それから、何年の月日が流れたか、猪丸は、齢十になろうとしていた。
ある晩添い寝をしていた老婆がふと声をかける。
「眠れぬのかえ?猪丸よ」
横を向いて寝ていた猪丸が仰向けになった。
『不憫よのう。この齢になってもおなごはおろか誰も寄り付かん。責められてもしかたないが』
ふと猪丸の股間に手を伸ばす老婆。
『ふふっ。大きいのう』
しかし、老婆の手の中で猪丸の怒張は大きさを増すばかり。
ブキーッと獣の鳴き声がした。
次の瞬間、天井から滴るものが。
「おばば様。もうお休みくだされ」
猪丸の声がした。
天井から滴る液体を手にとって舐める老婆。
猪丸の吐精であることに気づき驚いたが、それより猪丸が言葉を発したのは、これが初めてであった事に深い驚きを禁じえなかった。
翌日からは見違えるように明るさをとりもどした猪丸。
すると、徐々に村の女たちも猪丸の周りに集まってくる。
「猪丸様」
女たちの声が絶えた日はなかった。
隣村でも猪丸を見かけると、衣の裾を捲くり上げ、露骨に挑発をする始末。
立ったままで応じる猪丸の怒張に歓喜の声が山びことなってこだました。
子供が増え、孫もできた数十年後、隣村の長、彦麻呂から咎めを受け、
捕らわれの身となった猪丸。
「おじじ様」
一緒に捕らわれていたのは、十を過ぎたばかりの孫娘雪乃だった。
「おじじ様の手で逝きとうございます」
着ていた衣を脱ぎ、一糸纏わぬ姿を見せた雪乃。
齢には不相応の身体つきに周りからは生唾を飲み込む音が。
「鬼畜の孫にしては殊勝であるの。どちらか逝った方が負けじゃ」
彦麻呂がいう。
猪丸の怒張が雪乃の幼穴を貫いていく。
「やはり鬼畜であるの。孫娘と交わろうとはの」
彦麻呂は薄笑いを浮かべてそうつぶやく。
すると、早くも雪乃の下半身が痙攣をはじめた。
『いかん。逝ってはならぬのじゃ』
猪丸がそう思った瞬間、ブキーッと獣の声が辺りに鳴り響いた。
「逝ったのか?」
彦麻呂が介錯人に目配せをすると一閃の剛刀が猪丸の首を身体から切り離した。
「おじじ様!」
絶叫して気を失う雪乃。
しかし、その身体には、しっかりと猪丸の子種が残された。
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