田園 3


 田舎の小さな会社でPさんは職場の同僚でした。

 上司は四十路に届くのかR子さんといい人目を惹くきれいな顔立ちの方でした。

 隠し事のないアットホームな雰囲気の職場が私は好きでした。

 時々飲み会を開くのですがR子さんの家に呼ばれて行ったこともあり同じ会社の社員である旦那さんと高校生の息子さんには面識がありました。

 Pさんはまだ若いのでR子さんにすっかりはまってしまい何かと粉をかける行動に出ていました。

 実際地味な服装の上司も、外周りの際には作業服に着替えることもあります。

 正直胸があるとは言えないのですがムチムチした下半身はエロさを発散して若い男性の目をくぎ付けにしていました。

 「女の尻なんか見てるんじゃないよ」

 Pさんはお尻フェチなのか他の社員からよくからかわれていました。

 
 その日もR子さんの自宅で飲み会を開いていました。

 「P君はなに、智恵梨さんとお付き合いしているの」

 その日はなぜか眠くなって横になるとそのまま寝入ってしまいました。

 「P君は・・・」

 
 「智恵梨さんですよね」

 気が付くと、目の前には上司の息子さんが立っていて、名前は何て言ったかしら、度忘れしてしまいました。

 『息子の家庭教師をお願いしたいわね』

 私はこう見えても体育系で保健体育なら。

 冗談で言ったのを思い出しました。

 「今日親父は帰ってこないんですよ。僕は、前から智恵梨さんのことが」

 そういって突然抱きつかれ無防備な私はまた横倒しになってしまいました。

 「母なら一緒に来た男の人と寝室でよろしくやってますよ」

 だめ。

 唇を奪われ、胸をもまれ、下着をはぎ取られ、と高校生とは思えない手際の良さにおどろいていると、そこへ帰ってこないはずのお父さんが登場。

 「お、おやじ」

 絶句した息子さんの背後に隠れるように身を潜めた私。

 「おおう。頭かくしてま〇こ隠さず。智恵梨ちゃんでしょう」

 正解。って違うだろ。

 「ま〇こいじくらせてもらえ。いい機会だ」

 その後親子に中出しされてその日は締めとなりました。

 Pさんはとうとうその日帰っては来ませんでした。

 それは金曜日のことで翌週の月曜日には何事もなかったかのように職場で顔を合わせる私たちでした。

 その際いつもならアイコンタクトをとれるのですが、その日に限っては私は目を伏せていました。

 それから数日後長く勤めた会社も願いにより退社することに。

 PさんはあいかわらずR子さんの名器(?)のとりこになっているに違いない。

 今朝元気そうに自転車のペダルをこぐPさんを見て、そう思わざるを得ませんでした。

 

 
 

 

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