２０年も前の話なので、多少の差し支えはご勘弁ください。
インターネットもなかった時代、夜の楽しみは、古書屋を廻って探すAVくらいしかありませんでした。
そんなある日地元の古書屋で見かけた或るAV。
『あれ、最近職場に大卒で入ってきた娘に似てるな』
手にとって、メガネをずらしながら、確かめようとするのですが、やはり確信には至りませんでした。
買って帰り、早速再生しました。
パッケージは、もろSM。内容もかなりハードなものでした。
麻縄に縛られ、溶けたローソクが・・・と苦手なジャンルだったのですが、一通り見終えたところ、なお、確信には至らず。
ただ、パッケージの写真が、あまりにも職場の新入社員に激似していたため、その夜は、眠れませんでした。
あれから、相当の月日が流れたのですが、彼女はいまだに独身です。
地元で、あんな激似ビデオが出回っちゃったら、他に気づく人もいるでしょうに。
時々、彼女の視線を感じると、あのAVのパッケージ写真（堂々としたカメラ目線）を思い出して、怖くなることが正直あります。
地方の小さな町なので。
お金のためだったのかな。
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