オタク女を愛す


学生の時に同じ講義を取っていた女子学生がいた。彼女のことは特に気にしていなかったが、その風貌が目立つので気付くと視線が向いていた。
風貌はフリルを多用したロリ調の服で前髪で目が隠れて腰まであるサラサラな黒髪が特徴的で太ももの辺りまである白いソックスと絶対領域にチラチラと見える太ももがエロかった。いつも厚底の黒いブーツを履いていてカバンにはジャラジャラとアニメのキャラクターグッズが付けられていた。目が悪いのか牛乳瓶の底のような分厚いレンズが入ったメガネをしていた。
講義の中で2人1組で調査する課題があってペアは教授がくじ引きで決めた。この時、初めて彼女と口を聞くことになった。名前はあゆみと言うらしいが、サークル内での呼称のユキコと呼んでほしいと言われたので以降、ユキコと呼ぶことにした。どうやら同人誌を書いたりするらしく、その時のペンネームのようだった。

話してみるととても頭が良く、成績優秀であることがわかり、また、ユキコがこちらに対して嫌悪していないし、むしろ付いてくるくらいだったので、その講義以外でもユキコと行動することが増えた。半年程行動を共にしてから付き合うようになった。
ユキコとデートするときはお互いの行きたいところに行ってどちらかの家に行って夜まで振り返りをしながらいちゃついて帰る、という流れだった。
ユキコはアニメ以外にゲームもかなりやりこんでいる様子でコラボカフェや原画展はもちろん、いろいろなイベントに参加していたのでそれに付いて行くのはとても楽しかった。
ユキコも私もひとり暮らしだったのでお互いの家に泊まることもあってユキコの家に初めて泊まった時に初体験をした。ユキコも私も経験がなく、ネットや漫画などの雑な知識で手探り状態で何とか初体験を済ませた。
ユキコは性欲旺盛で性交の快感を知ってからは度々誘われるようになり、講義の合間にユキコの家に帰ってやって再び講義に出席する事も多かった。

大学院にユキコが進学すると聞いて私も目指したが、残念な結果になってしまい、仕方なく就職を決めた。それを機にユキコと同居を始めて近々籍を入れることになっている。

ユキコの家族に挨拶しに行って初めてユキコの実家は金持ちであることを知った。築年数80年と言う大きな日本家屋で使用人がいるような家だった。緊張しながらユキコの家族と面会したところ、皆、友好的で家族として受け入れてくれるようだった。
私が長男ではないことを知ったユキコの家族は婿入りするように勧めてきた。ユキコが長女だからだそうだ。
後日、私の親と相談して婿入りの話を受け入れた。今はユキコの大学院卒業を待っている状態で最低限必要な費用以外は将来のために貯金を続けている。

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