いわゆるひとつのそういう思いや考えにとらわれるのは、正直暇なときだろう。
まだ社会に出る前で、結局、お金もなく、街をさまよっていると、ふと気づいた路地裏の明かりは、とある本の自販機だった。
いつもそうだが、かならずや、客は、少女か熟女かの選択を迫られる。
しかし、そんなジレンマを解消するかのように、街にはなぜかそういう映画を放映する映画館があった。
洋画か邦画かの選択でもぎりのお姉さんに邦画と伝えて、学割の切符をもらった。
「洋画ですよね」
顔が一回り大きく、光も当たりやすいのか、てらてらとした顔立ちのもぎりのお姉さんは、邦画と聞いて、はっとしたかのようにほくそ笑んだ。
中に入ると早速のようにあえぎ声が。
客は見たところ、僕一人だ。
あえぎ声の主は、立派な熟女だった。
しかし、めげずに粘っていると、今では当たり前のようになんでもありのご時勢だが、見たところはたち前の若い女性が登場した。(もちろんスクリーン中に)
当時はそれだけで大変貴重な映像だった。
ペニスの張子を渡され、画面の外からは、男の声で、
「これをどうするんですか」
とたずねられる若い女。
すると、女は、まず張子の裏筋にキス。
そして根元から亀頭部分まで舌を這わせると、カッポリと筒先からくわえ込んでしまった。
「お~」
「あ~」
いつ入ってきたのか、〇ばさんの一団が後ろのほうで嬌声を上げた。
立ち上がり出口に向かう。
春先のかすかに匂いの漂うトイレの男性便器で、僕は一発抜いた。
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