前貼り専門ボーイ


私が子供の頃(昭和47年前後)、母はヌード写真のモデルをしていた。 当時はエロ本やエロ映画他のエロいメディアに対する官憲の取り締まりが厳しく、性器どころか陰毛が映っていたらアウトで本なら全回収、映画なら上映禁止だった。言葉や文章にすら嫌らしいものが連想されるとして規制された例も有るくらいだ。今のエロ情報垂れ流しも良くはないのだろうが、異常に厳しい下らない時代だった。そんなご時世でも人はエロを欲しエロに対しある時には法律ぎりぎりで、またある時には完全にセーフで真剣に取り組んでいた。私の母の場合は後者の方、水着、下着、レオタード、性器と陰毛を完璧に隠したヌードや男女の絡みの写真である。女性ヌードモデル単独の裸の写真ではどうやって陰毛と女性器を隠すかが重要だ。ポーズで股間を死角にするのが一般的だがあまりエロい写真にはならない。モデルが手で股間を隠すのは何故かエロく恥じらいや初々しさを感じさせる。母が両手で股間を隠す写真を見た時なんだか胸が切なかった。その他にもタオル、脱いだパンティー、タライ、果物、葉っぱ、ボール、楽器、花、etc。なんと頼りない脆弱な物でアソコを隠すのだろうか?もし実際に男に襲われそうになった時にそんな物で股間を隠しても屁の突っ張りにもなるまい。まあ、エロ写真という創作の世界の話しである。母がラブホの浴室で股間を石鹸の泡で隠している写真を見て勃起してしまった。特にしゃがんで大股を拡げている写真には感動した。まるでオシッコをするみたいだ。こういう想像を掻き立てる写真がいいのだ!そして男性モデルとのカラミ写真は難しい。男との性交を連想させなければならないのだが、取り締まりや自主規制に引っ掛からない為には明らかなセックスの体位がハッキリと分かっては不味いし、男女の股間が密着しているのが分かるのもダメだ。裸の男女がカラミ、表情や周囲のシチュエーションで魅せるのが掟だ。撮影所の楽屋で母はカラミの撮影の前に自作の前貼りを装着していた。ガーゼを適宜な大きさにカットして陰毛から女性器に掛けて
当てがい、布製のガムテープをそのうえから貼りつける。陰毛の生え際の直ぐ上から尾てい骨の上迄だ。私が毎回手伝っていたのは、母が前の一番上をガムテープを貼り私がガーゼを肛門の辺りで押さえてガムテープを被せて端を尾てい骨の上辺りで張り付けテープをカットするのだ。母のお仲間のモデルさん達も小学生の私に前貼り装着の手伝いを依頼してくるので私は前貼り係と言われていた。母とお仲間のモデルさん達の陰毛に関しては毛の濃さや毛質、毛が生えている股間の形状や面積は全て熟知していた。肛門の周辺にまで陰毛が生えている人にはガーゼを長めにして尻毛にガムテープがくっつかないように配慮した。陰毛の生えている面積が広い人にはガーゼの幅を大きめにした。ガーゼを後ろに引っ張る時、ガーゼの端を肛門の辺りに当てがう前にどうしても女性器が見えてしまうのは役得だ。前貼りを完璧にする事で陰毛や性器が撮影されてしまう事故を防止出切る。また男性モデルのナニが女性モデルの股間に直接触れるのを防ぎ、撮影事故を気にして演技が消極的になるのも防げるのだ。女性器から愛液が滲み出てしまった時にも液が男性モデルに着くのを気にしないで演技出来る。前貼りはエチケットなのだ。母達が前貼りのまま楽屋に戻り私の目の前に歩いて来るのを下から見上げるのは壮観だ。また、前貼りを剥がすのを見るのも最高だった。ガーゼに残った陰毛を見つけた時はコレクションにした。あれから40年以上経ったが陰毛コレクションはモデルさん達の名前入りで保存している。勿論母のも。

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