女子トイレに入ったら。


俺だけではないと思うけど
 
夜、仲間と飲食していて、そろそろ終えて帰る前くらいから
立ち上がると、なんか いっきに酔ってきて、電車に乗ると、さらに悪化し、お腹も調子が優れなくなって、どうにか下車する駅まできて
改札を出て、家に向かう途中で、お腹が我慢できなくなったりするよね。
 
尿だといいけど、大便だと、トイレに行かないとだめだし、コンビにもないと
間に合わないと雑居ビルに入ってさ。
それが男子トイレの大便用が「使用禁止」になっていて
覗くと誰もいないし、女性トイレに入ったんだよ。
 
ブリブリと出していると、いや まいった、後から一人 誰かが入ってきて
中央の隣に入るし、ジッパー下げる音
あれ、隣の人も、ブリブリ、おばちゃんかな。
フウウとタメイキが男。
さっさと出て行ってくれと思うし、水が流れる、数分で扉から出て行ったんだけど
げっげ そこで男性は、出会ってしまったのか、今度は女性の声で
こちらは女性トイレですよ なにしているんですか、と言われている。
やっぱり男、すすみません、と声が消えていった。
 
オクの扉の俺、どうする。
一番手前のトイレ、一つ空けた扉に入ったようだけど
何も音がしない、靴の音だけ、香水が香り
パチとパンストでも持ち上げたのか、水の流れる音がして、出ていきそう
俺も水を流した、でも出ていけない
 
女性、早く扉を開けて出て行ってほしいのに、なにしているんだ。
 
ゲッゲ っげ、と吐いているような辛そうな雰囲気、数秒は出ないな、
俺は、今だ 急いで扉を開けて スーと出て行けた。
 
やったね。
外に出るとお腹は、スッキリしている、すぐに間もなく後ろから、女性、さっきと同じ香水が香る
スカートにパンスト、青白い顔、逃げるか、心配するか、迷った。
 
でも自然に、大丈夫ですか、と声を かけてしまったあっぁ。
 
気持ち悪くて って言い、あれれ しゃがみこんだ よ。
 
あそこに、こしかけられそうな座れそうな段があるから、少し休んだら なんて言って、ユックリ歩いた。
どうも、住まいは近いらしいし、少し休んだら帰れるだろうし
 
一緒に休んでいても意味ないし、じゃと言って自分だけ そこから離れて帰りました。
 
駅から部屋まで15分くらい離れていて、雑居ビルからは7分くらいの中間点
トボトボ歩いて部屋に向かって、後ろを振り向くと、ええええ 青白い顔の 髪を垂らした さっきの女性も歩いてきている。
 
最後の角を曲がり、少し歩き、後ろを振り向き曲がらず、通り過ぎるのを待って観ていると
そろそろやってきそうなのに、来ない。
またまた振り向いて見ても来ない、ので、角まで戻ってみたら、
いないよ、おかしいな、角の手前は老夫婦が住んでいる家と、普通の一軒家だけだしね。
まいっか、と、部屋に向かって帰り始め、小さな神社の前を通って部屋なんだけど
チャリンと音がし、夜中に誰かが お参り しているんだ、と神社の中を チラリと見ると
ああああ あのスカート 垂らした髪、さっきの女性だ。
 
追い越されていないし、ああああ いやだ、寒気がしたよ。
 
自分のマンションの前に到着するまで なんだか腕が寒気、
空耳はしてくるし、・女性のこえで すみません すみません お願いします」。
 
しかも、さっきの女性に似ている声だし
ゾクゾクしてきてしまうし、オートロックの入り口、入って こんな時にエレベーターが上に上がっている
1Fにエレベーターがきて、ドアが開くと
 
わっわあ 女性が乗っていて、降りてきたんだけど
マンションの人です。 驚いたな さっきの女性かと思ったし。
 
降りてきた女性と 挨拶 こんばんわ
その住民女性から
玄関ドアの外の女性 お知り合いで 入られないのですか、と言われて、振り向くと
あああああ さっきの女性だあああ。
 
知り合いといえば知り合い
住民女性は出て行くし、さっきの青白い女性が入ってきて
お願いします すみません、と言う声、あれ 空耳でなかった。
 
ええええ エレベーターを一緒に乗って
そうなんです、幽霊のような女性が部屋までついてきたんです。
 
青白い顔、笑いもしないしさ、冷気が流れるように寒いし
 
うちのトイレに入って、暫く入っていて
俺は、目を閉じて転寝、彼女はトイレから出てきた様子
大丈夫ですか、よくなったのかな、と声をかけても返事がない、部屋を見回したが あ 誰もいないぞ。
 
そのまま寝て、夜中です、なぜか目が開いているのに体が動かない、カナシバリ だ
長い髪を垂らした 女性が浮いている
ああああああ もう だめだ 体が動かないぞ。
 
心の中で、ごめんなさい、女子トイレに 入って、とか懺悔ですよ。
 
うううううう 浮いている女性 近寄ってくるくるくる
こんなときでも、俺って、彼女のスカート内が見えそうで 覗きたい感情が情けない。

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