15少年漂流記....残虐な食人種との死闘...①


ニュージーランドの首都オークランドのチェアマン寄宿舎に学ぶ15人の少年たちは翌日から始まる夏休みと遠洋航海の為に寄宿舎に横付けされた大型ヨットに、こっそり忍び込みました。
翌日の出航が待ちきれなくてワクワクしながら忍び込み、客室で夢中に騒いでいました。
深夜から暴風雨になり、ヨットは岸壁から離れ、大海を漂流します。
こっそり忍び込んだ少年たちは激しい揺れに生きた心地なく夢中で柱にしがみつき、嵐のやむのをひたすら祈りました。
恐ろしい一夜が明け、ヨットは激しく損傷しながらどことも知らない不思議な湾に到着しました。
船内で半死半生の少年たちは
恐る恐るヨットから降り、砂浜に上陸します。
打ち上げられたヨットは半分破損し、そのままだと完全に水没しそうです。
少年たちの年長者、ジャン少年は14才、この際自分がリーダーとしてみんなを統率し、何とか生き延びる方策を考えなければなりません。
ジャン少年はヨットからあらゆる物資を運び出し、まずは砂浜、そして周辺を探索して保管場所を探して収納する事にしました。
やがて偵察の少年たちが戻り、近くに岩の洞窟がいくつかあり、中にはみんなが寝泊まり出来るスペースもあることが報告されました。
また嵐が来る前に全ての物資を運び入れます。
さらに手分けしていくつかの洞窟にみんなの住居を作ります。
こうして思いがけず、15人の少年たちの漂流記が始まりました。
流れついたこの海岸はどこになるのか?人はいるのか?助けは来るのか?
少年たちは生き延びるために可能な限り探検し、手がかりを探す事にしました。
少しずつ手分けして探検した結果はおそらく赤道直下、南洋の未開の島と推定されました。当分は助けも期待出来ません。
少年たちはいくつかの役割分担をし、生活グループ、偵察グループ、戦闘グループと分けて組み合わせ、ジャン少年を隊長として、3人の副隊長がそれぞれ5人のグループの隊長を兼ねる組織にしたのです。
ジャン少年は隊長として戦闘グループの隊長も兼ね、武器を作り、戦闘訓練を繰り返します。
この島が無人島か、誰かいるのか、友好的か、戦闘的かは分かりません。また人や危険な生物や植物にも対応しなければなりません。
武器だけでなく医療や治療の技術や道具も必要です。
生活グループは毎日の食料や衣服、健康や衛生管理を工夫する役割を担います。
偵察グループは毎日少しずつ方角や距離を把握しながら地図の作成や地形を理解する作業を進めました。
そして半年後、思いがけない事件が発生したのです。

良かったら「いいね」してください。誰でも「いいね」出来ます!


同じジャンルの体験談

トップページに戻る