていた。

卒業式当日も式が始まるまで自由時間だったので部室で最後の時間を過ごしていたところ、扉がノックされて後輩の女子が入ってきた。この女子は人数が少なく、活動内容も地味な部に入ってきた物好きで数少ない仲の良い異性だった。学年は1つ違いで彼女が同学年だったら、と考えたこともあったが、いくら考えても無駄だったので考えるのをやめた。
在校生の登校時間はだいぶ早かった様子で、彼女の話から支度は終わって自由時間に入ったようだった。
改めて見ると彼女は体の凹凸が少ないが、スタイルが良く、顔も好みだった。いつも部室で話す時は互いに別の作業をしながらなので体つき、顔つきをじっくり見る機会はなかった。
どうせ、この先彼女と関わることもない、と思って思ったことを伝えてみる事にした。
私「お前、改めて見ると可愛いな、スタイルも良いな」
後輩「え?そ、そんなこと…」
私「他が何と言おうと俺はお前の顔とスタイル、好きだぞ」
後輩「そ、それは告白、ですか?」
私「好きに受け取って良いぞ」
後輩「え、あ、はい」
私「もう少し近寄って見せて、その姿」

後輩の照れた反応は新鮮だった。特に告白したつもりはなかったが、彼女との関係がこれで終わるのが惜しい気がして手のひら返しのように気が変わり、近寄ってきた後輩たちを抱き寄せた。後輩が体に力を入れているのがよく分かったが、気にせずキスもしてやった。本当に嫌なら抵抗があるはずなので本気でしてやった。
息が続かなくなったので、唇を離すと後輩は耳の後ろまで真っ赤になっていた。そして抱きしめられたままの体勢で
後輩「先輩、私も好きです」
と答えた。こうして中学生活最後の日に人生で初めての彼女ができた。
しかし、内心では長続きしないと思っていた。彼女は中学に通っていて私は高校に通い、登下校時間はバラバラ、学校の方向もバラバラだったので確実に長持ちはしないと思っていたが、交際関係は社会人になるまで続き、双方の両親公認で同棲を始めるほどだった。互いに一途なのが良い方向に向いたのだろう。

体の関係は彼女が高校進学後から始まった。
互いに初めての事で、中学の保健の教科書を見ながらやったのでぎこちなさしかない初体験だった。
その後、財布に余裕がある時はコンドームを買っていたが、基本的には外出しをしよう、としていたが、ほとんどは耐えきれずに中出ししていた。それでも絶妙なタイミングで受精しなかったようだ。

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