二十歳の彼


仰向けに寝たガウンの前を開き、ごくん!生唾を飲み込んだ二十の彼

結婚して六年・・身体を求める私を拒む事が多く為った、夫・・或る日、書斎に置いてあるゴミ箱の中に在ったティッシュを捨てようと手に取った時、丸め捨てられたティッシュに鼻を近付け生臭い匂いを嗅いだ、私・・『自分で処理してる・・』女として見てくれなくなった事に一抹の寂しさが過った、私・・まだ、三十なのに・・お払い箱扱いされた様な感覚に陥り寂しさが溢れ始め・・やり場のない気持ちを慰めてくれる人と会いたくて、カカオトークに登録した、私

寂しい事を、只管隠しながら送られてきたラインの中から二十の彼を選び、差し障りのない位な会話で欲求を押さえていた私に「食事してデートでもしませんか?」届いたメールを見て押さえていた欲望が芽吹き始めた、私・・約束をした場所に現れた二十の彼と軽く飲食を共にし
他愛もない会話で寂しさを紛らわせてた時・・

「思ってたより若いですね・・」
「三十のオバサンを揶揄わないで・・」
「目が綺麗ですね・・」
「コンタクト入れてますから・・家に居る時はメガネ・・」

店を出て「お気に入りの場所あるんですけど・・」二十の彼に誘われるがまま、浜辺で素足に為り波打ち際で燥ぐ私を取り出したスマホに収めた、彼

「女の子みたいに燥いでます・・」

取り込んだ写真を見せられた、私・・未だ穢れを知らない・・屈託の無い笑顔で燥ぐ写真を
見て、このころに戻れたら、いいのに・・物思いに耽る私に・・

「ぁ、ぁの・・」

もじもじ!しながら「このあと・・」二十の彼に誘われるがまま、彼が予約してくれたシティホテルに入った、私・・「ぁ!えっと・・シャワー・・ですよね・・」浴びに入った彼が出た後、入れ替わりに浴びに入った、私・・曇った鏡を手で払い、写った顔を見て「女として見られたい・・」備え付けのローブに袖を通しベッドの縁に腰掛けてる彼の横に座った私を見て

「胸、大きいんですね・・」

ローブの胸元に目を落とし覗き込んだ彼を見て「女として見てくれてる・・」芽吹き始めた
蕾が開いた様な感覚に陥ってしまった、私

「恥しい・・」

意に反する言葉を発した私の胸元から手を滑り込ませ触り始めた手の感触に、思わず「ぁ!」小さな吐息を吐いた、私・・此処、何年か触れられた事ない感触に、男の人の温もりを感じ始め身体を震えさせた私を見て「横になりませんか・・」優しく問い掛けてくれた彼にリードされるがまま、仰向けに為った、私

「解いて・・」

軽く結わえた腰ひもを解き!身体を露にした私を見て、我慢が出来なく為り胸に舌を這わせ始めた、彼・・こんな感触、久しぶり・・女として淫らな蕾を開花させてしまった、私

「ん!ぃぃ・・」

発した言葉を無視する様に舌を這わす彼に「私だけ裸なんて・・」ローブの腰ひもに指を掛け
開けた合わせ目から覗く彼の男性自身を見て「女として意識されてる・・」思わず、触ってみたい・・そんな衝動に駆られ手を伸ばし触り掛けた時、するり!身体を滑らせ横臥せに為った彼・・私の耳元に口を寄せ・・

「まひろさん・・」
「恥かきたくない・・」
「え?」

発した言葉に驚いた彼の隙を狙い男性自身に手を伸ばし優しく触れた、私に・・

「んぁ!」

驚いた声なのか?触られた感覚に対しての声なのか?何方とも取れる声を発し身体を震わせた彼に「避妊してね・・・」ぁ!そ、そぅですね・・身体を起こし備え付けの避妊具を手に取り
付けようと悪戦苦闘してる彼・・

「ぁ!おかしいな・・緊張してるのかな・・はは・・」

胡坐を掻き避妊具を付けようとしてる男性自身を見て「焦ってるのは、いっしょ・・」肩を落とし項垂れ掛けた彼の脚の付け根に顔を近付け・・

「恥しいから見ないで・・」

男性自身に手を添え、根元から先へ・・先から根元へ!舌を這わし始めた動きに歓喜の声を出し始めた、彼

「ま、まひろさん・・」

目の前に居る二十の彼・・組んだ腿を小刻みに震わせる彼を見て「夫が好きだったから・・」
男性自身を口に含み舌を絡めた私に「ぁ!ぁぁ・・」彼が発した声を聞き、体の芯が熱く為って来た、私・・銜えてた男性自身を解き放し顔を上げ彼を見つめた私に・・

