悶々としたまま寝てしまったのは確かだった。
明け方、目を覚ますころ、見てしまった。
それは紛れもなくあの娘だった。
座ってエム字に足を広げ、ピンクの肉襞の奥にぽっかりあいた空洞を見せてくれていた。
ちひっ。
筒の先から何かがこぼれそうな感じがした。
人外者。
その目はそう語っていた。
「こんにちは」
コンビニでパンを買おうとしたとき、僕が声をかけたのは、年の離れた若い女性社員だった。
同じ職場ではなかったが、面識はあった。
しかし返ってきたのは、無言のあいさつ。
それから数年が経っていた。
自販機でコーヒーを買っていると、
「こんにちは」
声がしたので、振り返ると、彼女だった。
その日はかなりカジュアルで着古したジーンズを穿いていた。
目は伏せていたので視線が合うことはなかった。
こんにちはをゲットしただけマシだろう。
僕はそう思うしかなかった。
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