猪丸 3


前回:  猪丸 2

 「これがこの村のいわれですよ。誰にでもこんな話をするわけじゃないんだ。弘子君が
今日此方へ来る道すがらウリ坊を見たと言うから。長話をしてしまったね」
 「おや、すやすやとお休みかい?疲れてるんだね。ところで、この村君に向いているかな?」
 校長先生の声が聞こえる。
 「む、向いています」
 そう答える私、滝野内弘子22歳です。
 「今日は宿直室に泊まっていきなさい。朝食はお寺から運ばせるから」
 「ところで好きな味噌汁の具は?」
 これは、前もって聞いていたとおり
 「なめこ汁!」
 と答える私。
 「なめこ汁?お〇こ汁であろう」
 いきなり後ろから股間に手が入り核芯に中指を立てられました。
 背筋が凍ると同時に裏腹に熱い吐息を漏らしてしまった私。
 「明日孫たちに稽古つけてやってください」
 新しく買ってきた剣道着がベトベトにされるとは、このとき思ってもいませんでした。

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