吐精


 黒のミニから発散される色気につられ、迷い込んだ風俗街。
 といっても、お店は数件ほどしかない、地方都市の風俗街。
 平日の真昼間、なぜか俺は予約もなくその風俗街を訪れた。
 来る道すがらのアーケードで知合いの女の子とすれ違った。
 それは間違いなく知り合いの子だったのだが、挨拶をする
 でもなく、目を合わせることもなくすれ違っただけだった。
 アーケードから一歩小路に入ると、黒いミニの小柄な女が
前を歩いていた。
 尻の張り具合や、むっちりとした太腿から、後姿ながら十分
そそる、お願いしたい出で立ちだった。
 ところが、あちこちにある風俗店の看板などを眺めるうち、
彼女を見失ってしまった。
 「どうせ、素人女さ」
 いつもの諦め癖だった。
 しかしながら、内心
 「あんな女とヤリたい」
 と叫んでいた。
 その小路の奥まったところにあった和風の落ち着いた感じの
お店。
 「すぐご案内できます」
 フロントで待ち時間もなく、女の子登場。
 さっきの子だった。
 一発目は、ゴムつきであっさり果てた。
 横になったまま天井を見ていると、彼女はしきりに射精後の
ぐったりしたお稲荷を復活させようと、指でしごき続けていた。
 すると、さっき果てたばかりのお稲荷が勢いを増してきた。
 どぴゅっ
 本当にそんな音を聞いた。
 ちょうどおなかの辺りに熱いほとばしりが落ちてきた。
 「玉の裏筋が張っていたから」
 2回射精(だ)せると思ったということだった。
 その日は、何か得したような気分になった。
 

 

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