三度目の正直


当時高二だった俺(以下A男)と、幼馴染にして彼女である(以下B子)は、二度にわたる初体験の『お預け』を喰らっている。

一度目は俺宅で起こった。
その日、共働きの両親はいずれも残業で、妹も塾で居なかった。そこでB子を家に誘い、以前より交わしていた『初体験の約束』を、まさに実現しようとしていた。
ベッドの上でイチャつき、気持ちを確認し合ったところで唇を重ねていった。しかも、それはいつもと違う大人のキス。我を忘れて舌を絡ませ、唾液の味を堪能し合う。
そして、服の上から相手の体を愛撫し始め、制服を脱がせていく。互いにワイシャツと下着のみという半裸になり、そのまま前戯をたっぷりと満喫した。
「B子……俺もうそろそろ……」
「うん、いいよ。来て」
だいぶいい感じに仕上がってきたのを見計らい、残っていたワイシャツにブラジャー、さらにショーツまで引き剥がす。
B子の裸体を目の前にした俺は、ズボンのベルトに手をかける。カチャカチャと音を立てながらバックルの留め金を外し終え、ビンビンになった息子を露出させる。
「す、すごい!! B男のオチンチン!!」
「じゃあ……い、挿れるぞ!!」
「ちょ、ちょっと!? ゴム、ゴム!!」
「あっ!? わ、悪い……ついうっかり……」
「もぉ……赤ちゃんできちゃったらどうするの?」
B子に指摘され、ゴムを素早く息子に装着させて戦闘準備を整える。
「じゃあ、今度こそ……」
込み上げてくる射精感を堪え、荒れ狂った息子を握りしめ、先っぽを割れ目へと近づける。すると、『ピンポーン』というインターホンが鳴り響いてきた。
慌てて服を着て玄関に出ると、そこには妹の姿があった。なんでも学校で風邪をひいたため、塾に行かず帰ってきたとのこと。
俺は仕方なしに妹の看病をすることになり、B子をひとまず帰すほかなくなった。
深夜、B子から一通のメールが届いた。
開けてみると、『来週、親とお兄ちゃん居ないから、今度は私の家でしない?』という内容が書かれてあり、俺は即行で『分かった。約束だからな!』という文面を返信した。

翌週、約束の日がやってきた。
前回と同じく学校帰りにB子宅へ寄り、ベッドの上でたっぷりと愛撫を済ませたのち、いざ挿入の段階へ移る。しかし、経験がないゆえに悪戦苦闘を強いられた。
「あ、あれ!? おかしいなぁ……」
「ちょっと早くしてよ! 乾いちゃうじゃない!!」
「分かってるって! 今、挿れるから……」
しかし、その後もなかなか挿入できず、それどころか急激な射精感に押し寄せてきて、我慢しきれずイッてしまった。
「う、うぅっ……!?」
「はぁ〜!? 何一人でイッてんのよ?」
「ご、ごめん……今、ゴム付け替えるから……」
 新たなゴムを装着し、再び狙いを定めようとした瞬間、またしてもドピュッと射精してしまった。
「この下手くそっ!!」
「……すいません」
その日、B子はえらくお冠でエッチはお預けとなり、俺は絶好のチャンスをみすみす不意にしてしまった。
それから数日間はまともに口も利いてもらえず、ほとぼりが冷めた数週間後、三度目の正直でようやく結ばれた。
現在、B子は俺の元に嫁いできている。

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