おばあちゃんの遺品

私、すず子がk校二年生の秋に母の母の姉である「大おばあちゃん」がなくなりました。

大おばあちゃんは、母が離婚したあと、s学三年生だっあ私と母を、ひとりで暮らしていた自分の家に住まわせてくれたひとでした。

一緒に住むことになった時「『おばあちゃん』なんて言わずに名前で呼んでよ。」と私に言ったので、ここでもおばあちゃんをエマさんと呼びます。

エマさんは自分で「ゴーストライター」をやってる、なんて言ってました。
そのせいか家はどこも本であふれていて、私はエマさんが執筆に使う 書庫みたいな部屋の片隅に自分の机を持ちこんで勉強したり勝手に本を読んだりしていました。

  ─────

エマさんがいなくなった部屋を、私は自分の部屋にさせてもらいました。
部屋には奥の奥まで本がいっぱいあります。その本の中に、何ヵ所か お菓子が入ってた四角い缶が下敷きになってるのです。

何の気なしにひとつ缶を開けると、手紙がギッシリ入っていました。

エマさんあての手紙でした。でも中に何か入ってるのに どれも封が切られていません。そしてどれも差出人の名前がなく、あて名がエマさんの筆跡なのです。

(郵便の『エンタイア』でも作ってたのかな?)
私は一通の封筒を取り出して、ていねいにハサミで封を開きました。中から便箋に包まれた固いカードが2枚出て来ました。
私はその便箋を広げてカードを出して見ました。

(うわぁ……)

それはインスタントカメラで撮られた写真でした。写っていたのは、ハダカになった女の子でした。私はその女の子に見覚えがありました。
(s学四年生の時に、同じクラスだったクルミちゃんだ…… それに写真の場所は、四年生の時の教室だ……)

クルミちゃんは黒板の前にハダカで立っています。クルミちゃんとは仲良しでしたが、学校以外でお話ししたことはなかったので、
(クルミちゃん、こんなにおっぱい大きかったんだ。)と今さらになって初めて知りました。
エマさんは多少『文筆家』として知られてたので、時々学校に来ることがあったのですが、こんな写真を撮っていたことも初めて知ったのです。

もうひとつの便箋を開いて見ました。

(ゲッ……)

ハダカのクルミちゃんが、机の上でいわゆる『M字開脚』しているのです。
そしてクルミちゃんはリコーダーを手にして、その吹き口をワレメちゃんに当てているんです。

さらに、私が目を見開いたのは、
(クルミちゃん…… 煙草を咥えてる)
s学四年生のクルミちゃんが、教室の机の上で咥え煙草でオナニーしてる姿を写真に撮るなんて……(エマさん、どうクルミちゃんに言ったんだろ?)

私の知ってるクルミちゃんは、ちょっと潔癖症ぎみで恥ずかしがりなところがあって、こんな汚いことするような女の子じゃないんです。

ふと見ると、写真を包んでいた便箋に何か書いてあります。エマさんの字でした。

  …………

リエは、トオルに言った。
「先生、煙草くらい吸わせてよ。」
トオルは胸のポケットから煙草を出すと、リエの幼い唇に寄せた。
リエが煙草を咥えると、トオルはライターを灯した。
リエの蕾のような唇に不似合いな、邪悪な香りの煙が吹き出す。
リエはひさびさの煙草の苦さに目を細めながら、トオルの言葉を思い出していた。
「リエの自慰が見たい。リエの自慰を見ながら自慰がしたいんだ。私の前で自慰をしてくれ。」
(☆『自慰』には『オナニー』とフリガナが添えてありました。)
リエの性器は、その言葉を聞いただけですでに熱く湿っていた。
リエはトオルの顔の方に煙を吹きながら、これもs学校時代だからこそできる体験ではないか、と。

   …………

エマさんが、こんな文章を書いていたんだ……。
だとするとクルミちゃんのこんな姿を撮ったのも、イメージ作りのためだったのでしょうか。

私は、このたくさんの手紙はもしかしたらエマさんが私に向けて出してくれたものかも知れないと思いました。

まだまだ、私の知ってる女の子たちのエッチな姿が、この中にあるに違いない……そう思っただけで、私は性器をいじる指が止まらなくなってしまったのです。


16ap2019