昔の節分、夜は未婚の男女が雑魚寝堂に籠ったらしい


     
神戸市湊部〔枕寺=まくらでら・ざこね堂〕
    
雑魚寝堂というのがあるが寺ではない。〔その後移転〕
同村の未婚の男女が毎年節分の夜にここに集まり籠るので、雑魚寝堂と称したのに始まる。
    
その夜に契った男女は夫婦(一夜の)となる掟であるが、いかに神の結ぶ縁とは言え、若い男が年老いた女を、年老いた男が若い女を妻(一夜の)とするのは世の慣わしに背くというので廃止されてしまったが、
    
今でも節分の夜だけは、古い名残を留めて、女ばかりが籠ることになっている。(夜這いされる事か)こうすると安産だと言われている。
    
筆者も明治四十三年頃に駒ヶ林のこの堂を訪ねたが、その頃は土地の者は「枕寺」と呼んでいた。
    
堂には雑魚寝に用いた枕というのが七八十も積んであったので、枕寺の由縁も、在りし昔の雑魚寝の盛んであったことも偲ばれた。
      
      
       
ところで、ざこねのことを英語で THE CONNECTION と言うのだろうか?
    

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