「年上の人にされた事、なくって・・」
「え!もしかして・・チェリー・・?」
「ち、違います・・じゃないです・・」

慌てふためく彼を見て「正直なのね・・此処も・・」男性自身に手を添え、避妊具を先から根元へ・・手を滑らす様に下ろした後、彼の前で仰向けに為った私の隣で横臥せに為り脚の付け根に指を這わせてきた、彼・・夫とは違う、たどたどしい指の動きに思わず「ぁん!」声を発してしまった、私

「濡れてます・・」
「ぃゃ・・恥しい・・」

寂しさを紛らわせる為・・無意識に指で慰めてた時より押し寄せる波に、身体の奥から何かが
湧きだしてくる様な・・押さえ殺してた女の本能が目覚めて来たような感覚に身体を任せ乱れ始めだした私を見て・・

「まひろさん・・」
「んぁ・・なに?」

だらしなく開き掛かった脚の付け根に身体を滑りませ、男性自身を宛がい腰を押し入ってきた彼・・優しくゆっくりと労わる様に少しずつ・・身体の中を割られる様な感触と共に女を目是差させてしまった私を見て、唇を寄せてきた彼に「ごめんなさい・・」唇に手の甲を当て拒んだ私の薬指に光る指輪を見て・・

「ぁ!ですよね・・すいません・・」

夫じゃない人の温もりを感じながら・・何処か?心の中で、後ろめたい!気持ちでいっぱいに
為った私・・そんな表情に為った私の顔を見ながら、腰を抽送し始めた、彼・・夫とは違う若く荒々しい腰の送り方に思わず「ぁ、ぁぁぁ・・ぃぃ、こんなの・・」荒々しく身体の奥を衝いてくる彼の動きを感じ女を曝け出した、私・・彼の若々しい脈動を感じながら、夫の顔が記憶から薄れてくる様な感覚に捉えられ、切ない気持ちを隠しながら彼に身体を任せた、私

「ま、まひろさん・・お、俺・・もう・・」

我慢しきれなく為ってきたのか?声を発しながら腰を送り続ける彼を見て・・

「放って・・」

遊び相手の女として?私を求めて来てくれた彼・・優しく労わる様な眼差しで私を見る彼を見て、女として此れ以上の喜びは・・出来るなら・・身体の奥に迸る彼を味わってみたくなってしまった私・・奥から湧き上がってきた快楽の波と中を貫く男性自身の動きが一致した時・・

「あ!」

男として最後の声を発し、腰の動きを止めた、彼・・身体全体を汗で光らせながら私に覆い被さって来た彼を愛しく思い「一人の女として見てくれて・・ありがとう・・」本音を晒した
私の懐に顔を埋めたまま「気持ちよかったです・・」そんな彼の頭を懐で抱きながら女を呼び覚ましてしまった、私・・無言の時が流れ、顔を上げた彼に・・

「シャワー浴びようか・・いっしょに・・」

照れくさそうな表情をした彼・・覆い被ってた身体を除け避妊具を外した彼に「いっぱい出たね・・」口に手を当て呟いた私に「まひろさん・・俺を受け止めてくれたから・・」彼の精一杯な思いに、女として好かった・・心の中が満たされた、私・・二人でシャワーを浴びながら
心の中で『迸り・・受けてみようかな・・女として・・』邪な気持ちでいっぱいに為りながら
二十の彼と掻いた汗を洗い流した、私

シャワーを浴び終え、互いに拭き終わり・・脱いだ服を身に纏い部屋の中から出ようとした時

「まひろさん・・あの・・」
「写真・・」
「え!」
「この次・・」

一言二言、言葉を交わしながら表に出て・・人目を避ける様に歩いた、私と二十の彼・・
待ち合わせた場所に近付き・・「じゃ、此処で・・」私の気持ちを察したのか「ぁ、はぃ・・
此処で・・」いまきた道に背を向け別々の方に別れ歩きだし始めた、彼と二十の彼・・

身体を重ね、お互いを求め確かめ会った数日後・・送られてきた写真を鍵の付いた日記帳に
終い込んだ、私・・二十の若い彼と身体を重ね、お互いを求め合った三十の私、彼に抱かれ
女を取り戻した私の告白でした。

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