どうやら人類は「乱交」によって進化してきたらしい

     
「セックス時、なぜ女性は大声を出すのか」「男性がなぜ“寝取られ”に興奮するのか」――。
 人に聞けない疑問が解消されそうだ。
       
       
 1948年、53年に出された性生活の調査書「キンゼイ・リポート」以来、米国に大論争を起こした「性の進化論」(作品社)が20日、日本上陸。
      
 その衝撃的な中身に世界21カ国で話題沸騰中だ。
      
 著者で、調査心理博士のクリストファー・ライアン氏と、精神科医のカシルダ・ジェタ氏によれば、どうやら人類は「乱交」によって進化してきたというのだ。
       
 現生人類と同様の特徴を持つ人類が出現したのが20万年前。
      
 農耕社会になったのは1万年前で、それ以前の19万年の歴史で、<われわれの祖先は小集団で暮らしていて、そこではほとんどの成人が、いつでも任意に、複数の性的関係を同時進行で持っていたと思われる>。
       
 つまり、“乱婚集団”だった可能性があるという。浮気や複数人プレー願望も“異常”ではないんだとか。
       
■3Pは精子を増やす
       
 著書の中から、いくつかピックアップしてみると、興味深い事実が分かる。
     
 例えば、「女性がエクスタシーを感じて叫ぶ」のは、<性的な逢瀬を楽しんでいる女性の声が、異性愛者の男性を惹き付ける理由がここにある。
     
 女性の「交尾コール」は、潜在的に「みんな、こっちにいらっしゃいよ」という誘いなのであり、そうやって精子競争に駆り立てているのである>からだ。
     
 一夫一妻の種のメスであれば、他のオスを呼ぶ必要はないが、これも過去数千世代にわたる「乱婚」社会の名残だと思えば合点がいく。
       
 性器の形状も、<人類の祖先が乱婚的であったことを示している>という。
      
 男性器があの形状になったのは、女性の性管に真空状態をつくりだすためで、それにより自分の精子より先に注入された他の“オス”の精子をかき出す役割がある。
      
 で、子宮頚管が複雑なのは、複数の男性の精子をろ過するためだそうだ。
       
       
妻や彼女が「寝取られる」シチュエーションに興奮するのにも理由がある。
       
<精子競争を示唆するような映像や画像(たとえば男性二人に女一人の性行為)を見て射精する場合の方が、単に女三人が露骨な格好をしているものを見て射精するよりも、精液に含まれる精子の割合がはるかに大きくなる>という実験結果があるのだとか。
     
 これも、<さまざまな社会で、女性がおおぜいの男と次々とセックスすることで、男性の働き手や狩人を鼓舞していた>ように、先史時代からの名残といえるそうだ。